ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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誤字訂正、いつもありがとうございます。
誤字訂正で初めてウェパルとウァプラを間違えていたことに気付くというとんでもないミスをしていました。恥を知れ。

ということでダイノガッツ回です。




第115話 恐るべき龍の魂~ダイノガッツ~

 

イッセーside

 

ドギラゴン。

 

先輩から聞いた。先輩の前に立ちふさがり、先輩を打ち倒した存在。火の国の王。

 

それがドギラゴン。『ドラゴン』を超える者の称号『ドギラゴン』を冠する者。

 

赤い鎧を身にまとい、その背に大きな剣を携えた存在。そんなのが何でここに?

 

『な、なんでドギラゴンがここに?』

 

『お前、あのロキとか言う神を覚えているか?』

 

ドギラゴンが俺にそう語り掛けてくる。そりゃ覚えてるよ。神との戦いに、乳神なる存在。アザゼル先生すらも困った存在。色々あったよ。

 

『覚えてるけど、それが何だってんだ?』

 

『あの時、お前はレッドゾーンに禁断の力を注入された。これも覚えているか?』

 

禁断……あ!ミョルニルの時の!

 

『どうやら心当たりがあるようだな』

 

『ミョルニルだよな?あん時のがどうしたってんだ?』

 

そう訊くとドギラゴンは答えた。

 

『あの時、レッドゾーンが流し込んだのは禁断の力だけではない。あいつ自身の記憶も流し込んでいる。いや、『流れ込んだ』の方が正しい。その記憶の中に俺はいた。つまり、俺は本物ではなく、レッドゾーンの持つ記憶のドギラゴンだ』

 

難しいけど、要するに先輩のおかげでここにいるってことか。

 

『それで?その王様が何か用ですか?』

 

『単刀直入に言う。お前に力を貸そう』

 

へいへい、力を貸そうね。なるほどねー。

 

『え?』

 

『言っておくが、俺の力をもろに受け止めればお前はパンクしてドライグとやらと共に消えることになる。あくまでも、『お前の潜在能力を引き出す』という形になる』

 

『ちょ、ちょっと待ってくれ!色々言いたい!……何で俺に力を貸すんだ?』

 

情報量が多すぎて困る。とりあえず、こいつの腹の内を探りたい。

 

『あのレッドゾーンが気に入った正義の男だから。それだけだが?』

 

『そ、それだけって……』

 

俺がそう言うと少し怒った雰囲気になるドギラゴン。

 

『お前は何も分かっていない。いや、まだ知らない。あのレッドゾーンがやってきた数々の暴虐を』

 

……それって、先輩がまだ『侵略者』って奴で、ギュウジン丸の手先だった時の話か?

 

『あいつは文字通り『悪夢』と呼ぶべき存在だった。時を超えた歴代最強と呼ばれる火と闇と光の国の王である俺たちが手を組んでようやく倒せた。そんな存在が、正義のために戦っている。実に面白い。そしてその正義に目覚めたレッドゾーンが気に入った『ヒーロー』。俺も気に入った』

 

そ、そんなこと……。

 

俺が困惑していると、エルシャさんが口を開く。

 

『彼ね、ずっとあなたを見ていたの。あなたが京都で屈辱的なことになったことから、ずっと修行をしてきたこと。あなたがレッドゾーンを心の底から尊敬して、憧れて、それでも理解しようとしていたことも』

 

本当に、俺のことを見ていたんだ、このドラゴンは。

 

『この女の言う通りだ。お前を見ていたぞ。その心意気、実に革命軍だ。あのレッドゾーンの前に立つに相応しい。だからこそ、ここで倒れるのは気に入らん!』

 

俺が、革命軍……?ははっ、そんな夢のようなことがあるか。俺なんて、今ここで諦めることを選択しようとしたんだぞ?

 

俺が自暴自棄になっているとドギラゴンが続ける。

 

『お前はまだ本気を出せていない』

 

『本気?そんなのとっくの昔に出してるよ。散々俺を見てきたのにそれは分からないのかよ、節穴ドラゴン』

 

俺が怒ってそう言うと、ドギラゴンは首を横に振る。

 

『『女王』』

 

『……は?』

 

『『女王』のトリアイナがまだだ』

 

ドギラゴンの言う通りだ。トリアイナはプロモーションを限界まで高めたようなもの。だから、『戦車』とかの特徴が出る。そして俺はまだやってないプロモーションがある。それが『女王』だ。

 

けど、あれは出来ないんだ。制御が利かないとかじゃない。シンプルに『なれない』んだ。理由は簡単。俺が弱すぎるから。そのせいで、制御が不安定。どうしようもないのだ。

 

『残念だったな、ドギラゴン。俺は『女王』のトリアイナにはなれないんだよ』

 

『だからそれになれるようにしようと言っている』

 

うまい話もあるもんだ。簡単になれたら苦労はしてない。

 

『で、どうすんだよ。なれるならなってるんだが?』

 

『……お前に問おう』

 

ドギラゴンがそう語り掛ける。

 

『お前は、『もう一度立ち上がる』か?』

 

『は?』

 

『『もう一度立ち上がる』か、と聞いている』

 

意味不明な言葉に俺は困惑する。立ち上がるって、お前今の状況分かってんのか?

 

『無理だろ』

 

俺はきっぱりとそう言う。だってよ、相手はあのサイラオーグさんだぜ?覚悟も誇りも実力も経験も何もかもレベルが違う。勝てねぇよ。いわゆる『天地がひっくり返っても』って奴だな。

 

『そうか。ならこれならどうだ?おい、いけるか?』

 

『ええ、いけるわよ』

 

ドギラゴンとエルシャさんがそう話し合う。何がいけるってんだ……

 

その時、宙にモニターらしきものが浮かび上がる。声も聞こえてきた。

 

『グレートドラゴンがしんじゃったー!』

 

『やだよー!』

 

『たってよー!』

 

『負けないでー!』

 

それは子供たちの悲痛な叫びだった。皆、俺のことを信じてくれている。

 

けど、ごめん。俺にはもうそれに応えれられるだけの力がないんだ。

 

俺が諦めようとしていたその時だった。一人の男の子の声が聞こえた。

 

『諦めちゃだめだー!』

 

子供の声。でも、確かに強いものを感じる声。モニターに映っているのは帽子をかぶった男の子。

 

俺はその子を知っている。確か、俺のヒーローショーの後のサイン会に参加できなくて泣いていた子。『リレンクス』だったかな?

 

彼は観客席で泣いている他の子供たちに大声で呼びかけた。

 

『グレートドラゴンが言ってたんだ!『男の子は簡単に泣いたらダメだ』って!転んでもいい!また立ち上がって、女の子を守れるくらい強くならなきゃいけないんだって!』

 

その言葉は、俺がリレンクスに言った言葉だった。正直、当たり障りのないものだった。それでも、俺にとって岸波先輩から受け継いだ大切な想いだった。先輩から学んだものだった。

 

その言葉を皮切りに子供たちの声が悲しみから応援に変わる。

 

『グレートドラゴンが負けるもんか!ダイノガッツ!』

 

『ダイノガッツ!立って、グレートドラゴン!』

 

『ダイノガッツ!』

 

『グレートドラゴン!』

 

『せきりゅーてー!』

 

俺の名を呼ぶ必死な声。

 

そんな中で聞き覚えのある声が耳に入る。

 

それは観客席で応援団長をしていたイリナとアーシア。

 

『そうだよ!イッセー君、グレートドラゴンはいつだって、どんな時だって立ち上がって強敵を倒してきたのよ!だから皆応援しよう!信じよう!グレートドラゴンは皆のヒーローなんだって!』

 

『皆さん、諦めたらいけません!レッドゾーンもそうしてきたように、グレートドラゴンも諦めずに立ち上がってきました!そして皆のために戦ってきました!皆がここで諦めたら、グレートドラゴンだって立ち上がれません!』

 

涙で顔をくしゃくしゃにする二人。そんな彼女らは必死で子供たちに訴えかける。

 

『皆、グレートドラゴンは好きかなぁ?!』

 

『『『『『『大好きー!!』』』』』』

 

『私も大好きだよ!すっごいスケベで、そのくせヘタレで、いっつも岸波先輩のことばかり見ているようなニブちんだけど……誰よりも熱くて、諦めなくて、努力して、大好きな人達のために戦い続ける人だって、私は知ってる!皆もそんなグレートドラゴンが大好きだよね!』

 

『『『『『『うん!!』』』』』』

 

『だから応援しようよ!私達の声を届けるんだ!グレートドラゴンは!どんな時だって立ち上がって!色んな世界のために立ち上がるすごい男なんだって!』

 

イリナの言葉にアーシアも続く。

 

『皆さんも一緒に大声で叫びましょう!『ダイノガッツ』!』

 

アーシアの言葉に子供たちが続いていく。

 

『ダイノガッツ!』

 

『ダイノガッツ!ダイノガッツ!』

 

『皆も一緒にぃいい!!ダイノガッツ!』

 

『ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!』

 

『『『『『ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!ダイノガッツ!』』』』』

 

俺は、涙を流した。

 

ああ、そうだった。俺は背負っていたんだ。こんなにも純粋で、眩しくて、脆くて、力強い想いを……

 

俺は、俺はなんて馬鹿なんだ……なんて救いようのない馬鹿なんだ……!さっき決意したばっかだってのに、すぐに忘れて……!

 

『一度折れた者は簡単には立ち上がれない。だが、お前は立ち上がれる。いや、何度も立ち上がった。それはまごうことなき『強者』の証だ。その上でもう一度聞く。『もう一度立ち上がる』か?』

 

ドギラゴンがそう問いかける。もう答えは決まっている。もう目を背けない。

 

『当たり前だ!俺はもう一度立ち上がる!そして、皆の夢と希望を守るんだ!』

 

『よく言った!』

 

そう言うと、ドギラゴンが俺の中に入り込んでくる。

 

不思議だ、体の底から力がみなぎってくる。『まだ戦える』って気持ちにさせてくれる!

 

俺が立ち上がると白い光に包まれた男性が一人現れる。

 

『やぁ、僕は歴代アルビオンの一人さ』

 

な、なんだって?アルビオンの?

 

俺が困惑していると、エルシャさんが言う。

 

『そうよ。あなた、以前アルビオンの宝玉をブーステッド・ギアに埋め込んだでしょ?その時に残留思念が少し乗っていたらしくてね。本来の彼はあっちにいるわ』

 

なるほどね。神器ってのは不思議なことだらけだ。

 

『僕も、いや僕達も力を貸そう』

 

そう言うと数人新たに人が出てきた。見覚えがない。つまり、彼らも歴代白龍皇……

 

『僕達は思うんだ。呪いも簡単に吹き飛ばす力、それを持つ君なら天龍を、いや、二天龍自体を新たな可能性に導ける、ってね』

 

先輩たちが手を前に突き出すと光を放ちだす。

 

『それに、こっちにいられたからこそ、僕達もあの『Dino soul』に感動出来た。世界の広さを、二天龍はもっと知るべきだ』

 

淡い白銀の閃光がこの空間を覆っていく。すごいな、これが二天龍のタッグってことか。

 

『さぁ、いきなさいイッセー!』

 

『いけ、小僧!』

 

エルシャさんとベルザードさんに背中を押される。そうだ、俺はまだ、やれる!まだ、飛べる!

 

俺は独自の呪文を唱える。

 

『我、目覚めるは覇の理を捨て去りし、赤龍帝なり!』

 

ドキンドキンと鼓動が打たれる。

 

『無限の希望と夢を胸に抱えて、王道を征くための牙を持つ!』

 

ダムダムと胸を打ち付ける。

 

『我、強き龍の王者と成りて、汝らに誓おう!真紅の光り輝く未来を見せると!』

 

俺の体を赤いオーラが包み込む。

 

 

イッセーside out

 

 

 

 

 

 

 

地に倒れた赤き龍の帝。

 

「イッセー……その姿……」

 

一度はその心が折れた。

 

『おーっと!倒れた赤龍帝が、紅いオーラに包まれたと思いきや、鎧を変質させて立ち上がったぞ!』

 

もう二度と立ち上がれない。そう思った。

 

「力がみなぎる……!」

 

それでも、かの者は立ち上がった。

 

「魂が燃える……!」

 

誇りの為。夢の為。愛の為。

 

「俺のマグマが迸る!」

 

もう二度と、悲しみの涙を流させない為。

 

「今の俺は……負ける気がしねぇ!!」

 

赤龍帝・兵藤一誠。ここに復活。

 

 

 





溶岩単細胞と化した兵藤一誠。なお、見た目はドギラstar.な模様。

途中の観客によるダイノガッツコールをおっぱいコールにしてみてください。それで不愉快さとかマジ〇チ感とかを感じたのなら、あなたは立派なD×Dアンチです。

とんでもない数になったお気に入り登録数。感謝ばかりしかないです。これからもうすしお味と個性的な苦味と言う山菜の天ぷらみたいな味で行くつもりです。今後ともお付き合いいただけるとありがたいです。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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