『ミネ、救護だ』
「わかりました。すぐ行きます」
ミネはミコトから電話が掛かってくると、即答した。
『おう、それと俺、議長代理になったんだ。万魔殿の正式な依頼な』
「わかりました。政治は団長に任せていますので、話は通しておきます」
通話時間、二十秒にも満たず。
ミネはすたすたと、救護騎士団の団長の下へと向かった。
「団長、ゲヘナ学園から正式に救護の要請がありました。それでは、行ってきます」
「うん。一旦待とうね?」
団長はティーカップを持つ手を下ろしてそう言った。
「ええ、ですから、ティーパーティーに話を通しておいてください。私はゲヘナに向かいますので」
「それは待ったってうちに入らないよ!?」
「1,2,3。はい、待ちました。行ってきます」
「お願いだから話を聞いて!?」
「それは救護より重要なお話ですか?」
混乱する団長に、ミネが真顔のまま尋ねた。
「政治、政治は大事なことだよ!!」
「そうですね。だから団長にお任せしました」
「それは丸投げって言うんだよ!!」
「まさか。団長を信頼しての分業ですよ」
ミネは表情の読めない顔でそう嘯いた。
真っ直ぐな信頼を向けられた団長は渋い表情で尋ねた。
「まず、確認させて? ゲヘナ学園から正式にって話だけど、万魔殿からの要請ってことでいいのよね?」
「議長代理と言っていたので、恐らくそうでしょう」
「代理って、そんな政変が有ったって聞いてないんだけど……」
「現在ゲヘナ学園ではインフルエンザが大流行していると聞きます。恐らくはそれに関することでしょう」
「らしいね。こっちはもう殆ど収束したと言っていいけど」
トリニティでは注射ごときでギャアギャア騒ぐ生徒なんて殆どいない。
清潔さも衛生環境も、スラムだらけのゲヘナ自治区とは比べ物にならない。とっくにこちらではインフルエンザは収束傾向だった。
「なので、我々を必要としているところに向かいます。以上です」
「…………」
ミネの姿勢は、救護騎士団としては完璧だった。
救護騎士団の前身組織の起源は、トリニティとして統合する以前の看護学校にまで遡る。
今もなお、騎士団なんて名前が残るくらいには、バリバリに武闘派な学校だった。
外憂はゲヘナに限らず、同じ聖典を拝する同族も敵だったからだ。
それはトリニティ総合学園として、その一部になって名前が変わっても同じだった。
身内にはバリバリと粛清も行う連中も居たし、それに対抗する武力が必要だったのである。
長い時が流れ、今の救護騎士団に名前を変えて、当時の名残が名前に残る程度にまで平和が続いていた。
今はもう、この部活に集う生徒に武力を求めることは無くなった。
つまり、ミネは今平和な看護師の中に急に野武士が出てきたようなものだった。
それは突然変異なのか、或いは先祖返りなのか。もしかしたらタイムスリップなのかもしれなかった。
とにかく、こんな姿勢のミネは部活の歴史を知る団員たちからはすこぶる人気だった。自分たちの組織の興りをトリニティの生徒が学ばないわけがないので、ほぼ全員である。
団員たち以外からは白い目で見られているが、ミネは気にしなかった。
「ミネさん。貴女のやり方は殺人剣なのですよ」
「? 私は一人も取りこぼすつもりはありませんよ」
「周囲はそうとしか思わない、ということです!!」
武道や剣術の理念の一つに、活人剣という概念がある。
相手を殺さずに制する、戦わずに勝つ。そう言った理念の真逆にあるのが、殺人剣という概念である。
これは剣術は殺人術として、戦いに人死にはやむなしという考え方だ。
その過程で悪人を切り殺し、結果的に大勢が救われる。そう言う武力の使い方だ。
これらはあくまで思想の違いであり、そこに善悪があるわけではないことは断言しておく。
要するに、団長はミネに、お前は救護を名目に暴れたがっているようにしかみられない、と諫めたのである。
ただ、ミネはぶちのめした相手も殺さずに救うつもりであった。嫌なハイブリッドである。
「それでも構いません。我が救護の意志、使命に揺るぎはありません」
「……」
そりゃあ人気もあるよなぁ、と団長は思う。
行動に多少問題はあるが、家柄も成績も、性格も良い。
これで腕っぷしも良いのだから、場合によっては鉄火場に赴く救護騎士団の団員たちからは頼られると言うものだ。
悪評も、人気も、ミネはまるで意に介していない。狙ってやってないのが憎らしいくらいである。
「とりあえず、私からティーパーティーに話は通しておきます」
先代団長もミネの扱いには苦慮していた。
慣例的に二年生だった彼女が団長になったが、そうでなければ人気の後押しでミネがそうなってもおかしくなかった。
自分は彼女のお目付け役として団長に任命されたと内心嫉妬を自覚しつつも、自分達の使命遂行に疑問などない。
「ええ、政治ごとは団長にお任せします。信頼していますので」
「……はあ」
本当にイヤな後輩だ、と団長は思った。
己の卑しい嫉妬心とその信頼が嬉しい自分にも。
その結果として、ミネは生徒会室に呼び出しを受けた。
団長は勿論、可能な限り根回しやらその他諸々で、ミネの行動を支援した。
だが、問題はそれ以上に膨れ上がっていた。
「ごめんなさい、ミネさん。私の力不足でした」
「団長が謝ることではありません。これはトリニティの体制の問題でしょう」
団長は己の力不足に歯噛みしつつ、ミネは頭を下げる彼女を労った。
「こんなことは言いたくはないのですが、議長代行をあの逢坂ミコトがしているなどと……。
それを事前に知っていれば、もう少しやりようはありました……」
団長は悔しそうにそう言った。
逢坂ミコト。トリニティの、この後の悪夢そのもの。
彼女の存在が、彼女が権力を今現在持っていることが問題だったのだ。
「いずれにせよ、我々の使命に難癖をつけてくるとは思っていました。
こんなことで救護が滞ることなど、あってはならないというのに」
「……」
団長は自分の立場ではなく、使命遂行の方を気にしているミネが眩しかった。
他の誰がどう言おうとも、彼女は救護騎士団の理想そのものだった。
「……もし、何かあれば私が責任を負います」
「それには及びませんよ、団長」
「お願いです。私から、それだけは奪わないでください」
それは団長になってたった一週間程度の、ミネではなく自分のプライドを守るためのちっぽけな意地だった。
「……わかりました。政治的なことは全てお任せします」
ミネは、それを覚悟と受け取った。
そして彼女は、救護騎士団の部室から生徒会室へと向かった。
「……政治的なことは全て任せた、か」
ミネの背を見送った団長は、自分にできる最後の賭けを──トリニティを揺るがす博打を打つことにした。
「失礼いたします」
ノックを終え、そう口にしてから生徒会室にミネは入室した。
彼女を呼び出した面々は、テラス席で待ちわびていた。
「ごきげんよう。ミネさん」
「やっほー。なんかやらかしちゃったみたいだね」
「……」
ミネは少々面を喰らった。
桐藤ナギサ。
聖園ミカ。
百合園セイア。
トリニティを代表する生徒会長三人が、勢揃いしていた。
「ええ、こちらこそ」
「どうぞお掛けになって下さい」
現在ホストであるナギサが、着席を促した。
すぐに、ティーパーティー所属の生徒が紅茶を運んでくる。
「ありがとうございます。
さて、ミネさん。ここに来られた理由は聞かれておりますか?」
「それよりもまず、セイア様」
ミネはホストであるナギサの言葉を遮った。
言うまでもないが、非常に失礼である。
「お加減がよろしくなさそうですが、大丈夫でしょうか?」
「……ああ、気にしないでくれ。体調が悪いわけではないんだ。
君は自分の心配をするといい」
あまり顔色の良くないセイアが気遣ってそう返した。
身体の弱い彼女に不調が無いのは本当だった。ただ、この後何が起こるか、トリニティに何が巻き起こるのか、理解していただけだった。
「そうですか、ならばよろしいのですが」
「おほん。ミネさん、貴女にはゲヘナとの内通の嫌疑が掛けられています」
「事実無根です」
紅茶を嗜みながら、ミネは答えた。
「しかし、副団長という立場以上の部員を動員してゲヘナ学園で活動しているのは事実では?」
「救護における、必要に応じた人員を動員しただけです」
「あのね、私達だって人道支援に文句を付けたいわけじゃないんだよ?」
こんなイジワルみたいなことしたいわけじゃないし、とミカが言った。
「でも、うちの備品を無断で持っていくのは、ちょっとアウトかな?
言いたくないけど、横領を疑われてもおかしくないよ」
勿論、ここに居る三人はミネが横領なんてしていることなんて全く、微塵も思っていない。
だが、言ってしまえばトリニティの生徒から頂いた学費で購入した薬や備品を、ゲヘナ学園の為に投入するのは良くは思われない。
多少のことならまあ目を瞑ったかもしれないが、ミネの救護に“多少”なんて文字は無い。
言うなれば、自分が国に払った税金で、外国人を優遇するようなモノである。それが何らかの形で自分たちに還元されないなら、税金を払う方も怒るだろう。そんな政策をする国なんて、あるわけないっすよねぇ?
「疑うのならばご自由に。それとも補填しろとでも言いたいのですか?
救護騎士団に与えられた部費で購入した備品の用途に、口を出される謂れは無いと思われますが」
「ええそれは勿論。医療関係の備品はそちらに全てお任せしております。
ですがそれは、トリニティの生徒に使用される分も考慮されています。
それを全て放出するのは、いかがなものかと」
「では、病に苦しむ者達を見捨てろと? そこに手段があるのにですか?」
ナギサの苦言に、ミネは言葉の剛速球を投げ返した。
「そのように言っているわけではないのですが……」
「……二人共。いい加減本題に入ったらどうかな?」
それらミネの問題行動など、些末事だった。
どんどん顔色が悪くなっているセイアが、二人に本題を促した。
「セイア様。やはりお加減が」
「この話が終わったら横になるから、私を想うなら早く話を続けたまえ」
「……わかりました」
不承不承に、ミネは頷いた。
「それでは、本題とは?」
「あの、逢坂ミコトについてです」
「ミコトについてですか?」
ミネは小首を傾げた。
「彼女が万魔殿で、生徒会長の代理として振舞っている。
それが問題なのです」
「それのどこが問題なのですか?
彼女は救護の意志に目覚め、インフルエンザの流行を平定する為に自ら陣頭指揮を執っているだけではありませんか」
ミネとしては、あの暴れん坊が自分に感化されて救急医療部にまで入って、救護の意志を学んだことに感銘を受けていた。
そして実際にこうして行動を起こしている。普段はともかく、立派に更生している行いだと判断していた。
「いやだって、あの逢坂ミコトだよ?
覚えてるでしょう? 去年の、一年前の出来事を」
ミカが心底不愉快そうにそう言った。
「ええ、覚えています」
「彼女の素行は、常軌を逸しています。
去年だけでもキヴォトスを揺るがしかねない事件の大半の、その中心に彼女は居ました」
「彼女がトリニティに再び牙を剥くとでも?」
「今日のデザートは何にしようかな、そうだ、トリニティに攻撃しよう!!
……あいつはそう言う奴だって、分かってるでしょう?」
「なるほど。それで内通の嫌疑ですか」
ただでさえ個人的に兵力を動員できるのに、ゲヘナ学園の権力まで一時的に掌握している。
それを心配しない方がどうかしている。これはそう言う話だった。
「では私などではなく、直接当人に確認すればよろしいのではありませんか?
彼女のことですから、訊けば皆様の疑問にお答えしてくださるでしょう」
意訳:そんなことで自分を呼び出すんじゃねえよ。ふざけんな、救護すんぞゴラァ!!
とまでは言わないが、確実にミネはイラっとした。
「あのね、それで素直に答えるわけないじゃん」
「では、ゲヘナ学園の現状を、どれだけ知っているのですか?」
自分がこうして時間的拘束を受けている間にも、何十人もの人々を救えている筈だと、ミネは考えていた。
ほらここを見て御覧、ミネのイライラゲージが溜まって来ただろう?
「……悲惨な状況とだけは」
「答えられないのならば私が答えましょう。
こちらがミレニアムの保健委員から提供された統計データです」
看護師の始祖、かの小陸軍省は統計学の第一人者。
なのでインテリのミネが統計を操ることぐらい訳ないのである。
つまり、統計学も救護なのである!! いや実際彼女の功績を考えればあながち間違いでもないのかもしれない。
ミネはそれから三十分以上、ゲヘナ学園の生徒や自治区の住人が如何に苦しんでいるか、その惨状について懇切丁寧に話し始めた。
途中でナギサたちは何度も話を遮ろうとしたのだが、その度にギロリとミネは睨み返した。
「──以上、結論としてあと二週間はゲヘナ学園に学校的な行動を起こすことは不可能だと結論付けられます」
何か質問は、とミネは三人に言った。
「……大変よくわかりました。ええと、何の話でしたか?」
「もう分かったから帰って良いよって話じゃなかった?」
ミカの言葉に、反射的にナギサは頷きかけた。
「わかってくれましたか?」
「……ミネ。私がサンクトゥス派閥の生徒会長に先代から指名された理由は聞いているかい?」
「いえ。先代の御三方で印象にあるのはかの総長だけですね」
わかるよ、とミカは偉大な先輩の後継として遠い目になった。
「未来視、ある種の予知夢。そう言った異能が、私には備わっているんだ。この力について、よく先代と検証を行なっていたんだよ。だから彼女に、私は後任に指名された」
「にわかには信じられませんが、この場に居る皆さんが承知と言うのならひとまず信じましょう」
救護にオカルトは有ってはいけないが、ナギサもミカも何も言わないのでミネは信じる前提でそう応じた。
「そして私は見たのだよ。
あのゲヘナの死神、逢坂ミコトがゲヘナの生徒の大軍勢を率いて、トリニティにやってくる未来を」
「……」
「それによって、トリニティは未曽有の大惨事と恥辱を被るだろう」
まさにそれは、予言であった。
「……具体的には、どのような?」
「彼女の行動は非常に不規則だ。だから予知夢も毎夜ごとに詳細は異なる。
だが、トリニティに攻め入って来ると言う結果は変わらない。
一番ひどい結果は……」
セイアは黙り込んだ。
ミカはそこで黙り込まないでよ、とぼやいた。
「では、一番マシな結果とは?」
「今のところその路線を歩んではいるが──」
その時だった。
「よーう!!」
まさに、青天の霹靂。
噂をすれば影が差す。
万魔殿の制服を纏った、逢坂ミコトその人が豪快に生徒会室の扉を開けて入ってきた。
「ここに入るのは二度目だな。相変わらず、無駄に広いな」
「ミコト、どうしてここに?」
ミコトの登場に唖然とするナギサとミカ、諦念で空を仰ぐセイア。
ミネは彼女の登場にも動じず、ここに来た理由を尋ねた。
「も、申し訳ございません。状況の確認のお電話をしたところ、ティーパーティーの皆さんに取り次いでほしいと、議長代理が仰って……」
後ろから救護騎士団の団長が慌てて入って来て、そう説明した。
「……確信犯だろう? こうなると分かっていて、彼女に連絡を取った。違うかい?」
「そんな!! セイア様におかれましては、確証の無いことをおっしゃられては困ります」
セイアの言葉に、団長は困った風に小首を傾げて見せた。
「おい、ユエ」
「はいはい。こちらをどうぞ」
後から入ってきたユエは、アタッシュケース三つを抱えており、それを四人の囲むテーブルの上に置いた。
「お前らの先代三人衆から借りた三億円だ。きっちり返したぜ」
「聞いてはいました。先代たちとあなたの間に個人的な不可侵条約を結んだと。我々がこれを受け取らないと言ったら、どうしますか?」
「別に? 置いて帰るだけだ。俺は筋を通した。一番重要な要件はそれだ」
「……わかりました、受け取ります」
この三億円、実は学校の防衛費用として捻出されていたのである。
だからこそ、これまでミコトは個人的な契約でありながら、トリニティに用事が無ければ近づかなかった。
これで、その契約も白紙になった。少なくとも、ミコトにとっては。
「あとよ、こいつはついでに言おうと思ってこっちに来たんだ」
「……伺います」
「俺の、万魔殿の議長代理の報酬。なんだと思う?」
ミコトは笑った。怖気の走る、ケダモノの笑みだった。
ナギサは言葉を失った。
「昔、総長が言ってたんだよ。俺の所為で訓練やらなにやら、全部やり直しだって」
ミコトは心底楽しそうに、そう言った。
「つまりよぉ、それって俺がもう一度攻めてきた時の為の訓練をしてるってことだよなぁ!!
じゃあ、それが本当に機能してるか、確かめねぇと駄目だよなぁ!!」
災害が、災害対策をちゃんとできてるか、確認しにやって来る。
これはそんな理不尽そのものだった。
「インフルエンザのクソウイルスを全部潰したらよ、またトリニティに攻めっからよ!!
それが、マコちゃんと取り決めた議長代理の報酬だ。
戦争だ。全面戦争だ!! ちゃんと連邦生徒会にも連絡を入れて、承認も貰ってる!!
お前ら全力で潰してやるよ!! 何度も、何度でも!!」
ぎゃははははは!! と、死神が哄笑する。
悪夢だ。決して終わらない、悪夢がそこに具現していた。
「ミレニアムからの最新兵器が届いてんだ。お前らにも送るからよ、それで存分に喧嘩しようぜ。お前らが負けたら、後始末は全部やってもらうからよ!!」
ミコトが楽しそうに笑う後ろで、ユエも口元に手を当てて笑っている。
「ね? 私の提案は楽しそうでしょ?」
「おうよ。ユエ、お前はいつも俺を楽しませてくれんな!!」
「ミコトが楽しいなら、私も楽しいわ」
ミコトが議長代理をしている間、ユエはずっと水面下で戦争の準備をしていた。
いやそもそも、無報酬だった議長代理の仕事に、後から報酬を要求するように言ったのもユエだった。
マコトはノリノリだった。トリニティを叩き潰してやる、と意気込んでいた。
唖然とする全員。
ふと、ミカとユエの目が合った。
くすッ、ユエは笑って見せた。
全ての元凶は、彼女達を嘲笑っていた。
「じゃ、いつ攻めっかは後で知らせるわ。シャバいことしたらぶっ殺すからそのつもりでな」
これは、宣戦布告だった。
後に第二次トリニティカチコミ事件と呼ばれるようになった、その大騒動の始まりだった。
「ミコト、抗議を忘れているわよ」
「……あー。はいはい。えー、万魔殿の議長代理として、救護騎士団の副団長ミネに対する不当な扱いに抗議する。
これで良いんだよな?」
「そうね」
「ミネは俺のマブダチだ。くだらねーことしたらここを瓦礫にすっから、覚えとけよ」
ミコトとユエは、全ての要件を終わらせて踵を返した。
「始まってしまった……」
セイアの呟きは、予言の成就をその場にいる全員に確信させるには十分だった。
さあ、楽しくなってまいりました!!
簡易人物紹介。
団長:当時の救護騎士団の団長、三年。押しに弱いタイプだが、判断力と政治力はかなり高い。一種の精神的超人であるミネとは真逆の人間臭いの女性。
それでは、また次回!!