・多重人格
前回のラストから多数が察していると思いますが、一応記しておきました。
第一話 僕と俺
無数の眼玉が連なる不気味な廻廊、無限に続くようにも思えるほど果てしない地平線。紫さん曰く、ここは隙間といい、能力である【境界を操る程度の能力】の応用らしい。便利な能力、いいな~。
「天音君、貴方にはさっきもいったように、幻想郷と呼ばれる場所に来てもらうわ。」
「あの、その事なんですが...もう少し詳しく説明をしなおしてもらっていいですか?」
「ああ...確かに少し言葉足らずだったわね。わかったわ。まず、幻想郷というのは...」
指を数本かたてる仕草を取り、昔の思い出に明け暮れているかのような表情で続きを語り出す。
「私の他に、何人かの賢者が協力して作り上げた、言わば賢者の理想郷ね。もう千年以上も前の出来事になるけれど...」
「へ~...千年!?紫さんいま何s...」
藍さんが僕の口の前で人差し指をつき立てて静かに首を振る。
「...ナンデモナイデス」
「えっと...続きを話すわね?そうして作り上げた幻想郷は、人と妖怪が対立せずに、仲良く暮らせるような場所になったの。因みに幻想郷は、#&※◆☆◎の東北部に位置しているわ。」
ん?いま聞き取れなかったような...まあいいや。
「最初に必要なものは相互理解。知りたいことがあったら何でも聞いていいわよ?」
「それじゃあ早速...どうして僕の名前を知っていたんですか?」
「それわね...ヒ☆ミ☆ツ♪」
「...相互理解って何でしたっけ?」
「冗談よ。こちらだってむやみに人を拐って...誘っている訳じゃないの。」
...ん?拐う...?聞かなかったことにしよう。
「能力の有無、その人の個人情報、深層心理の全てを事前調査しているのよ。」
「特別情報保護法どこいった!?幻想郷には法律がないのか!?」
「無いわ。」
「無いんかい!」
なんか鉄板ネタをさせられている気がする...
「その事は、一度置いておいて...」
いや置いとくな
「私からもひとつ質問よ。いいかしら?」
「えっ...まあいいですけど...紫さんですらも知り得ない情報なんて...」
「あるわ。それもすごく重要なこと。」
「重要な...?」
「単刀直入に聞くわ。貴方の中の『もう一人...』一体誰なの?」
「ああ、彼のことですか。おーい、『地淡』、自己紹介をして!」
「チッ...面倒臭えな。俺は地淡、こいつの別人格だ。」
「...別...人格...?所謂二重人格というものかしら?」
「あー...まあ面倒だがそれでいい。...帰っていいか?」
「え、あ、ええ...さようなら...」
「...その様子だと、喋ることが出来たんですね。彼は、地淡。僕の中の僕で、僕とはあらゆるものが”間逆”な存在です。」
さあ!如何だったでしょうか!?
天音の中での地淡...彼は天音の良き相談相手であり、天音からすると大切な家族の一人です。間逆というのは...そのまんまですね。
今回の話に親近感がある人、多分(芸人の)サンドです。