もう片方の同じ掲示板を元に書いていらっしゃる方とは展開が被らない様にいたします
因みにプロローグは一話で終わらせる為ちょいちょい省いてます
大和鮭さん、誤字報告ありがとうございます!
「――私のミスでした」
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」
「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて・・・」
「・・・今更図々しいですが、お願いします。※※先生」
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから・・・」
「ですから・・・大事なのは経験ではなく、選択」
「責任を負う者について、話したことがありましたね」
「あの時の私には分かりませんでしたが・・・今なら理解できます」
「大人としての、責任と責務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択」
「それが意味する心延えも」
「・・・ですから、先生。私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また先の結果を・・・」
「そこへつながる選択肢は・・・きっと見つかるはずです」
「だから先生、どうか・・・」
「・・・い」
(う、うーん・・・)
「・・・・・・先生、起きてください」
(ねみぃ・・・もう少し寝ちまおう・・・)
「・・・勝太先生!!」
眼鏡をかけた大人びた雰囲気の黒髪の少女がいくら声をかけても、彼女の目の前で机に突っ伏している赤髪の青年は目覚める気配が無い。
「・・・仕方がないですね、確かこれで・・・」
すると少女は懐から小さな紙袋を取り出し、青年の目の前へと置いた。
「・・・本当にこれで起きるのでしょうか・・・?」
ピクリ、と青年の身体が僅かに揺れた。
「・・・カ」
「・・・カ?」
「カレーパァァァァァンンンンンン!!!!!!!!!」
彼の名前は切札勝太。
かつて仲間達と共に星を救ったデュエル・マスターズの二代目主人公であり、この小説の主人公である。
「それで・・・俺がここの先生だって?」
「はい、そのはずですが・・・」
(・・・突然バカ兄貴に呼び出されたらと思ったら突然宇宙船の磁場が狂って墜落して・・・気付いたらここだったんだよな・・・つまりこの状況は兄貴のせいか)
切札勝太はとりあえず次に兄に会ったら拳でぶん殴ろうと心に決めた。
「連邦生徒会の顧問の切札勝舞さんが言うには勝太先生が適任だと」
「待て待て待て待て、はぁ?顧問?」
「はい、そうですが・・・」
「・・・そうか」
勝太は普通こういうのって来るのは俺だけじゃないのかとかなんで顧問になってるんだとか色々言いたい事はあったが飲み込んだ、もう突っ込むだけ無駄と判断したのである。
そんな話をしながら勝太は自身を起こした少女・・・七神リンについていくのであった。
「あぁ・・・面倒な人たちに捕まってしまいましたね」
ミレニアムのセミナーの会計、早瀬ユウカ
トリニティの正義実現委員会の副会長、羽川ハスミ
ゲヘナの風紀委員、火宮チナツ
トリニティの自警団の団員、守月スズミ
四人の少女に出くわすとリンは何やら糾弾をされていた・・・最もリンも中々強い言葉で返していたのだが
(・・・・・・????????)
そして彼女達の会話の内容はこの都市・・・キヴォトス、数千の学園都市が集まってできた、巨大な学園都市の事をほとんど知らない勝太にとっては正にちんぷんかんぷんであった。
「・・・この先生こそが、フィクサーになってくれるはずです」
「・・・えっ?」
突如として話を振られた勝太は残りを食べようと思って袋から取り出したカレーパンを握りながら気を抜けた返事をした。
「・・・自体は一刻を争います、先生にはとある場所に行ってもらう手筈になっておりますので道中で詳しくお話しさせていただきます」
その後、通信が入ったり色々あったがともかく勝太達はそのとある場所・・・シャーレの部室へと向かう事になったのだった。
ドガァァァァァァァァン!!!!
砲弾が爆発する音が辺りへと響き渡る。
「な・・・なんじゃこりゃァァァァァ!!!!!!!!」
勝太が目撃している光景はとんでもない物であった、一見ただの女子高生にしか見えない少女達が容赦なく銃弾を撃ち合っているのである。
「痛いってば!!あいつら違法JHP弾を使ってるじゃない!?」
「いや痛いじゃねぇよ!?思いっきり弾当たってたぞ!?!?・・・もしかしてただのおもちゃだったり・・・」
ダァン!!!という音と共に勝太の近くの建物に風穴が空いた。
「気をつけてください!!先生はキヴォトスで無い所から来たですので私達と違って弾丸一つでも生命の危機にさらされる可能性があります、その点ご注意を!!」
「どうなってるんだよこの世界は!?」
「・・・問題は」
オオオオオオオオオオオオオオ・・・!!
とても少女が出すとは思えない声が辺りに響き渡った、だがそれも当然であろう。
「・・・やはり一緒に暴れていましたか」
「あ・・・あれは・・・!?」
何故なら・・・その声の持ち主は人ならざる存在。
クリーチャーだったのだから
「どういう事だ!?なんでクリーチャーがこんな所で暴れてるんだよ!?」
無線からリンの通信が入った。
『・・・ある日突然、本当になんの予兆もなく・・・この世界にクリーチャーは現れました、そしてクリーチャーの事を世間に公表し対策を講じたのが連邦生徒会の顧問、切札勝舞さんです』
「なるほど・・・だから顧問になってたんだな・・・って言ってる場合じゃねぇ!!!」
そのクリーチャーは巨大な体を揺らしながら勝太達目掛けて全速力で走りだした。
「うおおおおヤベェ!!このままじゃペチャンコだ!!」
「こうなったら・・・!!」
ユウカ達が何かを取り出そうとする中クリーチャーが勝太達へ近づく・・・
ドゴォォォォン!!!
すると突然、小さなシルエットがクリーチャーを一瞬で蹴り飛ばした。
「カ・・・カツドン!!」
「カツカツ!ドンドン!!」
クリーチャーを蹴り飛ばしたのは勝太のクリーチャーのカツドン、勝太と一緒の宇宙船に乗りここに飛ばされて来ていたのだが先に目覚めて色々見ていたのだ。
昔は喋れていたのだが勝太のビクトリーモードの力が失われてからは人語を話す事はできなくなっている。
「カツカツ!!」
「ハァ!?俺指揮とかやった事ねえぞ!?」
「何を言ってるか分かるんですか!?」
だが勝太はクリーチャー語を習得している為クリーチャーの言葉が分かるのだ。
「ドンドン!!」
「デュエマと同じ要領でやればいいって?でもなー・・・」
「ドン!!」
「えっ?兄貴がカレーパン奢ってくれるのか!?やるやる!!!俺指揮やる!!」
「先生はそれでいいんですか!?!?」
「ふぅ・・・なんとかなるもんだな!」
「本当になるとかするなんて・・・」
「信じられませんが、普段よりずっと戦いやすかったです、次の戦闘もよろしくお願いします、先生」
「カツカツドン!!」(それじゃあ早く部室に向かうで!!勝太!!)
そして勝太達はシャーレの部室に向かって走り出すのであった。
「カツカツドンドン!!」(勝太!もしかしてあれがさっき通信で聞いた・・・!)
「あぁ、アイツがワカモって奴か!!」
「騒動の中心人物を発見!対処します!」
「フフ、連邦生徒会の子犬達が現れましたか、お可愛いらしいこと」
「何ィィィ!?!?誰が兄貴の犬だって!?!?」
「カツカツカツ!!」(いや言っとらん言っとらん!!)
ブチ切れて思いっきり前に出ようとする勝太をカツドン達が後ろから抑え込んだ。
「先生落ち着いてください!前に出たら危険ですよ!」
「ドンドン!!」(後今のご時世で女の子に暴力を振るうと色々大変な事になるで!!!)
「HA☆NA☆SE!!ウオオオオオオ!!!」
だがそんな事気にもせず勝太は振り切ろうと力を振り絞る。
「・・・それでは、後は任せるとしましょう」
「あっ!逃げられてるじゃない!!!」
「逃がすな!!追うぞ!!」
「カツカツ!!」(何言うとるんや!今はシャーレの部室を奪還するのが優先やろ!放っとくで!!)
「チックショー!!!!!!!覚えとけよ!!!」
「着いた!!」
『シャーレ部室の奪還完了、私ももうすぐ到着予定です、建物の地下で会いましょう』
「よし!地下に行きゃいいんだな!!」
「カツドンカツ!!」(それじゃあ向かうで!!!)
「うーん・・・これが一体なんなのか、まったく分かりませんね、これでは壊せそうにも・・・」
「ああああああ!!!」
地下に突入した勝太が指を指した先に居たのは先程逃した少女、ワカモであった。
「あららら・・・?」
「見つけたぞ!!!よくも俺を兄貴の犬呼ばわりしてくれたな!!」
「カツカツ」(だから言っとらへんて)
勝太は全力でワカモの元へと走り出した。
「もう許さねぇ!!デュエマでギッタンギッタンに・・・!!!」
「し・・・失礼いたしましたー!!!」
一瞬でワカモはその場から逃げていった。
「・・・え?なんだったの?」
「ドンドン」(ほら、勝太がキレるから怖がってもうたやないか)
「いや今はの絶対そういうのじゃねえだろ!?」
「・・・お待たせしました」
勝太達が振り返ると、先程駆けつけたリンが何かを探していた。
「・・・幸い、傷一つなく無事ですね」
そして何かを見つけたリンは、それを勝太へと差し出した。
「・・・受け取ってください」
「なんだこりゃ・・・?タブレット?」
「はい、これが連邦生徒会長が先生に残した物・・・「シッテムの箱」です」
(・・・なんかどっかで聞いた様な名前だな)
電源を入れるとパスワード入力画面が表示された。
「・・・・・・」
・・・我々は望む、七つの嘆きを
……我々は覚えている、ジェリコの古則を。
・・・
・・・接続パスワードを承認。
現在の接続者は切札勝太、確認できました。
シッテムの箱へようこそ、勝太先生。
生体認証、及び認証書生成のため、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します。
「・・・は?」
気づけば勝太は見知らぬ場所に居た。
一部が崩壊した教室、そこから見える青い空と海、そして水浸しになった床
「どーなってるんだこりゃ・・・?」
「カステラにはぁ・・・いちごミルクより・・・バナナミルクの方が・・・」
何より目を引くのは机で寝言を言いながら寝ている少女だった。
「・・・おーい、起きろー!!!」
だが勝太が声をかけても少女は目を覚ます様子は無い。
「・・・しょうがねえなぁ」
そう言いながら勝太はカレーパンを取り出して少女の口へと突っ込んだ。
「・・・!?」
「ほら、美味いだ」
ゴオオオオオオオオオオオオ
「辛いですぅぅぅぅぅぅ!!!」
「ギャァァァァァァァァァァっ!?」
少女が口から吐いた炎で勝太は黒焦げになった。
「私はアロナ!このシッテムの箱のシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生のアシストをする秘書です!」
「秘書?って事は色々手助けしてくれんのか?」
「はい!これから先、頑張って先生をサポートしていきます!あ、では形式的ですが・・・生体認証をお願いします、先生、指先に手を」
(どっかで見た宇宙人の映画みてえだな・・・)
勝太はアロナが差し出した指先に自身の指先を合わせた。
「先生の事情は把握しました!サンクトゥムタワーの問題は私がなんとか解決できそうです!」
「おっ!マジか!!」
「それでは、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復いたします!」
アロナはそう言うと目を瞑り動きを止めた。
「サンクトゥムタワーのadmin権限を取得完了・・・サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収できました、今サンクトゥムタワーは、私アロナの統制下にあります!今のキヴォトスは、先生の支配下にあるも同然です!」
「マジか!?じゃあキヴォトスのカレーパンをかき集める事も・・・!?」
(おい馬鹿やめろ!!)
(流石にやめるんだ勝太)
(ん?なーんか今聞こえたような・・・)
辺りを見渡すも勝太とアロナ以外にその場に誰かがいる様子は無かった。
「一応先生が承認さえしてくれれば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管する事もできますけど・・・」
「・・・それじゃあ移管してくれ、カレーパンは普通に自分でかき集めるとするかぁ・・・」
「分かりました!これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
「・・・はっ!?」
辺りを見渡すとそこは先程まで勝太が居た地下であった。
リンは何かしらの通話をしていた様でちょうど終わったのかこちらへと近づいてくる。
「サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認できました」
「お、おう・・・なんとかなった・・・のか?」
「お疲れ様でした、先生、キヴォトスの混乱を防いでくれた事に、連邦生徒会を代表して深く感謝いたしま・・・」
「それはいいんだけどよ・・・なーんか頭がムズムズしてきたぜ・・・」
勝太は髪を持ち上げ額を掻こうとし・・・
「・・・か、勝太・・・!?」
「ん?どうしたんだカツド・・・」
「ちょ・・・ちょっと外でるで!!リンもや!!」
カツドンは二人の手を引いて慌てた様子で外に二人を出した。
「どうしたってんだよカツド・・・っ!?」
あれ・・・そういやさっきカツドン喋らなかったっけ?と思った時であった。
ゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!
ーー勝太の額から、二対の青き炎柱が燃え上がった
「・・・何あれ?」
「なんかすっごいのが出てるぞ!?」
「ちょっと!?お姉ちゃん落っこちちゃうよ!!」
狼の耳が生えた少女とポニーテールの少女、そして本を持った少年が屋上でその炎を見ていた。
「ヒナー!なんかあっちの方すっごい燃えてるよー!!」
「・・・何があったのかしら」
大量のクリーチャーを下敷きにしながら笑う狼のぬいぐるみの横で白髪の角が生えた少女は溜息をついた。
「見てくださいナギサさん!大きな炎があっちから出てますよ!?」
「ゴホッ!?」
白い竜人の横で羽を持った少女が紅茶を喉に詰まらせていた。
「あれー!?なんかまた喋れるようになっとる!?」
「というか・・・あれは・・・!?」
「もしかして勝太殿でござるか!?」
三匹の小さな影が炎の出所へと向かって走り出した。
こうして物語は幕を開けた。
これより始まるのはかつて世界を救った英雄、切札勝太、そしてこの世界に生きる生徒達、別世界からやってきたクリーチャーが織りなす
青春の物語である