闘いは一方的なものであった
どれ程鉄の輪を投げようが、全て太い木の柱に弾かれてしまう。神ですら毒する筈の呪いも効かない。あげくの果てにはこの体格差。最早諏訪子の敗けは必然であった
________開戦から暫く
地に倒れ付していたのは神奈子であった
......正確に述べれば二柱の神が倒れ付していた
諏訪子の腹を御柱が強く突き、決定打となり、諏訪子は意識を手放す
しかしその僅か数瞬後、神奈子に目眩が走った。実際には呪いは効果を成していた。闘いの勝敗を分けたのは、諏訪子の焦りによるものだった
諏訪子は祟りが効かないことに焦り、思考を疎かにし、気が付けば我を忘れていた
二柱は各々、祖国で処置を受けた
一方その頃、あの二人はというと...
「んー...光ってる竹なんて無いぞ?」
『「いやいや、絶対にあるはずだって!よく見て!」』
聖地巡礼していた
いや、正確に言えばまだ聖地になる前なのだが
「日本最古っつってもこの時期のじゃねえよ!」
『「いや解んないじゃん!伝承されてから昔話として伝わるまでに400年タイムラグがあっても可笑しくないって!」』
「可笑しいわ!......と、言いたかったところだが......」
『「え?」』
目の前には神々しい輝きを放ち、黄金色に光輝く竹があった
「......あっちゃったな」
『「......ね」』
「......今は昔、竹取の翁と言
『「......切る?」』
「いやどうしよう......」
『「いやここはさ?見つけちゃったものとしてのさ?あ責任があるじゃん?」』
「いやどんな責任だよ」
『「ああもうじれったい!」』/「一回返して!」
『「は?いやちょちょちょ、ちょ待てよ。一回待てって」』
「アイアンテール括弧物理!」
ガシャーン と、そんな音が聞こえた
見れば竹は尻尾の触れた所から真っ二つに切れており、竹の上半分が竹林に倒れ付していた
竹林から一本の、光の筋が天に昇る
『「あーあ、こいつやったよ」』
「......どうしよう」
『「...まあ、その......なんだ、誰もいない可能性も......」』
「居る」
『「よーし、養子にしよう」』
「本気じゃなかったら本当につまらないんだけど」
『「本気」』
「............一回返す」
/「はいはい。それじゃ、神社に連れ帰ろう。戦争も終わってる頃だろうし」
『「けっきょくなのね。いやでもどうしよう......大和神話と竹取物語が並行して......いや、竹取物語事態がおじいさんが見つけられない分無かったことになるのか............