前回のあらすじ─────
目を覚ますとそこは荒廃した世界!
建物はボロボロ、なんかよく分からん変な結晶?生えまくってるし頭にコアみたいな球体携えたバケモノが白昼堂々闊歩してる明らかに世紀末な世界観!
そんな明らかヤバそうなところに降り立った(?)のは何を隠そう僕、ゆーまちゃん!
酷い頭痛に悩まされ、目の前の光景に混乱する思考の中生きるためにどうするか考える!
これから僕どうなっちゃうの〜!?
………はい。
と、いうことでね、どうも皆さんおはこんばんにちはゆーまちゃんです。
僕はこのモノローグ(?)で一体誰に語りかけてるんでしょうかね???
うるせぇ!!!(情緒不安定)
こちとらかなり長い間まともに意思疎通が取れる生物と会ってなくてキレそう通り越して精神崩壊寸前なんですわ…配信ロールプレイでもやって架空のリスナーに話しかけないとやってられないですわぁ〜!
前回から(前回はない)もう結構な歳月が過ぎたような気はする。
具体的な日数はわかんないや。
最初は数えてた気がするけど何度か数え忘れてからどうでもよくなっちゃって数えるの辞めちゃったからね。
てへっ☆ゆーまちゃんったらうっかりさん☆でもそれもまた僕の長所だよね☆
………きっっっっっっっっつ!!!!!ヴォエ!
ふぅ……とりあえず今の僕の現状は
ゆーまちゃん年齢不詳、身分 不明、金 なし、生活基盤 なし、生きる意思 あり……
うーんほぼ壊滅だけど生きる意思あり込みでトントンってとこかな。(?)
え?金なくて生活基盤もないのにここまでどうやって生きてきたのかって?
そう!そこ!そこそこそこ!重要なのはそこ!まずそこからおさらいしていきましょう。
まず第一に僕は自分が人間ではないことをかなり疑ってます。
疑う要因としてまず飲み食いがいらない。
目覚めてからここまで何も食べてないにも関わらず飢え、喉の渇きを全く感じない。
人間ってのは食料がなくても水と十分な睡眠が取れてりゃ2~3週間はもつと言われる生物だけど、とうにそのリミットは過ぎてます。
なんなら水なしだと4~5日が限界なんで尚更ですねぇ…。
疑いポイント2として頭球体のバケモノに遭遇しても襲われない。
これに関しては当初2つの説があって1つは死んでいることに気づいていない幽霊説だったけど物体をすり抜けれない時点でその説は早々に退場。
もう1つは僕が実はこいつらの仲間、もしくは近縁種の可能性。
恐らくこれじゃないかと僕も思ってるんだけど身体的特徴である球体が頭に無いから確信は得られていない。
疑いポイント3、身体の形状が変わる。
はいバケモノ、正体あらわしたね。少なくとも人間ではなさそう。
どういう訳かあのバケモノの近くや結晶の近くを通るとたま〜に脳に直接情報が流れ込んでくるんだよね。
それがなんかこう、知らん人の記憶なわけで…その記憶を元に1番印象的な人物の身体に自分がなっちゃうカラクリっぽい。僕はこれを記憶レーダーと名付けました。
なんだろうねこれ、ドッペルゲンガーとでもいうのかな?
最近は1番印象的な人物に自動的にならずに自分の意思でこの人に変身したいってコントロールできるようになった。ふふん。
しかしこれを披露する予定の人間はいない。悲しいね。
とまぁサラッと情報として流したけど3つ目どう考えてもまずいじゃんね。
僕も最初びっくりしたよ、え?こいつらって人間の成れ果てなの???って。
ああ^~SAN値ゴリゴリ削れる音ぉ^~。
なんなら最近見ましたねぇ!人がバケモノになる瞬間を。
いやもうグロい。グロかった。慌てて声をかけに行ったけど時既にお寿司…話しかけてもうんともすんとも言わずにどこかに行っちゃった。
話を戻しましてじゃあこいつらに襲われてない時点でお前もバケモノ確定じゃね?ってなりますよね?
ところがぎっちょん、僕はまだ諦めていません。
あいつらに無くて僕にだけあるものがあるんです。
そうそれは人間としての意識の有無。
あいつらからは正直知性の知の字も感じられませんが、僕からはそれはもう溢れんばかりの知性が一挙手一投足から滲み出ています。
同じバケモノなら僕も今こんな意識がピンピンしてるのおかしいよね?という事で僕はまだ自分が人間だと主張します。(鋼の意思)
さてここまで現状の確認をしていったわけだけど実は僕、さっき生の生きてる人間達を見つけちゃいましたー!やったー!!めでたい!!!
まあ見つけたのは拘束されて目隠しまでされてる女の子と、それを囲むいかにも悪人ですといわんばかりのデザインのヘルメットを被る男達という最悪の初エンカウントだったんですけどね…。
どう見ても誘拐現場です本当にありがとうございました。
もちろん女の子は助けました。
あれを助けないのは流石に人として心が痛むのでね!
救出の際は特に危なげもなく変身でヘルメットのメンバーに紛れ込んで救出するだけだったので今頃あいつらは人質が居なくなったことに焦ってるはずですねぇ。
今は奴らから結構離れたバケモノがめったに寄ってこない場所で安全を確保してます。
私と違って人間の女の子はバケモノに襲われる可能性があるからいつも以上に周りには気をつけなきゃね。
女の子なら僕の隣ですやすや寝てるよ。よく寝な!
ちなみに今の姿はこの子、シオンちゃんの生き別れた?お姉ちゃん(推定)の姿を模してます。
「…はっ!…たすけっ……え……おねぇ………ちゃん…?」
おろ?起きちゃった。
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(ん…あ、れ?私何してたんだっけ?
確か今日は、なんだっけ、何かのためにママとお買い物をしてたんだっけ?
それで……ああ、確か帰る時に怖い人たちに襲われて…。
それで私はどこかに連れていかれて…怖くて泣いちゃって…ん…?
そうだ、私攫われたんだ!こんな寝てる場合じゃない、助けを呼ばなきゃ!)
そう思って意識が覚醒した私は起き上がって早々に口から出かけた助けの言葉を失うことになった。
「…はっ!…たすけっ……え……おねぇ………ちゃん…?」
なぜなら起き上がった私の前には、居なくなったはずのユリお姉ちゃんが居たから。
お姉ちゃんに関する記憶はちょっと曖昧だ。
私がちっちゃい頃に1人で別の街にいっちゃったらしいけど詳しいことは聞けてない。
そのお姉ちゃんが今目の前にいた。
「あっ…気がついてよかった〜。シオン大丈夫?どこか痛いところない?」
「えっ、う、うん!大丈夫!…えっと、お姉ちゃん?ユリお姉ちゃんだよね?なんでここに…それに今までどこにっ──?」
「しーっ。色々疑問に思ってることもあるだろうけど興奮せず静かにね。ここの近くを顔が球体のバケモノがうろついてるから気づかれると危ないよ?」
「顔が球体のバケモノ…?もっ、もしかしてエーテリアス!?てことは今いるここってホロウの中っ!?」
ホロウ。ママに何があっても近づくなと言われてた場所だ。
中にはエーテリアスっていうバケモノがいる上に迷路みたいになってて1度入ると中々出られないって聞いたことがある。
1回だけエーテリアスの写真を見たことがある。
私が見たのも頭が球体のおぞましい生物だった。
「どっ、どうしよう…!」
「ホロウ…?もしかしてシオンはここがどういう場所か知ってるの?」
「え、お姉ちゃん知らないの?えっとね─────」
私が知ってるホロウの事をお姉ちゃんに教えてあげた。
本当に何にも知らなかったらしく、その間お姉ちゃんは興味深そうに私の話を聞いていた。
…そういえばお姉ちゃんはホロウのことを何も知らないのになんでホロウの中に居るんだろう?
「──だから私たちはホロウの出口を探すか、助けが来るのを待たなきゃいけないってことなの」
「なーーーーーるほどねぇ!!!お陰で現状をよーく理解できた。ありがとうねシオン」
「あ…えへへ」
ポンポンと優しく頭を撫でてくれた。
お姉ちゃんに頭を撫でられるなんていつぶりなんだろう?
不思議と不安が和らいでいく気がした。
「よーしシオン、いいお知らせがあるんだけど聞きたい?」
「え、聞きたい聞きたい!」
「そうだろうそうでしょう!実はお姉ちゃんね…多分出口がどこにあるか知ってます!」
「……えぇーーーーっ!!??むぐぐっ!」
「声が大きい!……出口かどうか確証があるわけじゃないけど繋がってる場所が他と違う雰囲気がするゲート?があるんだよね。もしかしたらそこからなら出れるかも」
「ぷはっ!す、ずく行こう!こんな場所急いで一緒に脱出しなきゃ!」
「……」
「…お姉ちゃん?どうしたの?」
「いや、何でもない。そうだね、道が分かってるうちに脱出しないとね。すぐにでも出発しよう。だけど1つだけ約束を守ってね。私の指示には必ず従うこと。いい?できる?」
「うん!わかった!」
「よし、じゃあ行こうか!ママが心配してるもんね」
待っててね、ママ。
お姉ちゃんと一緒に絶対に帰るんだから!
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皆さん、革命が起こりました。
シオンちゃん曰くどうやらこの世界はホロウと呼ばれる場所らしく、なんとこの外では普通に人が生活している世界があるとか!
うおおおおお!!!!!
シオンちゃん助けてよかった〜!
これでようやく前から思っていた疑問が確証に変わりました。
実の所つい最近見つけてたんですよね、他とは違う雰囲気のワープゲート的なの。
初めて見つけた時手だけちょっと入れたけど、なんていうか空気が違う感じがしてびっくりしてすぐ引っ込めて放置してたんですが。
シオンちゃんの話を聞く限りあれは十中八九外に繋がるゲートでしょう。
ただこのホロウとかいう世界、中の構造やワープゲートの繋がる先が変わったりすることがよくあるので出口に行くまでの道筋がわかっているうちに向かった方がよさそう。
と言っても今回の脱出、そんなに難しいことではないです。
シオンちゃんがバケモノ…エーテリアスと出会うと襲われてしまいますが逆に言えば会わなきゃいいんですよ。
ということでとんでも身体能力がなくても通れてかつエーテリアスと出会いにくい迂回路にゆくぞー!
はい、無事出口付近まで来たわけなんですが…なーんであの悪党どもが近くにいるんですかねぇ???
いや邪魔〜!とっても邪魔〜!!
「うう…もう少しなのに…」
うーん攫われたのがトラウマなのかちょっと歯もカチカチなっちゃって完全に怖がっちゃってますねぇ。
どこかに行くのを待ってもいいけど普通の人間だとこのホロウの中に長時間いるだけで危ないらしい。
シオンちゃんのタイムリミットが分からない以上時間をかける作戦はあまりしたくないでござるなァ。
…よし、ここは『ここは俺に任せて先に行け!(Ver絶対に振り向くではないぞ♡)』作戦でいこう!
「シオン、あいつらは私が引きつけるからあなたはあの角を曲がった先の出口に向かって走って逃げて」
「!?や、やだ!お姉ちゃんも一緒に逃げるの!」
おふっ、その涙目懇願やめて!意思が揺らぐ!
僕もなぁ…こんな妹欲しかったなぁ…。
「大丈夫、私も後で逃げて追いつくから(大嘘)。ね?」
「グスッ、頭撫でてくれないと、怖い」
「ふふっ、はいはい」
シオンちゃん可愛すぎぃぃぃぃ!!!!!
いくらでもなでなでしてあげますからねぇ!!!!!!
よーしよしよしよしよしよしよ…はっ!いかんいかん時間をかけてはいられないのだ!(戒め)
「もう怖くなくなった?1人でも大丈夫?」
「…うん、大丈夫。ありがとうお姉ちゃん」
「よし、じゃあ私が注意を引きつけるから近くに奴らが居なくなったと思ったら走ってね」
「うん!お姉ちゃんも気をつけてね!」
さあ、可愛い可愛い妹のために一肌脱ぎますか。
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ユリお姉ちゃんと別れて朽ちかけの建物の陰に身を隠して息を潜めて待ち始めてから数分たっただろうか。
まだ怖い人たちに動きは無い。
(お姉ちゃん大丈夫かな…も、もしかして何かあったのかな?エーテリアスにばったり会っちゃったとか…。ってだめだめ嫌な想像したらだめ!お姉ちゃんなら大丈夫、私は逃げることだけ考えなきゃ!)
そうしてお姉ちゃんの動きがあるのを更に待つこと数分、ついに動きがあった。
「ボス!向こうから物音と例のガキらしき声が!」
「なに!?お前らこっちだ!!」
怖い人たちの偉い人?の呼びかけでみんな出口から遠いところに向かっていった。
これがお姉ちゃんの作戦なのだろう。
(今がチャンス!)
物陰から素早く飛び出して出口に向かって走る。
お姉ちゃんが言っていた曲がり角にさしかかりその先を見ると確かに出口らしき歪みがあるのを見つけた。
これでやっと出られる───────ザリッ
少し離れた後ろから、自分のものではない砂を踏みしめたような足音がした。
嫌な予感がして振り返ると近くの建物から怖い人が出てきているのが見えた。
「どこに行きやがったあのガキ────あ?」
目が、合った。
私は一目散に出口を目指して走った。
「は?なっ、あのガキっ見つけたぁ!待ちやがれ!!」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!
後ろから追いかけてくる音が聞こえる。
私に向かって何か喚き散らす声が聞こえてくる。
子どもの私じゃすぐに追いつかれるかもしれない。
でも出口は目の前!あそこに入れば逃げられる!
捕まるか、逃げ切れるか。
「捕まるもんかああああああ!!!!!!」
足音が近づいていたのを感じつつも私は無我夢中で出口に飛び込んだ。
瞬間、空気が変わる奇妙な感覚。
目を開くと先程の世界とは打って変わって普通の路地裏の風景、そして────後ろから掴まれる右手。
背筋が凍りつく。
「やっっっっと捕まえたぜぇ…!」
「うそっ!?こ、のっ!離して!」
「誰が離すかよぉ!!ホロウの外に出たってお前に逃げ場なんてねぇよ!!」
必死に掴まれた手を離そうとするが私の貧弱な力では当然振り払うことも出来ない。
(うそ…私、お姉ちゃんに逃がしてもらったのに、捕まっちゃったの?いやだ…嫌だ嫌だ!誰か!)
「誰か助けて!!!」
「バーカ誰が助けに「あいわかった」…あ?」
次の瞬間私を掴んでいた手に棒のような物が振り落とされ、たちまち拘束から開放された。
「治安局です!子どもの保護を最優先に犯人の確保を!君、早くこっちに!」
かと思えば今度は大勢の大人たちの後ろに運ばれた。
目まぐるしい状況の変化に脳が追いつかないでいると聞いたことのある声が聞こえてきた。
「シオン!シオン!!無事なの!?」
「ママ!」
ギュッと抱擁を交わす。
やっと安全な状況になった安心感からか、身体から力が抜ける感覚がしたけどママはそっと支えてくれた。
「無事で良かった…!どこか痛いところは無い?酷いことされなかった?」
「ううん、全然平気だよ。それもこれも全部お姉ちゃんが助けてくれたお陰……そうだっお姉ちゃん!ママ!お姉ちゃんがまだ中に!」
「えっと、誰かが助けてくれたの…?」
「お姉ちゃんだよ!ユリお姉ちゃん!ユリお姉ちゃんが中で怖い人たちの気を引いてくれたから私は外に出ることができたんだよ!」
ママはとてもびっくりした顔で固まった。
なにか信じられないものを見たかのような顔だ。
「ユ…リ……?シオン、本当に、ユリを見たの…?」
「見たんじゃない、助けてもらったの!一緒にお話もしてホロウを一緒に出ようって約束もしたんだから!」
「そ、んな…嘘よ…だって、ユリは…」
「嘘じゃない、信じてよ!」
「再会中のところ失礼します、私は治安官の朱鳶です。先程からお子様のご様子に落ち着きがないようですが、どうかなさいましたか?」
さっき治安局の人達に指示を出してた人が話しかけてきた。
そうだ、この人ならすぐに助けに行ってくれるかもしれない!
「朱鳶さん、私のお姉ちゃんを助けて!まだ中にいるの!」
「!?人質がもう1人居るということですか!?いつの間に…。すぐに救出に向かいます!」
「ま、待ってください治安官さん!」
「まだ、なにか?」
「その、この子が助けてくれたと言っているこの子の姉のユリについてなのだけど…」
ママがチラチラと不安そうな顔で私のことを見てくる。
一体どうしたんだろう?
何を言おうとしてるのかわかんないけど早くしないとお姉ちゃんが
「もう、亡くなってるはずなんです…。あの時…旧都陥落の時に…」
……………え?
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「犯人の捕縛、全員完了致しました!」
「直ちに連行の後、報告を」
「はっ!」
「…ふぅ」
「今回も無事に解決できたな、朱鳶よ。ひと仕事終えた故、茶でも飲むか?」
犯人の捕縛を終え、一段落した朱鳶をお茶に誘うのは彼女の先輩の青衣。
今回の事件は別件で犯罪を起こしていた者たちが逃走中に子どもを誘拐、そのままホロウに侵入という酷いものだ。
被害者の子どもがたまたまエーテル適応体質だったからよかったものの、そうでなければ今頃エーテリアスに変貌していた可能性まであった。
「一応まだ終わってはいませんよ、先輩。あの子が言うにはもう1人ホロウの中にいるはずだそうです」
「うむ、そうであったな。しかしその者が故人であるというのが妙な話であるな」
「ええ、だから少し困っているのです」
被害者の子どもの証言によればまだホロウの中に姉が残っているとのこと。
しかし子どもの母によるとその姉は旧都陥落の時に既に亡くなっているはずであり、何かの間違いではないかとの証言もある。
「あの子の姉が亡くなっているのであればあの子の言っていることはおかしいです。幻か何かを見たということになります」
「しかしホロウをキャロットもなしに単独で、かつエーテリアスと犯人達から身を隠しながらの脱出…しかも捕まっている状態からのスタート。…これを小さな子どもが1人でこなすにはあまりにも天文学的確率だと思わんか?朱鳶」
「それは、その通りです」
ホロウはキャロットなしでは熟練のホロウレイダーでも迷う、そんな場所だ。
そこをただの子どもが1人でキャロットもなしに脱出できている時点で奇跡なのに、捕まっている状態からの逃走、エーテリアス・犯人集団からの隠密、そしてこれを短時間でやってのけたとなるとそれはもう奇跡を超えてフィクションの領域である。
これだけで少し脚色すれば映画ができるであろうレベルだ。
「なので私は犯人グループの中の人間が逃走を幇助したのではと考えています。その人を姉と勘違いしたのではと」
「その線が無難であるように見えるが、犯人グループの人間は全員男であった。姉の面影を重ねるには些か無理があるような気もするがな」
「まさか……ホロウレイダーが助けた、と?それこそ有り得ない。報酬もなしに個人で犯罪グループに喧嘩を売るなど…」
「ああ、余程の酔狂でもない限りホロウレイダーはこういうことには動かんだろう」
「そういえば中はどうでしたか?」
「現場に着いた時には既に全員のされた後であった。こちらは誰一人として戦闘をしておらぬにも関わらずだ。仲間割れか、それとも第三者の誰かが居たのか…ここは犯人を尋問してみなければわからぬな」
「…今日はもうここから帰りましょう。考えるのは犯人を尋問してからです」
拭いきれぬ謎を残して1人は興味深そうに、1人はモヤモヤとしながら現場を離れていく。
とにもかくにも今回の事件も一応一件落着の2人であった。
青衣の喋り方わかんなさすぎてハゲそう
ゆーまちゃんの名前の由来は本人が自分を明らか人間じゃないなと思ってふと思いついたのがUMAだったかららしい