ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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どうも。今後の展開等を書いておいたメモ、設定、書き溜めして保存していたデータが吹っ飛んだ結果ガン萎えしているうp主です。
正直、この章らへんから逆算して作っていたのもあったので、この辺りで切り上げることも視野に入っています。つらいです。この章が終わると『兵藤一誠、自分を最初からまともな人間だと本気で勘違いするどす黒い邪悪となる』編が始まるので、それもまたストレスになるという。
うーん、ひどい。

そういうわけでお茶濁しです。




第142話 希望は捨てない

 

「はぁ……はぁ……!」

 

「お姉ちゃん、大丈夫?」

 

「大丈夫!これくらいなんてことない!」

 

魔獣の襲撃。それが今もなお続く。ほとんどの悪魔たちは避難所へと避難が完了した。

 

それでも、この世界に『完璧』というものがないように零れ落ちるものもある。

 

始まりは避難所でのこと。一人の男の子が逃げ遅れてしまったという声が響いた。その親は避難所を出て子供を助けに行こうとした。だが、既に外には小型魔獣が蔓延る状況。そこに行かせるほど周囲は人でなしではなかった。

 

その親は涙ながらに『助けに行かせてくれ』と懇願した。それに応えたのは、何でもない一般の悪魔だった。貴族とかそんなものではない。ただのOL。しいて言うなら、レッドゾーンのファンだ。

 

そんな彼女は、子供の親の姿を見て、自然と口が開いた。

 

―「その子の特徴は?」

 

情報を得た彼女は、すぐさま避難所を飛び出し、逃げ遅れた男の子を探した。道中で小型魔獣ともすれ違った。ただ、幸いなことに彼女は自分の気配を消す魔法に長けていた。それを駆使し、そして逃げ遅れた男の子を見つけ出した。今はその子を背負って避難所まで走っている途中だ。

 

彼女自身もこのような行動は馬鹿だと思っている。それでも後悔はない。何故なら『レッドゾーン様ならそうした』と思っているから。

 

自分には才能がないと思っていた。夢も何もかも諦めた。ただ、レッドゾーンだけは昔からずっと好きだった。そんな自分に舞い込んだのは、レッドゾーンが『大切なものの命をその手からこぼし続けていた』という悲しい現実と『それでも誰かを助けたい』と思い続けた気高さだった。

 

その輝きに、諦めたはずの『何か』に火が付いた。

 

レッドゾーン自身、才能が無いことも知った。だからこそ、彼は血のにじむ努力をし続けた。偏に、『もう何も失いたくない』という思いのために。そんな姿に、彼女は憧れた。

 

彼女は悪魔だ。産まれながらにして『悪』の存在だ。それでも、『悪』だからこそ救える命だってある。そう思った。

 

何より、後悔したくなかった。目の前で頑張って手を伸ばせば助かる命を見捨てて食べるご飯が美味しいはずがない。例え、自分より弱い者の盾となって散ることになろうとも、後悔だけはしたくなかった。自分が憧れたレッドゾーンに恥じることだけはしたくなかった。あの強く、気高く、脆い男に誇れるようになりたかった。

 

だから走った。

 

男の子も諦めていない。だって、自分達には『レッドゾーン』と『グレートドラゴン』がいるから。どれだけ苦しくても、諦めないヒーローがいるから。

 

レッドゾーンが言っていた。『涙を流すことは弱さじゃない』と。

 

グレートドラゴンが言っていた。『皆が諦めていないから、俺も諦めない!』と。

 

一人で隠れている時だって怖くて仕方なかった。それでも、二人のヒーローが心にいたからこそ、泣くだけの子供はいなかった。諦めず、自分の出来ることをした。そして、助けが来た。

 

二人は希望を捨てていない。絶望がどれほそ押し寄せようとも、自分達の心にはいつでもヒーローがいるから。

 

それでも、現実は非情だ。

 

目の前に小型魔獣が何匹も現れる。二人をその目で捉えている様子から察するに、彼女も魔法が見抜かれているようだ。

 

最早これまで。そんな状況だ。それでも彼女は諦めない。『せめてこの子だけでも』。そう考えた。

 

『自分に何が出来る?』。必死に思考を巡らせる。

 

絶対に絶望には屈しない。未来だけは渡さない。

 

そう思った時だった。遠くからバイクの排気音が聞こえてきた。レッドゾーンのものとは違う、大型バイクのもの。

 

それはどんどん近づいてくる。小型魔獣たちが音のする方を向く。瞬間、一つの影が空を飛ぶのが見えた。

 

「そこかぁああ!!!」

 

バイクの前輪が小型魔獣の1体の顔面にめり込む。刹那、前輪から刃が飛び出し、高速回転をし出した。血しぶきを上げて、肉片を飛ばして小型魔獣が痙攣を起こし、そして地に伏した。

 

バイクがドスンと音を立てて地面に落下する。それに乗る女性は即座にショットガンをその手に持ち出す。

 

「大当たりって奴ね」

 

その言葉を皮切りに、銃口から火が噴く。銃声と共に、弾が発射され、そしてそれは魔獣たちの体を貫いていく。

 

気が付けば、女性と男の子の前に立ちふさがる魔獣は倒れていた。

 

バイクから女性が下りる。二人はその女性を知っている。

 

「大丈夫?ケガはない?」

 

「あ、あなたは……!」

 

「レッドゾーンさんの『戦車』さん!」

 

レッドゾーンの『戦車』である周防天音だ。彼女は魔獣がいると聞きつけて近くの避難所まで来ていただ、そこで二人が外にいることを聞いて、大急ぎで向かってきたのだ。

 

上からドスンと音を立てて何かが落ちてきた。それは小型魔獣だった。その上には一人の天使が乗っている。

 

「天音さん、どうやら見つかったようですね」

 

レッドゾーンの御使いにして『7』の天使、ルイーザだ。彼女もまた、逃げ遅れた子供の情報を聞いてかけつけた。

 

「ルイーザ、私はこれから二人を送り届けるから」

 

「承知しました。では、私はここで足止めをします」

 

騒ぎを聞いてかけつけた小型魔獣たち姿を現し出す。それに向かってルイーザは駆け抜ける。彼女らにとって、もはや小型魔獣など敵ではなかった。

 

 

―――

 

 

「これで様子見。美空、やっちゃって」

 

「分かってるわよ!帝釈!皆!一発かますわよ!」

 

冥界各地で戦う者達がいる。己の主を辱められ、怒りに燃える者達がいる。

 

「堕天使仕込みのルーン、お見せしましょう」

 

「本領とはいきませんが、それでもヨドンの作った剣です。しっかり味わいなさい」

 

魔術、聖剣、魔槍、光。あらゆる者を振るって魔獣と戦う戦士達がいる。

 

「スコルちゃん!ハティちゃん!お願いします!」

 

その姿に、各地の戦士達の折れかけた心がもう一度奮い立った。力無き民たちの希望の炎が消えることはなかった。

 

絶望には屈しない。今、自分たちに出来ることはそれだけ。それでも、それだけは何としても遂行する。そう思わせてくれたのは、まごうことなきレッドゾーンが示したことだ。

 

彼の導きに従うため、彼の示した未来を信じるため、彼の未来を守るため。

 

その光景を見た『あの時の戦い』の参加者たちは口をそろえて言う。

 

――ああ、あの時の自分たちと同じだ。

 

 

 

 





正直、この二次創作自体が『兵藤一誠のうすしお味化』が目的であり、それも幾分か達成されてしまっているせいで『もうゴールしてもいいよね?』と思ってしまっています。

てか、14巻以降の兵藤一誠のファーブニルへのツッコミも『お前が言える立場じゃないだろ』としか思えず、それが一つの大きな矛盾にも思えて、読んでいて愉快には思えないです。単純に『こいつ屑すぎるやろ』という怒りとかなら初期の方が強いのですが、『反省もせずに何言ってんだこいつ』という不愉快さなら後半が強いと思ってます。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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