ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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原作11巻については、もういっそのこと開きなおればいいのでは?そう思い始めました。




第107話 託されたものを守る『騎士』の戦い

 

イッセーside

 

制服姿の俺達に『いつもの方が落ち着く』とのことで前からの戦闘服と鎧姿のゼノヴィアとロスヴァイセさん。そんな俺達は今作戦会議をしている。

 

先程、部長たちによるダイスチェックが入った。出た目の合計は3。いきなり最低値を引いた。

 

今は防音と読心術の対策をした場所で5分の作戦会議をしている。

 

3で出せるのは『騎士』と『僧侶』。そしてそれらからの1名のみ。つまり木場とゼノヴィア、そしてギャスパーの中から1名を選ぶことになった。

 

まずギャスパーは援護全振りな男だ。ソロでどうにかしろは無理がある。

 

ゼノヴィアだが、こいつの場合、エクス・デュランダルはまだバレてないし、何よりこいつの大技であるデュランダル砲(俺命名)はため時間がいる。それに、こいつは根っからのパワータイプ。相手の手の内が分からない現時点でパワー馬鹿なことを知っている相手に出したら、いきなり嵌め技を受けるかもしれない。

 

そうなると、一人しかいない。

 

「祐斗。あなたも手の内は読まれているわ。それでも、臨機応変さならあなたに軍配が上がる。頼める?」

 

「もちろんです。『王』のためなら、例え読まれているとしても」

 

そう言って一歩前に出るのは木場。この状況で出せる唯一の存在。

 

「おい、木場」

 

「なんだい、イッセー君?」

 

「先輩が見てんだ、負けんなよ」

 

負けるなんて思ってない。ちょっとした煽りだ。

 

「当然だよ」

 

笑顔で返す木場。かーっ!これだからイケメンはムカつくぜ。

 

審判が試合開始の時間になったことを告げる。

 

近くにある魔方陣に乗れば、別空間にあるバトルフィールドへと飛ばされる。フィールドの種類はランダムだ。そこに転送される間は互いに誰を選んだか分からないようにされている。まぁ、後だし相性じゃんけんをされたらたまったもんじゃないからね。

 

「それでは、行ってまいります」

 

木場は耳にイヤホンマイクを付け、魔方陣の上に立った。瞬間、魔方陣が光り出し、木場が姿を消した。転送されたんだ。

 

俺達は上空のモニターに目を向ける緑の平原が映る。そこには、木場と青白い炎に身を包む馬に乗った甲冑騎士がいた。どうやらサイラオーグさんの方も『騎士』を出してきたらしい。

 

『私は主君たるサイラオーグ・バアルに仕える『騎士』の一人、ベルーガ・フールカス』

 

グラシャラボラス戦の記録を見ているから知っている。フールカスは馬を司るのが特色の家。だから馬に乗っている。

 

『僕はリアス・グレモリー様の『騎士』の片割れ、木場祐斗です。以後、よろしくお願いします』

 

相手の名乗りに木場も応える。それを聞くとフールカスは手に持ったランスを天に向ける。

 

『名高き聖魔剣の木場祐斗殿と刃を交える機会を主君からいただき、騎士冥利につきる』

 

『こちらこそ、貴殿との一戦を楽しみだと思えます』

 

『貴殿とは長く語り合いたいところだ。だが、我らは我が主君の未来のために戦わねばならない。何より、大英雄レッドゾーン殿からの期待を背負っている。あの方は地に伏し、泥にまみれた我らに価値を見出してくれた。易々とやられるわけにはいかない』

 

『奇遇ですね。僕もです。レッドゾーンに気に入られている以上、僕も負けられないのですよ』

 

おーっと、早速バチバチとし出したぞ。

 

そんな中で実況に話を振られたアザゼル先生が解説をする。

 

あの馬は『青ざめた馬』(ペイル・ホース)と言い、コキュートスの深部に生息する馬。気性が荒くて、気に入らない者は例え主でも蹴り殺すそうだ。そんな奴をフールカスは操っている。それだけで、奴の実力が分かる。

 

これは、相当大変な相手だぞ、木場?

 

『我が愛馬、アルトブラウは神速!木場殿、いざ尋常に勝負願う!』

 

『いいでしょう。こちらこそ、お願いしたいです』

 

二人は臨戦態勢に入る。

 

審判が二人の間に現れる。

 

『第一試合、開始してください!』

 

その合図と共に両者は一旦距離を取る。

 

第一試合が始まった。開幕を飾ったのは互いの『騎士』。華があっていい。

 

痛いほどにドキンドキンと心臓が鼓動を打っている。緊張と高揚が程よく俺を駆け抜ける。自然と手に力が入る。

 

『私とアルトブラウの世界に追い付けるか、いざ勝負!』

 

フールカスがそう言うと、姿を消した。先生が言っていた。『青ざめた馬』は乗り手とのコンビネーションによってその能力が引き上げられるって。

 

それがこの神速。

 

『速いっ!』

 

木場は俺の思っていたことと同じことを言い、聖魔剣を構える。刹那、金属音が鳴り響く。木場はその場から動かずに攻撃を受け流す。

 

頃合いを見て、木場も高速で動き出す。映像では二人の姿はもはや見えず、金属音と火花しかそこにはない。

 

木場の努力も実力も俺は良く知っている。だからこそ、フールカスのヤバさが分かる。木場の足を以てしてもフールカスたちには追い付かない。

 

木場とてそれが分からない馬鹿じゃない。馬を攻撃しようとしているだろう。だが、それをフールカスのランスが許さず、フールカスを叩こうにもそれを馬が許さない。

 

まさに『人馬一体』。隙がなさすぎる。

 

だけど、そんな程度で諦める木場じゃない。あいつは氷の聖魔剣で足場を不安定にさせる。だが、フールカスたちは空へと駆けあがってそれを回避する。あれ、空も走れるのか!まるでオーディンのジジイの所のスレイプニルみたいだ。

 

そんな中で木場は雷の聖魔剣で追い打ちをかける。朱乃さんほどではないがそれでも並の……いやそれなりに上の悪魔でも一たまりの無い落雷が放たれる。

 

それをフールカスはランスを避雷針にし、防御した。奴は馬の鬣からランスを取り出す。どうやらあの鬣は別次元にもつながっているようだ。

 

相手もこっちをしっかり研究してきている。木場の策がここまで破られるなんてな。

 

これが、サイラオーグ・バアルの初手。底知れない。

 

『貴殿の聖魔剣がどれだけ悪魔に必殺の力を持とうとも、当たらなければどうということはない!』

 

フールカスはそう言うと、馬と共に分身をした。ま、マジか……あんな芸当まで出来るのかよ……。

 

木場が迷っている。どうやら分身の一体一体が本物に近い気配を持っているようだ。

 

その隙をフールカスは見逃さない。次々と攻撃を加えていく。

 

『くっ!』

 

木場も最初はいなせていたが、途中から攻撃を受けてしまう。

 

そんな中で木場は二振り目の聖魔剣を生み、二本の剣でオーラを爆発させる。周囲がそれで吹っ飛ぶが、それに伴ってフールカスの分身も吹き飛ぶ。幻影が消え、再び一騎になった。

 

『まさか初手から手の内を見せることになるなんてね。どうやら出し惜しみしている余裕はなさそうだ』

 

木場、まさか『あれ』を使う気か?

 

『僕はあなたより強い。動きに慣れてしまえばこちらのものだ。だけど、それまでに体力を消費してしまう。今後のことを考えたら、短期決戦で仕留めた方が断然いい』

 

『確かに、貴殿は私とアルトブラウを上回れるだろう。だがそれが慢心かどうか、気を付けた方がいい。『窮鼠猫を嚙む』と言う言葉があるように!』

 

っ!フールカス、最初から『犠牲』になるつもりだったのか!?

 

『そう。だからこそ、あなたが怖い。あなたの覚悟が恐ろしい。僕は、イッセー君のように正規とは違う別の可能性を見せようと思います』

 

木場は聖剣を構えて呟いた。

 

禁手化(バランス・ブレイク)

 

その一言の後、木場を聖魔剣とは違う雰囲気、聖なるオーラが包む。すると、地面から聖剣の刃とおt主に甲冑の姿をした異形が作られていく。そいつらは聖剣を取ると木場の周囲に集まる。そいつらは、まるでドラゴンの頭を模した兜をつけ、胸にはレッドゾーンの胸の青いXの入った球体のようなものがはめられている。

 

今の木場の姿は、さながら騎士団の団長のようだ。

 

『……っ!?馬鹿な!?貴殿の禁手化は『双覇の聖魔剣』(ソード・オブ・ビトレイヤー)のはず……まさか『聖剣創造』(ブレード・ブラックスミス)の!!?』

 

その言葉に木場はうなずいた。

 

そうだ、木場はコカビエルの一戦で死んだ同胞たちの魂から聖剣使いの因子を譲り受けた。それは聖剣を扱えるようにするだけじゃなくて、聖剣を生み出せる力も与えた。結果、魔剣創造(ソード・バース)聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)の両方を持つ半端ない男に木場はなった。

 

英雄派との一戦で亜種もあり、そんな亜種も禁手が使えるなら。

 

その考えから、俺らは修行し、そしてあの新技を身に着けた。その名は『聖覇の龍騎士団』(グローリィ・ドラグ・トルーパー)

 

この時は聖魔剣は使えない。逆も然りだ。

 

兵士たち一体一体が木場に近い力を持っていて、速度はまだ足りないが、それでも伸びしろがある。全く、お前が味方でよかったぜ。

 

『これに至るために自前の聖剣だけで赤龍帝と戦ったけど、死ぬかと思ったね。イッセー君も本気で殺しにきてくれたから。でもおかげで二度目の禁手だ。彼には感謝と謝罪をしないといけないな』

 

ほんとだよ。いきなり『僕を殺すつもりで攻撃してくれ』なんて頼んできた時は頭がいかれたかと思ったんだぞ?

 

ま、ダチだからな。やってやったさ。

 

『本来の『聖剣創造』の禁手は聖剣を携えた騎士団を作る『聖輝の騎士団』(ブレード・ナイトマス)というものだ。木場選手はどうやらそれにアレンジを加えて亜種を発現させたようだ。しかし、姿を見るにイッセーや岸波の姿に似ているな。随分影響受けやがって!お姉さん方の人気があがるぜ!』

 

『アザゼル先生、少々お黙りください』

 

アザゼル先生が実況席で解説し、先輩がツッコミを入れる。アザゼル先生、そのネタは最近マジで洒落になってないんすよ(震え)

 

木場は剣を構える。あの数の騎士団で攻めれば、フールカスの幻影はひとたまりもないだろう。

 

『僕らは、まだあの人から何も託されていない。なのに、初対面のあなた方はあの人から簡単に託された。僕らは今、嫉妬の炎に燃えている。この炎が尽きぬかぎり、僕は倒れないと知れ』

 

木場が俺らまで巻き込んでの嫉妬宣言をする。やめてよね、そんなこと言ったらマジで冥界が腐るぞ。しかも文面だけならサイラオーグさんまで巻き込んでるからな?

 

……まぁ、正直嫉妬しなかったと言えば嘘になる。

 

『フールカス殿、いきます!』

 

『くっ!ここで散るわけにはいかない!』

 

木場が騎士団と共に駆け出し、フールカスは幻影を作りながら突撃する。

 

木場とフールカスは一閃を交わし、一拍開けるとフールカスが光りに包まれていく。甲冑は砕けており、聖剣のダメージであろう煙があがる。

 

あれは、リタイアの光だ。木場は本体を捉えたんだ。

 

『……見事だ、木場殿』

 

フールカスはそれだけ言い残し、フィールドから消えていった。それと同時に審判が木場の勝利を告げた。

 

『サイラオーグ・バアル選手の『騎士』一名、リタイアです!』

 

俺達は歓喜した。

 

だが、油断はしていない。戦いはこれからだ。

 

イッセーside out

 

 

 





学生時代は死ぬほど食べていた家系や二郎系のラーメンよりもただの中華そばがいいと思うようになったのは老けです。そしてそれに直面しているのがうp主です。
あ、でもネギ温玉やチーズとかの牛丼はいまだに大好きでよく食べてます。

そういう訳で第一回戦。原作を読んでいても、今までからは想像できないくらい真っ当な戦いを『一部除いて』やっていたので、対戦内容を変えることはせずにいようと思います。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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