ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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ゲンムエンペラーって割と十王篇の生んだ大罪だと思うんですよ。まぁ、それをガチの大罪たらしめるウェルキウス君は超天編っていう狂気の一年出身っていう。




第122話 ∞の龍って碌でもないイメージしかない

 

汚い涙を同級生や後輩に晒したあの日からしばらく。俺はVIPルームに呼び出されている。横にはスコルとハティもいる。相変わらず俺に毛とかをこすりつけてマーキングしてくるスコルとお座りして行儀がいいハティ。かわいい。

 

木場とヴラディ君は後から合流。ロスヴァイセ先生は不在。塔城さんは女の子の日で寝込んでいるそうだ。今ここにいるのは塔城さんを除いたオカ研女性陣と兵藤、黒歌と俺、そしてアザゼル先生だ。

 

「アザゼル先生、何でここに……?」

 

兵藤の困惑。

 

「すまねぇ……俺だって分からねぇ……」

 

アザゼル先生の困惑。

 

「腐っても私達、『敵同士』よね?」

 

リアスの困惑。

 

この場にいる全員が困惑している。その原因はそこにいる。

 

「ぶい」

 

オーフィスちゃんである。

 

そう、『禍の団』(カオス・ブリゲード)の首領。無限のウロボロスとやら。黒髪の女の子。静寂を求める子。

 

「お前らの言いたいことはよく分かる。ただ時間もないし……リアス、代表してお前が文句を言ってくれ……」

 

「ええ、そうね。それじゃあ早速……」

 

げんなりするアザゼル先生と頭を抱えるリアス。

 

「まずだけど、この町は三大勢力の中心地。それもあって、警備が厳重だわ。だというのに、オーフィスがここに入れるってことは、あなた、どれだけの人を騙したの?」

 

「現在進行形で100人でも足りないな。その中にはお前の兄貴も入っている」

 

「でしょうね……。協力体制を誰よりも説いてきたあなただから何か策があるのでしょう?」

 

冷静になりつつ、リアスはそうアザゼル先生に聞く。

 

「その信頼、ありがてぇ限りだ。まずだが、こいつのここへの訪問は一つの願いから来ている。それは『禍の団』を揺るがす大きなものになるだろう。無駄な血を流すことを避けたい俺としては絶好の機会。あとでいくらでも説教は受ける。だから、頼む。こいつの願いを聞いてくれ」

 

アザゼル先生、必死の懇願である。彼にそうまで言わしめるってことは、マジで大きなことが起きようとしているってことか?

 

皆も皆で若干の不平不満を漏らしながらもアザゼル先生への信頼を示す。

 

リアスがため息を吐きつつもアザゼル先生に問う。

 

「それで、お茶でも出せばいいのかしら?というか、オーフィス以外は『あなた達だけ』なの?」

 

そう言う視線の先にはオーフィスちゃんと一緒に来ていたお客さんたち。

 

ルフェイって言う魔法使いの女の子とフェンリルだ。

 

ルフェイさんはヴァーリチームの一員で、兵藤達2年生が修学旅行で世話になったらしい。そしてフェンリルは今俺達一家がお世話しているスコルとハティのお父様だ。

 

(娘たち)

 

(コミュ障オヤジなのよね)

 

(うわーっ!今更父親面かよ!)

 

(……泣けるぜ)

 

何かにらみ合っている。そんなに君達仲が悪かったの?ロキ、本当にろくでもなかったんだな。

 

「とりあえず、茶でも出してくれ。話をしっかりしよう」

 

 

――

 

 

VIPルームが異様な空気に包まれながら、俺達は客人たちと向かい合う。

 

木場とヴラディ君も合流し、今はオカ研男性陣と塔城さんを除いたオカ研女性陣、アザゼル先生、黒歌と俺とスコル&ハティでまとまっている。

 

対する向こう側はヴァーリチームのルフェイさんとフェンリル、そしてオーフィスちゃん。

 

アザゼル先生的に言うなら『今この部屋には世界を滅ぼせる戦力が勢ぞろいしている』だろう。

 

「それで?なんの用なのか言えよ、オーフィス?」

 

アザゼル先生がそう言うとオーフィスが答える。さっきからの様子を見るに、アザゼル先生はどうやらオーフィスちゃんの狙いを知っているようだ。

 

「『人間』になりにきた」

 

に、人間?

 

「……おい岸波。これはお前の案件だ」

 

「はい?どういう訳で?」

 

「アーシア争奪戦の時に言ったろ、『こいつは人間になりたい』って」

 

そういやそんなこと言ってた。

 

「ドライグ、変わった」

 

――「俺がか?」

 

オーフィスちゃんがドライグさんにそう言う。

 

「宿主の人間、今までと違う成長している。とても変。今までの天龍じゃない。ヴァーリも同じ。不思議」

 

俺と兵藤は首をかしげる。

 

「曹操との戦い、バアルとの戦い。ドライグ、今までと違う進化した。鎧、紅色になった。そして、どれもレッドゾーンが関わっている」

 

――「にょぉおおおん!!(ニャンちゅう)」

 

ドライグさんが急に呻き出す。そんなに俺が嫌なの?すごいショックだけど……

 

「ドライグ、次何になる?レッドゾーンと同じになる?」

 

そう言うとドライグさんは落ち着いて答えた。

 

――「分からんさ。俺だって初めてのことばかりだ。だが、どれも面白いもんだ」

 

「その割には苦悶してばっかだけど……」

 

――「うるさいぞ、相棒」

 

赤龍帝コンビがコントをする。そんな中でオーフィスちゃんは続ける。

 

「二天龍、我とグレートレッドを『覇』の呪文に混ぜた。ドライグ、何故覇王になろうとした?」

 

――「……単純さ。俺が力に溺れていたから、世界を知ろうとしなかったからさ。だから、そこのレッドゾーンに滅ぼされた。馬鹿なもんだよ。磨けば赤が紅になれるというのに、俺はそのことを考えもしなかった」

 

「我もグレートレッドも『覇』ではない。だが、『禍の団』は『覇』を求める。何故?」

 

――「最初からチートのお前に分かるはずもない。そもそも、お前は次元の狭間でないこの世界で何を得て、何故故郷に戻ろうとする?」

 

「我も訊く。ドライグ、何故変わろうとする。今までの『覇』を何故捨てる?その先に何がある?」

 

――「そっちの方が面白そうだから」

 

うーん、チンプンカンプン。分かったもんじゃない。俺、どっちかと言うとドラゴンの敵ってポジのレッドゾーンだし、前世でもドラゴンはドラゴンでもVANで封殺してきたタイプだからなぁ。

 

「レッドゾーン、二天龍を変えた。神も超える力を持つ。なのに、『人間』を称する。何故?」

 

おっと、俺に話が振られてきた。そうだな……何というべきか……

 

「昔から俺を助けてくれたのがその『人間』ってのだ。俺は、彼らに敬意を表するという意味で、そう名乗っている」

 

色々いたな。皆個性強めで、今でもちょっと笑いそうになるよ。

 

「なら、我もレッドゾーンの言う『人間』になれる?」

 

そう訊くオーフィスちゃん。うーん、うまくいけばこっちに引き込めそうな言い方だが……一つ明確にしておきたいことがある。

 

「なら、こっちの質問にも答えてもらおう。……何故そうまでして『人間』にこだわる?この世界の基準で言えば、君は頂点に君臨する力を持つ。なのに、何故今まで見下していた存在になろうとする?俺はそこが怪しく思えて仕方ない」

 

そう訊くと、彼女は答える。

 

「我も興味が出た」

 

「何?」

 

「我も『人間』に興味が湧いた。次元の狭間の静寂よりも面白そうなもの、見つけた。レッドゾーン。お前からもっと『人間』を知りたい」

 

そう言うとアザゼル先生が大爆笑し出した。

 

「だっはっは!おいおいおい!無限のお前がそれを言っちゃうか!……はぁ、ったく。こりゃ俺の負担も大きくなりそうだ……」

 

アザゼル先生が俺の肩をポンと叩く。

 

「てなわけだ、数日だけこいつらをここに置いてくれないか?オーフィスは御覧の通り、お前に興味を持った。今まで虚無しか知らないと思っていた奴が、『人間』に興味を持ったんだ。理由は分からん。だけど、見るくらいなら頼めないか?」

 

え、えぇ……。そんなこと言われましても、うちの家族とかの兼ね合いがありまして……

 

「私はダイチが構わないならいいわ。おじ様たちの説得は私がする。そうね……『私の実家で親子喧嘩して家出してきた親戚筋のオーフィス。そのお付きの女の子のルフェイ、スコルとハティの父親フェンリル』ってことで通せるかしら?」

 

「リアスさん?」

 

「ダイチ、本当にごめんなさい……でも、この状況はあなたにとっても美味しいはずよ?」

 

リアスの言う通りである。ここでオーフィスちゃんをこっちに引き込めたなら、『禍の団』は旗印を失う。『蛇』って奴の力も借りれなくなるし、弱体化は待ったなし。やるしかねぇんだよ。

 

でもなぁ……

 

「こういうのって兵藤の仕事じゃない?」

 

「先輩、さらっと俺に押し付けようとしてません?」

 

「そうね、同じドラゴンってことを考えたらイッセーの方がいいわ」

 

「部長さん?」

 

「でも、オーフィスの願いはあなたに向いている。なら、あなたしか答えられないというものじゃない?」

 

リアスによって逃げ道を完全に潰される。はぁ……ったく、しょうがないなぁ……。

 

「随分大所帯になるな……」

 

俺が頭を抱えていると、兵藤が話す。

 

「単純に近くにいるだけなら、ルフェイとフェンリルだけでも俺んちで待機してますか?」

 

兵藤が助け舟を出してくれる。

 

「それも悪くないな。ルフェイ、お前とフェンリルはイッセーと一緒にいてくれないか?」

 

「はい!困るどころかうれしいくらいです!」

 

ニッコニコ笑顔のルフェイさん。よかったな兵藤、ハーレム構成員が増えたぞ!

 

「そう言うことだ。イッセーは試験も近いし、そこの邪魔だけはしてくれるなよ」

 

「勿論です!」

 

そう言う訳で話はまとまった。

 

これからオーフィスちゃんがうちに来る。テロリストの親玉が、だ。万が一外に漏れたら『面倒』になるな。まぁ、その時は世界の命運をかけた戦いをするだけだ。……って思うだけにしよう。俺だって世界を滅ぼしたくない。

 

ああ、我が愛しの静寂な平穏よ、いずこへ行ったのだ。

 

 

 





最近暑すぎておかしくなりそう、というより体調がおかしくなっているのも事実という。皆様もお気を付けください。水分補給はしっかりしましょう。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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