デュエル・マスターズBA   作:アオドラ

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因みにこの小説はオリジナル設定が付いたりもします


バイトと無色、そして誘拐

「いらっしゃいませー!」

 

アビドス自治区で今や唯一と言ってもいい飲食店、柴関ラーメン。

そしてそこはセリカのバイト先でもあった。

 

ガラリとまた店の扉が開く音がする。

新しい客が来たのだろう。

 

「いらっしゃいませー!!」

 

突然バイトとしてセリカは接客をしようと扉に目を向け。

 

「よっ!元気にやって・・・」

 

ガタン!!!

 

勢いよく扉を閉めた。

 

(気のせい気のせい、なんかアイツの姿が見えた気がするけど気のせ・・・!)

 

ガラッ

 

「なんでいきなり閉めるんだよ!?」

 

「なんでいるのよ!?」

 

勝太の後ろからは見知った対策委員会の面々が続々と顔を見せた。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「いやー悪い悪い、ハムカツが前に見つけたって言ってたから気になって皆で来てみたんだよ」

 

「とりあえず何か注文しましょうか」

 

メニューを開く対策委員会を見るセリカの顔は完全に引き攣っていた。

 

「・・・注文は決まった?」

 

「え?ここは敬語でご注文はお決まりですか?でしょー、ほらほら笑顔で親切に」

 

ブチッ!!

 

セリカの額に青筋が一つ立った。

 

「ホシノは人の心とかないんか?」

 

「ご、ご注文は・・・お決まりですか?」

 

「カレーパンラーメンとか無いのか?」

 

ブチブチッ!!!

 

額の青筋が更に増えた。

 

「それにしてもセリカちゃん、その格好似合ってますね〜⭐︎」

 

「笑顔はぎこちないけどな!」

 

「あ・・・お姉ちゃんそろそろマズ・・・」

 

ブチブチブチブチィッ!!!!!!!!

 

 

「上等よこの場で全員あの世に送ってやるわ!!!!!!」

 

「ヤベェぞセリカがキレた!!!」

 

「ちょ!?セリカちゃん落ち着いってください!!」

 

「ストップ!ストーップ!!!!」

 

「フシャァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

 


 

 

「いやー食った食った!美味いラーメンだったな!」

 

勝太は満足そうにラーメンの汁を飲み干した。

 

「それじゃあここのお支払いは私が・・・」

 

「いや、俺が奢るぜ・・・最近手に入れたこれがあるしな!」

 

そう言うと勝太はポケットからデュエマのカードとはまた違うカードを取り出した。

 

「か・・・勝太・・・ワイの直感がそれ使いすぎるとヤバい事になるって言っとるんやけど・・・それなんなのか分かってるんか・・・?」

 

「あぁ、これを使うと現金を支払わずにカレーパンを食えるんだろ?」

 

「んなわけあるかボケェ!!!うっ・・・」

 

カツドンの胃は現在進行形で捩じ切れようとしていた。

 

「大丈夫だって、見た感じこの中のポイント使うだけなら大丈夫っぽいしな」

 

「ああもう支払ったのなら早く出てって!!!!」

 

「うへぇ・・・」

 

そうして勝太達は支払いを終えるとセリカに押されて外に出されるのであった。

 

 

 

 


 

 

「ハァ・・・疲れた・・・」

 

今日のバイトが終わりセリカ帰路についていた。

 

「ホシノ先輩どころかまさか全員押しかけてくるなんて・・・そしてホシノ先輩はからかって来たと思ったらまた寝て・・・」

 

ストレスが相当溜まっていたのか口から溢れ出しているのは大量の愚痴。

 

「ああもう本当に皆騒がしいったら・・・先生もなんか馴染んでるし・・・はぁ・・・認めない、認められない・・・でもなぁ・・・」

 

そんな事を言いながら溜息をついている時だった。

 

 

 

 

 

チュドォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

「!?!?」

 

セリカの背後に降り注いだのは砲撃の絨毯爆撃、その爆風で彼女の身体は吹き飛ばされる。

 

(しまっ・・・!?意識・・・が・・・!!)

 

戦車ですら木っ端微塵にする大量の砲撃、彼女は耐えきれずに意識を失うのであった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「はぁ・・・今日は迷って柴関ラーメン食べそびれちゃったなぁ・・・」

 

そして同時刻、クリーム色のマフラーをしたとある少年がアビドスをトボトボと歩いていた。

 

「明日は絶対に食べるぞ!・・・あれ?」

 

少年の目に入ったのは道端で不自然に駐車する車、そして・・・

 

「あ・・・アレって・・・セリカちゃん!?」

 

意識を失った状態で拘束され車に運び込まれるキヴォトスを旅する中、ここで行きつけの店き行くたびによく出会っていた年上の少女の姿であった。

 

「ゆ・・・誘拐だぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

慌てて車に向かって走り出すも・・・当然ながら車の走る速さに追いつけるわけがない

 

「イテッ!!・・・どうしよう、このままじゃ・・・!!」

 

前に転んで車を見失うも彼は諦める訳にはいかなかった、このままでは彼女が何をされるか分かった物じゃない。

 

「なんとかして追いつかないと・・・!」

 

そうして少年は首からぶら下げた白と黒のただのゲッキケースを風に揺らしながら走り出した。

 

 

 

 

 


 

 

「・・・どうでした?」

 

「・・・帰宅ルートを調べてたけど、ある一点から目撃情報が無くなってる・・・それに、その近くで爆撃の後が見つかった」

 

「爆撃・・・!?」

 

対策委員会の会議室で会話をしているのはアヤネとシロコ。

明らかに帰るのが遅れているセリカを心配して対策委員会総出で探していたのだ。

 

「みんな大変だよ・・・!!」

 

「空飛んでるクリーチャーが目撃してたらしいんだけど・・・セリカの奴カタカタヘルメット団の残党に誘拐されたみてぇだ!!!」

 

慌てた様子で駆け込むグラッサとタレット。

二人はクリーチャー相手にセリカの目撃情報を調べていた。

 

「・・・後は先生の情報でなんとかなる事を祈るしか・・・」

 

「見つけたぞ!!」

 

部屋に飛び込んで来た勝太はタブレットを開いてセリカの位置情報を画面に映し出す。

 

「ど・・・どうやって手に入れたんですか!?」

 

「色々調べた!!!」

 

アロナならその辺の情報を色々経由して抜き取る等は簡単である。

 

「色々やったみたいだけどそれはおいといて・・・ここは急ごっか」

 

「・・・!!」

 

ホシノが四枚のカードを取り出して放り投げるとそれは四羽のファイアー・バードへと姿を変える。

 

(やっぱり前に感じたアレは気のせいじゃねぇ!コイツ・・・!!)

 

「・・・超無限進化」

 

四羽のファイアー・バードの姿が混ざり合い一体のクリーチャーの姿へと変わっていく。

 

(体の中に・・・とんでもなく大量のマナが・・・!)

 

「夢翔竜機 ギャラクシー・NEXルピア!!!」

 

そうして現れた一体のクリーチャーの上にホシノは飛び乗った。

 

「それじゃあ・・・行こっか」

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