ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
開き直ってみたら、構築が進むのなんの。
初戦は『騎士』同士の戦いとなった。
サイラオーグさんの『騎士』は正しく『騎士』であり、その忠誠心と諦めない心はどこまでも美しいものだった。
「随分にやけているな、岸波」
「ええ、それもそうでしょう。デモンストレーションであろう初戦から心躍る戦いを見せられては、こうもなるものかと」
「どうやら、この一戦は英雄レッドゾーンのお眼鏡にかないそうですね」
アザゼル先生とディハウザーさんと一緒に感想戦をする。
さて、二戦目だが、ダイスの目の合計は『10』。さっきとは打って変わって2名は余裕で出せるものだ。
我々は実況席にて色々言い合っているとどうやら出す人が決まったようだ。
さて、楽しみだ。
Side out
イッセーside
木場が帰って来た。今はゆっくり休んでもらっている。こういう時、『もしもアーシアがいたら』なんて考えてしまう。だが、あれはこの試合形式だとチート以外何者でもない。そんなのを上層部が許すかどうか分からないものだし、何よりあの子は先輩の御使いだ。それこそ『捕らぬ狸の皮算用』って奴だな。
二戦目の数字は『10』。部長は『戦車』であるロスヴァイセさんと小猫ちゃんの両方を出すことにした。
二人が転送された先は神殿。まるでディオドラの奴の時を思い出す。
対戦相手は軽鎧に帯剣した金髪の優男と3mはあろうという巨人。
『俺はサイラオーグ様のもう一人の『騎士』、リーバン・クロセル。こっちは『戦車』のガンドマ・バラム。我ら二人でお相手いたそう』
『……』
無言の巨人、バラム。バラム家は怪力が特色の家だって聞いた。実際、ゲームの記録映像を見ても、そのパワーは半端ない。まさしく、長所を伸ばした『戦車』だ。一筋縄ではいかないだろう。
そしてもう一人の『騎士』であるクロセル。確か、クロセルって断絶したお家だったはずだ。
元七十二柱の一族はそういう複雑な事情があり、その末裔を今探して保護しているそうだ。ただ、そう言う人たちもそう言う人たちで更に複雑な事情を抱えているらしい。
『第二試合、開始してください!』
審判がそう告げた。
『初っ端から本気で行きます』
小猫ちゃんがそう呟くとあの子の全身を闘気が覆いだした。尻尾が現れるがそれは二つに分かれた。
彼女の新技『猫又モードレベル2』。小猫ちゃんのお姉さんとの特訓で身に付けたものだ。仙術によって全身に闘気を纏わせることで身体能力を一時的に爆発させるものだ。暴走はしないと小猫ちゃんを見込んだお姉さんが教えた技だ。
小猫ちゃんは素早く飛び出すと、バラムの顔面に蹴りを入れる。
だが、当のバラムには効いていないようで涼しい顔をしている。
小猫ちゃんがどいて、ロスヴァイセさんが様々な属性の魔法を打ち込む。が、目立ったダメージはない。
次の瞬間、大きな音と共に、ロスヴァイセさんを映す映像が乱れる。電波が悪いのか?
……って思いたいがそうじゃないのは分かる。ロスヴァイセさんが膝をついているからだ。それに伴い、ロスヴァイセさんの周囲の床が押しつぶされるかのように凹む。
そうだ、クロセルの奴はそんな能力を持っていた。
『重力の力……』
ロスヴァイセさんはそう言いながら足元に魔方陣を展開していく。
『そうはさせないよ!』
クロセルも魔方陣を展開し、ロスヴァイセさんの足元を凍らせる。そういえば、あいつ魔法剣士だったな。器用すぎて怖いぜ。出来れば小猫ちゃんとロスヴァイセさんに倒してもらいたい。ああ言う相手が俺の苦手な奴だしな。
剣を抜いてロスヴァイセさんに向かうクロセル。奴は剣を器用に回しながら言う。
『俺はクロセルと魔法使い、それと人間の血を宿す混血でね!ついでだが剣術も得意だ!重力は神器の力さ!
「彼の神器はギャスパーと同じタイプ。視界に入った場所に高重力を発生させるものよ。彼が視線を外さない限り続くわ。今は耐えて、勝機を探して。お願い」
部長がイヤホンマイクでロスヴァイセさんにそう指示を飛ばす。
ギャスパーと同じタイプ。それだけでもその脅威が分かる。男性陣だけの修行の時にあいつの厄介さはよく知らされているからな。それに、重力で動きを止めるなら、過程や手段が違うだけで結果はギャスパーと全く同じ。これは……どうなる……。
横では小猫ちゃんがバラムの相手をしている。うわ、バラムが柱をぶっこ抜いて軽々振り回してるよ……。流石にああはなれない。
『承知しました、『王』よ。……さて、あなたの神器のことは総督殿から聞いています。視線を媒介にする類の能力の弱点はよく知っています!』
ロスヴァイセさんが高重力に抗いながら魔方陣を展開する。強い閃光が周囲を照らす。だが、クロセルの手元の魔方陣から加賀美が出てくる。
『あまいぜ、お姉さん!自分の能力の性質、そして弱点を補う力くらいは持ち合わせている』
だよな。普通はそうだ。俺もそっち側のタイプの存在だし。木場だってそうだ。あいつもオールマイティに思えて、実際はスピードとテクニックの中間ってところだ。
でもよ、クロセル。俺達だって馬鹿じゃない。いや、馬鹿だからこそ、かな。
ロスヴァイセさんの放った閃光が鏡に当たる。その瞬間ロスヴァイセさんとバラムを光が包む。光が止むと、ロスヴァイセさんのいた場所にはバラムがいた。ロスヴァイセさんはと言うと、バラムのいた場所にいる。
「なるほどね、転移魔法」
部長がそう言うと木場が続く。
「うまいですね。鏡の反射が魔法発動にキーになっていて、最初から反射されることを読んでいた」
弱点を対策。そんなのは誰だってやる。ならその裏を突く。ヴァルキリーでもトップのロスヴァイセさんだからこそ出来たことだ。
『小猫さん!』
『バラムはもう魔法に対する防御壁を展開できないほどに内部とオーラを乱されています。今が好機です……!』
『了解です!それじゃあ……ここ最近魔法対策された敵ばっかりの鬱憤晴らしの……フルバースト!』
ロスヴァイセさんお得意の魔法の雨がクロセルとバラムに降り注ぐ。その数……いや、数えるのが億劫になるくらいの数だ。
攻撃が止むと土煙がサイラオーグさん側の二人を包む。やったか!?
――「おい、相棒。それはまずいんじゃ……」
しまった!!?
土煙が止むとそこに倒れていたのはクロセルだけ。
『『勝った』と思った……その瞬間が命……取り……』
クロセルの目が怪しく光る。それは奴の神器の発動のサイン。小猫ちゃんとロスヴァイセさんが一瞬重力の檻に囚われる。
一瞬だった。だが、その一瞬で充分だった。
そこに現れたのは満身創痍のはずのバラム。
『ぬぅううん!』
風を切る、いや風を砕く音を立てて、その拳はロスヴァイセさんに当たった。体格差の大きいその一撃は、ロスヴァイセさんを倒すのに十分なものだった。
はずだった。ロスヴァイセさんはバラムから離れた所に転がされていた。バラムの攻撃を受けたのは、小猫ちゃんだった。小猫ちゃんが寸前でロスヴァイセさんを突き飛ばし、庇った。
ロスヴァイセさん以上に大きい体格差。その一撃を受けた小猫ちゃんが無事なはずも無い。
リタイアの光にクロセルとバラム。そして小猫ちゃん。
……。
俺は目を瞑り、小猫ちゃんの頑張りを称えることしか出来なかった。
『小猫さん……!』
ロスヴァイセさんが倒れる小猫ちゃんを抱きかかえる。
『良かった……ロスヴァイセさんは無事なんですね……。ならまだ私達は戦えます……』
笑いながらそう言う小猫ちゃん。その笑顔は満足げだった。
『……ごめんなさい。私が油断したばかりに……』
『謝るなら私の方です、ロスヴァイセさん。最後に油断してしまって、このようなことになってしまった。それにうれしいんです……私でも、イッセー先輩たちの……皆の役に立てたことが……』
それだけ言い残して小猫ちゃんは転送された。
ははっ……分かっていたさ。これはレーティングゲーム。こういうことは日常茶飯事だ。これくらいなんてことはない。小猫ちゃんだって分かっている。
……けどよ、この悔しさだけは耐えらんねぇ。俺の八つ当たりにしっかり付き合ってもらいますよ、サイラオーグさん。
『サイラオーグ・バアル選手の『騎士』、『戦車』各1名、リアス・グレモリー選手の『戦車』1名。リタイアです』
審判の無情な声が響いた。
イッセーside
冗談抜きで5年ぶりくらいに気まぐれでバトスピのパック剝いてみたらなんか創界神の頃に見なかった赤の契約神が出てきました。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)