ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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気が付いたらUAがとんでもないことになっていた件。



第105話 夢の守り人となれ

 

本日始まるのはリアス・グレモリーVSサイラオーグ・バアルの一戦。俺はリアスと同じホテルにいるが、別室で待機している。今回同席する眷属はルナーラさんと幽さん。あくまで俺個人への依頼だが、今後は彼女たちを通してのことになるということの表明のために連れてきた。

 

アザゼル先生から色々話を聞いた。この戦いは冥界の情勢にとって一種の代理戦争になっていること。そんな中でサイラオーグさんが蔑まれていること。それでも彼は前に進もうとしていること。故にリアス達にとって強敵となること。

 

シトリーさんの時もそうだったが、気持ちの良い戦いは出来んのかね?

 

俺は世の愚かさを嘆きつつ、水を飲む。

 

あ、リアスだが、すっげーいい顔になりました。これにはアザゼル先生からも感謝を述べられた。ただ、兵藤は若干曇ったまま。うーん……

 

先ほどだが、色んな神様が俺に挨拶にきてくれた。オーディンさんもそうだったが、驚いたのはゼウス神とポセイドン神。あのギリシャ神話のビッグネーム二人だ。下半身のガバさは知っているので『俺に近しい人に手を出したら、その時がギリシャ神話の最期だ』と釘を刺しておいた。

 

納得してもらえたが、気になったのは『ハーデス』という言葉。冥府の神で、ゼウス神達の兄。ネットでは『ハイスペック陰キャ』『ギリシャ神話の良心』『冥闘士のボス』とか言われている神。そんな彼の名を出しながら『あいつは俺らより賢いはずなんだがなぁ』なんて言っていた。アザゼル先生からもハーデス神が三大勢力を気にいらないと思っていることは聞いている。だからこそ、ゼウスさん達が何かしようとすると邪魔をするんじゃないかって思うんだ。

 

要するにロキが増えそう。ふざけんな。

 

さ、そんなこんなで神様達とあいさつしていたら驚きの人物が来た。それはライザー・フェニックスだ。そう、俺の全ての始まりの人。

 

何でも俺に謝罪をしたくて来たらしく、『不死鳥の名を汚していた』と言って頭を下げながらの謝罪をいただいた。まぁ、俺も気にしてないから何とか頭を上げてもらって帰ってもらった。彼、あの時から随分印象が変わったな……。彼もまた、兵藤に似たものを持っているんだろう。

 

っていうわけだ。さ、程ほどに水を飲もう。

 

 

Side out

 

 

イッセーside

 

 

ライザーの持って来たサーゼクス様の伝言をもとに、俺はサーゼクス様がいるVIPルームへと来ていた。

 

昨日、先輩に言われた言葉を思い出す。

 

『一つの拳は百万の言葉よりも雄弁。それがアウトレイジの誇りだ』

 

『俺には夢が無い。けど、夢を守る事はできる』

 

先輩、俺、あなたの言っていることが分からないっす……俺、結局どうすればいいんすか……。

 

エルシャさんもベルザードさんも教えてくれない。『自分で自分を導いて出す答えだ』なんて言う始末。

 

「悪いね、イッセー君。試合前だというのに急に呼び出してしまって」

 

朗らかにサーゼクス様が迎えてくださる。

 

「いえいえ、とんでもないです。それで、俺に見せたいものと言うのは?」

 

「うむ、君の熱烈なファンが面白いものを送って来てね。それをぜひ見てもらいたいんだ」

 

熱烈なファン?そういやさっきアザゼル先生がヴァーリチームも近くにいるって言ってたし、ルフェイって子からか?

 

サーゼクス様がテーブルに置いてあった円盤を取り出して、テレビに備え付けられている再生機器に入れる。

 

「ビデオか何かですか?」

 

そう訊くとサーゼクス様が肯定する。

 

「そう、ビデオレターだよ」

 

モニターに再生される。それは俺の禁手状態を模した人形を持った男の子の映像だった。カメラに向かって男の子は口を開く。

 

『グレートドラゴン、こんにちは。僕はかっこいいグレートドラゴンが大好きです。うたもうたえます。こんどのゲームはドームにはいけません。だけどおうちでおうえんします。だから、ゲームでかってね』

 

……っ!

 

映像が切り替わる。今度は幼い兄妹が家の中で踊っている。

 

『グレートドラゴン!がんばって!かって!ダイノガッツ!』

 

『がっちゅ!』

 

映像がまた切り替わる。今度は病室だ。両親と思しき人たちと一緒に映る子供が、俺と部長……ダイノソウル姫の人形を持っている。

 

『グレートドラゴンとダイノソウルひめをおうえんしてます。グレートドラゴンたちががんばってるから、ぼくもしゅじゅつをがんばれました。ずっとずっとおうえんしてます』

 

子供たちからのたくさんのビデオレターだ。

 

今度の映像は家の一室に変わる。

 

『グレートドラゴンがんばって。ぼくもグレートドラゴンみたいに『つよきりゅうのもの』になりたいからかけっこをがんばれたよ。だからグレートドラゴンもまけないでね』

 

その後も何度も何度も映像が切り替わる。どれも、子供たちが俺へ応援メッセージを届けてくれている。

 

ダメだ、泣いちゃダメだ。歯ぁ食いしばれ!ここで泣くのは情けない!

 

「今日の一戦、冥界全土に生中継される。テレビの前で多くの子供たちが君達を見ている」

 

サーゼクス様がそう言うと、奥にあった段ボールを取り出す。ふたを開けて俺に渡してきた。中身を見ると、それはへたくそで拙い、それでも熱意がすっごい籠った悪魔文字たち。俺への子供たちからのファンレターだった。中には決して上手いとはいえない俺の似顔絵まで書かれたものもある。

 

どれも、俺にとって大切なファンレターだ。

 

慕ってもらえる嬉しさと思いを背負う怖さ手が震える中、サーゼクス様が言う。

 

「今回の一戦、大人の政治が大きく絡む所もある。だけどね、これだけの子供たちの思い……冥界の未来がある。だから、君達は政治とかの小難しいことは気にする必要なんてない。だから、イッセー君にお願いがある。これは『ただのサーゼクス』から『グレートドラゴン』への願いだ。自分達の夢の為に戦う君に、ほんの少しだけでもいい、この未来たちのためにも戦ってくれないか?私の勝手な願いだ。それでもお願いしたい。この子たちの夢も守ってほしいんだ」

 

この子たちの夢を守るために……

 

せき止めていた涙があふれる。情けなくてもいい。今だけは泣かせてくれ。

 

『一つの拳は百万の言葉よりも雄弁。それがアウトレイジの誇りだ』

 

『俺には夢が無い。けど、夢を守る事はできる』

 

ああ、先輩。俺、あなたの言っていたことが分かりました。俺は馬鹿だ。これだけ俺を慕ってくれる子供たちの未来を潰えさせようとしたんだ。なんて馬鹿なんだ……

 

もう、悩むのも考えるのもやめだ。

 

俺にはこの拳しかない。サイラオーグさんと一緒だ。だからこそ、俺もサイラオーグさんのように胸を張る。

 

夢はない。あってもちっぽけな夢。それが俺だ。だけど、それでも守れるものはある。それは先輩がずっと目の前で示してきたことだ。

 

ようやく分かった。遅すぎる。でも、間に合った。全く、そりゃ先輩も呆れるよ。

 

俺は兵藤一誠。現赤龍帝。そして、グレートドラゴン。

 

「サーゼクス様」

 

「なんだい?」

 

「俺は、岸波先輩のようにうまく出来ません。あの人みたいに『二度と負けない』なんて出来ません」

 

「イッセー君……」

 

「それでも、俺は俺のやり方でやってみます。子供たちの、皆の笑顔を守るために!俺に……俺に守らせてください!」

 

もう泣くのは終わりだ。こんな俺だって夢は守れる。それを証明するためにも、言葉じゃなくて拳で示してやる!

 

そう言うと、サーゼクス様は微笑んだ。

 

「やはり君はとことん岸波君に似ている」

 

「え?そうっすか?」

 

「ああ、そうさ」

 

俺が先輩に似ている。よく言われることであり、光栄に思っていることだ。そうか、俺が先輩と……

 

「だったら猶更負けていられないっす。俺が折れることは先輩が折れることと同義ってことっすから」

 

そうさ、俺はグレートドラゴンだ。逝く時は前のめりに逝く。真正面から突破する馬鹿だ。

 

やってやる。やってやるぞ!

 

 

イッセーside out

 

 

 





感想欄を見て、皆様が思った以上に原作に鬱憤たまっていて『ですよねー』となりました。

個人的に思っているのは、多分原作者様はもっと真っ当な主人公のものを書きたかっただろうに、編集さんとかが原作者様のこめかみに銃口付きつけてD×Dを書かせていた可能性があるということです。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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