ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
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イッセーside
「獅子王の
圧倒的な敵。それに微塵も臆さない我らの主、リアス・グレモリー。へへっ、あんな姿を見せられたら、否が応でも奮い立ってしまう。
……これが、誇り高い『王』って奴なんだな。『先頭に立ち、皆がその背中を見るだけで立ち上がる』。それが『王』。俺も目指す頂。そう考えると、岸波先輩も岸波先輩で王族だってのが分かる。
俺はサイラオーグさんを見る。
ハッキリ言う。俺、このままじゃ勝てない。通常形態が扱いやすいとはいえ、それじゃあ埒が明かない。サイラオーグさんを倒すならトリアイナじゃないとだめだ。そうなると、答えは一つ。
とにかく今は拳を振るおう。
倒れては立ち上がり、ぶっ飛ばされては起き上がって立ち向かう。息を吐く暇も与えない勢いで俺はサイラオーグさんに立ち向かう。
今、俺の姿を見ている子供たちにとってはかっこ悪いものに見えるかもしれない。それでも、俺は勝たなきゃならない。『かっこ悪くてもいい』『才能が無くてもやれることはある』。そのことを示さなければならない。それが、俺のヒーロー道!
口の中に血が溜まっていく。鉄の味がする。俺はそれに少しだけ安堵する。だってよ、『まだ味がする』んだぜ?なら、まだいける!
殴り合う中、俺はふと気づいたことがあった。右のパンチが妙に左より遅く感じる。いや、俺の目が追い付いてきているってのもあるかもしれない。だけど、そうなればなるほど猶更そう感じるのだ。威力も心なしか左の方が強い。
俺は木場の言葉を思い出す。
―僕らは『赤龍帝に最高の状態であなたを送る』という仕事があります。
まさか、これってデュランダルに斬られた影響が出てきている……?流石のサイラオーグさんでも、聖剣の影響は耐えきれず、フェニックスの涙でも回復しきれなかった……っつーことか?
……ったく、俺のことを『馬鹿』だなんだと笑うくせに、お前らも俺と同じくらい『馬鹿』だよ。
確かに受け取ったぜ、
サイラオーグさんの右腕が伸びきった瞬間、俺は即座にパンチを放つ。
『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost!!!』
増幅させた一撃がサイラオーグさんの右腕の勢いを殺していき、ついにはその体をよろめかせる。
ここだ。
そう思った時、俺のやることは決まっていた。内側で駒を『女王』から『戦車』へと変更した。
『Change Solid Impact!!!!』
俺の全身を分厚い鎧が覆う。巨大になったこの拳で、俺はサイラオーグさんにアッパーを入れた!撃鉄を打ち、威力を更に上げる!
爆音と共に、サイラオーグさんを宙へと吹っ飛ばす。
「俺の仲間達が!先生が!親友が!愛する人が!無敵のあんたに弱点を作った!!」
俺は更に追撃をするために駒を『僧侶』へと変化させる。
『Change Fang Blast!!!!』
鎧が通常の薄さに戻ると、肩にキャノンが形成された。
俺は砲口をサイラオーグさんに向ける。
こいつにはチャージに時間がかかる。だけど、サイラオーグさんが吹っ飛ばされている今なら、問題ない!
「ドラゴン、ブラスタァアアアアッ!!」
発射されるビーム。サイラオーグさんは何とか姿勢を立て直し、翼を展開する。だが、右のキャノンから放たれた方に巻き込まれた。左は間一髪避けた、っつーところか。
空中で煙をあげつつ、ゆっくりと降りてくるサイラオーグさん。
俺も俺で、肩で息をするくらいに疲れてきている。まだだ。まだ決めてない。
サイラオーグさんにもダメージは確実に入っている。ならまだやれる。
「これほどか……っ!!」
サイラオーグさんは満足そうに笑みながらそう言う。
そんな時だった。部長の声がした。声の方を見ると、そこにいたのは膝をついて負傷した部長。レグルスもダメージを負っている。それでも部長の前に立ちふさがっていた。
――「リアス・グレモリーはこのまま行けば失血でリタイアとなる。助けるなら、フェニックスの涙を使うしかないな」
……なるほど、そう来たか。いつ使われるか分からないフェニックスの涙を今、ここで明確に使わせることで後顧の憂いを絶とうってわけだ。
「考えやがったな……!」
俺は悔しさで拳を強く握る。俺には賢いおつむも無ければ、見捨てる非情さもない。おつむは経験の無さからだし、非情さもそんなのはいらない。先輩だって、こうなっている状況でも『お前は人間であり続けた結果だ。誇れ』って言ってくれるだろう。
それでも、この悔しさは落ち着かない。俺がまだ未熟ですらないって思い知らされるようだ。
「……『余計なことを』、などとは言わん。俺の『王』としての資質、勝利への欲求を疑われるからな。いいだろう、レグルス。だがな、この後は『あれ』をやるぞ」
――「……やるのですね。あの力を」
「ああ。もはやバアルもグレモリーも何も関係ない。ここまで心躍る戦いに敬意を表さず、高ぶらずして何が『王』だ。それに、お前が先に我が儘を通したんだ。俺にも通させろ」
――「承知しました」
俺はサイラオーグさんの言う『あれ』に不安を覚えつつ、部長に近付く。部長のポケットから小瓶を出し、中の涙を振りかける。
「『王』である私が『兵士』の足手まといになるなんてね……謝っても謝り切れないわ……」
「いいんですよ。『王』は生きてるだけでも立派な仕事っす。それにそんなにしょげていたら岸波先輩にぶっ飛ばされてしまいますよ?」
「……ありがとう、イッセー」
部長の傷が治っていった。これで互いに涙は無し。イーブン。『あれ』っていうのに警戒しながら、俺がサイラオーグさんを倒して終わりだ。
そんなサイラオーグさんだが、無表情だ。『高ぶる感情を必死に抑えている』。そんな感じの無表情だ。
「兵藤一誠。先に言っておくことがある」
「何でしょう?」
一息ついて不敵な笑みを浮かべるサイラオーグさん。
「俺はまだ、心のどこかでお前を侮っていた。すまなかった。お前は……いや、お前達はこれだけ全力を尽くし、俺の前に立ちはだかってくれたというのに、俺はそれを踏みにじろうとしていた」
刹那、サイラオーグさんの体から強い気迫があふれ出す。どうやら、本気のようだ。
「岸波殿に期待される戦いなどこの生に一度あるかどうかの機会。だというのに、俺と言う奴はどこまでも愚かだったようだっ!ここからは、俺とレグルスが本気でお前の相手をするっ!レグルスぅううう!」
――「ハッ!」
レグルスが光の奔流となってサイラオーグさんへと向かっていく。
「元は冥界の危機にのみ使うと決めていたこの力。ここで使わねば何だというのだっ!いくぞ、兵藤一誠っ!死んでも恨むなよっ!」
黄金の光をその身に受け、サイラオーグさんは高らかに叫ぶ。いや、吼える。
「我が獅子よっ!ネメアの王の王よっ!獅子王と呼ばれた汝よっ!我が猛りに応じ、衣と化せッッッ!」
突如フィールドが揺れ出す。サイラオーグさんの本気という奴に、空間が耐えられなくなっているのだろう。
周囲を吹き飛ばしながら、サイラオーグさんとレグルスが叫ぶ。
――「「
眩い閃光が辺り一面を包んでいく。まるで朝焼けのような、そんな神々しさだ。それに俺と部長は見つめきれず、腕で顔を覆う。
光が止む。そこにいたのは黄金の獅子の鎧を纏ったサイラオーグさんだった。
「
瞬間、俺は本能で感じ取った。『あれには勝てない』という『恐怖』。『今ここで倒さないとまずい』という『焦燥感』。俺は『戦車』へと変化し、『龍剛の戦車』となって突撃する。
ガツンッという大きな音を立てて拳がサイラオーグさんを貫く……ことはなかった。俺の巨大な拳はサイラオーグさんの左手に簡単に止められていた。ま、マジかよ……!?
まだだ、まだインパクトの威力を底上げすれば……!
そんな時、俺の拳から音が聞こえた。それはサイラオーグさんの掌底によって砕かれた俺の籠手から発せられた。
「これで、限界か……」
サイラオーグさんの呟きが聞こえた刹那、サイラオーグさんの拳の応酬をもろに受けた俺。
鎧は砕かれ、むき出しになる生身。それに耐えきれるほど俺は強くなく、俺の体は破壊しつくされていった。
口から大量の血を吐き、俺は意識を失った。
――
『
声が聞こえる。
『『覇龍』だ』
俺を誑かそうと声が聞こえる。
『奴を倒すには『覇龍』しかない』
余りに甘いその言葉。俺はその言葉に……
『耳を貸すわけねぇだろうがよぉ!!!』
起き上がるとそこは白い空間。ここは……神器の中?
周囲を見渡すと歴代の先輩方がいる。そっか、こいつらが俺を『そっち側』に引き込もうとしていたわけか。
じゃあ、反撃すっか。
『ブラックゾーン』
『『『ひぃいいいい!!!』』』
俺に何とか『覇龍』を使わせようとしていた先輩たちは一目散に逃げていった。先輩、ありがとうございます。
さて、追い払った先にいたのはエルシャさんとベルザードさんだった。
『あなたはやっぱりあなたね。私達とは違う』
『やはりお前には『覇龍』は似合わん』
『あ、あざっす』
最強二人からの誉め言葉を貰う。状況が状況じゃなければうれしいんだけどなぁ。
『それで、俺はどうしてここに?』
そう訊くとエルシャさんが答えてくれた。
『あなた、レグルスの一撃、いえ、連撃を受けて気絶しちゃったのよ』
『え、マジですの?早く戻んないと……』
『待て』
俺は何とかここから出ようとするが、それをベルザードさんが止めた。
『勝てる見込みは?』
ベルザードさんに痛いところを突かれる。そうだ、俺は最大火力と最大防御を以てして挑んで、そして負けた。俺は、何も出来なかった。
『何言ってんすか、俺だって勝ちに行くつもりで……』
『あなたはそんなに馬鹿じゃないわ。分かっているはずよ』
エルシャさんがそう窘める。そうだ、分かっている。これが俺の限界だってことくらい。
『俺は……俺は……』
勝てない。その言葉だけが俺の頭を支配する。
サイラオーグさんの拳は圧倒的だった。文字通り『魂』が籠っている。俺が半端者だっていやなほどに思い知らせてくる。
俺はもう、ダメだ。
俺では勝てない。
床に膝をつき、下を向いて床を叩く。もう痛みも虚無に感じる。
『あなたはそこまでなの?』
俺が折れそうになっているその時、エルシャさんが声をかけた。
『そんなこと言ったって、俺はもう……』
『そう……それじゃあ、あなたの期待はダメだったようよ?』
『折角の来客だったのにな』
『え?』
エルシャさんとベルザードさんがそう言う。来客?ここに?一体誰が?
俺は顔を上げる。そこにいたのは……
『……』
『え?』
紅い鎧を纏ったドラゴン。見たことある姿。
『俺は……ドギラゴン』
先輩の宿敵の革命軍。その中のドラゴンの一体だった。
イッセーside out
火の革命の王、登場。
と言うわけで主人公の関係者(?)の登場です。なんでいるのかとか正体とかは次回で書きます。
頑張ってイッセー君をかっこよくするのに必死なうp主です。次回、ある意味イッセー君のキーワードであるダイノガッツ(=龍の魂)を書いていこうと思います。
原作のこの辺で知ることが出来たことは、『シュールも度が過ぎると不愉快になる』ということです。
だから皆も原作を読もう!そして思いっきり原作批評しよう!
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)