ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
そもそも不定期更新なんだし、無理をしてD×Dだけ書かずに恋姫とか好きなものも並行して書いてもいいんじゃないかとふと思う今日この頃。
さて、俺達は司会席へと移動した。幽さんとルナーラさんも一緒だ。
司会席にて先に座っているとアザゼル先生も合流した。
「今日も元気に女侍らせてんな、岸波」
「うるさいですよ、先生。それで、先生もこちらに?」
俺がそう言うと頷いたアザゼル先生。
「俺だけじゃない、ディハウザー氏もだ。ここにあいつらのアドバイザーの両方が来るってわけだ」
「そりゃ、随分なことで。それにしてもディハウザーさんも来るのか」
あの人もやっぱりサイラオーグさんのことが気になるってことか。まぁ、短い期間でも育てたことには変わりないだろうしな。
それに、今回の一戦は政治も絡む。そう言ったことからもサイラオーグさんのフォローをするつもりなんだろうよ。
かく言う俺も二人と相談してサイラオーグさんを守る方針にしている。
「にしても、お前、随分ディハウザー氏……つーかベリアル家に気に入られてんな。お前、何したんだ?」
俺だって知りたいよ。多分クレーリアさんって人が絡んでいるんだろうけど、どうしてここまでこだわるのかは全く分からないし。
「俺だって知りたいですよ。まぁ、ベリアルなんて冥界でも人間界でもビッグネームです。その甘い汁を思う存分啜らせていただいてます」
「それがいい。深く詮索すると、危険なものがいっぱいなのが上級悪魔の世界だからな」
そうこうしているとディハウザーさんもやって来た。時計を見るとそろそろ開始時間だ。
「岸波君」
俺が構えているとディハウザーさんから声がかかる。なんだろう?
「ルナーラとセリスを、頼む」
「……?はい、分かりました」
急な親心を出されました。うーん、どうしたんだろう?
両チームが入場する。観客席の声は怒号となって響く。どうやら新規層が本日は多いらしい。これもリアスたちの賜物だな(ワッカさん)
また、和平もあって、紫藤さんとアーシアも観客席にいるんだって。どうやら『グレートドラゴンのファン席』なるものがあり、そこにいるとか。
そんななか、隣の実況の方が喋り出す。
「ごきげんよう皆様!今夜の実況は私、元七十二柱のガミジン家のナウド・ガミジンがお送りいたします!」
実況付き。改めて今回の規模の大きさがよく分かる。もう野球やサッカーの類になっているな。実際そうなんだろうけど。
「今夜のゲームを取り仕切る審判役は……リュディガー・ローゼンクロイツ!」
ローゼンクロイツ。そういやリアスが言っていたな。そんな名前の元人間の転生悪魔が最上級悪魔で、ランキング7位。兵藤達の目指す姿、だって。
そんなすごい人がやるんすね、今回のゲーム。なおさら、裏の事情とか勘ぐってしまいそうになる。
「そして特別ゲスト!解説役として、堕天使総督のアザゼル様にお越しいただいております!どうも初めましてアザゼル総督!」
「いや、これはどうも初めまして。アザゼルです。今夜はよろしくお願いいたします」
あかん、普段のあれな感じを知っているから、こんなクソ真面目なアザゼル先生を見てると笑いそうになる。
アザゼル先生も耐える俺を見て、不服そうな顔をする。一方でゲーム会場を見るとモニターに映ったアザゼル先生を見て驚くリアス達がいた。
アザゼル先生の紹介が終わると次はディハウザーさんの方にカメラが向いた。
『さて、まだまだゲストはいますよ!レーティングゲームランキング堂々の第1位!現王者にして皇帝!その名は『ディハウザー・ベリアル』!!』
その名を聞いた観客席から先ほどよりもずっと大きい声があがる。その熱気がこちらにまで伝わってくる。ディハウザーさん、すげぇ。
「ごきげんよう、皆さん。ディハウザー・ベリアルです。本日はリアス・グレモリーとサイラオーグ・バアルの一戦を解説することになりました。どうぞ、よろしくお願いいたします」
やっぱ、こういう場には慣れているんだろうなって。どうやら、その威厳のある姿に圧倒されているのか、兵藤達は黙りこくっている。
「そしてそしてそしてぇえええええ!!今夜のスペシャルゲストぉ!!私も父がお会いしたと聞いたあのお方が、今夜のゲームに特別ゲストとしてきてくださりました!!その名はぁ!『岸波大地』!レッドゾーンだぁあああああああ!!!」
瞬間、静まりかえる。え、何?そんなに俺って拒否されてる?空気読めてない?
「あー、幽さん。これどうすればいい?」
「それっぽく一声かけてあげればよろしいかと」
「それじゃあプロレス風に……聞け、者どもぉ!レッドゾーンがこの一戦を観戦しに、今夜ここに来たぞ!!!……なんてね」
席を立ち、レッドゾーンに変身してそれっぽく言うとディハウザーさんの時に勝るとも劣らない叫びが響いた。あ、良かった、拒否されていたわけじゃないのね。とりあえず、変身を解除して席に座る。
ここにいるのは誰にも話していない。なので、相当驚いたのかあの木場ですら目を開いて驚いている。兵藤なんて慌てふためいている。
「今回レッドゾーン様は『騎士』にして魔王ルシファー様の『騎士』の子息女にあたる細川幽氏と新たな『僧侶』でありディハウザー氏の姪であるルナーラ・ベリアル氏を引き連れてのご観戦となります。さて、レッドゾーン様、早速なのですが、それぞれのチームへの一言をお願いします!」
お、来たな。それじゃあ、『英雄』らしく頑張るとしますか。
「それじゃあ、まずサイラオーグ・バアルの方から。彼のことは色々聞いています。リアス・グレモリーの同級生として、非常に厄介とも言える相手でしょう。彼女たちが勝機をつかむのは、相当難しいかと。その上で私は言いたい」
俺は一呼吸置く。
「サイラオーグさん。俺は、あなたに期待している。俺は皆の知っている通り、最初から何もかもあったわけじゃない。寧ろ無かった方だ」
『轟熱伝』に書いた通りだ。俺は最初から英雄だったわけじゃない。ただの人間だ。
「『轟熱伝』にはいらないと思って書いてなかったんだけどさ、幼い頃から夜な夜な俺を『無能』として産んだことを悲しんで自分を責める母上とそれを慰める父上の悲しみに満ちた顔を俺は見てきたんだ」
まぁ、それを言うなら親より先に死んだ俺は親不孝なんてもんじゃないんだけどね。
「普段から優しい笑顔を絶やさない母上と、どこまでも威厳に満ちた父上が、あの時泣いていたんだ。悔しかったよ。自分をどれだけ呪っても呪い足りないくらいだった」
勿論、これはアドリブだ。そんなこと、初期案にない。けどな、それでサイラオーグさん達を守れるなら、俺は後悔しないさ。
「そんな屑でも、あの人達は俺を見捨てなかった。父上の厳しさと母上の優しさのおかげで、俺は『人間』であり続けられている。だからこそ必死になって抗った。血反吐なんて安いものだった。その道中で不死鳥の力なんて制御もままならない強大なものを得させられて、そんな中で戦い続けてきた。俺が二人の悲しみを終わらせるために、『強さ』を証明し続けてきた」
俺の言葉に会場は静かになる。
「あなたの姿は俺に似ている、と勝手に思っている。だからこそ、リアス・グレモリーの友である俺でもあなたを応援したい。俺の歩んできた道が決して後ろめたいものじゃないってこと、俺の父上と母上の思いの正しさの証明のために、あなたにはあなたの眷属たちと共に心置きなく戦ってほしい」
さ、最後の仕上げだ。
「それに、最近リアス・グレモリーと兵藤一誠が腑抜けていてな。一発気合の入った喝を入れてやってくれ。二天龍を倒した俺がやると、死にかねないしな」
そう締める。すると、サイラオーグさん一派が泣き出した。あのサイラオーグさんも泣いている。あ、何かまずいことでもしたか?俺はそっとアザゼル先生とディハウザーさんに目を移す。するとサムズアップしてきた。
これが正解、なのか?
まぁ、二人もサムズアップしているくらいだし悪いことにはなってないだろうよ。
「さて、ここまでで尺を使いすぎたのでリアス・グレモリー眷属たちには手短に。いつでも話せるしな。……お前ら、無様晒したらお仕置きだからな。覚悟しろよ。特に兵藤一誠は徹底的にしごくからな」
『なんで俺だけぇ?!』
「お前らの夢の為に、お前らの背負うものの為に、戦え!戦い抜け!お前らの誇りを終わらせるな!以上!」
さ、大人の仕事は終わりだ。
そこからはアドバイザー二人による両チームの話があり、そしてゲームの解説に入った。今回のゲーム、
そもそもだ、駒には価値があり1~8まであり、『兵士』を1として『騎士』と『僧侶』が3、『戦車』が5で『女王』が9となっている。それをダイスの出た目の数の分だけ出せるということ。それが今回のルールだ。ま、あくまでも基準。例外とか番狂わせだってある。
なお、両チーム『兵士』への駒のかけ方がけた違いなので、1と2に当たる存在がおらず、それらの目しか出せないその時は振り直しだ。
駒の価値は『王』の実力からくる価値によってまた変動する。それによって色々細部が変わるそうだ。
また、同じ選手は連続して出せない。そこも厳しいのね。
さ、戦いの始まりだ。しっかり見せてもらおうか。
Side out
イッセーside
どうも、グレートドラゴンです。今回のサイラオーグさんとのゲームですが、とんでもないことが起きました。
今回のゲームですが司会席でアザゼル先生とディハウザーさんが見ています。いやね、それだけならいいのよ。だって、お二人とも俺とサイラオーグさんのアドバイザーだったし。
『聞け、者どもぉ!レッドゾーンがこの一戦を観戦しに、今夜ここに来たぞ!!!……なんてね』
はい、先輩です。岸波先輩です。なんと、あの人がアザゼル先生たちの隣にいます。
最初理解できなかった。この試合だってどこか遠くで見ているか、それともイリナやアーシアと一緒に『グレートドラゴン応援席』とかいう場所で見ているのかと思ってた。まさかの司会席っすか。はっはっはっ!……いや、黙ってたんかい!
どうしよう、先輩がアザゼル先生とかの重役席で見ているってだけで手汗が止まらねぇ!さっきから涙しかり液体出しすぎだろ俺!
「ぶ、部長!?これは一体!?」
「私だって聞いてないわよ!?」
「じゃあ、木場も……!?」
「う、うん……僕もだよ……」
あの木場だって目を大きく開いて驚いていた。小猫ちゃんたちだって皆驚いていたよ。
そんな俺達を余所に始まった先輩のお話。それはサイラオーグさんへの期待だった。
俺もサイラオーグさんのことは少し聞いた。悪魔の情勢ってのはどこまでも残酷なんだって思ったよ。それに立ち向かわなきゃいけないっていうのも楽じゃないって分かった。
そんな中、先輩の話したことは『轟熱伝』の隙間を埋めるようなこと。先輩が『才能無し』だったことへの本当のご両親の感情のことだった。
先輩は愛されてきた。そして先輩のご両親は先輩のことをずっと悲しんでいた。だからこそ、その愛の正しさを踏みにじらせたくない。そんな強い想いを、同じ愛を受けたサイラオーグさんに託した。そんな言葉をサイラオーグさんへとかけた。
それを聞いたサイラオーグさん達は涙を流した。特に簡単には涙を流さないと思っていたサイラオーグさんが男泣きしていた。
「俺達は……俺達は何も間違ってなかったんだな……!」
……岸波先輩。やっぱ、あんたは英雄だよ。俺の目指す場所だ。
『それに、最近リアス・グレモリーと兵藤一誠が腑抜けていてな。一発気合の入った喝を入れてやってくれ』
そう締められたサイラオーグさんへの言葉。すいません、さっきまで腑抜けてました……。でも、もう大丈夫です!俺は、俺のやれることをやります!
そして始まった俺達グレモリー眷属への言葉。まさかの尺を気にして手短に終わらされた。ちょっと怒っていいっすか?
『お前ら、無様晒したらお仕置きだからな。覚悟しろよ。特に兵藤一誠は徹底的にしごくからな』
「なんで俺だけぇ?!」
先輩の言葉に思わず反論してしまった俺。いや、うん。そうは思うけど、実際さっきまでの腑抜けっぷりを見ていたらそう思いますよね……。それに先輩直々のしごきも悪くなさそう。
『お前らの夢の為に、お前らの背負うものの為に、戦え!戦い抜け!お前らの誇りを終わらせるな!』
先輩は俺達への言葉をそう締めた。俺達は思わず笑みがこぼれた。
「全く、ダイチったら……」
「でも、あんな不器用さに惚れちゃった私達の負けよ、リアス?」
部長と朱乃さんがそう言う。
「まさか、レッドゾーン様からありがたい言葉をいただくなんて、ヴァルキリー時代じゃ考えられないわ」
「岸波先輩……呆れました……」
ロスヴァイセさんと小猫がそう言う。
「僕らも大概腑抜けていたことがあったからね。それが許せないんだろうね」
「それだけあの人に期待されているということだ。責任重大だな」
「砕けるまでやってやるですぅ!」
木場とゼノヴィア、ギャスパーがそう言う。
皆、先輩の言葉を噛み締める。そうだ、俺達はリアス・グレモリーとその眷属。その誇りだけは誰にも折らせない。
「上等じゃねぇか!」
俺は先輩の期待に応えるために、夢を守るために改めて勝つことを決意した。
これは余談だが、『王』の価値を決める際にサイラオーグさんが『12』で部長が『8』だった時の部長の笑顔は『面白いじゃないの』って言葉もあってかすごくいいものでした。あれは先輩も間近で見ておくべきだったな。
イッセーside out
次回、第一回戦。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)