ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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第2章です。原作からして色々言いたいことがある章でもあります。

今回の話は『『癒しのオーラを出す』って言ったらこいつしか思いつかねぇ』を書こうとした末路です。




第2章 戦闘校舎のフェニックス
第11話 変化した日常


 

我が美人同級生×2と後輩×3人が悪魔だと知って数日経った。俺はアーシアと共に買い物に出ていた。

 

陽キャ特有の友達とのショッピングってわけじゃない。結構重要なお買い物。ってのもね、アーシアがうちにホームステイすることになったんすよ。何か俺の知らぬ所で話が進んでたから驚いたよ。

 

その中心にいたのはグレモリーさんである。アーシアには一時的にホテルの一部屋を貸していたそうだけど、ずっとそれを続けるわけにもいかないということで、何か分からないけど俺ん家に白羽の矢が立ち、両親と話し合い。結果、うちに来ることになった。

 

アーシアのことを知っていたが過去は知らなかった寿水さんは彼女とお話をして『なんていい子なんだ』なんて感動してたのでうまく馴染めると思う。遥輝も『兄さんの言ってたこと、少し分かる』って言ってた。多分、俺が彼女のことをルナモードって例えたことだろう。遥輝も好印象なら文句をつける意味がない。

 

そんなこんなで家に来たアーシアだが、私生活の道具がない。びっくりするほど。マジで教会から追い出されてきたってのが嫌でも分かった。本人は『これでも荷物は多い方かと』なんて言うので、一緒に買い物に行くことにした。アーシアよ、もう少しわがままになりなさい。

 

「そんなことがあったんですね」

 

「全く、そうなんだ」

 

遥輝の思い出話に盛り上がる。アーシアの顔を見ていると彼女の願っていた『友達とお話』っていうのが叶えられているってのが分かる。

 

彼女を慈愛の目で見守りつつ、さっき買ったメンチカツをパクリ。そういや朝倉さんは元気だろうか。所詮世の移ろいの中で出会った一時の縁とは言え、これと言った別れの挨拶もせずさよならしてしまったことは少し気がかりだ。グレモリーさんからはこれと言って危害を加えたようなことは聞いていないから、そのまま帰っていればいいなぁ。

 

『このような『食べ歩き』というのも初めてで!』

 

なんてアーシアは言っていた。彼女が選んだものはささみの梅しそ揚げ。初めて食べる味なようで、目を輝かせながら喜んでいる。

 

なんつーか、デートだよなぁ。

 

そんな浮ついた考えながら歩いていると公園にさしかかった。

 

「あら、岸波君にアーシアじゃない」

 

「にょ、にょおん……!あ、せ、先輩に……アーシアじゃん……!」

 

何かグレモリーさんと彼女に乗られて腕立て伏せをしている兵藤がいた。

 

「何というか、涙ぐましい努力中、なのか?」

 

「ええ、この子の神器は所有者が強くなる程性能も上がるものだから、鍛えているの」

 

「そうか。兵藤」

 

「はい?」

 

「なんつーか、頑張れよ」

 

「うっす……」

 

「ファイトです、イッセーさん!」

 

「ありがと、アーシア……」

 

「あなた達はどうしたの?」

 

「アーシアの日常品の買い物です」

 

「そう。それにしてもデートにしては随分大荷物ね」

 

「で、デートってそんな……!」

 

グレモリーさんの言葉を強く否定するアーシア。うん、わかっているよ。俺は勘違いやろうじゃない。おk?

 

「それじゃあ、俺達は行くか。それじゃあな、二人とも」

 

「は、はい!それでは!」

 

「ばい、ばい……あー、ふんぐぅあ!!」

 

「…………」

 

俺達は声援を送り、その場を後にした。その際だが、グレモリーさんがどこか寂しそうな感じだったのは気のせいだろう。自意識過剰すぎや。

 

 

 

―――

 

 

 

あれから家に帰って、色々整理をした。そう言えば、黒歌のことだが、結論から言うとアーシアは黒歌について黙っていると約束してくれた。黒歌が自ら『話すしかない』と言ってきたんで、アーシアにも彼女の事情をそれとなく伝えた。そうしたら大泣きしながら『あんまりじゃないか』なんていうもんだから、黒歌も少し涙目になっていた。

 

さて、今日の晩御飯たる鶏むねとキノコのニンニク醤油炒めをいただいて、俺と遥輝はのんびりとテレビの方を見ている。黒歌だが、今日は夜勤の模様。大変ねぇ。帰ってきたら思い切り労うことにしよう。

 

「むふふー」

 

なんだこの可愛い生き物。俺の弟だ。

 

「私もお手伝いします!」

 

「いいよ、アーシアちゃん。最上さんと僕でやっておくから。これよりも君は大地たちとゆっくりしてていいんだよ?」

 

「あ、ありがとうございます。では、お言葉に甘えて……」

 

そう耳に聞こえると、アーシアがこっちにやってきて、俺の隣にチョコンと座った。そんな彼女を見つめる遥輝。何を思ったか、サブスクをいじり出した。

 

「どうした、遥輝?」

 

「アーシアお姉ちゃんってコスモスみたいだって兄さん言ってたよね?」

 

「まぁ、そうだな?」

 

「折角だし見てもらおうよ」

 

Cosmos(秩序)?」

 

ん?ああ、そういうことね。

 

「アーシア、前に君の力が『よく見ている特撮ヒーローにそっくりだ』って言ったよな」

 

「はい、覚えています」

 

「それ、見るか」

 

「なるほど!ぜひご一緒したいです!」

 

そうして俺達はウルトラマン・コスモス鑑賞会を始めた。手始めに第1話から。

 

「……」

 

「す、すごい……」

 

遥輝もアーシアも見入っている。特にアーシアは自分の力に等しいそれを見ているもんだから興味深そうにしている。

 

「あら、大地ちゃんたち、ウルトラマン見てるの?」

 

「まぁ、そんな所」

 

「あら、青い人のじゃない。最近は頭にVだったりΨみたいな形の結晶がついているのばっかりだったのに」

 

ビクトリーとギンガのことを言っているのかな?確かにここ最近の遥輝の興味はウルトラマンギンガSに向いていた。

 

「俺が遥輝にアーシアのことをこの青い奴に似ているっていったら興味持ったんだよ」

 

「兄さん静かにして」

 

「うっす」

 

「ふふっ、遥輝ちゃんったら」

 

何か本当の家族みたいなやり取りをした。心が少し変な感じがする。はぁ……何年経とうとも、俺にこの暖かさが妙にとげとげしく刺さってしょうがない。

 

気を紛らわせるためにアーシアの方を見ると、その目はテレビに向いていた。余程気に入ったのだろうか、すでにエンディングに入っているが集中して見ている。確かに自分が孤独になった力のそれが、『倒されるべき巨大な獣』に向いて慈愛を施しているその光景はきっと奇妙に映るだろう。だがそれ以上に彼女の思いはきっと……。

 

「私は……」

 

「?」

 

「私は、間違っていなかったのですね……」

 

目の前でテレビに映るのは、所詮ただの特撮。空想の産物にすぎない。それでも人の心を救うことは出来る。自分を誇ってもいいと思わせてくれる。たった今、目の前で証明された。

 

『その時、レッドゾーンというのが現れたの』

 

しかしながら……俺がそんな空想の産物か……。グレモリーさんの言葉を思い出す。俺もやっぱりそう言う身振りをした方がやっぱりいいのかなぁ。でも、結局の所あの赤白ドラゴン退治って1000年も前の話だし、そんな古臭い奴の話をされたってしょうがないだろ。そりゃぁ、ギルガメッシュとかそれ以上に前だろって話になるけどさ……。そう言うのじゃないだろ、俺って?ポッと出の、赤いあいつって感じ。

 

そもそも小アイアスとか対ヘクトール時のアキレウスみたいに英雄っつったってろくな奴じゃないのもいるしな。俺もきっとその内の一人なんだろうな。

 

「そうだ、アーシアちゃん。ちょっとお話いいかしら?」

 

「はい、どうしましたヨシミさん?」

 

そう言って、彼女たちはちょっと物陰に隠れて話し出した。こういうのは聞き耳を立てないのが吉であり、男というものだ。

 

 

 

「アーシアちゃん。神器、持っているでしょ?」

 

「なっ!?どうしてそれを……?!」

 

「端的に言うわね。大丈夫、私達はあなたのような人の味方よ。黒歌ちゃんも」

 

「は、はい」

 

「何か困ったことがあったら遠慮なく言ってちょうだい。力になるからね」

 

「あ、ありがとうございます……!」

 

 

 

「お、戻ってきた」

 

「ただいま、大地ちゃん」

 

「アーシアお姉ちゃん、続き見よう」

 

「う、うん。分かったわ」

 

「次は、こんなに優しいコスモスでも怒る時は怒るっていうお話」

 

「え、そうなんですか?」

 

「アーシアお姉ちゃん、優しすぎ。兄さんみたいに優しい人なら怒って当然だよ」

 

よせやい、照れるじゃねぇか。

 

「大地ー、お風呂湧いたよ。先に誰が入るか決めてねー」

 

「はーい、分かったよ父さん」

 

こうして新たなスタートを切った我が家。これからもずっと平穏が続きますように。どれだけ力を持っていても、これだけは祈ることしか出来ん。

 

 

 

 

 





実はイッセー君の味付がうまくいっているか不安しかないです。とりあえずうp主の感性での『頭お花畑』『人間じゃない=悪魔だからって許されるわけじゃない』を何とかしてはいるんですが......これでいいんすかねぇ?

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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