ゲヘナ学園 園芸部の死神   作:やーなん

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反応がよかったので続き書きましたけど、これまでで最長の長さになってしまった……。
で、でも、原作に恥じない展開になったと自負しております。

それでは、本編どうぞ!!



ブルアカVol1「開催委員会編」その2

 

 

 

 09:恩知らずの血戦

 

 

 内心葛藤するアルであったが、此度の襲撃に雇ったバイト達と共にアビドス高校へと向かう。

 

 大勢での襲撃を察知した生徒会が迎撃に出るが、その首謀者が便利屋一行だと分かると批難を向ける。

 

「私だって、こんな形で聖地巡礼に来たくなかったわよ!!」

 

 セリカに恩知らず呼ばわりされたアルはヤケクソ気味に答えた。

 

「アビドス自治区からの依頼だからって、内容を精査せずに受けるのが悪いんだよ……」

「よりにもよってここに襲撃することになるなんてね!! あはは、ゴメンね、こっちも仕事だからさ!!」

 

 溜め息を吐くカヨコに、まるで悪びれないムツキがそう言った。

 

「大丈夫です、アル様!! 今日からここは、聖地でもなんでもなくなりますから!!」

 

 と、目をキラキラしてやる気を漲らせているハルカがアルに言った。

 

「そ、そんな……」

「社長。残念だけど公私はハッキリ区別してよ。受けた仕事はきっちりこなすんでしょ?」

「わ、わかったわよ!! 私は、あの御方を超えて見せるのよ!!」

 

 カヨコの叱咤に、アルも内心動揺しながらそう答えた。

 しかしノノミにアルバイト扱いされると、彼女はこう言った。

 

「ちょっと、これはアルバイトじゃないわ!! 起業もしてるし、れっきとしたビジネスなの!! 肩書だってあるんだから!!

 私は社長!! あっちが室長で、こっちが課長。そっちは班長なんだから」

 

 そう言うのはいうと薄っぺらくなるよ、というカヨコのぼやきはアルには聞き入れられなかった模様。

 結局力づくで聞き出す方針になったシロコが銃を向けた。

 

 アルも全員に攻撃を指示した。

 こうして戦いの幕が切って落とされた。

 

 

 バトルパートが終わるが、戦闘は継続中だった。

 

「社長、もうすぐ定時になっちゃうよ」

「え、もうそんな時間なの!?」

 

 バイトの傭兵で戦力をかさ増ししたは良いが、アルが値切りに値切ったので、それ以上は戦わないと事前に言われていたのだ。

 

「アルちゃん、あいつら思った以上に手強いよ」

「アル様、私が特攻しましょうか!!」

「そんなことしなくていいから」

 

 カヨコが興奮しているハルカを諫めた。

 

「これってアレかな、なんとかっていう連邦生徒会の大人って奴。指示が的確だし……私興味が出ちゃったかも」

「そんなこと言っている場合じゃないわよ!! か、カヨコ課長、どうしよう……」

「……なんでいつも急場になってから私に頼るのさ」

 

 ウキウキしているムツキと、盛大に焦っているアルはカヨコに縋った。

 

「だってあなたは私のブレインだもの!! どんな状況も切り抜けてきたでしょう!! あの御方もそうだった!!」

「私、あの女枠だったんだ……」

 

 その事実にがっくりとしながらも、カヨコは何だかんだ頼られているのでやる気を出した。

 

「ムツキ、スモーク」

「あいあいさー、カヨコっち!!」

「ハルカ、分かってるよね?」

「はい、カヨコ課長!!」

「社長。乱戦に持ち込むよ」

「わかった。全員、──突撃よ!!」

 

 ムツキがスモーク手榴弾を投げた。

 煙が充満する中で、バイトの傭兵たちが校門に殺到する。

 

『まずい、乱戦に持ち込む気です!!』

「それは困りますねぇ……」

 

 アヤネが焦り、重量武器を扱うノノミがそうぼやいた。

 

「いや、大丈夫」

 

 煙に包まれた面々、しかし、シロコは確信したようにそう言った。

 

「“みんな、大丈夫!!”」

 

 流石の先生も煙の中の生徒を指揮できない。

 彼女達の無事を確認しようとした時、煙が晴れた。

 

「あれれ、これでおしまいなの?」

 

 しかしその中心に、ホシノがバイトの傭兵の胸倉を掴んで立っていた。

 その周囲には、傭兵仲間たちが倒れ伏してる。

 

「……わ、忘れてた」

 

 端っこの方で倒れていたカヨコが、顔を上げる。

 

「小鳥遊ホシノ……あの時、奴と一緒に私達を蹂躙した、あの片割れ!!」

「あれれ、君、おじさんと面識があったっけ?」

「……やっぱり、覚えられてもなかったか」

 

 がくり、とカヨコが力尽きる。

 

「嘘じゃん、あの“鉄拳”が背中を預けた相手だったの……」

「せ、背中を!? なな、なんて、羨ましい……」

「いや、そう言う問題じゃないじゃん……」

 

 仲良く背中を合わせて折り重なっているムツキとアルのデフォルメされたスチルが表示され、二人がそんなことを言った。

 

『あれ、さっき会った便利屋のメンバーが、一人足らない──』

 

 その時だった。

 

 ドカンッ、と校庭から爆音が響いた。

 

『い、今の爆音は──』

「今のは、蓄電所の方からです!!」

 

 アヤネの無線の声が途切れ、ノノミが叫ぶ。

 

「マズい、主電源が落ちた可能性があるかも!!」

「あちゃー、こんな見え透いた手にやられるなんて」

 

 セリカが声を挙げ、ポイッと傭兵を投げ捨ててホシノが額に手を当てた。

 

「も、目的は達したわ!! 全員撤退、撤退よ!!」

 

 よろよろ、と起き上がったアルがそう叫んだ。

 引き際が良いのが傭兵の必須条件。便利屋と傭兵たちはすたこらさっさと逃げ出した。

 

「ホシノ先輩、追う?」

「うーん、あの子たち結構強かったからまた来られても困るけど、今は蓄電所の方が大事だよ!!」

 

 生徒会長の判断に、シロコは頷いた。

 

 しかし先生と四人が駆けつけると、無残に破壊された数十個の蓄電器がショートし、燃えているだけだった。

 これらの消火に、校内の生徒全員が駆り出されることになった。

 

 

 場面は変わり、アル達と傭兵たちはとぼとぼとボロボロで帰り道についていた。

 

「アル様、私やりました!!」

「ええ、ありがとう、ハルカ工作班長……」

「あ、アル様ぁ……お役に立てて嬉しいです!!」

 

 アルに褒められ、恍惚とした笑顔を浮かべるハルカ。

 

「いてて、あんなに強い奴がいるなんて、治療費で赤字だよ」

「もう二度とあんたらの仕事引き受けないからな」

 

 なんて、愚痴を言う傭兵たち。

 

「それより、これからどうするの、カヨコちゃん」

「うーん、とりあえず出来高制だって言われているから、この後は私達四人でゲリラ戦でもしながら──」

 

 ムツキと今後を話し合おうとしていたカヨコが前を向いたその時、目を見開いて立ち止まった。

 

「あれ、どうした、の……」

 

 ムツキも彼女と同じ方を見て、固まった。

 

「どうしたの二人共──」

「よう」

 

 その声に、アルの身体が硬直した。

 

「あ、貴女様は──!!」

 

 その直後、謎の黒いシルエットの生徒が画面横から高速登場し、アルの顔面を殴り飛ばした。

 

「てめーらにふさわしい言葉をくれてやるよ」

 

 黒いシルエットの生徒が左右から登場する他の三人の便利屋たちや傭兵たちを次々と高速で薙ぎ倒していく。

 

「──チンピラどもがよ」

 

 砂埃が舞い、誰も居なくなった背景を映すだけの画面に、名前も所属の表示も無い、そんな台詞が表示された。

 

 

 

 10:手がかりを求めて

 

 

 便利屋襲来、その翌日。

 

 生徒会室では役員全員が肩を落としているのを先生は見ることになった。

 

「“みんな、大丈夫かな?”」

「はい、校内にあるのは、あくまで校内向けの蓄電器です。

 昨日、ミレニアムの担当部署に連絡し、交換をお願いしました。今日中に交換と整備に来るそうです」

「その為予備電源で稼働中、絶賛節電中です」

 

 特にアヤネとノノミが落ち込んでいた。

 

「便利屋のような危険集団まで雇ってくるとなると、周辺自治区からの妨害かもしれません」

「ねえ、流石にこれって私達だけの問題じゃなくない?」

 

 ついにセリカまでそんな弱音を吐いた。

 

「……やっぱり捕まえて置けばよかった」

「昨日、彼女達について調べておいたのですが」

 

 悔やむシロコを横目に、アヤネが調査結果を話し出した。

 ゲヘナでも危険で素行の悪い部活である、と。

 

「どうしてそんな気合の入ったワルを、あいつが放っておいたんだろう……」

「次来たら捕まえて尋問しよう」

 

 ホシノの呟きの横で、シロコがそう決意すると。

 

「実は、それで、その、今朝保安部から報告が上がったんですが……」

「どうしたの、アヤネちゃん?」

「彼女達、どうやら病院に搬送されたらしく……」

「ええ!? そんなにやり過ぎちゃった!?」

 

 アヤネの報告に、セリカが驚愕する。

 

「いえ、私達から退却した後、何者かに襲われたようでして……。通りがかった保安部の人達が、希望した病院に搬送したらしいです」

「……」

「ああ、あの子たち、うちを襲ったって知らなかったのね」

「そうだろうね。不良は卒業しても、まだ血の気が多いから」

 

 何かを考えこむ様子のホシノを他所に、シロコとセリカがそう言った。

 

「あの、もしかしたら今ならお話を聞けるかもしれませんよ!!」

「そうですね。依頼主を聞き出した方が良いでしょう」

 

 ノノミの意見に、アヤネも賛同した。

 

「“じゃあ、お見舞いも兼ねて行ってみようか”」

「どこに搬送したか聞いているの?」

「ええ、どうやらブラックマーケットの闇病院に搬送されたようです」

 

 セリカの問いに、アヤネは答えた。

 こうして、彼女らはブラックマーケットに向かうことになった。

 

 

 

 11:ブラックマーケットへ(1)

 

 

 現地へ赴いた生徒会室の面々と先生。

 最寄りの駅は、ゲヘナ自治区の再開発地区。

 

『この学生街を抜けた先がブラックマーケットです』

 

 アビドス高校からオペレーションを行うアヤネがそう、皆を誘導する。

 

「わあ☆ この辺は賑わってますね!!」

「この辺りは最近できた学生街だしね。

 あのデスサイズの本部もここにあるらしいし」

 

 ほらあそこに看板がある、とホシノは指差した。

 そこには、この先「デスサイズ本部棟」と書かれていた。

 

「ああ、うちの保安部も全員元デスサイズだったんだっけ?」

 

 セリナが思い出したようにそう言った。

 

「“デスサイズ?”」

『退学した生徒達を中心とした、巨大な不良組織ですよ。

 組織力なら、まとまりのないヘルメット団と比べるまでもありません』

 

 先生にアヤネはそう説明した。

 

『“メメントモリ”と呼ばれる統括集団からなる、かなり硬派で武闘派な上、政治にも強いと聞きます。連邦生徒会相手やカイザーグループ相手にやりあったり、結成当時はかなり過激で危険視されていました。

 しかし、連邦生徒会からの度重なる融和政策で全盛期の三割程度に数を減らしたと聞きます』

「奪わない、脅さない、自活する、を掲げてて、不良達の互助的な側面も持っているらしい」

 

 へぇ、とアヤネとシロコの解説に、先生は感心した。

 

「“一度道を逸れても、やり直そうって思えるのはスゴイ大変なことだからね”」

 

 先生は、ドロップアウトした子供が正道に戻るのは難しいのをよく知っている。

 

「ええ、だからこそ、砂祭りを成功させないといけないですね☆」

 

 ノノミは笑顔でそう言った。

 皆もそれに頷くと。

 

「あ、あううぅ、勘弁してください!!」

「いいからこっち来いよ」

「てめぇ、危ねぇ目に遭いてぇのか?」

 

 前方でトリニティの制服を着た生徒が、不良らしき生徒に囲まれてるのを見つけた。

 

「あなた達、何してるの?」

 

 それを見咎めたシロコが声を掛ける。

 

「あん? 見てわかんねーのかよ。

 こいつをうちの建物に案内してやろうってんだ」

「この制服、トリニティだもんな。

 向こうの生徒会に電話すりゃあ、うちら小遣い貰えんだ」

「そ、それだけは勘弁してくださいぃ」

「嫌がってるよ、放してあげなよ」

「なんだてめぇ知らねえ制服だな。他所者は黙ってろ!!」

「なに? やる気?」

 

 シロコは銃を抜いた。

 

「……それ、抜いたら冗談じゃすまねぇぞ」

「じゃあ銃弾を浴びないとわからないの?」

「おい、こいつちょっと口の利き方教えてやんぞ」

 

 不良たちも戦闘態勢に移った。

 

「ああもう、なんでシロコ先輩あんなに血の気が多いの!!」

『とりあえず、助けましょう!!』

 

 セリカとアヤネの言葉と共に、バトルパートが始まった。

 

 

 そして、戦闘終了後。

 

 

「え、あなた達、デスサイズの一員なの!?」

「そう言ってるじゃねえか」

 

 不良達を鎮圧すると、意外な事実が判明した。

 

「この辺じゃトリニティの制服なんて滅多に見ないからよ。

 話聞いたらブラックマーケットに行くとか言ってんじゃねーかよ」

「うちらはアブねえって言ってんのに、こいつ話聞かねえんだよ。頭おかしいんじゃねえのか」

「だからあたしら、本部に連絡とってトリニティに照会しようとしてんのに、学生証も出さねえからよ。本部に詰めてるアオマさん達はティーパーティーに顔が利くから、そっちで話聞こうとしただけなんだよ」

 

 アビドスの面々は、申し訳なさそうにしているトリニティの生徒を見た。

 たった今倒したデスサイズ構成員は、ただの治安維持活動をしているだけだったようだ。

 

「あううぅ、生徒会の皆さんにご迷惑をかけしてしまうので、それだけは勘弁してほしいって言ったんですけど……」

 

 誘拐とか恫喝とかではなく、ただ彼女に都合が悪いだけのようだった。

 

「“みんな、謝ろうね。私も謝るから”」

 

 ごめんなさい、と先生とアビドスの面々は頭を下げた。

 

 

「シャーレっつったらアレっすよね、連邦生徒会の」

「わかりやした。じゃあこいつのこと頼んます」

「もう自分とこの学校に迷惑かけようとすんじゃねーぞ」

 

 彼女は自分が預かると先生が言えば、彼女達はそう応えて去って行った。

 

「申し訳ありません、先生。私は阿慈谷ヒフミと申します」

 

 そのように名乗った生徒と、色々あって今日一日行動を共にすることになったアビドス一行と先生だった。

 

 

 

 12:ブラックマーケットへ(2)

 

 

「ここが、ブラックマーケットです」

 

 欲しいモノを求めてやってきたヒフミに案内され、一行はブラックマーケットへとやってきた。

 

 雑多だが賑わいのある路上販売や露店で賑わいを見せている。

 

「なんだか、アミューズメントパークみたいですね!!」

「いや、それくらいの広さはありそうですけど……」

 

 流石にそれは違うんじゃ、とノノミに思うセリカだった。

 

「かつてのブラックマーケットは、ここの十倍以上の規模が存在し、犯罪者の街そのものだったと聞いています」

「へえ、今は違うんだ」

「ええ。トリニティとゲヘナ両学園共同の治安維持作戦で徹底的に根こそぎ壊滅したそうです。

 今ではある程度の、必要悪として最低限の機能だけが残されているだけだとか」

 

 ヒフミの解説を聞いたうえで見てみると、認可されていない医薬品や賞味期限の切れた保存食、ジュース代同然の値段の粗悪な銃器などが置かれていた。

 そう言った物を必要とする者が訪れる、必要悪の市場。それが現在のブラックマーケットの姿だった。

 

「トリニティとゲヘナ学園は仲が悪いって聞きましたけど、案外そうでもない感じなのでしょうか。もしかして、昔のブラックマーケットが共通の敵ってだけだったりするんですか?」

「ああ、いえ、これはティーパーティーの先輩から聞いた話なんですけど……」

 

 まさにここだけの話、という感じでヒフミは話し始めた。

 

「あの、ゲヘナの死神は知っていますよね?」

「……」

『ああ、すみません、私達ってかなり田舎の出身なので』

「あッ、そうだったんですね、すみません!!」

 

 アヤネがそう言うと、慌ててヒフミも頭を下げた。

 ホシノは真顔で黙ったままだった。

 

「ゲヘナの死神……私達トリニティの悪夢そのもの。

 二年前にゲヘナ学園の前政権を叩き潰す尖兵となり、少数精鋭で我が学校に正面から乗り込み生徒会室を陥落させた暴虐の化身。

 生徒会は公文書に乗せられない同盟を結ばされ、それを理由にブラックマーケットの掃討作戦の参加を強制させられたのだと言っていました」

「うわ、聞くからにヤバそうなやつ……」

 

 セリカは話の内容からドン引きしていた。

 

「闘争のみを自らの悦楽とし、ブラックマーケット襲撃も己の快楽を満たす為だったとか。私も、どこまでが本当かは分かりませんが」

「便利屋といい、ゲヘナってそう言う生徒ばかりなのかな」

「多分、大体合ってるんだろうね」

 

 眉を顰めるシロコに、遠い目をするホシノだった。

 

「その後も逮捕されそうになったから逆ギレしヴァルキューレ警察学校に乗り込み制圧、デスサイズを率い連邦生徒会を包囲し、連邦生徒会長を土下座させたとか。

 カイザーグループに宣戦布告して、当時最盛期のデスサイズと共に全面戦争を仕掛けたとか……彼女の機嫌を損ねた者は悉く襲撃を受けたとか」

「ああ、最後のは知ってるわ!! うちの生徒会長がその混乱に乗じてうちの借金をうやむやにしたって奴……」

 

 セリカの反応で、さりげなくひとつの事件が二つの事件になっているように聞こえるミスリードがされている。

 

『えーと、多分そうですね、当時の記録はあまり残ってませんが』

「実際はどうなの、ホシノ先輩?」

「うへ!? おじさん何も知らないよ!!」

 

 急にシロコに話を振られたホシノは動揺してスカスカの口笛を吹き始めた。

 

「えーと、闇病院はあちらですね」

 

 雑談もそこそこ、程なく闇病院に辿り着いた。

 

「あそこは医療とは仁術とし、患者の事情を聞かずに治療を施している場所です。

 このブラックマーケットに流れ着くどんな悪人も、あそこでだけは騒ぎを起こさないとか」

「要するに、悪党御用達ってわけね」

「それは否定しませんが、退学した生徒には保険が適用されませんので……適正価格で医療を施すあの闇病院は、そう言う人たちの受け皿になっているんですよ」

「あ、そうなんだ……」

 

 自分の学校の生徒が昔世話になっていたかもしれない病院だと知ると、セリカはバツが悪そうに顔を逸らした。

 

「……あれ、ちょっと見てください」

 

 そこで、ノノミが何かに気づいた。

 彼女が指さす方を見ると、何やら闇病院から特徴的なステッカーを張ったヘルメット団らしき不良たちが出てくるのが見えた。

 

「あのイナズマのステッカーのヘルメット団って、ビリビリヘルメット団じゃ!!」

「えッ!? まさかこんなところで出会うなんて……」

「いや、ある意味必然なのかもよ。彼女らみたいなのがお世話になる病院なんでしょ?」

 

 驚愕するノノミとシロコ、しかしホシノは冷静にそう皆に告げた。

 

「今すぐ奴らを捕まえよう」

「便利屋はどうするの?」

「便利屋は顔が割れてるけど、奴らは違う」

 

 セリカの問いに、シロコは端的に答えた。

 

「え、今ここでですか!?

 やッ、止めましょう!! 事情はお聞きしましたが、あの闇病院前はマズいです!!

 あの闇病院はゲヘナのさる部活の部長が私費を投じて建てた病院で、あそこで暴れた者はあのゲヘナの死神が必ず報復するって、あそこに書いてあるんですよ!!」

 

 ヒフミが指さす方には、闇病院の壁に黒い看板が張られ、赤文字で何やら注意喚起が成されていた。

 

「あ、でも、彼女達の仲間が車で迎えに来たようですよ」

『車じゃあ逃げられちゃいます!!』

 

 ノノミの視線の先には、治療を受けた仲間をバンが迎えに来た様子が見て取れる。これにはアヤネも焦った。

 

「ま、ゲヘナの死神が来た時は、おじさんが話を付けるから、襲っちゃいましょうよ」

「襲っちゃいましょうよって……」

「流石ホシノ先輩。頼りになる。行くよ、ヒフミ」

「わ、私もですかぁ!?」

「ティーパーティ」

 

 シロコは端的にそう言った。スッとスマホも取り出している。

 

「わ、わかりましたぁ、なので、生徒会へ通報はお許しを……」

「ん、じゃあ行こうか」

 

 一行は、ビリビリヘルメット団へ襲撃を掛けた。

 

 

 

 13:アウトローの流儀

 

 

「はあ、この闇病院に搬送してくれって、言ってみるもんだね」

「ここはツケが利くしね!!」

「そうよね……」

 

 便利屋の四人は、まとめて同じ部屋に入院していた。

 アビドスからここまでそこそこ距離があるのに、救急車は送り届けてくれたのである。

 

「アルちゃん、まだ元気ないの?」

「……だって、私、あの御方に、チンピラだって……」

「まあ、アルちゃんの理想って、カッコいいアウトローだったっけ?

 その上で憧れの人にチンピラ呼ばわりされちゃあね」

「しかも手も足も出なかったし」

「……銃が、爆弾が、効かない……速すぎる、どうすれば……」

 

 アルの隣のベッドでは、トラウマを負ったハルカが震えていた。

 唯一元気だったハルカは必死に抵抗したが、その分ボコボコにされただけだった。

 

「なんて言うか、モンスター映画の怪物っていうか、私達もボロボロだったけどもうちょっと抵抗できると思ったんだけどなぁ」

「今回で確実に目を付けられたかもね」

「どうするアルちゃん? この仕事も潮時かもよ」

 

 ムツキはカヨコとの協議の結果、アルにそのように言った。

 

「だ、ダメよ!! あの御方に目を付けられたくらいで、に、逃げるようにこの仕事を辞めるなんて、だ、ダサいじゃない!!」

「え、また、あの人と戦うんですか!?」

 

 ハルカは真っ青になって、震え始めた。

 

「……わかりました。私がアル様の盾になり、死にます。どうかアル様は一人お元気で」

「いや一人って、私達まで殺さないでくれる?」

「そうだよ、今度はこっちから襲う? ハルカちゃんも爆弾一杯仕掛けて、誘き出してさ!!」

「ああ……あのドMの戦闘狂の喜ぶ顔が目に浮かぶよ。その時はもっと作戦を考えよう」

「アル様、いかがしましょう。私は爆弾を抱えて自爆すれば良いですか?」

 

 アルはドン引きして絶句していた。社員たちはヤル気である。

 

「あ、あなた達、あの御方の武勇伝は知ってるでしょう?

 ゲヘナじゃあ毎日どんな喧嘩したか聞こえてくるのに。なんで戦う気なの……」

「え、だって、アルちゃんは超える気なんでしょ。あいつを」

「このまま舐められっぱなしなら、それこそチンピラのままでしょ」

「わ、私はもう、覚悟は決まってます!!」

 

 この程度でビビるくらいならゲヘナでワルなんて気取れない。

 

「わ、私は……」

 

 その時、外で銃声が聞こえた。

 何かが爆発する音と、銃撃戦へと発展する音も。

 

「え、うそ、ここで撃ち合うとかマジ?」

 

 ムツキはぴょんとベッドから飛び降り、窓を開けて下を見下ろす。

 

「ど、どんな命知らずなの!! ここはあのゲヘナの死神すら顎で使ってたって言う、先代救急医療部の部長が建てた闇病院なのよ!!」

 

 アルも驚愕して、ベッドから降りて幼馴染のもとへ向かう。

 

「あの先代かぁ。今思えば、あのミコトがあの人に付き従ってた一か月は本当に平和だった……」

 

 なんて愚痴りながらカヨコも窓に向かう。

 

「あ、アル様、私も!!」

 

 こう見えてこの四人の中では身長のある方のハルカが、三人の顔が並んだ上から下を見下ろす。

 

「あ、あれ、アビドスの奴らじゃない?」

「わッ、私達を追って来たんでしょうか!?」

「それ以外ないでしょ」

 

 三人の声は、アルの耳には届かない。

 

「私でも知ってる。あのゲヘナの死神は、先代の救急医療部の部長を尊敬していたって。だからここで暴れる者はあの人が許さない。なのに……そんなこと、関係無いって言うの?」

 

 ビリビリヘルメット団を再度ボコボコにして、ついでに近くに病院があるからそこに送り込めるという便利な立地で、アビドスの面々は彼女らを締め上げていた。

 

 それはまさしく、他人が決めた規範などに縛られない、アルの理想そのものだった。

 それを全員が、息をするように実行している。

 

「や、やっぱり、あの御方のいた学校は、あの御方の意志が息づいているのね!!」

 

 アルの台詞だけだと、絶妙に同一人物の話をしているのが分かりにくいニュアンスになっているので、恐らくシナリオライターが意図的に仕組んだものと思われる。

 

「それより、逃げるよ。社長」

「あいつらなら病室まで追って来て銃をぶっ放すかもしれないしね」

「あ、足止めなら、任せてください!!」

 

 部下たちの言葉を受けて、アルは笑顔で言った。

 

「ええ、治療費はツケておいてもらうわ!!」

 

 一応勝手に退院することをメモに残し、後日支払いをしますと書き残す真面目なアルちゃんであった。

 

 

 

 14:悪魔の天秤

 

 

 ビリビリヘルメット団を締め上げた一行は、彼女達から衝撃の事実を聞かされる。

 

 なんと、彼女らの依頼主はアビドス商工会だったのだ。

 それにショックを覚える、生徒会の面々。

 

 それも当然で、商工会のメンバーとは全員顔見知りで、列車砲の話が出る前には地元の商店街では気安く話し合う仲だったのだ。

 

 そこでアビドス生徒会の面々は、商工会と列車砲の件で協議したいと連絡を取ることになった。

 早い方が良いと言うことで、それは翌日に生徒会と商工会の話し合いの場が設けられることになった。

 

 そして翌日、先生もその場に立ち会うことになった。

 

 

「それでは、アビドス生徒会と、商工会の協議を始めたいと思います……」

 

 話し合いの場はアビドス自治区の商工会議所。

 そこにお互いの面々がテーブルを挟んで顔を突き合わせる形になる。

 書記として、進行係を務めるアヤネの顔は暗い。そして気まずいのは相手方も同じだった。

 

「まず最初に確認させてください」

「……何かな、ノノミちゃん」

「先日、いえここしばらく、当校の発電施設に継続的な嫌がらせ行為が行われ、一昨日には校内の設備に直接の被害が生じました。

 犯人たちは、あなた方商工会と白状しました。心当たりはありますか?」

 

 ノノミは気品すら感じる、しかし淡々とした口調で、感情を押し殺してそう言った。

 

「……心当たりは、ない」

「我々が犯罪者と繋がっていると言いたいのかい?」

「これはお互いに歩み寄りをする為の協議じゃなかったのか」

 

 商工会の大人たちは次々にそんな言葉を並べ立てる。

 

「証拠なんて、無いのだろう?」

「……ええ、そうです」

「なら、あらぬ疑いは止めてくれ。所詮チンピラの浅知恵だろう」

 

 服屋のおじさんがそう言った。

 だが、ノノミたちにはその表情が苦悶に満ちているように見えた。

 

「おっと、失礼。遅れてしまったかな」

 

 するとその時、会議室に大柄の大人が入ってきた。

 

「だ、誰ですか、貴方は!!」

 

 アヤネが驚いて、そう言った。

 アビドス生徒会の面々は、誰ひとり面識が無い相手だった。

 

「これはこれはアビドス生徒会の。

 私はこういうモノだ」

 

 彼は丁寧に名刺を一人一人に渡して行った。

 

「カイザーグループの理事の一人ですって!?」

 

 それを見て、セリカが声を挙げた。

 

「“どうも、連邦捜査部シャーレの先生です”」

「こちらこそ、ご丁寧に。カイザーグループで幾つかの会社の理事をしている者です」

 

 最後に大人同士が名刺交換をして、会釈を行う。

 

「な、なんで、今更カイザーグループがしゃしゃり出てくるのさ!!」

 

 これにはホシノも理解が及ばなかった。

 

「……カイザーさんには、アビドス歴史記念館の事業を商工会から依頼しているのだよ」

 

 カフェのおじいさんがそう言った。

 

「彼は我々の代表だと思って貰って差し支えない」

 

 服屋のおじさんがそう言うと、子供たちは衝撃を受けたような表情になった。

 

「“アビドス歴史記念館?”」

「たしか、半年ぐらい前だと記憶してます。

 アビドスのオアシス周辺には経営者不在の温泉宿が複数存在してまして、そこを開発して観光事業を立ち上げよう、ということになったんです」

「その通りだ」

 

 ノノミの言葉を、カイザー理事が引き継いだ。

 

「折角だから何か観光のシンボルになるモノがないか?

 そうして挙げられたのが、アビドス高校の本館だった。

 あれを砂から掘り起こし、歴史ある建物として資料や記念品などを飾り、市民や観光客に解放しようと考えた。

 無論、そんな大きな建物を掘り起こすのは困難だが、我々カイザーグループが格安で引き受けることになった」

「その物言いだと、その事業を提案したのがあなた達だって聞こえるけど?」

「ふむ、察しが良いな」

 

 カイザー理事は、シロコの疑念に肯定した。

 

「我々が商工会に提案したのだ。観光事業を立ち上げては、とな。

 実際、あそこにある施設は観光業には魅力的だ。

 私が理事を務めている会社の一つ、カイザーコンストラクションが現在進行形で開発に携わっている」

「だから、まずなんであんたらが出てくるのよ!!」

 

 アビドス高校にとって、カイザーは仇敵だった。

 闇金同然のローン会社への返済は、当時から在籍しているホシノには地獄だった。

 だから、セリカが声を荒げるのも当然だった。

 

「……そちらの服屋の店主は、アビドス高校最盛期から続く老舗だそうだ。

 しかし砂嵐で前の店舗が埋もれ、現在地に移転したが生徒数の減少もあって廃業寸前だった」

「……」

「そこで我々が資金援助を申し出た。勿論、アビドス高校の生徒達を想ってのことだ。

 そちらのカフェの経営者も地元に愛される名店だそうだが、砂嵐によって通学路が変わり、人通りが極端に減った為売り上げが減ってしまった。

 私は時々彼の店でコーヒーを飲むが、この店が潰れるのは惜しいと資金援助を申し出た」

「……」

 

 生徒会の面々は、理解させられた。

 カイザーの手が、いつの間にか商工会の面々に及んでいたことを。

 

「私は彼らのスポンサーとして、アビドス高校の生徒会が掲げる列車砲の運用に反対している。

 こちらの資料を見て欲しい。仮にその列車砲が暴発した場合の被害予想だ」

 

 カイザー理事は持参した資料を全員に配った。

 

「“アロナ、この資料は正しいのかな?”」

『……ええ、よく調べられています。恐らく、捏造するまでもないのかと』

 

 先生がこっそりアロナに尋ねると、そんな苦々しい意見が帰って来た。

 

「こんな恐ろしい兵器が自治区にあるなんて、勘弁してほしい」

「ノノミちゃん、アヤネちゃん、こんな危ない兵器に頼らなくてもいいじゃない……」

「砂嵐を何とかしたいのはわかるけど、周りの学校の自治区はどう思うかねぇ」

 

 商工会のおじさんおばさん達は、口々にそう言った。

 それは全てがカイザー理事に言わされている言葉ではないと、彼らの不安そうな声が物語っていた。

 

「このような危険な破壊兵器があるような自治区には、我々カイザーグループとて恐ろしくてたまらない。

 こんなものが存在するなら、我々の事業も撤退しなければならなくなる。当然、善意の資金援助もだ」

「それは、脅迫です!!」

「これのどこが脅迫だと? ただの事実を述べただけだ」

 

 カイザー理事はアヤネの言葉を鼻で笑って返した。

 

「おお、そうだ。ではもう一つ事実を述べよう」

 

 抑揚に彼はこう言った。

 

「私は先日、カイザーローンの事業を引き受け、そこの理事として就任した」

「それが、どうしたの」

「ではこう言おう。────紛失した貴校の借用書を再発行して頂きたい」

 

 これには、アビドス生徒会の面々は動揺した。

 

「な、何を言っているの……」

「君たち子どもにも分かるように言ってあげよう。

 借金とは、元本が紛失したところで存在しなくなったわけではないのだ。我々には請求権が残っている。

 勿論、君たちがそんな借金存在しない、と言うのなら、私はどうすることもできない」

 

 だが、とカイザー理事は勝ち誇ったように言う。

 

「有名らしいな。先々代がカイザーローンを襲撃し、その元本を奪取したというのは」

「…………」

「証拠になりそうな支払いをしていた事実の記録も、恐らく全て処分されただろう。裁判になっても勝ち目はない。

 だから私はこうして、伏して頼むしかないのだ」

 

 彼はゆっくりと、頭を下げた。

 

「11億5000万円の借用書の再発行を、君たちの()()に頼んでいるのだ」

 

 誰も、何も言えなかった。

 

 そう、借用書の元本を奪取されたという事実は多くの人が知るところにある。

 だから、今の生徒会の善意に期待するしかない。

 

「もし仮に、君たちが善意に答えてくれるのならば、滞納分として一億円を即金で払って貰いたい。それぐらいの誠意は当然のものと思ってほしい。

 ……では、ここで宣言して貰おうか」

 

 カイザーローンの理事は、商工会の面々を示した。

 

「借金を払うのか、それを無かったものにするのか。君たちはどちらを選ぶ?」

 

 11億5000万円なんて、カイザーグループ全体からすれば端金だ。

 だが、信用や信頼はカネでは買えない。

 

 アビドス生徒会の面々は、お金よりずっと大事なモノを天秤に掛けられていた。

 

 善意と、信用。その両方が片方ずつに乗せらえた、悪魔が手にする天秤に。

 

「い、今は答えられません!!」

「それは支払わないと言うことで良いのかね?」

「今はその話をする場ではないと言うことです!!」

「それが、商工会を代表する私に対する返答で良いのか、と聞いているのだよ」

 

 声を荒げるアヤネに、噛んで含めるようにカイザー理事は言った。

 

「“ちょっと待ってほしい”」

「おや、そう言えば君も居たな。シャーレの先生」

 

 彼は愉快なオモチャを見つけたように、そう言った。

 

「貴方からも生徒達に言ってほしい。

 借金は踏み倒すのはいけないことだと。貴方はどちらを支持するのかな?」

「“勿論、借金を踏み倒すのはよくないことだよ”」

「ほう?」

「“だけど、今その話をして、子供たちを傷つけようとする貴方のやり方が気に入らない”」

「ふふふ、気に入らないと来たか」

 

 カイザー理事は笑った。彼はどちらでもいいのだ。借金のことなど茶番に過ぎないのだから。

 

「“そして、私からも一つ聞かせてほしい”」

「ふむ。どうぞ」

「“仮に列車砲を解体するなら、その時はどうなるのかな?”」

 

 その問いに、ようやく生徒達はカイザーグループの狙いに気づいた。

 

「勿論、我が社が解体を請け負うとも。しかもタダでだ」

「“そして、別のところで組み立てる、と”」

「ふふふ、邪推は止め給え」

 

 しかしそれは肯定と同じだった。

 

「おじさん、おばさん!! こんな奴の言葉に従って良いの!!」

 

 堪らず、セリカがそう叫んだ。

 

「……子供の君たちに、我々の何が分かるんだい」

「カイザーさんが我々を助けてくれたのは、事実なんだ」

「わしの店だって、何の利益にもならないのに援助して下さってるんだ……」

 

 彼らの苦悶に満ちた表情と言葉。

 子供たちは、何も言えなくなってしまった。

 

「……借金なんてものは、無い」

「ほう?」

「ホシノ先輩!?」

「今のアビドス生徒会には、借金なんてないんだよ。それが公式見解だよ。カイザーローンさん」

「ふ、ふふふ!! 聞いたか皆の衆!!

 アビドス生徒会は借金を公然と踏み倒す連中らしい!!」

 

 愉快そうに笑うカイザー理事。商工会の面々は、固まったように微動だにしなかった。

 

「シャーレの先生。子供たちの教育はもっとしっかりした方がよろしいかと思うぞ」

「“肝に銘じるよ”」

「では、今日はもうこれ以上話すことはなさそうだ」

 

 先に失礼するよ、とカイザー理事は会議室を立ち去った。

 それに続くように、商工会の大人たちも席を立つ。

 

「ホシノ先輩……」

「ごめん、ごめんよ、みんな。おじさんは、あいつらが、先輩達がしてきたことを、無かったことになんて出来なかった……」

 

 大粒の涙を流す彼女を、ノノミを始めとした四人が次々と抱きしめた。

 

「“……”」

 

 その姿を見た先生は決意をした。

 自分の生徒達を嘲弄するあの大人を、赦してはおけない、と。

 

 

 

 

 

 





書き終えてから思ったんですが、ホシノって曇らなきゃなんない決まりとかあるんすかね。
ナギサの脳破壊とかブルアカ二次創作の通過儀礼ですけど、これもそうなんですかね。原作からしてそう? はい……。

今回で一章を終えたかったのですが、長くなりすぎるのでキリがいいところで切りました。
風紀委員が登場して章が変わるからなんかこう、あれなんだよなぁ。説明が難しい!!

それではまた、次回!!


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