少し気だるさを感じながら目を覚ました。上体を起こし、首を軽く回す
......目の前に金髪美女の寝顔があった
「!?!!?!?」
......ちょっと待って理解が追い付かない。えっとまず、僕の膝の上で寝てるのがルーミア?だよね。え、もう解んない。確かルーミアと戦って勝って疲れて寝て、起床後これ。
「ん......んぅ...おはよう」
何これすごいかわいい。天使じゃん天使。言ってなかったけど最推しルーミアなんよ。......ちょっと待って取り合えず話し合いだ。うんそうしよう
「......なんで僕の膝の上で寝てるの...?」
「......分かんない」
こっちの台詞だ!
「取り合えず......一回起きよっか」
「あ、うん」
ルーミアがムクリと上体を起こす。手を口に添え、小さな欠伸をしたあとフッと一息
「えっと...約束通り、よろしくね?」
「随分弱腰ね。まるで人が変わったみたい」
「ちょっと正解」
「?」
人差し指を唇に当てながら、首を軽く捻る。かわいい
「えっとね、僕二人居るの」
「ドッペルゲンガー?」
「NO.イマジナリーフレンド」
『「いやそれはそれで違うだろ。普通に二重人格って言え」』
「......じゃなくて二重人格」
「それはまた珍しい。まあ、そういうものだって思うことにする。えっと...?」
「今は天音。獣合天音。で、こっちが/獣合地淡だ/よろしく」
「ふーん。今は天音?よろしく。私は...」
「知ってる。ルーミアでしょ?」
「.........なんで知ってるの?」
「黙秘」
「.........まあ、負けたのは私だし、勝負を受けたにも関わらず結果を捻曲げるのもお門違いよね。暫くは、就いて行ってあげる」
「...?漢字違うよ?」
「いいえ、あってるわ。就くで正解」
「一歩間違えたら突かれてたのか。で、就く、と言うと?」
「敗者は勝者に従い、絶対服従するのが世の習わし...出来ることなら何でもするわ」
「なるほどメイドみたいな...」
「冥土?」
「あ、今はまだないのか...メイドって言うのは主従関係の従の方」
「そーなのかー」
「そーなのだー」
「「わはー」」
「......何故かやらなきゃいけない気がしたけど恥ずかしいわね、これ」
「相変わらずノリは良いけどね」
「余計なお世話よ」
「......ふふっ」
『「何いちゃついてんだ。とっとと諏訪変えるぞ」』
あ、さーせん
例のごとく、印鑑を押せば入れた
大妖怪も受け入れているのか、ここは。そう考えると本当にいいところだ
ただいまー
確か神社はこっちの方に...あっちだっけ?いや、ここで右に曲がった気が...
『「なにやってんだ?おまえ」』
見りゃ解るだろ!!!
道に迷ってんだよ!!
『「それはお気の毒に......あ、そこ右」』
変に情けかけられてもそれはそれで...あ、右?ありがとう。ルーミア来てるー?
「......どうしたの?」
よかった来てるわそして相変わらずかわいい
「...何でもない。早くいこう」
『「お前道に迷ってただろ」』
うるせえ!僕からしたらこっちの方がよっぽど未知なの!
『「お前もおもんないこと言うじゃねえか。情緒不安定だし」』
このあと1時間ぐらい迷ったので割愛
「ただいm「お帰りー!!!」ぐふっ」
帰宅早々神の頭突き。縁起物ならいいけど絶対に違う
「心配したんだよ!?大丈夫!?怪我とかないよね!?まって誰その子大妖怪!?」
「たった今の今、腹部に二対の棒に突かれて内臓損傷」
「ええ!?いったい誰がそんn「諏訪子」............ごめん」
ヤバい重い空気にしちゃった。ごめん流れ変えて
「(目線がうるさいわね...はいはい)
私はルーミア。よろしくね。神様」
「え、あぁ...うん
(もっとぐいぐい来るかと思ったけど......以外と素直かも?)
よろしく。私は洩矢諏訪子、もう気づいてるかも知れないけどここの神さ。で、あんたは天音のなんなの?」
「今日から...メイド?になった」
「冥土?」
「使用人みたいなものよ」
「あーうー、解らない」
「(あーうー)出たー!!!」
「「...............」」
「......何でもない」
前途多難ながらも、こうして僕とルーミア、そして諏訪子との生活が始まった
「私は?」
あー...早恵美は毎日来る友達みたいな物だからノーカンで。あと平然と心読まないで?
人と神、神と妖怪、妖怪と人......これらは相容れない物ではありません
他者との出会いは少なからずとも、影響を与えます
他者との関わりにより、心には小さな種子が生えることもあります
その種子が豪華絢爛とする美しい花になるか、明明白白とする毒牙となるのかは...まだ解ることではありません