とある町の何でも屋の無能力者   作:おサトさん

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二章 ドミナター
ドミナター


二日後の朝、世界の光教についてのニュースがテレビに流れていた。内容は、勿論一昨日の事についてだった。

 

「やっぱ…社会問題になりつつあったこの宗教は、テレビに出たか」

 

そう呟きながら、神谷は優雅にブラックコーヒーをすする。この日は休みなので、こうしてブラックコーヒーを飲んでいるわけだ。

 

「…そういえば…」

 

神谷は昨日の教祖が言っていたことを思い出す。

 

『こっこんなことをして、列強が黙ってないぞ!!』

 

(何であんなゴミからから列強が出てきた?まさか列強の誰かがあいつと繋がっていたのか?……となると、一番可能性ありそうなのなガブリエルか…?マフィアのボスだし)

 

神谷はこの時知る由もなかった。この事件をきっかけに、とんでもない展開になっていくことになる事に。

 

 

♦︎♦︎♢♢♦︎♦︎

 

 

二日後、依頼を終え、依頼金を依頼主から貰った後、神谷がゆっくりしていた時だった。突然、事務所にサングラスを付けているスーツ姿のいかにもらしい男が二人入ってきたのである。

 

「どんな依頼ですか?何でもやりますよ」

 

いつもの定番のセリフを言ったが、男たちの目的は依頼じゃなかった。

 

「私たちは”ドミナター ”だ。貴方には、日本支部に来てもらおう」

 

男達は淡々とそう言ってきた。ドミナターはフランスのマフィア組織であり、世界最大規模である。人員は50万人ほど、この組織は薬物や殺人、売春や密輸など、ありとあらゆる犯罪に手を染めている。本来なら現実の暴対法のような法律で規制されるのだが、この世界は実力主義である。つまり、ドミナターのボスは当たり前だが相当の実力を持っている。警察ごときが手の負える相手ではない。

 

「…?」

 

 

「お前は我々と繋がっていた世界の光教を壊滅させた疑いがある。その話を聞くため、我々の日本支部についてきてもらおう」

 

ドミナターは、神谷が世界の光教を壊滅させたのを感づいていたのだ。

 

「それは…無理ですね。それに、俺は壊滅なんかさせていませんよ。無能力者の俺が、組織を潰せるわけがありません」

 

そう言うと、男たちは「そうか」と、言ってあっさり帰っていった。この行動に神谷は疑問に感じたが、依頼主が依頼にきて、夜まで依頼をこなした。

 

 

♦︎♦︎♢♢♦︎♦︎

 

 

「…疲れたな……あんなくだらねえことのために依頼してんじゃねえよ」

 

神谷は依頼を終えた後、依頼内容に文句を言いながら深夜に一人で事務所に戻ってきた。今は薄暗い道を歩いている。

その時、声をかけられた。

 

(殺気...)

 

 

「待て」

 

神谷は振り返ると、ナイフを持ったいかつい男が二人いた。

 

その瞬間、二人の男はナイフを突き立てて瞬時に神谷の懐に飛んできた。が、神谷は瞬時に避ける。

 

「なっ…!」

 

 

「成ってないな。こう動くんだよ」

 

神男の1人は消音器付きの銃を撃つが簡単に神谷に弾をキャッチされる。

 

「くそっ!調子の」

 

神谷は瞬時に近づいて、一人の首を締める。その男は能力を発動するまでもなく顔を青くしながら脊椎が折れて死ぬ。

 

バチバチバチバチバチバチバチバチ........

 

もう1人の男はプラズマを複数生成し、神谷に投げつける。

 

「遅えよ」

 

神谷はプラズマをどこからか出したナイフで迎撃しながら男に向かって走る。

 

「くそっ!何故当たらない?!」

 

 

「残念だったな」

 

男が近くできない速度で神谷は近づき同時に首の半分を切る。男はそのまま倒れる。

 

 

♦︎♦︎♢♢♦︎♦︎

 

 

さっき人を殺したというのに神谷は何事もなくその場を去っていく。

 

「はあ…面倒な事にならないといいな……」

 

そんな神谷の願いを踏みにじるように、事態は進んでいく。




この世界の警察組織は無能です。
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