この素晴らしい世界とは   作:脱兎の如く

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そろそろ終盤に向かわないとこの物語おわんねぇ!
ってことでいってみましょう!


ルビという女神候補

神に挑む者たち

 神にとって人間とはなにか?

 そもそも神とはなんなのか?

 神から授かったものを恩恵と言い……

 神の意思を神託により受ける……

 神に奉納し、

 神を崇める。

 それは無条件の信頼と信仰。

 

 ……「神」とはなんなのか?

 

 

 かつて数多の神がいると言う島国から来た俺だから思う。神とはその土地にいたり、季節を運んだりするなどの想いや願いから出てくるもの。言わば擬人化みたいなものだと理解している。今ではゆるキャラとかいるが、そのようなものなのだ。

 

 ……と言うことは、願う人間がいないと存在しないことになる。故に人間が神になることに俺は幾ばくかのモヤモヤした感情を抱いている。

 

「ルビ……これから話すことは、ちょっと重いかも知れないけど、心して聞いてくれ。トラストの仮説から、少し考えたんだ」

 そもそも、天界にいたルビにとってはきつい話題となる。さっきまで考えてた神について、その存在についての違和感を伝える。

 

 途端に……静まり返るリビング……

 ルビは俯いてしまっている。申し訳ない……

 

 でも、これは確かめなければならないことだし、

 俺だけで考えてもいけないこと。

 

 トラストが話だす。

「スキル、魔法……その事に疑問をもったワシがいうのもなんだが……タケよ。よく想像できたな」

 相変わらず弟子扱いかよ笑

「ジジイの仮説があったからだ。そもそも、神という存在に定義ができん。おれはこう言う屁理屈ばっかだからな……」

 前の家族にも言われたっけ……そのまま存在を否定されたっけな……

「……タケ?」

 ルビが語り出す。

「きっと……だけどさ、ワタシは女神候補なんだけど、実はワタシも疑問に思って()()()()()()んだ。ワタシの存在にそもそも何であるのだろうって……」

 ルビは話を続ける……俺は聞くことしかできない……

「タケに言われて気づいた……いや、気づいちゃった……ワタシの存在自体……あやふ……や…………に…………」

 その瞬間……ルビが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……は?

「おい……ルビ?」

 俺は理解できなかった……それは他の2人も同じだった

「ルビさん?」「ルビ?!」

 3人で部屋中を探すが、見当たらない。

 なぜ消えたのか、なぜいなくなったのか?もしかして転送された?また天界か!?!?

「今の消え方はテレポートではないですね……」

 いやいやいやいや、意味がわからない!今のそこにいたろ……どこかに……え?転送でもないのなら、なんで?

「落ち着け!タケ!」

 トラストが一喝する。おかげで少し頭が冷えた……

「ルビは……本当に消えてしまったのか……」

 俺は少しずつ冷静になりつつあるが、やはりパニックになっている。

「ルビさんは()()()()()()()()()()と言ってました……もしかして、神の誕生とか、存在意義に疑念を持ったからなのではないでしょうか?」

 ここで……これまでなぜ知ろうとしなかったのか……そんな疑問が浮かぶ……

 

「なあ……みんな……ルビってまだ女神候補だろ?なんの神なんだ?」

 

 

 

 ……

 …………

 ………………

 

 

 あれからいくらか調べたり考えたりしたけど

 ルビという言葉に対しての神の存在にいきつけない。

 不思議だ。今までずっと一緒にいたのに、

 ルビの存在意義を当たり前すぎてわかってなかった。

 今一度わかっているのは

 

 

「ルビ=ふりがな」

 

 

 

 という事である。

 これは俺の世界の言葉だ。

 例えば勇者(ゆうしゃ)の様に、文字を読みやすくすることを「ルビをふる」というのだが、

 それが神とどう繋がるのかわからない。

 ちなみに、宝石のルビーと無理やりこじつけて調べてみたが、なんもわからなかった。

 たしかにルビはルビだ。その言葉以外彼女の名前を知らない……くそ!何が彼氏だ!何が守るだ!俺はそんな事も知らなかったのか!!

「ルビさん……なんの神様なんでしょうか……」

 ゆんゆんもずっと調べてくれているが……なかなかいきつかない。カズマたちに聞きたいが、あちらはダグネスで精一杯のはず……それにアクアに知られるのはあまり好ましくないし、クリス(エリス)に聞かれるのも不味い気がする。

 

 

 

 くそ、手詰まりか……

 

 

 

 そんなとき、

 本当に都合悪い事が起こりやすくなるものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは、煮詰まったので3人で散歩と称して街の外に出た時である。

「あらぁ……監視者はいないのねぇ……まあ、いいわ」

 できれば会いたくなかった(てき)に出会ってしまう。前吹き飛ばしたハーレクインである。

「天界ではお世話になったわね……第二ラウンドにしましょ?」

「こちらとしてはゴメン被りたいんだが、だめか?」

「ダメに決まってるでしょう?あなたはお客様を待たせる()()()()なの?」

 こいつ……!俺の過去を……!

「そんな顔しないでよぉ……ねぇ、一応聞くけど、さっさと消滅してくれない?3人ともよ?そうすればワタシはすごぉーく楽なんだけど?」

 ……まえの油断からくる余裕ではない。

 魔力を練り上げながら見下してくるその仕草は自信に満ち溢れている。

「くそ……前みたいにはいかないか……」

「そうですね、でも……倒せばいいだけです!」

「そうじゃな!ゆんゆん!おいバカ弟子!しっかりしろ!」

 ……わかってるよ……くそ!やるか!

「いくぞ!ハーレクイン!」




ルビが消えた
神が消える時って
みんなに忘れられたりするときや、
そもそも存在に疑問を思った時なのでしょうね。
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