ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
大体新しい話が投稿される時はうp主の筆が進んである程度の書き溜めが出来た時か投稿しないとお気に入り登録数が減るだろうと思った時です。
という訳で、いい加減曹操の小物ムーブにも飽きたので黒歌に頑張ってもらいます。
イッセーside
黒歌さんがヴァーリの攻撃を防いだ。一応、ヴァーリだってマジで撃ったものだったろうに。それを受け止められたのもあって、ヴァーリも怒りが冷めて奇妙そうに黒歌さんを見ている。
「ほう……元でもはぐれ悪魔がヴァーリの攻撃を受け止められるなんてね」
曹操がそう言った次の瞬間だった。爆発的にオーラが増大した。その青く輝くオーラの中心にいるのは、黒歌さん。
「なん、だと……?」
曹操もこれには驚いた様子。
「さっき『オーラを見れば動きが分かる』って言ったわよね?なら、読めないオーラを出せばいいじゃない」
黒歌さんが一気に距離を詰めて奴の腹に拳を刺し込んだ。
バゴォン!!!
とんでもない音が響いた。人間から出ていい音じゃない。曹操の受けたインパクトも奴の全身を貫いたのが見える。
「ごはぁ!?」
曹操が腹を抑えながら地に膝を付ける。
「ごめんねー、奇襲みたいになっちゃって。でもあなたの言葉を借りるなら……『ただの拳。手を握ってそのまま突き出すもの。相当な手練れだけが無力化が可能だ』かな?言っておくけど、うちのご主人様や『女王』候補の寿水はこの程度簡単に防ぐわよ?」
え、えぇ!?黒歌さん、めっちゃ強くない!?
曹操が足を震わせ、肩で息をしながら槍を杖にして立ち上がる。今の一撃でほぼ瀕死と言っても過言じゃない。それだけの一撃を今入れたんだ。
そんな死に体の曹操に黒歌さんは言う。
「女宝、使いなよ」
「何だと?」
「女宝、使えって言ってるの」
黒歌さんは挑発した。彼女、どうみても女だ。小猫ちゃんだって『姉様』って言ってるし、あんなに大きいおっぱいつけてんだもん。どう見たって女性でしょ。
女宝はさっき部長と朱乃さんが示した通り、女性には天敵。なのにそれを使わせるってことは……
「この女……!!」
案の定と言うか、曹操が今までに見たことがないくらいにキレてる。だろうな。さっきまでイキリ散らかしていたのに、あっさり負けてんだもん。
曹操は女宝の球を光らせる。それに応じて黒歌さんは色々構えて様子を見ている。
「へぇー、本当に仙術が使えないのね。やっぱり、あんたの神器には価値があるわ」
「神器神器と、お前達は……!」
怒り心頭な曹操に黒歌さんはどっかの上弦の参の構えをする。
「素晴らしい提案をしよう。その神滅具とついでに目ん玉の奴を私に寄こしな。私とご主人様達で有効活用してやるにゃ」
……え?
「え……姉、様?」
小猫ちゃんもこれには驚いた様子。
「あ、そうだ。ヴァーリっての?さっさと
「黒歌、お前何者だ?」
ヴァーリも困惑している。そんな問いを投げかけられた黒歌さんは毅然とした態度で答える。
「『ただの人間』にゃ」
……ああ、この人は先輩の眷属だ。間違いなくな。
「さて、曹丕だか曹植だか分からないけど、なぜあんたが至高の領域に踏み入れないのか教えてやる。お前が『人間』じゃないからにゃ」
「なんだと……?」
黒歌さんはそう言う。
「俺は……いや、俺達こそ人間だ!!超常に抗い、戦う!それが俺達だ!!」
曹操がそう言った瞬間、黒歌さんは奴の顔面にストレートパンチを入れた。一瞬だけどよく見えた。曹操が白目剥いていた。輪後光もさっきまでの輝きがない。寧ろ田舎のパチンコ店のネオンみたいに点滅している。
倒れまいとなんとか立っている曹操。さっきまでのイキリっぷりが酷すぎて、今の惨めさが際立ちすぎてる。先生も苦笑いしてるし。
「な、何故だ!?女宝は使った!確実に効いている!なのに何で!?聖槍だってお前のような悪魔には……!!」
「愛ある拳は、
もう一発いいストレートが曹操の顔面に入った。
ごめん、誰か止めてあげて。
「くそ……っ!少しでも戦力を落とすか……。ゲオルク!ヴァーリを潰せ!」
「分かっている!サマエルよ!」
曹操が突飛な行動じみた発言をする。それに従うゲオルクはサマエルを操作した。
サマエルから怨嗟に満ちた叫びが発せられる。奴の右手から何かが発せられると、ヴァーリが黒い球体に包まれた。まるでオーフィスを包んだ奴のようだ!
「あー、あれは流石に触れられないかな……。ごめんね、白龍皇。もうちっとだけ頑張れ」
黒歌さんはそう言うと、再び構えて闘気を噴出させた。あのー、さっき曹操が言ったことが正しいならあなたって相当な手練れです?
「くそっ、こんなのは聞いていない!ゲオルク!今どれくらいだ?!」
「四分の三程度だ!これ以上は早められない!それにサマエルを現世にとどめるのも無理だ!」
「なら、潮時か……っ!」
曹操がそう言うと、黒歌さんがまた曹操の腹に拳を入れた。
「かひゅっ!!」
ボロ雑巾のように飛んでいく曹操。うーん、惨め。
「なるほどねぇ……この程度かぁ。ご主人様の言う『人間』らしさも捨てて、マジでお前自身に価値ないじゃん。何で生きてんの?」
すっげー煽るな、お姉さん……。
「曹操!」
「て、撤退だ……!」
ゲオルクの肩を借りて立ち上がる曹操。あのー、すいません。そっちが悪なのにそんな正義面されるとこっちも反応困るんですよ。
サマエルが消えていった。塊からオーフィスとヴァーリが解放された。
そんな中死に体の曹操は言う。
「新たな『ウロボロス』を創る……!俺達に都合のいい、オーフィスを……!」
「なるほどな、そういうことだったのか……」
アザゼル先生が曹操の言葉に納得がいった様子だ。
「ゲオルク……
血反吐を吐く曹操。
「曹操!くそっ!」
ゲオルクがそう言い残し、曹操達はどこかへと姿を消した。
何というか……惨めすぎて『ざまぁ!』とも言えないよ……
――
「黒歌、お前確か『僧侶』だったよな?」
曹操が黒歌さんにボコボコにされた後、けが人がかなりの数いるグレモリー眷属、イリナ、先生、ヴァーリ、ルフェイ、オーフィスはこの疑似空間のホテル上階に避難していた。傷を負ってない木場は自主的に偵察の方へと赴いていた。
そう、まだこの疑似空間から解放されていないのである。
色々頭を抱えつつ、休息をとっていると先生が黒歌さんに今の言葉を投げかけた。
「そうだけど?これでも殴る蹴るより魔法の方が扱い得意なつもりよ?」
「普通の『僧侶』ってあんな馬鹿げたパワーは出ねぇと思うんだが?」
先生が俺達の疑問を言ってくれる。いくら小猫ちゃんの姉だからと言って、あそこまでパワーのすごい人だとは思ってなかった。しかも、彼女の駒は『僧侶』。どっちかと言うとアーシアみたいな魔法が得意だったりするテクニックタイプのつく役職だ。それこそギャスパーがいい例だろう。
なのに、あのパワー。そして速度。耳打ち程度で聞いたが、木場もあそこまでの速度では動けないって言ってた。ってことはこの人、『戦車』のパワーと『騎士』のスピードを持っていることになるんだが?
「まぁ、『愛』ね」
『愛?』
一同声を揃える。
「こっちだってご主人様のことを侮辱されてキレないわけないでしょ」
「それもそうね……」
部長がそう続いた。
「あとは修行って奴ね。まだあの頃はご主人様のことはそれこそ妙に強い人間としか思ってなかったから『釣り合う』とか気にしてなかったのだけど、『自分を助けてくれたご主人様を守りたい』って思ったの。ほら、あの人底抜けで優しいでしょ?いつかそのせいで取り返しがつかないほどに傷つきそうだと思ったの。まさか、もう取り返しがつかないほど傷ついていたなんて思ってなかったけど……。それからティラエルとかラプトエル、ハウクス・レヴィアタンとかに無茶言って猫魈の限界を越えさせてもらったの」
「そうか。あいつらのことだ、外法は使ったわけじゃないだろうが……」
「リアスと戦ったバアルの子と同じね。『ちょっと』死ぬ気で頑張った」
それってサイラオーグさんのことか?そうなると黒歌さんもまたサイラオーグさんのように苛烈な修行をしたってことになるが……
「いやぁ、今でも思うけど、『ティアマトと戦って死ぬ気で生き延びろ』とかは流石に無茶あったなって思うにゃ」
「……なんだと?」
先生が急に怪訝な声を上げる。てぃ、ティアマト?俺、FFのしか分からんけど?
――「
お、おう。そんなビッグネームなのか。ってか、龍王ってことはタンニーンのおっさんの仲間ってことか!
「そこのへっぽこドラゴンの言う通りにゃ。隠居、というより今のベルゼブブ様とマヴやっているそうだけど、そこをベルゼブブ様に内緒で特訓してもらったの。おかげで何か分からないけど、ビームも撃てるようになったし」
「姉様……」
すごい、あの小猫ちゃんが自分の姉にドン引きしてるよ。
「ああ、白音は『こっち側』に来ちゃだめにゃ。あなたは仙術の才が『ありすぎる』。よくない気を吸収しすぎて、それこそ身を滅ぼすことになるにゃ」
「……はい」
黒歌さんがそう言うと、アザゼル先生が納得した様子。
「ティアマトとの伝手……さしずめティラエル共が計画してハウクスが実行したな?ったく、どいつもこいつも頭のねじが外れすぎだ……。だが、今はありがたい。マジであいつらには感謝しかない」
「そうね、単純に切り込み隊長を出来るのは、ここにいる奴らなら私かヴァーリ、オーフィスとアザゼルしかいないにゃ。で、私以外はVIP。いわば『守られる側』の存在。やるなら私ね」
それから少し静かな時間が始まる。曹操から受けた悔しさとか色々ある。だけど、今は休むことが先決だ。
そんな中でアーシアが静寂を破った。
「黒歌さん、やっぱり『あのこと』を言った方が……」
「ダメにゃ……と言いたいけど、この状況だとそうも言っていられなくなっているのも事実ね……」
「『あのこと』。あれか、サーゼクスから聞いた岸波の保険って奴か?」
「そうにゃ」
保険?どういうことだ?
「ねぇ、黒歌?」
「何、リアス?」
「保険ってどういうこと?もしかしてあなた達が、ダイチがいなくなっても落ち着いていられる理由なの?」
「その通り。まぁ、そもそも私ごときにやられる連中がご主人様をどうこう出来るわけがないってのはあるけど」
部長が訊くと黒歌さんは即答した。え、何それ?ちょっと怖いんだけど?
「一応聞くけど、これに関しては
俺の知っている飄々とした笑顔の黒歌さんではなかった。真剣に皆を心配して、釘を刺す。
アザゼル先生が言う。
「一応聞いておこう」
「やっぱごめん。言った手前であれだけど、聞いていいのはアザゼルくらいだけにゃ」
「なんですって?」
部長が若干怒りながらそう言う。
「ご主人様からひどく釘を刺されているの。あのお人よしの聖人君主が明確に自分から提示した悪意や殺意の塊。それが今隠しているもの。一種のサマエルのようなものよ。ご主人様は現四大魔王とかセラフの四大天使はいずれ知るとは言っていた。けど、裏を返すとそれだけの地位の人物のみが知れること。だから、ここで聞いていいのは同じくらいの立場であるアザゼルだけ。頑張っても旧魔王の長の血族というシャバに確固たる後ろ盾があるヴァーリだけにゃ」
「だからと言って……!」
部長が少し怒鳴る感じで黒歌さんを追求する。それを彼女は悲し気な表情で返した。
「ごめん、リアス。あなたも岸波大地って男を愛しているのは分かってる。今の状況で足並みを揃えることの大切さも分かる聡さも持っていることもね。けどね、これだけはあなたが背負うことは許されないの」
「黒歌……」
「……なるほど。転覆だのなんだのと不穏なことを言いやがって。別室でならいいか?」
アザゼル先生がそう訊くと頷く黒歌さん。
「正直、この空間の中だと盗聴の心配もあるけど……まぁ、いいでしょ。今の状況で黙っていたら不信を招くし。軽くの説明になっちゃうのと、アーシアの同席でもいい?」
「ああ。頼む」
「分かりました」
そう言って三人は外へと出た。
数分後三人は帰って来た。帰って来たのだが……
「野郎……勝手に俺達の責任を背負いやがって……」
アザゼル先生がそう呟いた。その顔はどこまでも悲痛なものを感じた。
俺だって知りたい。先輩が黒歌さんとアーシアに何を託したのかを。でも、先生のあの言葉と表情、強く握りしめている拳から嫌でも分かった。それは俺達が知っちゃいけない類のものなんだ。
イッセーside out
注※うp主は別に黒歌のことを、鬼滅の猗窩座とかワンピのガープか何かにしたいわけじゃないです。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)