ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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ハイスクールD×Dの褒められる点を探してみました。『そんなものはない』なんて言わないでください。
結果見つけたのは『『あの頃』と呼ばれるくらいには古めのラノベにも関わらず巨乳キャラがヒロインだということ』という点でした。
マジで一時『貧乳キャラこそ正義!ツンデレならなおよし!巨乳キャラは全員ゴミ山大将敗北者!』みたいな風潮がラノベとかの界隈にあった気がします。それこそゼロの使い魔とか禁書目録がいい例じゃないんでしょうか。そんな中で境ホラしかり巨乳ヒロインをメインに据えて最後まで貫いた作品って結構珍しいというかすごいことなんじゃないんでしょうか?

だから何だ。それでは本編どうぞ。




第128話 愚者共の行進

 

イッセーside

 

『禍の団』(カオス・ブリゲード)英雄派のリーダー。京都旅行を台無しにしかけたクソ野郎。そして、俺の先輩を侮辱した屑野郎。

 

俺が負わせた片目には傷がない。あんだけの負傷だったのに傷もない。妙だな。

 

「この間のバアル戦は実にいいものだったな。称賛を送ろう、グレモリー眷属」

 

「テロリストの幹部風情に褒められても何もうれしくないわよ?」

 

拍手をする曹操を部長は超ドライにぶった切る。

 

「ごきげんようの者もいれば初めましての者もいるかな?」

 

「そんなことはどうでもいい。こんなご丁寧なことをしやがって。岸波もこうして油断した所を嵌めたのか?」

 

アザゼル先生がそうズバッと斬りこむ。すると曹操は笑顔になる。

 

「簡単だったよ。彼の家族の名前を出すだけで抵抗もしなくなった。おかげで自分の手で腹を裂かせることも簡単だったよ」

 

ぶちッ!

 

「てめぇえええ!!!」

 

「曹操ぉおおおおおお!!!」

 

俺とアザゼル先生の怒りが頂点に達した。この野郎、よりにもよって先輩にとって最大級の侮辱をしやがった!!あの人にとって一番大切なものを利用しやがった!!

 

殺す!殺してやる!!

 

――「落ち着け相棒!それに堕天使総督!相手は何を隠しているか分からんぞ!!」

 

ッ!……チッ!

 

ドライグの言葉で俺達は落ち着きを少しずつ取り戻す。

 

「おやおや、赤龍帝というのは案外冷静なものだね」

 

――「あいにくお前ほどの死にたがりじゃない。世界からの追放か。確かに考えたな」

 

「伝説のドラゴンからの称さ  ――「だがお前は失敗したよ」  ん?」

 

ドライグが曹操の言葉を遮る。

 

――「お前は、あれにとって一番手を出してはならないものに手を出したんだ。奴は……きっとこの世界にとって最悪の形で帰ってくるぞ。今のうちにその人生の幕引きの準備でもしておけ」

 

「その帰還が叶うのなら、ね」

 

――「……俺は忠告したからな。もう知らん」

 

ドライグさんはそう言って、曹操を見限る。

 

そんな可哀そうなドラゴンすら見限った曹操だが、奴の視線の先はオーフィスがいた。

 

「ここにいたか、オーフィス。ヴァーリと共にどこかへ散歩に行ったかと思ったら、こっちにいるなんてな。少々驚いたよ」

 

「我、レッドゾーンといた」

 

「そうかそうか。それは随分互いに利敵行為をしていたんだね」

 

げぇ、オーフィス、余計なことを喋ったな!こっちが必死に隠していたってのに!

 

そんな風に思っていたら、オーフィスが驚くべき発言をした。

 

「そして分かった。お前達、つまらない。レッドゾーン達の方が価値ある」

 

……え、今なんて言った?

 

――「はーはっはっはっ!あの虚無ドラゴンがそんなことを言うとはな!!」

 

どうやらドライグさんも信じられないものを見たようで、大笑いしている。

 

そんな所でルフェイが声を挿む。

 

「どうやらヴァーリ様の予想通りでしたね」

 

「ヴァーリがどうした?」

 

俺が聞くとルフェイは答えた。

 

「元々今回の来訪は二つの訳がありました。一つは『単純にレッドゾーンとグレートドラゴンにオーフィス様が興味を持ったこと』。そしてもう一つが『オーフィス様を付け狙う輩を燻りだす』です」

 

「えーっと、つまり?」

 

「オーフィス様をアジトからお連れして動けば、不埒な輩も当然動く。そうして動いた所をヴァーリ様が叩く、というわけです。まぁ、下手にバレると問題になるので、ヴァーリ様の方には美猴様が化けたオーフィス様がいます」

 

えぇ……(困惑)

 

つまり、そっちの内ゲバにこっちを巻き込んだってこと?それってよ……

 

「とんでもねぇ迷惑行為だな」

 

「すまねぇ、イッセー」

 

アザゼル先生の謝罪が飛んできた。あんた、知ってたんだな……

 

曹操はそれを聞いて納得した様子。

 

「そうか。ま、ヴァーリのことだ、不用心に動くことはないと踏んでいた。一方はヴァーリへ、もう一方はオーフィスが興味を持っていたという赤龍帝とレッドゾーンの方へ。二手に分かれて奇襲をかけた。結果、こうしてあぶり出せたのは幸いだ」

 

曹操は続ける。

 

「それに、こっちも上からの命令でレッドゾーンの血を要求されていたからね。俺がこっち側についていたことは正解だったな。実に運がいい」

 

レッドゾーンの、血?

 

「まさか、あの血だまり……そして今言ったダイチに腹を斬らせたって……」

 

「ああ、ご明察だよ、リアス・グレモリー。俺達じゃ切り傷一つも負わせることも叶わない。だから自分の手で斬ってもらったのさ。幸い彼が家族を大切に思っていることは知っている。彼らの名前を出せば思うように操れるのは目に見える。リスクは減らすものだろう?」

 

「外道が……ッ!!」

 

部長も怒り心頭となる。

 

「さて、オーフィス。俺達にはあなたが必要だ。だが、今のあなたは必要ではない」

 

曹操がそう言う。何だ、急に哲学か?

 

そんな風に思った刹那、曹操は槍を展開する。穂先から光があふれる。

 

瞬間、曹操がオーフィスの目の前に現れ、槍を突きさす。

 

「輝け、神を滅ぼす槍よっ!」

 

オーフィスの体から閃光があふれ出す。ヤバい!あれは食らっちゃいけない!

 

閃光が収まる。そこにいるオーフィスからは血は溢れず、苦悶の表情もしていない。

 

曹操が槍を引き抜く。オーフィスの体に空いた穴がふさがっていった。

 

「ダメージ無し、か」

 

曹操が呆れながらそう言う。

 

「これが、無限。神滅具(ロンギヌス)でも傷を負わせられない。全く、この世界には随分規格外が多い。まぁ、その一つは彼方に消えたけどね」

 

俺は疑問に思った。こいつ、何をしたいんだ?オーフィスを殺すにしても、たった今出来ないことが分かった。あれだけの光は神仏でも耐えられないだろう。特にあいつの神滅具は神殺しのそれだ。だったら猶更効いてないとおかしい。でも効いてない。なのに、あの『まだ策はある』という目。警戒するに越したことはないな。

 

俺が警戒をしているとルフェイと黒歌さんの声が響く。

 

「ありがとうございました、黒歌様!」

 

「この手の魔方陣は慣れてるにゃ」

 

「流石ですね!それじゃあ、フェンリルちゃんと交代です、ヴァーリ様!」

 

そう言うと、フェンリルが光に包まれ、消える。そしてそこに立っていたのは見知った顔。

 

「お前の読みは当たったようだな、曹操」

 

そいつは俺のライバル。

 

「これはまた驚いた」

 

ドライグさんの宿敵・アルビオンの歴代所有者で最強の男。

 

「あちらの戦力はフェンリルと美猴で充分だ。さて、決着をつけようか。……と言うよりも、ゲオルクと二人だけか。随分豪胆だな」

 

ヴァーリ・ルシファー。

 

「豪胆じゃないさ。俺達だけで充分だからかな?……さて、楽しい余興は終わりだ。ゲオルク、やるぞ」

 

「了解した」

 

曹操が霧の使い手、ゲオルクにそう言うと魔方陣を展開する。このロビー全体に広がるほどの大きなもの。そしてその魔方陣からは先輩の怒り程じゃないが、それでもどす黒くて禍々しいオーラがあふれる。

 

――「ッ!おい、赤いの!分かっているな!」

 

――「ああ!おい、相棒!逃げるぞ!」

 

おう!

 

……え?

 

――「こいつは俺達の天敵だ!」

 

ど、どうしたんだ!?先輩の時とは違って、マジの危機感を感じるんだけど!?

 

すると魔方陣から何かが姿を現す。

 

十字架に張り付けられたそれ。黒い羽もある。全身を拘束具が縛りあげており、目の拘束具の隙間からは血涙が流れている。

 

全身が現れた瞬間、俺は吐き気にも似た恐怖を感じた。

 

そいつは、下半身が蛇……いや、ドラゴンだった。上半身が堕天使で、下半身がドラゴン。黒い羽に太い釘が刺されている。

 

『オォオオオオオオ!!』

 

裁いた者を逆恨みする罪人の如きそれから不気味な声が広がる。

 

一目見て分かった。こいつは……ヤバい!

 

アザゼル先生は怒りに震えながら、それを見つめていた。

 

「こ、こいつは……なんでここに……!?コキュートスの封印は…………まさか!」

 

何か結論に至った様子のアザゼル先生。それを余所に曹操は語る。

 

「曰く、『神の毒』。曰く、『神の悪意』。エデンにいた者に知恵の実を口にさせた禁忌。今は亡き聖書の神の呪い渦巻く原初の罪。『龍喰者』(ドラゴン・イーター)、サマエル。蛇とドラゴンを嫌った神の呪いを一身に受けた天使であり、存在を抹消されたドラゴン」

 

さ、サマエル。最近、その辺りの勉強もした。本当に軽くだけどね。一応試験に出るかと思ったんだ。

 

「先生、サマエルって、アダムとイブの蛇……ですよね?」

 

「勉強の成果が出たな、イッセー。その通りだ。蛇に化け、アダムとイブに知恵の実を食うように誑かした天使。結果、神に怒りに触れて、神が極度の蛇……ドラゴン嫌いになった。その嫌悪と憎悪を全てその身に受けたのがあれだ。あいつの猛毒は強烈だ。神だって一たまりもない。あいつの呪いは神直々の呪い。故に究極の龍殺し。存在自体がアウトな奴なんだよ。コキュートスに封じられていたが……ここにいるってことは『そういうこと』なんだな、ハーデスッ!!」

 

先生の怒号が響く。それに満足そうにする曹操が口を開く。

 

「ハーデス殿と交渉してね、制限を設けて借りたのさ」

 

「そんなにゼウス達のやり方が気に入らねぇかあの野郎……!!」

 

おいおいおい!あの骸骨さんとんでもねぇことしてんぞ!?テロリストに加担とかゼウス神の面目を潰すなんてもんじゃないじゃないか!?

 

「というわけだ。彼の呪いの前では二天龍など塵芥。彼はドラゴンだけは確実に殺せるからね」

 

塵芥、ね。こいつ、先輩がいないから水を得た魚のように生き生きしてやがる。本当にむかつくぜ。

 

「それを使ってどうする……まさかオーフィスを……!?」

 

「喰らえ」

 

先生の言葉を遮るように曹操は指を鳴らす。その顔は実に愉快そうだった。

 

奴の指パッチンの後、俺達の横を何かが高速で通り過ぎた。振り向くと、そこには黒い塊に包まれたオーフィス。

 

黒い球体に包まれたそれからは触手が伸びる。その先を見るとサマエルの口。つまり舌が伸びていた。

 

「おい、オーフィス!返事しろ!」

 

俺がそう叫ぶが返答は帰ってこない。

 

「お前ら!絶対にこいつに触れるな!聖魔剣だって効かない、マジモンの呪物だ!死ぬぞ!」

 

アザゼル先生がそう指示する。俺も何とかしたい。だけど、どうしようもない。

 

ヴァーリですらもそれを理解しているのか様子見だ。

 

どうすんだ、これ……どうすればいいんだ……

 

そんな時、呑気な声が響いた。

 

「にゃはー、ったく。要するに術者しばけばいいんでしょ、アザゼル?」

 

黒歌さんだ。その姿はさっきとは大違いだった。全身からサイラオーグさんのような闘気を溢れさせている。

 

「……そうだな。あいつの眷属なら、もしかしたら何とかなるかもしれん」

 

「んじゃ、ちょっくら鬱憤晴らしするわ」

 

瞬間、見たこともない勢いでオーラがあふれ出す。

 

「これは……!」

 

「おい、曹操……」

 

「いいさ、ゲオルク。彼女達の相手は俺がする。ハーデスからは一度しか召喚出来ない契約をしている。ここで決めないと計画が頓挫する。サマエルの制御を頼んだぞ」

 

「一人で二天龍に堕天使総督、それにグレモリー眷属。そしてレッドゾーンの眷属。相手に出来るか?」

 

「出来るさ。それくらい出来ないと、この槍を持つ資格がない」

 

曹操の槍から閃光があふれる。

 

禁手化(バランス・ブレイク)

 

曹操がそう言うと奴の姿が変わる。背中には神々しい輪後光。曹操を囲むようにボウリング球ほどの大きさの球体が七つ浮遊している。槍の姿は変わってない。今まで見てきた禁手化とは違う。

 

「これが俺の『黄昏の聖槍』(トゥルー・ロンギヌス)禁手(バランス・ブレイカー)、|『極夜なる天輪聖王の輝廻槍』《ポーラーナイト・ロンギヌス・チャクラヴァルテイン》。まだ未完成だけどね」

 

曹操の言葉を聞いて先生が叫ぶ。

 

「亜種か!『黄昏の聖槍』の禁手は『真冥白夜の聖槍』(トゥルー・ロンギヌス・ゲッターデメング)だった!名前から察するに転輪聖王とでも言いてぇのか!球の方は分かんねぇ!」

 

「俺の場合は転輪聖王の『転』を『天』とした。そっちの方がかっこいいだろう?」

 

んだよそれ!規格外にも程があんだろ!

 

そんな所でヴァーリが俺の隣に立つ。

 

「あの禁手は『七宝』と呼ばれる能力を持ち、神器としての能力が七つある。あの球は一つ一つに能力がある。気を付けろよ」

 

「はぁあ!?七つ!?」

 

「気を付けろ。俺があれの中で能力を知っているのは三つだけだ」

 

んだよ、その反則は!?

 

驚く俺を余所に曹操が空いている手を突き出す。球体がそれに伴って曹操の前に出ていく。

 

「七宝が一つ。輪宝(チャッカラナタ)

 

瞬間、ロビーにガシャンという音が響く。発生源を見ると剣の柄だけを持ったゼノヴィアがいた。

 

「エクス・デュランダルが!?」

 

「まず一つ。輪宝は武器破壊。相当な手練れでなければ抗えない」

 

瞬間、ゼノヴィアが血を吐く。その腹には穴が空いていた。

 

「ついでに輪宝を槍に形態変化させて腹を貫かせてもらったよ。今のが見えないなら、俺には敵わない」

 

曹操がそう言うと全員がそこから散開する。

 

「アーシア!」

 

「はい、お姉様!」

 

部長の声を聴いてアーシアがゼノヴィアに駆けつける。

 

「さて、次は女宝(イッテイラタナ)

 

曹操が新しく球を飛ばす。その先にいたのは部長と朱乃さん。

 

「こんなもので!」

 

「あなたが大地君を!」

 

二人は構え、魔法で応戦する……あれ、魔法が出てない。自分の手を変に思った二人はもう一度手を突き出す。だが、反応はない。

 

「女宝は異能を持つ女性の力を一定時間だけ完全に封じる。これも相当な手練れだけが無力化が可能だ。これで三人」

 

そう語ると急に笑い出す曹操。

 

「ああ、実に素晴らしい。派手な攻撃はサマエルの操作に悪影響が出る。限られた空間で限られた攻撃手段。何とも難易度の高いミッションだ!」

 

こいつ、俺達のことをゲームのNPCだと思ってやがるな!

 

そんな中、ルフェイが手に魔力を帯びさせ、ゲオルクとサマエルの方へ向けている。防御の手薄な方に攻撃か!

 

更に小猫ちゃんが曹操へと突進する。

 

「うるさいです……!」

 

瞬間、小猫ちゃんとルフェイの姿が消える。

 

視界の隅の方に何かが現れると、そこから二人が出てきた。

 

馬宝(アッサラタナ)。任意の相手を転移させる」

 

ルフェイの攻撃先が先ほどの曹操のせいで変わった。手の向く先は……アーシア!

 

その手から既に火球が放たれている。

 

「させるかぁああ!!」

 

俺は瞬時に駒を『騎士』に変えて、アーシアの元へと急ぐ。

 

俺はアーシアの前に立ち、壁となる。火球がぶつかる。

 

あかん、死ぬほど痛い。何て威力なんだよルフェイ!しかもよりによって装甲の薄いこの形態でモロに受けちまった!

 

思わず膝をつく俺。

 

「赤龍帝、君の能力は既に把握済みだ。君のトリアイナは強い。だが、駒の変更の時にわずかに隙が生まれる。そこを突けばいくらでも勝てる。方法さえ確率すれば、いくらでも君を詰めることが出来る」

 

とことんムカつく野郎だ……!

 

「イッセーさん!」

 

「いい!今はゼノヴィアだ!」

 

「はい!」

 

俺はアーシアにそう指示する。

 

先生が黄金の鎧を纏う。

 

「ヴァーリ!合わせろ!」

 

「全く、一人がいいんだが……」

 

白龍皇と堕天使総督が手を組んで曹操に襲い掛かる。

 

高速なんてもんじゃない移動速度。だが、曹操はそれを避けていく。

 

「オーラがほとばしりすぎているぞ、ヴァーリ。そいつの流れを読めばお前の動きなど簡単に読める!鎧装着型の欠点だな!」

 

どんだけ俺らの攻略に命かけてんだよ!

 

そんな中で曹操の右目が黄金に光る。

 

邪視(イーヴィル・アイ)をご存じかな?そう、眼に宿る不思議な力!それが今の俺の右目にはある!これが俺の新しい眼だ!」

 

二人の猛攻を捌くと、曹操は先生の足元に目を移す。すると、先生の足が石化していった。

 

「メデューサのか!」

 

ま、マジで!?あいつどんだけ能力盛ったんだよ!

 

先生の動きが鈍った所に曹操は槍を打ち込む。

 

「くそっ、ファーブニルと合わせきれてないのが仇になったか……」

 

「アザゼルッ!?曹操ッッ!!」

 

先生が倒れ、激昂するヴァーリ。

 

「あっはっは!両親に化け物として捨てられて、力の使い方を教えてくれた育ての親の危機に怒ったかな?」

 

ヴァーリが極大の魔法の塊を打ち出す。曹操はそれを、避けない。球で迎え撃つ姿勢だ。

 

珠宝(マニラタナ)。襲い掛かる攻撃を他者に受け流す。君の攻撃は強い、ヴァーリ。防ぐことは出来ない。だが受け流すことはできる」

 

ヴァーリの攻撃は黒い渦に飲まれていく。

 

全て吸い取った渦は消える。そして再び姿を現した。

 

小猫ちゃんの前に。

 

まずい!まずいまずい!動け俺の体!

 

立ち上がろうとするが、力が入らず、血反吐を吐く。くそがッ!こんなことがあってたまるか!

 

新しい渦からヴァーリの魔力が放たれる。

 

そんな中、小猫ちゃんの前に立ちふさがる人が一人。黒歌さんだ。

 

「ったく、しょうがないわね!」

 

そう言うと、サイラオーグさんのもの以上と思える闘気を発し出す黒歌さん。

 

そのままヴァーリの魔力がぶつかる。爆音を立てて破裂する。

 

黒歌さんは……

 

「結構痛いわね、これ……」

 

ほぼ無傷だった。

 

「さて、と。これで終わり?じゃあこっちの番ね。あんたムカつくし、一発殴らせな」

 

黒歌さんはそう啖呵を切った。

 

何でだろうか、先輩が選んだ女性なだけあって、すごい安心感がある。

 

イッセーside out

 

 

 





次回、『愛』。お楽しみに。


諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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