「お父さんの正体、ぼくは知ってる!」   作:marre

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第3話 宇宙人の秘密基地

数日後、タケルはまたしてもお父さんの不審な行動に気づいた。学校から帰ってきてリビングで宿題をしていたタケルは、ふとリビングのドア越しにお父さんの姿が見えるのを確認した。いつも通り、スマホを手に取ってテレビを見ていると思いきや、スマホが振動すると突然お父さんは立ち上がり、急いでトイレに向かっていった。

「まただ…」

タケルはその瞬間、心の中で小さくつぶやいた。お父さんがスマホを持ってトイレに向かうのはこれまでにも何度も見てきたことだ。だが、今回の様子はどこか違っていた。いつもよりも少し急いでいるように見えたのだ。

タケルは宿題を中断し、お父さんの行動に目を凝らしていた。お父さんがトイレに向かうとき、普段は特に慌てることなく、ただトイレに行く。ただその動きだけだ。しかし、今回は違った。お父さんはまるで誰かに追われているかのように、急いでドアを開けた。そして、そのままスマホを握りしめたままトイレに入っていった。

「お父さん、何か隠してる…」

タケルはそう思い、心の中でこっそりとその様子を見守った。普段、家ではリラックスしているお父さんが、こんなに急ぐなんておかしいと感じるのは、タケルにとって初めてのことだった。そして、そのスマホを持ち込む理由も、なぜトイレにわざわざ持ち込むのかが気になった。

タケルはトイレのドアの向こうから聞こえる水の流れる音や、微かな音に耳を傾けたが、何も変わったことは聞こえてこなかった。しかし、気になって仕方がなかった。これまではただの習慣だと思っていたが、今はそれが何か別の意図を持っているように感じた。

数分後、お父さんがトイレから出てきた。普段は何もなかったようにリビングに戻るお父さんだったが、今回は何かが違った。タケルはそれを見逃さなかった。お父さんがトイレから出てきた直後、何かを隠すようにスマホを急いで手に持ち直し、画面を下に向けた。その動作に、タケルはますます疑念を深めた。

「何してるんだ、お父さん…?」

タケルは心の中で繰り返し問いかけた。お父さんの行動は完全に不自然だった。スマホを持ってトイレに入る理由がわからない。あんなに急いでトイレに行くことも、普段は考えられなかったことだった。

その晩、タケルは決心した。これまでの疑念を確かめるために、お父さんの部屋に忍び込んで、スマホに何か手がかりがあるかを探すことにした。これで全てが解明できるかもしれない。手紙の謎のマークや、パソコンの画面に映った地図と、今のお父さんの行動を結びつける何かが見つかるのではないかと思った。

タケルはその夜、両親が寝静まった後に、静かに布団を抜け出し、父親の部屋に向かった。廊下は真っ暗で、足音を立てないように歩く。父親の部屋のドアの前で立ち止まり、深呼吸をした。部屋の中からは寝息が聞こえてきたが、お父さんが寝ていることを確認したタケルは、ゆっくりとドアを開けて部屋に忍び込んだ。

部屋はいつも通り整然としていた。タケルは一度、目を凝らして机の上や棚に何か異常がないかを探したが、今回はそれよりもまず、お父さんが持ち歩いていたスマホが気になった。タケルは自分の体を可能な限り小さくして、机の上に置かれたスマホを探し当てた。その瞬間、心臓がドキドキと音を立てて響くのを感じた。

タケルはおそるおそるスマホを手に取ると、すぐに画面をオンにしてみた。そこには、お父さんが使っているアプリが表示されていた。しかし、タケルはその中に何か異常を感じた。アプリの中には、見たこともないような暗号のような文字が並んでおり、地図のような画像が映し出されていた。地図には赤い点がいくつも打たれ、それらは何かを示しているようだった。

「これって…宇宙人の基地…?」

タケルはすぐにその意味を理解できなかったが、直感的にそれがただの普通のアプリではないと感じ取った。それは何か、異常で危険なものを暗示しているような気がした。タケルはすぐにスマホを元の位置に戻し、部屋を出ることにしたが、その間に心臓は止まりそうなほどドキドキしていた。

「お父さん…もしかして、ほんとうに宇宙人なのかもしれない…」

タケルはその夜、布団に戻りながら、自分の中で確信を強めていった。お父さんの行動、スマホの中身、すべてが「普通ではない」ものに見えていた。タケルはこれからどうすればよいのか、次に何を調べるべきかを考えながら、目を閉じて眠りについた。

 

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