デュエル・マスターズBA   作:アオドラ

6 / 8
大和鮭さん、誤字報告ありがとうございます


黒猫奪還

「なぁホシノ、お前・・・」

 

「ぐぅ・・・・・・」

 

ルピアの上でホシノはバタリと倒れ込む様に眠ってしまった。

 

「うわー!?落ちるぞ寝るんじゃねぇ!!」

 

「眠気どうなっとるんや・・・明らかに寝不足とかそんなレベルやないやろ、これ・・・」

 

「・・・マナのせいだよ」

 

グラッサはホシノに近づき落っこちない様に抱える。

 

「元からデカイ力が体の中にあったからなのかは分かんねえけど・・・ホシノはこの世界の奴らの中でもトップクラスのマナを体内に持ってるんだ

 

「だけど体力が常に相当削れるみたいで・・・こんな感じに事あるごとに倒れる様に眠ってしまうんです・・・」

 

「だからか・・・あんなに寝てたのは」

 

勝太から見てもホシノが睡眠をとる回数は異常であったが、あれも体力の消費をなるべく抑えていたのだろう。

 

「・・・あれ・・・?」

 

「ん?どうし・・・ハァ!?!?

 

 

 

 

 

 


 

 

「な・・・なんとか追いついた・・・」

 

あの後この少年はその辺のクリーチャーの力を借り、セリカを乗せているトラックの真上までなんとか辿り着いていた。

 

「後はこじ開けて中に入れば・・・!」

 

「ジョー!?!?何やってるんだそんな所で!?」

 

「え・・・?」

 

空から降っていた聞き覚えのある声に少年・・・切札ジョーは視線を上に向けた。

 

「ええええええええ!?!?父ちゃん!?!?」

 

 

「父ちゃん!?!?」

 

この少年・・・デュエル・マスターズの3代目主人公である切札ジョーは切札勝太の息子なのだ。

 

「え?・・・先生結婚してたの?」

 

「というか・・・ジョー君の父親だったんですか!?」

 

そうだよ!!・・・てか逆にお前らジョーの事知ってたのか!?」

 

「アビドスにはよく来てくれていましたよ」

 

ジョーは現在キヴォトスを旅しており、その中でアビドスには柴関ラーメンの事もあってよく来ていたのだ。

 

(・・・・・・・・・)

 

もしやと思ってジョーがぶら下げているデッキケースを眺めるも、特に不自然な所は無い。

やはり彼の相棒は失われたままの様だ。

 

「というか・・・それどころじゃ無いよ!!セリカちゃんが攫われちゃったんだ!!」

 

「分かってるって、だから今俺達がいるん・・・だっ!!!

 

「■■■■■■■■!!!」

 

飛翔していたギャラクシー・NEX・ルピアが車の前に立ち塞がる。

 

「■■■■■■■■!!!」

 

するとその両足でトラックの進行を無理やり止めた。

 

「うわあああああああ!?!?」

 

その衝撃でジョーは吹き飛ばされそうになる物をなんとかしがみつく。

 

「・・・ちょっと乱暴だったかな?」

 

「だ・・・大丈夫・・・なんとか・・・」

 

 

 

 


 

 

時は少し前に遡る。

 

 

「うーん・・・!?ここ・・・どこ・・・!?」

 

トラックの中へと載せられたセリカは意識を取り戻した。

 

「頭がガンガンする・・・攫われた・・・!?」

 

セリカ僅かに見える光から外を確認した。

 

「・・・線路って事は・・・郊外!?」

 

慌てて銃とカードを確認するもしっかりと両方抜かれており、自力で脱出する手段は無いに等しかった。

 

「・・・はは、何よ・・・ダメな事ばかりじゃない・・・」

 

「なぁ・・・なんか暗く無いか?」

 

「えっ?・・・気のせいだろ、もう夜なんだし」

 

セリカの頭の中にはこれから自身がどうなるのか、そしてもう皆と会えないのか等ネガティブな考えが次々と浮かんでいた。

 

「ん・・・なんか目の前に居ないか?」

 

「う・・・うう・・・ぐすっ・・・」

 

セリカの目からは涙が徐々に溢れ出る。

 

「助けて・・・先生・・・!」

 

 

「チュドォォォォォォォォォォン!!!!!」

 

 

突如として爆音と共にトラックの進行が止まった。

 

 

「!?!?!?!?」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!?止められたぁ!?!?」

 

「な、なんなんだコイ・・・!?」

 

 

ギィィィィィィィィ!!!!メキャッ!!!

 

 

「俺の生徒を返さんかぁぁぁぁい!!!!!!」

 

 

 

「ギャァァァァァァァァァァッ!?!?」

 

「嘘・・・」

 

セリカが見たのはトラックの天井を引っぺがすカツキングと乗り込んでくる勝太達であった。

 

「セリカちゃん発見しました!」

 

「こちらも発見した。半泣き…いや、ボロボロに泣いてるセリカを発見!」

 

「ちょおっ!?シロコ先輩やめて!?」

 

「なにぃ!?うちのセリカちゃんが泣いてただとぉ!?そんなに寂しかったの!?ママが悪かったわ、ごめん・・・ZZZ・・・」

 

「ホシノ先輩このタイミングで寝ないで!!」

 

「泣かないでくださいセリカちゃん!私たちがその涙拭き取ってあげます!さぁ私の胸の中に!」

 

「ノノミ先輩抱き着かないで痛い、痛いってば!」

 

「安心しろセリカ!タレットも昔は泣き虫で・・・」

 

「お姉ちゃん?」(パワー5500)

 

「な・・・なんでも無い・・・」(パワー5000)

 

「姉弟でいちゃついてるんじゃないわよ!!!」

 

「大丈夫セリカちゃん!?」

 

「ああよかったようやくまとも・・・ってジョー君!?

 

そんな感じでわちゃわちゃしてると

 

「あ・・・あのー・・・」

 

「命だけは!命だけはお助けください!!」

 

「もうダメだぁ・・・おしまいだぁ・・・」

 

トラックからギャラクシー・NEX・ルピアがセリカを攫った犯人達を咥えて勝太達の所に持っていった。

 

「ふーん・・・こいつらヘルメット団の残党かぁ」

 

ホシノが片腕を上げるとギャラクシー・NEX・ルピアは犯人達を咥えたままブンブン回転し・・・

 

「・・・えーい!」

 

「うわああああああああああああああああ!?!?」

 

思いっきり遥かかなたにぶん投げた

キヴォトスの住人なので死んだりはしないが充分懲りることになるだろう。

 

「もう二度と来るんじゃねーぞ!!!!」

 

「うーん・・・にしても俺、来た意味あったのかなぁ・・・」

 

「何言ってるんだよジョー、自分だけでもセリカを助けようとするお前は十分立派だぜ!」

 

「はい!カッコいいと思いますよ〜⭐︎」

 

「そうかな・・・えへへ」

 

「・・・先生、あの・・・私今まで・・・」

 

「ん?お礼ならカレーパンを・・・」

 

「謝ろうとして損した!!!!」

 

ジョーとの再開、この一件のよりセリカはなんだかんだで勝太を認め、より一層彼らの結束は務まる事になる。

 

 

 

 

『・・・アル、なんか鳴ってる』

 

『えっ本当!?・・・―はい、便利屋68です』

 

だが、新たなる脅威がまた迫ろうとしていた・・・




ジョーカーズの出番はもう少し待ってください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。