ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
という訳で、『ようやくこの時が来た』って感じの回です。
イッセーside
シャルバ・ベルゼブブ。旧魔王派の頭で、先輩に立ち向かうことも出来ずボコボコにされてた男。そんな奴がここになんのようだ?まさか仲間とか言ってジークフリート達を助けに来たわけじゃないだろうよ。
ジークフリートが言う。
「シャルバ、報告は受けていたが、まさか本当に独断で自由にやっていたとはね」
「ジークフリート。貴公らには世話になった。おかげで、あの忌々しいレッドゾーンから受けた傷も癒えた。オーフィスの『蛇』も失い、多少のパワーダウンは致し方ないか」
「それで?ここに来た理由は?まさか僕らを助けにきたわけじゃないだろ?」
「なぁに、宣戦布告だよ」
奴は醜悪なんてもんじゃない笑みを浮かべると一人の少年が姿を現す。
あいつは……確か
しかも様子がおかしい。まるで洗脳されているようだ。
「レオナルド!?」
「何故その子がここに!?いや、何故貴様と一緒にいるのだ!レオナルドは別作戦で……!」
どうやら英雄派二人にも想定外のことだったそうだ。そんな二人を余所にシャルバは言う。
「少しばかり協力してもらうのだよ。こんな風にな!!」
シャルバは手元に魔方陣を展開させる。それをレオナルドに近付けた。
「うぁああああああああああ!!!」
すると、少年は苦悶の表情を受かべ、叫び出す。
それと同時に奴の影が広がる。
その場で浮かぶシャルバは満足そうに高笑いを上げる。
「ふははは!!『魔獣創造』。実にいい!理想的な能力だ!しかも彼はアンチモンスターを作るのに特価しているそうじゃないか!英雄派の行動を調べ、人間界の別動隊と一緒の彼を拉致したんだよ!お前達のようにな!他の構成員に抵抗されたから彼らは殺したが、まぁ些細なことだ!さぁ、作ってもらおうじゃないか、現悪魔どもを滅ぼせるだけのアンチモンスターをッ!!」
こ、こいつまだそんなくだらないことをやろうってのかよ!?どんだけ未練がましいんだよ!
少年の影が波打つ。そして巨大なものが頭から姿をあらわにする。
全部がデカい。そんなモンスターが現れた。デカすぎる。グレートレッドよりもデカい!200mはありそうだぞ!?
更にもう一体シャルバはそれを生み出すと、今度は一回り小さい化け物たちを生み出した。一回り小さいと言えども、100mは超えている!
そいつらの足元に魔方陣が出現した。あれは、転移用のだ!
「フハハハハハ!!今からこいつらを冥界に送り、暴れてもらう!これだけの規模のアンチモンスターなのだ、さぞかし冥界の腐った悪魔どもを滅ぼしてくれるだろうな!!」
「とめろぉおおおお!!!」
シャルバの言葉を聞いて、先生は号令を出す。俺達は残った魔力で攻撃をするも、びくともしない。
俺達の抵抗もむなしく、化け物たちは転移してしまった。
化け物たちが消えた途端、空間が揺れ出した。空に亀裂が生まれ、建物が崩壊していく。
ゲオルクがジークフリートに叫ぶ。
「装置が保たない!シャルバめ、キャパシティを無視したことをしたのか!」
「プルートがいない……?なるほど、シャルバに協力したのは……」
ジークフリートの言葉から察するに、どうやらハーデスはシャルバの馬鹿にも協力したようだ。
奴らはそれだけ言葉を残すと少年を回収して消えた。こういう時の早さだけは見習いたいよ。嘘です、見習いたくないです。
そんな時、隣から爆音が聞こえた。見れば土煙も立っている。その中にはシャルバがいた。
「おのれ……はぐれ如きが!!」
「いやぁ、そのはぐれにここまでして傷も負わせられないとか恥ずかしくないの?」
黒歌さんが降り立つ。どうやら、シャルバは小猫ちゃんたちの方を攻撃していたようだが、返り討ちにあったようだ。
「それに、うちのご主人様にボッコボコにされて泣きべそかきながら逃げたあんたが、私に勝てると?」
「黙れぇえええ!!!あのゴミムシはもうこの世に存在しない!あんなものに縋る負け犬以下の貴様らになど、負ける筋合いがないのだぁあああああ!!!」
顔を真っ赤にしてそう叫ぶシャルバ。
「私は呪いなのだ!毒なのだ!冥界を覆いつくし、私を拒絶した全てを殺す!下級、中級、上級、全て関係ない!子供だろうと見殺しだ!!平等に悶死していく!お前たちの望む『平等』という奴だ、あはははホゲェ!!!?」
俺は思わず殴り飛ばしてしまった。今こいつ『子供』っつったか?
「赤龍帝、あんた下がってな。こいつは「黒歌さん、こいつはあんたが手を汚すほどの奴じゃない」
俺はそう言う。こいつは今、俺の許せないことを言ったんだ。
「……そう。確かにこいつ程度ならいつでも殺せそうだし、あんたに任せるわ」
そう言うと下がってくれた黒歌さん。気が付けば皆集まっていた。
「今から転移する!お前もこっちに……」
先生が魔方陣を展開しながらそう叫ぶ。ごめんなさい、俺、悪魔らしく我が儘に行きます。
「無理です、先生。こいつは、ここで俺がぶっ倒します」
「馬鹿言うな、イッセー!こいつのことは後でも!」
「アザゼル先生、もう無理です!」
小猫ちゃんがそう言うと、魔方陣が光り出す。
「しょうがない野郎だ!おい、イッセー!後でお前を龍門で召喚する!それまで生き残れ!」
「了解!」
先生の言葉に俺は返した。転移の光が膨らんで弾ける。その瞬間、一人飛び出した。
「おまっ!」
先生のその言葉が最後だった。
魔方陣からとびだしてきたのは旧魔王としてけじめをつけようとしたヴァーリでもない。ましてや黒歌さんでもなかった。
「我、見守る」
オーフィスだった。
「ったく、お前を逃がすためのだったんがな……まぁいい」
過ぎたことは仕方ない。何より、龍門を使うならこいつも呼べるだろうしな。
シャルバの方を向く。が、そこにはいなかった。周りを見渡すと、ホテルの上空にいた。馬鹿と煙は何とやらって奴か。
俺はホテル上空まで飛んでいった。
「さて、と。随分みすぼらしいな、『真なる魔王様』?」
たどり着いた俺は早速シャルバを煽る。
「ヴァーリならともかく、貴様が殿とはな……!つくづく『赤』というのは私を馬鹿にする……!!」
知らんよぉ……。そもそも、先輩の時はお前が悪いだろうよ……。
「お前さ、妄想するのは勝手だけど、他人巻き込むのやめなよ?な?どうせお前なんて俺達に勝てないんだからさ?」
「黙れぇえええ!!お前の威光など、所詮あのレッドゾーンという塵芥のものだろうが!!私のものとは違う!」
こいつぅ……!
「もういい。お前が先輩を嫌うのは理解できるけど、そのクソみてぇなもんに子供たちを巻き込むのはいただけない。くたばってもらうぞ」
「それがどうした!偽りの魔王の統治で育つ者など、害虫以下だ!成熟したところで真の魔王たる私を敬うことなどない!ならばそんな者がはびこる冥界などいらない!ゼロだ!全てをゼロにする!それからが真の冥界の始まりだ!」
「我、目覚めるは覇の理を捨て去りし、赤龍帝なり!」
「は?」
もうさ、こいつの言い分は聞き飽きた。
「無限の希望と夢を胸に抱えて、王道を征くための牙を持つ!」
強いて言うなら、サーゼクスさん達がどれだけ素晴らしい魔王かってことが分かった。
「我、強き龍の王者と成りて、汝らに誓おう!真紅の光り輝く未来を見せると!」
だからさ、ここでお前を終わらせる!
俺の全身を紅のオーラが包み、鎧を形成していく。右手には相変わらずドギラゴンの頭がくっついている。
「忌々しい『紅』だ……!!!」
そう吐き捨てるシャルバ。それに関してはお前の感性が悪い。この『紅』は素晴らしい色なんだよ。
シャルバが俺に魔法を撃ってくる。だが、この程度効かない。何なら、サイラオーグさんの拳の方が比べ物にならないほどの痛みだ。
俺はまっすぐにシャルバに飛び込み、腹に拳を撃ち込んだ。
「ごはぁ!!」
血を吐くシャルバ。
「下級如きがぁあああ!!!」
「もうすぐ中級だぁああ!!」
俺はそう叫び返して顔面に拳を撃ち込む。ふらふらとするシャルバ。
……。
「え、マジでこの程度なの?」
「なんだと……?」
俺は思わずそう言ってしまった。煽りでもなんでもない。マジな本心。
「魔王様ってのは俺よく知ってるんだよ。それこそサーゼクス様とか、ヴァーリとかもそうだけど。二人に比べたらさ、お前、弱すぎない?それで魔王語ってるの?」
「元人間の塵芥如きがぁ……!!」
「仮に今の魔王様方に勝てても、すぐに下剋上されるだけだと思うぜ?」
「ほざけぇ!!!!」
シャルバが魔力を撃ちだす。俺は難なくそれを叩き落とす。
これは……どうしたもんか……。
弱すぎて話にならない。俺だって少しくらいは死を覚悟したさ。だってあのサーゼクス様やヴァーリと同じポジションなら相当強いって思うじゃん?でも結果はこれ。うーん、クソ。
「お前、俺より恵まれた生まれなのに、俺より弱いとか恥ずかしくないの?」
「クソ天龍がぁあああ!!!」
シャルバが血をまき散らしながら魔方陣を展開する。そこからは一本の矢が現れた。
なんだ、あれ?
そんな風に思った瞬間、そいつは俺の鎧を貫いて右腕に刺さった。
『ああ、俺の鎧を貫くだけの威力があったんだな』。そう思った瞬間だった。
腕から全身に激痛が走る。
俺の姿を見て、シャルバが笑う。
「ふはっ、フハハハハハ!!苦しいだろう、そうだろう?!当然だ!そいつの先端にはサマエルの血が塗られてある!ハーデスから借りたものだ!いざと言う時にヴァーリ対策で持っていたが、まぁいいだろう!魔力のない塵芥のお前ではすぐ死ぬ!フハハハハハ!!」
野郎!!しかもこんな奴にサマエルの代物を渡すとか、もう逃げられねぇぞハーデス!!
何とか立っているが、寒気と震えが止まらない。これが龍殺しって奴かよ……。
――「こっちまで響いてきたぞ。意識が持っていかれそうだ。全く、こんなのを耐えるとはつくづくとんでもない奴に宿ったな、白いの……」
ドライグさんの魂にも随分ダメージが行ったようだ。
吐血もする。死線をそれなりにくぐってはいたけど、ここまでひどい痛みは初めてだ……。
けど、ここで倒れるわけにはいかねぇ……!
俺はシャルバに向かって飛び出す。
「さ、サマエルの呪いを受けてまだ動けるのか!?」
どうやら想定外の様子。だろうな。でも、俺は倒れるわけにはいかんのだよ。
「それが先輩からもらった『魂』だからだ!!」
あの人の示してくれた『ヒーロー』としての道。そこで倒れて汚すわけにもいかない。だから立つ。
拳と蹴りをシャルバに叩きこむ。ひたすらに。
俺の攻撃を受けたシャルバは落下し、ついにホテルの屋上で這いつくばる形となった。
「おのれ……!真の魔王だというのに人間やハーデス如きに助けを求め……泥水を啜ってでも復讐を遂げようとしたのに……!……そうだ、オーフィス!『蛇』を寄こせ!」
惨めにも敵のオーフィスに縋るシャルバ。オーフィスはというと、その要求に首を横に振った。
「今の我、不安定。力を増大させる『蛇』、作れない」
そう言うとシャルバは絶望の表情をしながらも、すぐに魔方陣を展開しだした。それは転移用のものだった。
野郎、この期に及んでまだ逃げるか!!
俺はすぐにキャノンを生成する。くそ、サマエルの毒のせいでうまく力が入らない!
その様子を見て笑うシャルバ。
「フハハハハハ!どうあがいた所で、お前は死ぬ!赤龍帝ぇえええ!!」
そう言いながら、奴は光に包まれて消えた。
どうやら、俺の任務は失敗らしい。
そっとホテルの屋上に降り立つ俺。
天を仰ぐ。こんなクソみたいな幻の空の下で死ぬのか。何とも言えない最期だ。
でも、岸波先輩にたくさん迷惑をかけてきた罰だとするなら、『仕方ない』って思えてしまう。
思えば、あの人には1年生の頃からずっと心配されてきていた。元浜と松田にはドライだったのに俺にだけはずっと熱心に接してくれていた。
俺は、その優しさに甘えたくてあんなことをしてきたのかもしれないな。
別に両親に愛されてこなかったわけじゃない。でも、あんなにも大きな『兄貴の背中』を見せられたら、甘えたくもなる。
その背中は、本当は誰よりも傷ついていた。それを知ったのは俺が先輩に甘え切っていたことを知った時だった。その甘えが、大切なものを失う始まりだと教えてくれたのも先輩だった。
馬鹿だなぁ……本当に馬鹿だ……。
「赤龍帝、何故笑っている?」
オーフィスが俺にそう言ってくる。そうか、俺、笑ってんだ……。
「さぁ……な?多分、皆が無事だから、かな……」
「皆が無事?お前、死ぬ。それでもいいのか?」
「そうだな、それでいい。俺は……散々悪さをしてきた。そのたびに岸波先輩に怒られてきた……。その報いだよ……」
そう言うと、オーフィスが不思議そうに俺の顔を覗きこみに近づく。
「我、遥輝と友達になった」
遥輝。先輩の弟さんだっけか?それがどうしたんだ?
「赤龍帝、面白い。失うの、惜しい。遥輝みたいに我と友達になれば助かる?」
意識が朦朧とし出した。それでもオーフィスの声は聞こえた。最後に何言ってるか分かんなかったけど。
「いいな、それ……俺の友達。いいじゃん……。今度は俺んちに来い……よ……」
俺はたまらず倒れる。
――「相棒!しっかりしろ!もうすぐアザゼル達が龍門を開く!それまで……!」
「なぁ、相棒……?」
俺はドライグにそう言う。
――「なんだ!まさかこんな所で……!」
「俺は、お前にとって最強でも……最高でなくてもいい……『良い奴』だったか……?」
俺は才能がない。何もかもの才能がない。あっても凡才だ。それでも皆の応援があって、ここまで頑張れてきた。
それでも弱かった。だから、こいつとアルビオンの宿敵の先輩と戦える機会を奪ったことに、俺は少し罪悪感を抱いていた。
だからこそ、聞きたかった。せめてこいつにとって、俺は『忘れたい』と思うくらいの人間ではないことを。少しくらい俺も『人間』らしくいられたか聞きたいから。
――「……いい奴だったよ。歴代で最弱で、一番馬鹿で、最高な男だよ!だからこんな所で倒れるな!立て!立つんだ!お前の知るレッドゾーンは、こんな所で倒れるような奴か!!?違うだろ!!あいつを目指すなら、こんな所で……!!!」
「そうか……そうかそうか……」
ああ、そうか。俺はドライグにとって忘れてもいい存在じゃなかったんだな……
ふと皆の顔がよぎる。
リアス部長。俺の大恩人。あの人がいなかったら、俺は生きてなかった。感謝。それ以外言葉が見当たらない。
朱乃さん。皆をまとめる『女王』で、俺にない魔力の使い方とか悪魔の常識とか教えてくれた先生。ありがたい限りだ。
「部長……朱乃さん……すいません……」
木場。俺の
ギャスパー。俺の夢を壊した後輩。最初はとんだ困ったちゃんな後輩だと思ってたけど、今では俺の方がお前にとって困ったちゃんだよな。
「木場……ギャスパー……わりぃ……」
小猫ちゃん。気が付けば、いつも一緒にいるようになったよな。ずっと寂しそうにしていたのも知ってる。お姉さんと和解出来て、レイヴェルと仲良くなれて、良かったな。
ゼノヴィア。お前とのファーストコンタクトは、敵同士だったな。お互い何も知らないままのガキで、それで一緒に色々知っていったよな。
イリナ。まさか、幼馴染とまた会えるなんて思わなかったよ。それに、昔はあんだけクソガキだったのに美人になりやがって。
「ゼノヴィア……小猫ちゃん……イリナ……ごめん……」
アザゼル先生。最初は敵同士だったけど、いつの間にかあんたは俺達の日常に欠かせない存在になってました。あんたの背に、いつか追い付きたい。
ロスヴァイセさん。オーディンのじじいによって左遷させられて、苦労もあったでしょうに。それでも俺達のことを年長として楽をさせてくれようとしていたのは、しっかり見ていましたよ。
「アザゼル先生……ロスヴァイセさん……」
ヴァーリ。最初は俺のことを散々見下していたくせに、いつの間にか俺のことをライバルとして認知してくれていた。正直、うれしかった。
サイラオーグさん。あなたの強さは、俺には眩しすぎた。でも、それは同時に俺の目指すべき場所の光だった。それを教えてくれたことへの感謝は忘れられないです。
「ヴァー……リ……サイラ……オーグ……さん……」
アーシア。思えば、彼女との関わりが全ての始まりと言っても過言じゃないだろう。俺もアーシアには色々な感情があったけど、今はハッキリ言える。今まで不幸だった分、いっぱい幸せになるんだぞ。
「アー……シア……」
そして、岸波先輩。俺はあなたに何と言えばいいんでしょうか。『ごめんなさい』『ありがとうございます』。どんな言葉も、俺が言ったらどれも薄っぺらいっすよね……。ははっ、普段の所業のせいでこれ、か。最後の最後でこんなにも後悔するんだったら、あんなことはしなかったんだろうなぁ……。
それでも言わせてください。
――「やめろ相棒!お前はこんな……!」
今まで俺のことを見てくれてありがとうございました。
今まで散々迷惑をかけて、すいませんでした。
――「起きろ!起きるんだ!相棒!」
だから、また一緒に拳を合わせましょう、岸波先輩。
「岸……波……せん……ぱ……」
俺はそう声を絞る。そう言えば、コリアナさんともデートしてないな……。予定は既に組んであるけど、俺の昇格試験を考えて延期してもらったんだ。
ははっ、これじゃあ、先輩のことを女泣かせなんて笑……え……
――「相棒ォオオオオオ!!!」
イッセーside out
木場side
あの疑似空間から脱出した僕らはアザゼル先生とタンニーン様が龍門を開いてイッセー君を召喚する儀式をするために移動し、そして儀式をしようとしている。ヴァーリも呪いの冒された体でありながらも手伝ってくれている。
あの後だが、シャルバの言う通り、冥界に『魔獣創造』で生まれたモンスターたちが襲来した。今は各地の都市部に進行している。
既に堕天使と悪魔の連合を組んでの討伐が始まっている。が、規格外の大きさと堅牢さに相手になる者が少ないのが現状だ。
話によれば、そのモンスターの進撃に際して旧魔王派の残党も蜂起しているそうだ。
これも全てハーデスの手の内、ということだろうか。
事態は深刻だ。魔王様方も各地に助けを求めている。だが、答えは芳しくない。その理由は曹操。奴の神器は神をも殺せる。故に、動きたくない勢力がほとんどだ。
だから、僕達若手やサイラオーグさんに声がかかっている。
一応他勢力からは、天界から『御使い』が、堕天使側からは神器所有者が、北欧からはヴァルキリー部隊が、など動いてくれているところは多い。それでも足りない。
イリナさんとゼノヴィアさんは任務を遂行できたようで、今は魔王様達だけでない規模で動いている。
イッセー君、今こそ君の力がいるんだ。
君の姿が、岸波先輩から受け継いだ魂が、今の冥界に必要なんだ。
「よし、つながった!」
先生がそう叫ぶと、先生が持つファーブニルの宝玉が金色に光る。ヴァーリも体が白く光り、タンニーン様も紫色に光り出す。それに呼応して魔方陣が光り出した。
もうすぐだ。もうすぐイッセー君が……!
魔方陣からあふれる光。それが止むと、そこにあったのは紅色の8つの『兵士』の駒。
……え?
「馬鹿野郎……!」
アザゼル先生が床を叩く。
「嘘、よね?」
部長が茫然とする。
「いやぁ……」
小猫ちゃんの悲痛な声が響く。
ハハッ、なるほどね、そう来たか……。
「イッセー君のバカ野郎ォオオ!!」
その日、僕達は岸波先輩だけでなく、イッセー君までも失った。
木場side out
うすしお味にしていたからこその『イッセー君の強い後悔と反省』。原作イッセー君だったら絶対にそんなこと考えませんからね?
もうちっとだけ続くんじゃ
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)