幕間なので余計なところをダイジェストで進めようかなって思ったのですが、やっぱり変わってしまったところを描写するとなかなか進まなくなりますね。
ここから先は、テンプレートは少なくなるでしょう。
それでは、本編どうぞ!!
02:“アビドスの鉄拳”
あれほど騒がしかった路上に、静寂が満ちる。
「ね、ねえ、あの人が……?」
「ええ。間違いありません」
突然の登場にセリカが呟き、ノノミが頷く。
「あの人が、“アビドスの鉄拳”ッ」
『はい、逢坂ミコト。在任期間一か月の、先々代の生徒会長です……』
シロコとアヤネがそう口にした。
「……なんだ、誰も掛かって来ねぇのか?」
つかつか、とミコトはイオリとチナツの方へ歩み始めた。
「なあ、知ってっか? 最近じゃゲヘナの風紀委員会はこう言われてんだぞ」
歩きながら、ミコトは言う。
「ヒナか、それ以外か、だ」
ぐるりと、脚を止めて包囲を強いている風紀委員の面々を見やる。
「お前らはどっちだ? ヒナか? それ以外か?」
静寂が満ちる。
だが。
「う、うあああぁぁぁ!!」
まさに半狂乱、そんな様子の風紀委員の一人がミコトに向けて銃を撃ちまくった。
しかし、その弾道上にミコトはいなかった。
まさに目にも止まらぬ速さで、引き金を引いた風紀委員をぶん殴っていた。
「これでハッキリしたな」
彼女は言う。
「風紀委員会はヒナとこいつ、そしてそれ以外だ」
ミコトは風紀委員会を選り分けた。
「なあアコの助、二年前のあの頃はヒナなんて居なかったよなぁ。
だから風紀委員会はもっと気合入ってた。全滅するまで戦ってた。戦術的な話じゃねえぞ、文字通り最後の一人まで残らずだ」
『う……ぐ……』
「てめぇ現場に出なくなって鈍ってんじゃねーのか?」
アコは命令を下せなかった。
彼女にはわかっていた。ミコトが来てしまった以上、これ以上は怪我人が増えるだけなのだと。
「な、何をしている!!」
だが、イオリはそうではなかった。
「イオリ!?」
「任務遂行を邪魔する者は、全員敵だ!! 例外は一つもない!!
お前達は風紀委員会か? ゲヘナ、いやキヴォトス最強の戦闘集団か!! それとも、タダの腰抜けか!?」
ここで引けば風紀委員会の誇りは死ぬ。
命は助かってもそれ以外が終わる。
前線指揮官たる彼女はそれがよくわかっていた。
ここで鼓舞できなければ味方は弱くなるし、逃げる。誇りの無い兵士は、質が下がる。
ミコトは風紀委員会の強さではなく、真価を問うたのだ。
「……頼むから、ミコトが来たから敵いません、なんて私達に言わせないでくれ」
最早、懇願に近いイオリの言葉。
イオリとて去年風紀委員会に入ってから、幾度となくミコトに遭遇し、敵対したり他の敵のついでに撃破されたりしている。
ミコトに勝てないなんて百も承知だった。格が、違うのだ。
キヴォトスでも間違いなく上から数えた方が早い強者であるイオリが、もう殆ど勝利を諦めている。それがミコトと言う怪物だった。
「ヒナの到着を待った方がいいんじゃねーのか? 俺は一時間でも二時間でも待ってやるぜ」
「ほざけ!! 総員攻撃を開始!! 腰抜けは風紀委員会を去れ!! 役立たずは必要無い!!」
イオリの命令に、既に倒されていた風紀委員達もふらふらになりながら立ち上がった。
そして、彼女らはなけ無しの勇気を振り絞り、怪物に立ち向かい始めた。
「か、かっこいい」
「どこがさ。挑発して戦いに持ち込む合理的理由なんてないじゃん。あの、戦闘狂が……」
その後ろ姿を特等席で見ることになったアルは目を輝かせ、反対にカヨコは吐き捨てるようにそうぼやいた。
「ねえ、これ、手伝った方がいいの?」
「(がくがく、ぶるぶる……)」
「ハルカちゃんも怯えてるし……」
真っ青になって怯えているハルカを見て、或いは自分でもその必要はないと分かっていながらムツキは言った。
目の前で行われているのは戦闘ではない。蹂躙だった。
まさにモンスター映画。
人間の姿をした怪物に、銃を持った軍隊が立ち向かう光景そのものだった。
その凄惨なシーンは、三分も掛からなかった。
「俺も最近鈍っててよぉ、派手な喧嘩が出来なくてつまんなかったんだ」
風紀委員会が蹴散らされていく。
一秒ごとに二人か三人か、数を減らしていく。
「頼むからよ、俺にやられたからって辞めないでくれよ。
また俺と喧嘩してくれよ。最近、誰も相手にしてくんねぇんだ」
まるで心を持った怪物が、悲しみを胸に戦っているような台詞だった。
だが実際は違う。お前は美味いから怪我が治ったらもう一度食わせてくれ、という怪物の価値観の押し付けだった。
まるで壁の一部から徐々に全体が崩壊していくように、ミコトは包囲してくる風紀委員会を薙ぎ倒した。
「まあ、いい運動にはなったな」
百人以上を薙ぎ倒し、包囲だったモノの中央に戻りながらミコトは言った。
もう、イオリとチナツしか風紀委員は立っていない。
「この、化け物め!!」
「イオリ。お前も鍛えりゃこの領域に立てるはずだ。その頃には俺は卒業して居ねぇだろうがな」
イオリのライフル弾を、ミコトは目の前で掴んだ。
「う、うそ、銃弾を掴んだ……」
「そういやチナツ、お前救急医療部上がりだったな?」
「は、はい、ミコト先輩……」
「俺も先代部長には色々と世話になったんだ。いいか、よく見てろ」
ミコトはイオリに一瞬で距離を詰め、絶妙な力加減で殴った。
「げは!?」
「患者ってのはケガや痛みで暴れるもんだ。だがこうすりゃ、全身が動かなくなる。ほら、目が動いている、意識があるままでだ。
これが救急医療部直伝の“麻酔”だ。麻酔医は貴重だからな。お前も現場に出るなら覚えとけ」
「は、はい……」
ぽんぽん、と肩を叩き後輩に優しく指導する先輩のように見えるが、チナツは眼鏡がズレて怯え切っていた。
「まあ一回じゃ覚えらんねぇか。俺も最初の十回ぐらいは失敗して先代にどやされたもんだ」
「きゅ、救急医療部に居たというのは、本当なんですね……」
「おう。もっと手本見せてやる」
ミコトは踵を返して、アビドスの面々の方に戻っていった。
「よう、待たせたな」
「た、助けてくれて、ありがとうございます……」
「気にすんな」
最初の餌食は、セリカだった。
「が、ふ!? な、なんで」
「お前らだろ。闇病院前で暴れたのは」
その言葉に、安堵していたアビドスの面々の表情が引きつった。
そう、死神の訪れは平等なのだ。
「あそこに書いてあったはずだ。あの病院でふざけたことした奴は、全員ぶっ飛ばすってなぁ!!」
ノノミが、シロコが、目にも止まらぬ速さで、しかも絶妙な力加減でぶん殴られ、崩れ落ちた。
「ホシノ、テメェもだ」
「あ、おじさん抵抗しないよ? 面倒なだけだし」
「そうかよ」
「ぐはぁ!?」
ホシノの小さな身体が吹き飛んだ。
「“ぼ、暴力反対……”」
「これは暴力じゃねえ、医療行為だ」
そして最後に、先生がミコトに殴られ、崩れ落ちた。
「お前らの姿は闇病院前でしばらく晒してやる。良い見せしめになるぜ」
ミコトは痙攣しているアビドスの面々と先生をスマホで撮影し、そう言い放った。
「それにしてもお前ら、意外と気合入ってんのな」
そうして、残った四人にミコトは声を掛けた。
「あ、ありがとうございます!!」
「そういや、便利屋ってのやってんだろ? 俺からも依頼していいか?」
「はい、なんでも!!」
「じゃあ、俺と戦えや」
「……へ?」
「幾らほしい、即金で百万なら用意できるぜ」
急に流れが変わり、アルは震え出した。
「あ、あそこにヒナが居るよ!!」
「おっと、遂に来やがったか」
ミコトはムツキが指さす方を見て振り返ると、しかしそこには誰も居なかった。
「なんだ、居ねぇじゃねーか」
ミコトがもう一度便利屋の方を向くと、そこには忽然と四人は消えて居なかった。
逃げ足だけは超一流だった。
最終的に、立っているのはミコトだけだった。
チナツは腰が抜けて既に地面に尻もちをついていたからだ。
「……ったく、つまんねーな」
どこか哀愁に満ちたミコトの呟きが、虚しく響いた。
03:ゲヘナの風紀委員長
『こ、これが、“アビドスの鉄拳”……無茶苦茶すぎる』
ドローンで一部始終を見ていたアヤネがそう呟いた。
ミコトが感傷に浸っていると、どこからか救急車のサイレンの音が聞こえた。
十数台の救急車が近辺にやって来ていた。
そこからセナを始めとした救急医療部の部員たちが現われ、列を作る。
「総員、整列」
「はい、部長!!」
「した……怪我人の収容を急ぐように」
「はい、部長!!!」
部員たちは散会すると、せっせと救急車に風紀委員達を放り投げ始めた。
「相変わらずね、ミコト」
そして救急車の助手席のひとつから、ヒナが現れた。
「ようやく来やがったか。待ちくたびれたぞ、丁度準備運動が終わったところだ」
「本当にやるつもりなの?」
ヒナは背後の救急車と救急医療部の面々に目を向けた。
「彼女達が居るけど」
「……やっぱヤメだ」
ミコトはヤンキー座りをして、顔を逸らした。
ヒナは医療現場でミコトが暴れられないのを熟知していた。
『ひ、ヒナ委員長!? どうしてここに……出張中じゃ』
「情報部は常にミコトの動向を監視している、知っている筈よ。そちらこそこんなところで何をしているの?」
お陰でとんぼ返りだわ、とヒナは億劫そうにアコに言った。
『あれが、ゲヘナの風紀委員……空崎ヒナ』
「いてて、やっぱり独断なんじゃない」
手加減をされてたのか、アビドスの面々は何とか起き上がれるようになっていた。
その近くで、アコとヒナが揉めていた。
「……アコ。あの特権は軽々しく振るわれるべきものじゃないわ。分かっているでしょう?」
『し、しかし、あの列車砲に関するいざこざでアビドスが揉めているのは確かで……』
「それを決めるのは、万魔殿よ。いつから風紀委員会はあのタヌキたちの政治ごっこに加わるようになったの?」
『そ、それは……』
「他自治区に干渉する強力な特権、しかしそれを乱用するなら我々の存在意義が問われる。本来は懲戒ものだけど、アビドスへの警告には丁度いい。謹慎の上、反省文千枚で許してあげる」
『千まッ、冗談じゃ』
「なんだアコ。マコちゃんになんか言われる方が良いか?」
ミコトはスマホを取り出してそう言った。
これはいつものパターンだった。万魔殿を盾に、風紀委員会と喧嘩する名目を得ようとする、ミコトのやり方であった。
『そ、それでは、喜んで謹慎させて頂きます!!』
「おう、頑張れや。腕が動けりゃ、反省文は書けるよな? 後でそっち行くからよ」
『────』
アコが何かを言う前に、ミコトは銃でドローンを撃ち落とした。
「……あなたはこれからどうするの?」
「別に何も。この辺がどう変わったか見て回ったら、ゲヘナに戻るぜ。
一応、ここには心残りがあるからよ」
「そう、あまり迷惑を掛けないことね」
「今回はおめーらがそれを言えんのかよ」
「そうね。謝って来るわ」
ヒナはミコトの脇を通り抜けて、何とか立ち上がれているアビドスの面々の前に向かった。
話の切り出し口が見当たらないアビドスの面々だったが。
「じゃあ、今度こそやろうか」
『待ってください!!』
血の気の多いシロコに、アヤネは必死にそこに居るミコトと同列に語られるくらい強者だと説得をし始めた。
「別に戦うのはいいけどよ、後ろの救急車に銃弾一発当たるごとに骨一本な。それで良いなら好きにしろや」
ヤンキー座りのままのミコトがそんな警告を発した。
シロコはケモミミを後ろに絞ってホシノの後ろに隠れた。
『ごほん、全くもう……皆さんフラフラですし、交渉は私が引き受けます。
空崎委員長、こちらアビドス生徒会です。始めまして。この状況についてはご理解されておりますか?』
「……勿論。連邦生徒会から承認を受けたとはいえ、事前通達無しで他校の自治区における無断兵力運用、及び他校生徒達との衝突。
だけど、そちらがこっちの公務を妨害したのも事実。違う?」
その物言いに、アビドス生徒会の面々も反発するが。
「おじさん、そういう腹芸は好きじゃないかなぁ。毛玉ちゃん?」
「その呼び方は止めて。もうミコトですら口にしないわ」
「わかったよ、委員長ちゃん」
すっかり弛緩状態から回復したらしいホシノが、ヒナと向かい合う。
「ミコトの奴も救急車の前はNGみたいだし、あっちで私達とやりあう?」
「……一年生の時とはずいぶんかわった。人違いじゃないかと思うくらいに」
「たった一度会っただけじゃない。委員長ちゃんにおじさんの何が分かるのかな?」
「お、あっちで喧嘩か? 俺も混ぜろよ」
「……うるさいのも居るし、私も別に戦いに来たわけじゃないわ」
ミコトが茶々を入れてくるので、ヒナは本題に入った。
「今回の特権乱用の一件については、私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀委員会の委員長として、アビドス生徒会に対して公式に謝罪する」
ヒナは腰を折って、頭を下げた。
これに驚愕するホシノ以外の生徒会の面々。
「今後、ゲヘナの風紀委員会が無断で侵入することはないと約束する。どうか許してほしい」
「ま、お互いに事情はあるよね。今回はそれで手打ちにしようよ」
「でも、忘れないで」
「……」
顔を上げたヒナは、真っ直ぐにホシノの両目を見た。
「正しく特権の行使が必要になった場合、我々風紀委員会は万魔殿の指揮下で、正しく列車砲を破壊する。だから、あれが外に流出することなんてありえない。
あなた達は安心して、あなた達のやるべきことをすればいい」
「……うへぇ、心強いよ、って一応言っておくよ」
「それじゃあ」
ヒナの号令の下、動ける風紀委員会は撤収していった。
動けない者は救急車で運ばれ、ゲヘナの生徒は全員立ち去った。
たった一人、ミコトを除いて。
「あとでそっちに顔出す。んじゃな」
「ミコト、カイザーが……」
「分かってる。俺の相棒が動いてる」
「うへぇ、あいつかぁ。そうだよね、あいつも来てるよねぇ」
「あのパシリが居ねえのは残念だが。まあ同窓会は大人になってからいくらでもやれっか」
ミコトはホシノとの会話もそこそこに、バイクに跨った。
そしてヘルメットを被り、エンジン音を響かせ走り去っていった。
「なんだか、当時の生徒会がどんな感じだったか、目に浮かびますね……」
「うん……」
「そうね……」
他の生徒会の面々は、その後ろ姿を見てそんなことを呟いたのだった。
04:さよなら、便利屋68
翌日。ミコトに目を付けられたと思い込んでいる便利屋の四人。
彼女達は事務所から夜逃げの準備をしていた。
彼女達の様子が気になって探しに来た先生に、先日の仕事の報酬を渡して去って行った。
その足でアビドス高校に戻った先生は、そのお金をアビドス高校の生徒会に渡した。
「先生、便利屋の事務所に行ったの!!」
「どうしてそんな危ない真似をしたんですか!!」
「“そこまで悪い子たちに見えなかったから”」
お金を受け取った経緯を話した先生に、セリカとアヤネがその不用心さに怒っていると。
「まあまあ、彼女達も本気で悪い子たちじゃないみたいですし」
「でもこれだけじゃ全然交換費用が足らないよ」
「それは、そうなんですけど……」
シロコに被害額を持ち出され、擁護していたノノミも苦笑いするしかなかった。
「まあ、それは今置いておくとして。
ホシノ先輩、列車砲シェマタが元々はゲヘナの生徒の発明品だと知っていたんですか?」
「うん、知ってたよ」
アヤネの問いに、ホシノはあっさりと答えた。
「本当、なのね……」
「あんなものを作る技術なんて、昔のアビドスにも無かったよ」
アビドスの遺産と聞いていたセリカは信じられない様子だった。
「あれを、ゲヘナ学園から奪った、そうなんですね」
「まあね。あの時は大立ち回りだったよ。二度とごめんだねぇ」
「でもホシノ先輩、あの、ミコト先輩ってゲヘナの生徒だよね」
「だよぉ」
ノノミとシロコの質問に、どちらもホシノは頷いた。
「なんで、ゲヘナの生徒がアビドスの生徒会長に?」
「全ては先代が原因かなぁ」
「先代? ああ、ユメ会長ですよね。私も入学前に一度だけお会いしたことが有ります。優しそうな方でしたよね」
「まあ、優しくはあったよ」
ちょっと苦笑いしながら、ホシノは二人にそう言った。
「あいつ、その当時退学になったって思い込んでてさ。おじさんと喧嘩しに現れたんだ。
それから色々あって、あいつはアビドスの生徒になった。あいつが連れてきた不良達と一緒にね。彼女らを受け入れたのが、先代だったってわけ」
「アビドス高校が不良を受け入れた経緯が、そう言うことだったんですね」
「いや、喧嘩しに現れたってなんなの?」
「いやいや、本当にそれ以上でもそれ以下でもないんだよ。
それで、おじさんが言ったわけさ、おじさんと喧嘩したかったら借金を何とかして見せろって。
……本当に何とかしちゃうとは思わないじゃん」
これにはアヤネもセリカも言葉が無かった。
「先代、ユメ先輩はちょっと警戒心とかいろいろ足りない人でさ、まんまと生徒会を乗っ取られちゃって。
でもアイツ、仲間思いだからここに編入した生徒の皆の為にいろいろと手を回したんだよ。列車砲も、その一つってわけ」
「平時と戦時に求められるリーダーの素質は違うとは言いますが、その辺りがうまくかみ合ったんでしょうか」
アヤネはホシノの話からそのような分析をした。
「素質って言うか、バカなんだよ、あいつ。
普通、列車砲で砂嵐を何とかしようって思う?
あれを動かすのにミレニアムの協力が必要だからって、同盟を結びに行ったり。
……でも、その行動力が結実しようとしてる。そう言う意味でも、砂祭りを成功させないといけないんだよ」
「あれ、ちょっと待ってください」
アヤネが、ホシノの話に待ったを掛けた。
「ミレニアムとの同盟は、先代の功績だったはずでは?」
「あ、それは、ユメ先輩がアビドスの生徒会長になるんだったら、箔の一つでも付けた方がいいんじゃないかって、ミコトが……」
「それじゃあ、先代は何をしたんですか?」
「よ、余計な事だけだったかなぁ……?」
ホシノは震え声でそう言った。
これにはみんなも唖然となったのだった。
その時であった。ホシノのスマホに電話が掛かってきた。
「……うん、わかった。
皆、ミコトがこれからここに来るってさ」
ホシノが通話を終えると、皆に向かってそう言ったのだった。
次回、新旧生徒会長対決!?
ミコトは二年前よりだいぶパワーアップしています。
その理由は……これ以上はネタバレなので、追々。
そして次回、現在とミコトとホシノが正面から衝突します。
それではまた、次回!!