タケたちは果たして、辿り着けるのでしょうか
それではどうぞ
ビリーバーの力
間違いなく今は、ルビの存在を感じられる。
なぜか何てわからない。
そこにルビがいるということがわかるんだ。
「今行くぞ……ルビ」
3人とも、なにも言わなくともその場所に行ける。
トラストも、ゆんゆんも、俺に付いて歩くわけではない。
みんなその場所がわかっているかのようだ。
次第にあたたかな雰囲気になっていく。まるでもとに戻るかのように、
きっと、また元の俺たちに戻るはずだ。
そう信じているのは俺だけでなく、他の2人もだと思う。これがビリーバーの力なのかもしれないな。
ルビ視点
ここは……どこ……
真っ暗で……なにも……考えられない……
わたし……だれ……?
……
私が……崩れていくみたいに……なくなっていく……
怖い……怖い……怖い……
自分が自分でなくなっていくような感覚
誰も自分を思い出してくれないのではないかという焦燥感
悲しみ……
それらがすべて……無感情な自分の心を満たしていく
このまま、消えちゃうのかな?次は、ちゃんとした存在になりたい。
できれば…だけど…
……ふえ?
なに?このあたたかな感情……
大切な人……たち?あれ?前は1つだったのに、今は複数ある。
私が…思い出していく…
私が…私になっていく…
私を思い出させてくれるあたたかな光……
みんな……
私の存在は神様候補で、人々に願われて生まれる。
じゃあ、その人々の願いってどれくらいなのだろう?
……私は……
……
…………
………………
タケ視点
まっくらな空間が続く、それは今自分たちがどこにいるのかわからないくらいの黒さだ。
しかし、そこに明らかな存在を感じ取る。
「よう……ビリーバーさん」
その威圧感はハーレクインとは比にならないものだ。
ルビがいればどういうやつかわかるのだろうが、
今はまったくわからない。
…名乗ってみよう。
「おれはビリーバーって名前ではない。竹代 和 だ。間違えないでくれよな」
名乗った後、その存在は小さく笑い…
「こりゃどうも…私はセクメトだ。破壊をつかさどる神だ」
神というのは、世界のために活躍するもの以外にこのように破壊や滅亡の願いから生まれる神もいる。
このセクメトは破壊したい願いから生まれた神だ。しかし、見た目が何とも……頭がライオンで、他は女性か……
…セクメトはちょうどルビを感じる場所の方向に立ちふさがっている。
…通す気はなさそうだ。
「破壊の願いか…その願いをすべて受け入れたら人間がいなくなるから、お前も消えそうだね」
セクメトは笑うのをやめた
「わかってるじゃんビリーバーさんよ。だから生かしているんだ。人間を…ちょっとかんがえたらわかることだろ?人間に力を与えて、敵を作ればその敵を破壊する。そう、スキルと魔法で破壊するんだ…ほんっとうに人間は賢い馬鹿だよな!!あいつに従って正解だぜ!」
おい、今じじいの仮設が立証されたぞ………
「ほっほ…まさか答えがおぬしから聞けるとは思わなかった。さて…話も飽きたのだが、そこのわしらのパーティメンバーを返してもらいたい」
セクメトはまたにやりと笑う
「なにを言っているんだ?俺が消したわけではない。消えたのはお前たちと本人のせいだ。そりゃ存在を否定されて、自分でも疑問におもったらそうなるわな、俺たちはそんな存在だからな!」
心底自分にむかついた俺は…
「今は違う、そっちにルビはいる。俺たちはルビを疑わない。そして、最後の一人になっても、ルビの存在を信じ続けるんだ!」
その言葉に呼応するかのように光が点滅していく…それはゆんゆんも、トラストもだ…
「「…?」」
二人とも不思議な顔をしたが、すぐになっとくしたのか、前を…セクメトを見据える。
そして俺も確信した。この光はビリーバーによるものだということを…
無条件に、確証なんかなくても信じ切る。それがたとえ無駄であってもだ。それがビリーバーなんだ。
「チっ…なんだよ。やっぱり使いこなしているじゃねえか……」
セクメトが悪態をつく、おそらく、俺たちが少なくとも脅威になったからだろう。
「俺たちは迎えに来ただけだ…そこをどいてくれ…」
できれば戦闘はさけたい…しかし…
「それはできねえことだな…そら、かかってこい…」
もうあちらも戦闘する気まんまんだ。
もう…腹をくくるしかない。
ルビがいないから回復は考えてはいけない。慎重にいかなくては…でも、ルビは大丈夫なのか?くそ!早く迎えに行きたい!
長期戦と、回復がないことへの焦りが3人に渦巻くなか…
「…まったく、しけた顔ね~…」
いつもの調子で
「暇だからたまたま帰郷していたら、なにやってんのかな~タケたち?そして…」
あっけらかんではなく、ただ無表情の神として
「セクメト…?まさか私のお友達に手を出す気ではないでしょうね?」
アクアがそこに立っていた…
「今回に限り……超優秀なプリーストアクア様がついてあげるわ!」
「あ、別にいいです。間に合ってるんで……」
めっちゃいつもの様子で答えてしまった。
「なんでよーーーー!」
めっちゃいつものように泣いていた。
今日一日中何かしてた、、、
何もしてないをしてた、、。
不定期から定期になった方がいいのかもしれない。
まだ、かろうじてできたストックがなくなるまで、
俺は頑張る所存でございます!