ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
『自分の常識を疑え』とはよく言いますが、それはそれとして明らかに常識外れなことをやられるとカチンときますけど、それと同じくらい『マジかこいつ』とかの困惑もきます。
アザゼルside
冥府。それは冥界の下層に存在し、死者の魂が選別される場所だ。
そこに俺ことアザゼル様は足を運んでいた。隣には毎度おなじみサーゼクス君もいる。
冥界自体の統治はオリュンポス、っつーよりギリシャの神であるハーデスがしている。
生命の芽生えぬ死の土地。それがここだ。そこにある古代ギリシャ式神殿。そこにハーデスはいる。勿論、死神共もな。
俺達は数名のメンバーと共にそこに足を踏み入れる。
入るとすぐに死神共が警戒してくる。ったく、そもそもはてめぇらが仕掛けてきたことだろうがよ……。
俺は呆れつつ、今回の来訪の理由を確認する。
理由、それはハーデスへの物申しと現在危機に瀕している冥界にあの骸骨クソ神が介入しないようにするため。
悪魔と堕天使への妨害の為なら命を懸けるクソ野郎だ、俺達が
牽制、と言う意味でも電撃訪問だ。ああ、事前予告無しなのはミカエル伝いでゼウスから許可を貰ってる。あのおっさんもハーデスについては思うものがあったらしい。
奥に進むと祭儀場らしき場所に出た。暗い冥府らしからぬ、きらびやかな黄金なこった。
その祭儀場の奥からハーデスが出てきた。死神を引き連れてな。相も変わらない嫌なオーラを纏っている。
死神共も随分な手練れとお見受けした。ただ、プルートの奴がいないのが気になるな。
「お久しぶりです、冥府の神、ハーデス様。冥界の魔王、サーゼクス・ルシファーです。此度の急な来訪、申し訳ございません」
サーゼクスがそう言う。
正直な、こいつにイッセーのことを報告した時は死を覚悟してたよ。こいつが岸波と同じくらい気に入っている男、それがイッセーだった。それが俺の監督不行き届きのせいで死んだんだ。けどよ、こいつは冷静に全てを対処した。今回の来訪だってその一つだ。全く、これだから魔王様は……。
先ほど入ってきたイッセーの最新情報を聞かせたら、こいつ、かなり安堵してたよ。ま、イッセーがあんなんで死ぬような奴じゃないのは分かっていた。何せ、俺らのレッドゾーンの弟子なんだからな。
眼球の無い目の奥を光らせて、ハーデス様は笑う。
――「貴殿らが直接来るとは思わなんだ。ファファファ、これは随分面白いことをする」
なーにが『ファファファ』だ。岸波んとこの『A』に素手カイザーナックル乱れ打ちさせるぞ。
ま、そんな風に言えるのもあっちにそれだけの余裕があるからってことだろう。
ミカエルもこっちに来たがっていたが、天使長の地獄にくるのはいかがなものかという体裁と、あっちはあっちでガブリエル筆頭の『
個人への愛を知った天使がここまで狂うとは、俺も流石に予想できなかったよ。
ハーデスの視線が俺達の後ろにいく。
――「して、その天使もどきは何者だ?尋常でない波動を感じるが」
神父服を着こんで十枚の羽を生やすそいつ。
「これはどうも。『御使い』のジョーカー、デュリオ・ジェズアルドです。本日はサーゼクス様とアザゼル様の護衛です。ま、おそらくいらないでしょうけど、それでもミカエル様の命ですから。仕事って奴っす」
相変わらず軽い男だ。
デュリオ。神滅具第2位の凶悪な性能を誇る神滅具である
――「噂の天界の切り札と言う奴か。その神滅具は天候を操ると聞く。ファファファ、ミカエルめ、ジョーカーを切るとはな」
それだけ事が大きいんだよ、ボケ老人。
一応、表には俺が連れてきた
――「ファファファ、悪魔と堕天使の首領に神滅具が二つ。いささかいじめがすぎないか?」
はぁー。まぁ、ここは冥府。奴の縄張りだ。外のもバレてるってわけか。
――「同じ冥い世界の住人、茶でも飲みあかしたいと思うが……あえて訊こう。何用だ?」
さて、ここまで神経を逆なでするってことは、自覚はあんだろうな。
いよいよ本番ってわけだ。気を引き締めていくか。
アザゼルside out
初代孫悟空。それは東洋の妖怪の中でもトップに位置する存在だ。
そんな彼が焦りを感じている。
その理由は先ほど受けた連絡だ。
―「初代、殿……お助……け……」
その連絡は今にも死にそうな声による救援要請だった。
神は死なない。仮に死んでも、信仰さえあればしばらくして蘇る。そのことくらい初代は知っている。
だが、問題はそこじゃない。その連絡をしてきたのがあの『関羽』だということ。
今は帝釈天の下で働く彼は元々三国時代の人物。彼は過去に下らない、いや、下らなすぎる意地を張ってその身を滅ぼし、自らの国までも滅ぼすきっかけとなった。
そんな彼が何のひねりもなく他者に助けを求めたのだ。あの関羽がだ。
初代はこれに異常さを見た。
初代はテロリスト掃討を切り上げて、早速事情を知る
「なぁ、じじい?」
「なんだい、玉龍?」
「あの関羽があそこまでヤバいって、何があったんだ?」
玉龍が初代にそう訊くが、あごに手を当てて首をかしげるだけの初代。
「分からねぇ。ただ、あいつがあそこまで死にそうになるってことは、『禍の団』の最高戦力でも来た可能性はあるぜぃ。あるいは、シヴァ神あたりがちょっかいかけてきたか、だな」
全貌が分かってない『禍の団』。もしかしたら、ゼウス達が同盟を裏切って戦争を仕掛けてきた可能性だってある。そもそも、そんな状況になりながら帝釈天が解決できてない時点で、もしかしたら帝釈天がインドラと呼ばれた時代から仲の悪いシヴァ神達の侵攻があった可能性だってある。
そうなってくると、帰って来たレッドゾーンとの戦争だってあるので、須弥山が滅ぶのも時間の問題になってくるだろう。そう不安に思ってしまう初代。
「お、転移終わるぜ、じじい」
「んあ?そうかい」
冥界からの転移が終わる。
そこに広がるのはまさに楽園とも言うべき須弥山。
ではなかった。
大小様々な斧槍があちらこちらに刺さり、至るところから黒煙があがる。建物は破壊され、数多のクレーターが地面を抉り、山は削られている。空は破れ、次元の狭間が見えている。少し目を凝らすだけで、血まみれになった戦士や、四肢を失った戦士たちがぐったりと倒れている。
まさしく、『地獄』と呼ぶべき光景がそこにあった。
「ど、どういうことだよ、これ?!」
「知らねぇ!こっちに聞くな!」
玉龍と初代は今までにないくらいに混乱した。
そもそも須弥山は世界でも最強格と言われるほどの武闘派集団。その実力は、動いていないだけで、他の勢力を容易く滅ぼせるほど。それこそ神のいない聖書などは敵じゃない。
だからこそ、この光景からはそんなことは一切想像できない。ただただ蹂躙されただけの農村と変わりないそれな状況が理解できない。
初代は思考を巡らせた。
まず、あの帝釈天が防衛をさぼるとは考えられない。何より、仮にさぼったところでそれこそ関羽のような堅物連中が独断で防衛をする。だからこそ、無抵抗でこうなったわけじゃない。
空には誰もいない。戦争特有の醜い声も聞こえない。土地を踏み荒らすような足跡もない。つまり、帝釈天を嫌うシヴァ神のような神が軍勢を引き連れて戦いにきた連中ではないということ。単騎でここまでやった奴がいるということ。
そして至るところに刺さる斧槍。初代はそれと同じ形の物を見たことがある。それは……
その時、山の上の方から爆音が響いた。土煙も上がっている。
「玉龍!」
「分かってる!」
二人は急いでその発生源へと向かった。もしかしたら、帝釈天が戦っているかもしれない、と。
初代たちは音の発生源にたどり着く。
「お、おい!じじい!」
「こいつは……!」
そこにいたのは見知った坊主頭の血まみれ。体に力が入らないのか、グッタリとしている。声も上げることも叶わない無残な状態。世界最強の武神と称される者とは思えない惨めな姿。
それの頭を掴み、握りつぶさんとする者。
「……」
それは……
「レッドゾーン……なのか……?」
どす黒い赤と黒のオーラを纏い、全てを蹂躙した『禁断』の使徒。
耳を貫くような巨大な鼓動を立てて、それはそこに立っていた。
おや?レッドゾーンの様子が......
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)