とある町の何でも屋の無能力者   作:おサトさん

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ここからだいぶ展開が違いますが、ご了承くだい


最初の襲撃者

午前3時、神谷は睡眠をとっている時だった。

 

ドオオオオン!!!

 

「!?なんだ!ってドアが!」

 

瞬間、神谷は殺気に気づき即座に戦闘状態になる。明かりをつけようとスイッチを押すが反応がない。

 

「ちっ、ブレーカーをやられたか。だが何で....!」

 

壁から出現した剣山を拳で破壊する。だが次は窓から狙撃銃の弾が飛んでくる。

 

「シね!ニホンジン!」

 

同時に石の鎧を着た男が突っ込んできた。男は棘が生えている石の兜で頭突きをしようとしてきた。

 

「遅えよ!」

 

 

「ガハッ!?」

 

真正面から兜を拳で粉砕し、弾丸をキャッチする。男は血を流しながら倒れるが、水のレーザーを腹に喰らってしまう。対してダメージは無いが。

 

「ちっ、仕方ねえ。荷物持って逃げるか」

 

神谷は700万と着替え3日分、その他の身分証明書が入った大きめのスーツケースを持って、屋根を突き破ってそのまま屋根から屋根へ逃げていく。

 

「マチヤガレ!!」

 

「とっととツカマレニホンジン!!」

 

襲撃してきた者達は神谷を追いかけるが、速すぎて追いつけずそのまま見失った。

 

 

♦︎♦︎♢♢♦︎♦︎

 

 

1時間後、およそ15km遠くのラブホテルに止まった神谷はホテルを出発していた。だいぶ歩き、田んぼが見える田舎道を歩きながら神谷は考える。

 

(さっき襲撃してきたやつらはうっすら見えたが外国人っぽかったな。それに日本語も片言だから確定か?)

 

さっき神谷の事務所を襲撃してきた男達はドミナターの日本支部から派遣された戦闘員。神谷は世界の光教の件から本当にドミナターを敵に回してしまった。

 

(これからどうする?もう何でも屋はやれない。匿ってもらいたいが当てがないし......)

 

神谷の家族はすでに亡くなっている。親族親戚はいない。

 

ヒュン!!!

 

「!?」

 

間一髪で避けた。あと少しで首と胴が分かれていたところだった。

 

「あらっ?避けたの?無能力者のくせに?」

 

 

「.....?何者だ?」

 

 

「は?なに?あんたごときに名乗らないといけない訳?むっかつくわー」

 

全身黒タイツで現れたのは美しい容姿を持つ日本人。両手には鉤爪を装着している。

 

「誰だ?」

 

 

「めんどくさいわね。分からない?ドミナターのイピンよ。あんた殺せって上から言われてんのよ」

 

 

「上手く巻いたつもりだったけどな。位置はバレバレか」

 

 

「そ。あんた自分の立場ってもん分かってる?死ぬのよ?」

 

イピンはそう言うと消えた。

 

(速い....見えない訳じゃないが、捉えるのは難しいな)

 

イピンは音速で神谷の周りを立体的に動いている。

 

「動いた!」

 

突っ込んでくるイピンをナイフで仕留めようとするが、イピンは上に進行方向を変えて避け、逆に神谷は浅いが攻撃を喰らってしまった。

 

「分かんない?あんたのとろくさい速度で私を捉えられる訳ないじゃない」

 

 

「やってみなきゃ分かんないだろ」

 

 

「.....うっざ!」

 

イピンは立体的な動きを再開する。だが今度は神谷は冷静だった。

 

(....くそっ、あの男ウザいくらいに冷静じゃん....分かってんの?)

 

また神谷に近づき鉤爪で体を裂こうとするが神谷に避けられる。そして後ろに飛ぶが直角に変え進路を変えて突っ込んでくる。

 

「ばっかじゃないの!」

 

当たる直前、神谷は地面に這いつくばるように姿勢を低くする。

 

「はあ!?嘘でしょ?!」

 

 

「筋肉舐めんなよ」

 

勢い余ってそのまま行くがすぐに動く。だが神谷は"見た"。

 

(あいつ、2回直角に動いたら一瞬だけ動きが止まっている!能力のインターバルは短いが、ようやく見えた)

 

神谷の推測は正しい。イピンの能力は音速で動くことができるが、直角にしか動かない上、最大2回しか動けない。その代わり、インターバルが恐ろしく短いため、弱点は実質ない。

 

「これでおしまいよ!」

 

そこで最後にイピンは畳み掛け、さっきよりより変則的に動く。

だが神谷は1回目でイピンが動いた瞬間、進路上にナイフを投げる。

 

「はっ!?」

 

イピンは驚き進路を変えるが2回目を動く。だが同時に神谷は進路上に突っ込む。間をピンポイントでイピンの胸ぐらを掴む。

 

「しまっグホォ!!??」

 

神谷はイピンの顔面に強烈な一撃をかます。イピンを放し神谷は歩みを続ける。

 

「あっあんた...仮にも女子を、顔面を殴るなんて....」

 

 

「男女平等だろ?」

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