ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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・年1のパックで環境を決める。
・過去テーマや過去のカード強化を謳ったのに、その過去のテーマやカードの強化になっていない。
・↑で環境になったテーマを1年以内に規制をかけて完全に潰しに行く。
・そもそも冷静な人がいたら刷られないようなカードが普通に出てくる。

『別にこれらが悪いわけじゃないけど、ここまで書いて遊戯王かデュエマか分からない』って意見をネットで見て、デュエマも相当インフレが進んだんだなって思います。



ところで、焼き鳥はいつ環境からいなくなりますか......?(震え声)



第143話 正義の悪魔と外道の英雄

 

木場side

 

アジュカ様が人間界に所有する隠れ家からグレモリー城へと帰還した僕達。イッセー君の安否を知り、少し浮つきながらも首都へと出陣する準備を整えていた。今はフロアに僕達はいる。

 

そんな時にやってくる人が二人。それはゼノヴィアとイリナさんだ。

 

「すまない、遅れた」

 

よく見知った戦闘服。それに身を包む二人。ゼノヴィアは布にくるまれた長い得物を携えている。魔術文字と天界の文字が布に刻まれているのを見るに、エクス・デュランダルの修復は終わったのだろう。

 

イリナさんも新たな剣を携えている。異様で力強い、不思議なオーラをそれは纏っている。僕が不思議そうに見ていると彼女は言う。

 

「これはね、聖魔剣のデータを基に私達天使でも聖魔剣を使えるようにしたもの。そのプロトタイプみたいなものよ。緊急だからって言われて渡されたの」

 

「なるほど」

 

そう言えば、アザゼル先生がおっしゃっていた『天界での実験』という物の成果なのだろう。

 

ゼノヴィアが部長に訊ねた。

 

「部長、イッセーの方はどうなった?ある程度はこちらも聞いている。魔王ベルゼブブはなんと?」

 

「最悪の事態にはなっていないそうよ。傍に龍神オーフィスと天龍ドライグがいるから大丈夫だそうよ。今は、何とか連絡でも取れればいいのだけれどって感じね。全く、世話の焼ける子よ」

 

「ああ、そうだな。まぁ、あいつの意地のしぶとさは神でも測れないものだろう。生きていれば、案外ひょっこり出てくるだろうさ」

 

ゼノヴィアもイッセー君の帰還を信じているようだ。

 

「これからどうしましょう?」

 

イリナさんがそう言うと、部長はテレビをつける。そこに映るのは冥界中で暴れまわる魔獣たちだった。

 

そろそろ重要拠点にたどり着く個体がいてもおかしくないだろう。それでも、そんな報告がないのは、各地で戦う戦士たちの善戦あってこそ。

 

『豪獣鬼』(バンダースナッチ)の一体が深手を負ったその姿をヘリコプターからレポーターが伝えて

いる。

 

これはすなわち、アジュカ様の術式が効いているということ。部長によれば、ファルビウム・アスモデウス様もそれに協力したそうだ。

 

『またあの時と同じだね☆』

 

『こんな形でなんて、嫌ですけどね!』

 

チャンネルを変えると、そこに映るのはセラフォルー・レヴィアタン様とガブリエル様。二人にとっては、二天龍の戦い以来の共闘だろう。その姿はとても勇猛だ。

 

他のチャンネルでは九尾の御大将・八坂さんが率いる京都の妖怪軍団が戦っている姿が映されている。先頭には九重ちゃんが立っている。

 

その姿に、僕は少し涙を流しそうになった。見ているかい、イッセー君、岸波先輩。これがあなた達の繋いだ絆です。

 

他のチャンネルに映るとそこから叫びに似た声が響く。それは、『豪獣鬼』の倒れたことを伝えるものだった。映像には確かに倒れた巨大な魔獣がいる。

 

最初にそれを為したのは、皇帝ベリアル率いる同盟軍。そして岸波先輩の眷属である武田さんと長尾さんたちだ。

 

この調子なら、『豪獣鬼』は半日もしないうちに倒し尽くされそうだ。残る問題は……。

 

「どうやら、残るは『超獣鬼』(ジャバウォック)でしょうね」

 

後方から聞き覚えのある声が。振り向くとそこにいたのはロスヴァイセさんだった。

 

「ロスヴァイセ……!」

 

「遅くなりました、リアスさん。イッセー君のことは先ほど聞きました。まぁ、彼なら何とかなるでしょう。神にすら理解に及べないしぶとさを持ちますし」

 

ゼノヴィアと同じことを言うロスヴァイセさん。イッセー君がしぶといことは皆共通事項なんだね。

 

そうさ、いつだってそうだった。彼のしぶとさに救われてきた。その先にはいつも岸波先輩がいた。彼らに何度も助けられてきた。こんな所で止まるわけにはいかないんだ。

 

僕らグレモリー眷属に余裕が戻るそんな時、フロアにやってくる人が一人。

 

「皆様、大変ですわ!」

 

レイヴェルさんだ。何やら相当慌てている様子。

 

彼女は険しい顔で言う。

 

「首都で活動中のシトリー眷属に、英雄派が接触したそうですの!」

 

僕らの出陣の時が来たようだ。

 

 

○○○

 

 

魔王領にある首都リリス。形や場所は違えども、日本で言うところの東京に当たるような場所で、高層ビル群が立ち並んでいる。

 

ここに『超獣鬼』がいないのは、サーゼクス様のご眷属方が必死になって戦っているから。ここを落とされれば冥界中にどれだけ影響が出るか分からないからだ。だからこそ、地形など気にせず攻撃を繰り返している。

 

それでも、打倒すら出来ていないのが『超獣鬼』。どれだけの恨みつらみを持てばあんな恐ろしいもを……。

 

そんなことを思っていると、僕らの移動が終わった。今はリリスの北西部を抜けた所だ。今は高層ビルの屋上にいる。

 

レイヴェルさんはグレモリー城に置いてきた。彼女に何かあったら、それこそイッセー君に殴られかねないしね。

 

さて、シトリー眷属はどこに……。

 

「皆さん!」

 

僕達がシトリー眷属の位置を探っていると声がかけられた。振り向くとそこにいたのは、ギャスパー君だった。

 

「こ、ここにいれば皆さんが来るって堕天使の方々に言われて!でも、中々来なくて……あれ、岸波先輩とイッセー先輩は?」

 

ここにいない二人を探してキョロキョロと周りを見渡すギャスパー君。まさか、まだ彼らのことを聞いていない?

 

「ギャスパー君、落ち着いて聞いてくれ」

 

僕が事の次第を言おうとしたその時、遠くから雄たけびが聞こえた。そちらに目を向けると、黒い巨大なドラゴンがいた。あれは、匙君だ!

 

僕達はそれを見ると、すぐに翼を広げて、飛び立った。

 

龍王と化した匙君がいた所は高層ビルの立ち並ぶ区画。その中でも広い車道。そこは既に戦火に包まれていた。

 

人気はない。ここの避難は既に終わっているようだ。

 

「グレモリー、眷属!」

 

声に導かれて視線を向けると、そこにいたのはシトリー眷属の女性陣。後ろにはバスがあり、中には子供が大勢乗っていた。

 

「このバスを先導してたら英雄派に……!突然攻撃してきて……!それで、それで……!」

 

シトリー眷属の『騎士』である巡さんが絶え絶えになりながら伝える。

 

「大丈夫よ。落ち着きなさい」

 

部長がそう言うと、一息入れて、口を開く。

 

「元ちゃんが!」

 

そう言うと、歩道の方から爆音が聞こえた。そこには全身から黒い炎を血のように吹き出す黒龍が。

 

「へぇ?大公アガレスに勝ったってのは伊達じゃねぇか!」

 

そう言うのは、ヘラクレスだ。よく見れば、ソーナ会長は道端で倒れ、真羅副会長がジャンヌと戦っている。

 

「やっぱ、ガキを狙う意味があったもんだ!」

 

その一言に、僕ら『正義の味方』(ヒーロー)の怒りは頂点に達した。

 

「祐斗」

 

「分かっています」

 

部長の一声に僕はジークフリートを見限って来た魔剣たちを展開する。右手にはグラム、左手には聖魔剣。

 

足を進める。一歩。一歩。その一歩に怒りを込めながら。

 

彼らとて同情できる所はあるのだろう。だが、『それはそれ』だ。

 

「匙君、君は休んでいてくれ」

 

『木……場……?』

 

匙君に語りかけると反応を返してくれる。怒りに身を任せて暴走していたわけじゃないようだ。

 

「お、今度は聖魔剣か!テンション上がる……おい、それグラムじゃねぇか」

 

「ああ、そうだね。元の主は『役立たず』と判断したから、僕の所に来たんだよ」

 

ヘラクレスをそう挑発する。まぁ、奴らに仲間意識があるなら当の昔にこんなことにならないように振舞っていただろうけど。

 

「ま、あれは雑魚だ。あれを倒したくらいで調子に乗るんじゃねぇぞ」

 

ほら、僕の思った通り。ヘラクレスは嘲笑をするだけ。こいつらは『獣』だ。いや、『獣』とて仲間意識を持ち、統制のもとに生きる。これは、もはやそれですらない。

 

だからイッセー君には永遠に敵わない。彼のような成長も出来ない。運命を味方につけることすらもままならない。

 

「英雄派の正規メンバーが連続してこうもか。全く、お前達グレモリー眷属と関わると碌なことにならない」

 

後方から声がする。そこにいたのは、ゲオルクだ。

 

ゲオルクは言う。

 

「悪いな二人とも。ヴリトラの黒い炎が思った以上に濃かった。解呪用の空間を作ったのは久しぶりだ。伝説通りだな」

 

「はっ、未熟だがそれでも龍王だ。それを超えちまうなんてな!」

 

何かしているが、そんなこと知ったことではない。僕はジャンヌとヘラクレスに攻撃のオーラを放つ。グラムの一撃は、重いだろうね。だからこそ、二人は軽々と避ける。それでいい。『それがいい』。

 

僕はすぐに駆け出し、会長を回収する。ゲオルクも魔方陣を展開するが、あいにくお前程度に補足されるほど僕は遅くない。

 

会長と匙君を抱えて、後方に下がる。それを見て、驚いた様子のゲオルク。

 

「驚いた。まさかここまでとは。赤龍帝のせいで地味な評価だが、それは間違いだな」

 

「お前達チンピラ以下に評価をされてもうれしくないね」

 

僕は影だ。光はイッセー君でいい。僕は影となってイッセー君と共にあり、リアス・グレモリーの剣として戦うだけだ。

 

匙君がボロボロになりながらも口を開く。

 

「子供たちが……レッドゾーンとグレートドラゴンの人形を持ってたんだ……あの子たちに何かあったら、俺は……俺は死んでも自分が許せねぇ……!」

 

……そっか。そうだよね。

 

僕の手に力が入る。猶更、退けなくなった。

 

僕が闘志を燃やしていると上空から降りてくる影が三つ。その影の正体に、部長は驚く。

 

「あ、あなた達は……!」

 

「お久しぶりです、リアス・グレモリーさん」

 

そう言うのは朝倉和泉さん。岸波先輩の眷属だ。残り二人はメアリさんとセリスさん。彼女らが駆けつけてくれたと言うのか。

 

「こちらに英雄派がいると聞いて駆け付けました。リアスさん、今の状況は?」

 

「そうね、今後ろのバスに子供たちがいるの。そのバスはタイヤが壊れて走れないのが現状ね」

 

そう言うと朝倉さんは少し考えてから、口を開いた。

 

「それであれば、我々が子供たちを護衛しましょう」

 

護衛?彼女達が?岸波先輩の眷属ほどの存在なら英雄派と戦うのも出来るはずだが……

 

「なんだよなんだよ、ビビッて逃げんのか?」

 

ヘラクレスが挑発すると、メアリさんとセリスさんが答える。

 

「ねぇ、最近のゴミって喋るのね。世界って広いのね」

 

「冥界暮らしも長いけれど、あんな不細工な人形は見たことがないわ。作った人は余程センスがないのね」

 

その言葉に青筋を立てるヘラクレス。

 

「とにかく、私達は下がります。ここで我々が倒してしまうことは容易です。が、どうやらそれでは溜飲の下がらない方が多いので」

 

朝倉さんがそう言ってバスの方に行く。そこにジャンヌが話す。

 

「あら、案外逃げ足が速いのね。ヘラクレスみたいに煽ればいいかしら?『子供たちを狙われたくなければ、戦え』って」

 

シトリー眷属が戦っていた理由が確信に変わる。そうまでして『人間』であることを捨てるか!

 

そんな言葉も無視して岸波先輩の眷属三人は下がっていく。そして彼女らと入れ違いになるように後方から大きな闘気を携えてくる存在がいた。

 

「どうやら、英雄派というのは名ばかりのようだな」

 

金獅子を従える男、サイラオーグ・バアルだ。

 

「首都にいた旧魔王派の残党狩りが終わったのでな。遠目に匙元士郎の姿が見えたので来た。途中で岸波殿のご眷属達とも合流してな」

 

そう言うサイラオーグさんはヘラクレスに視線を向ける。

 

「バアル家の次期当主か。知ってるぜ?滅びの魔力が特色の家のくせにそれを持たずに生まれた無能だってな!悪魔のくせに肉弾戦しかできない屑だそうじゃねぇか!マジで笑えるぜ!」

 

ヘラクレスが煽るが、サイラオーグさんには一切効いていない。彼の半生で受けた言葉はもっとひどいものがあっただろうからこの程度何ともないのだろうし、何より今の彼には岸波先輩という大きなバックがある。だからこそ、煽りも意味を為していない。

 

「この拳は岸波殿や兵藤一誠のような戦士に振るいたいが、世の中とは残酷なものだ。お前のような弱小にして矮小な者にも振るわねばならないのだからな」

 

逆にヘラクレスのプライドを逆なでするような発言をしていくサイラオーグさん。

 

サイラオーグさんは闘気を纏って前に出ていく。ヘラクレスは神器を使い、サイラオーグさんを爆撃する。

 

サイラオーグさんの体から血が出る。だが、それを何とも思っていないサイラオーグさん。そのまま前に進んで行く。

 

「野郎!!」

 

ヘラクレスは更に攻撃を仕掛ける。だが、サイラオーグさんを止めるには程遠いものだった。

 

「この程度なら、岸波殿のご眷属の手を煩わせるわけにもいかなかったな。下がってもらってよかった」

 

「っ!!ふざけるなぁああああ!!!」

 

ヘラクレスが何かを取り出し、それを首に突き立てた。あれは、ジークフリートの時にも見た『魔人化』(カオス・ブレイク)のものだ!

 

ヘラクレスのオーラが変わっていく。不気味でおぞましい何かになっていく。だが、サイラオーグさんは止まらない。それどころか一瞬で距離を詰めて拳の応酬が始まる。

 

ヘラクレスはガードもままならぬままサイラオーグさんの拳をもろに受ける。

 

拳を止め、地面に膝を付けるヘラクレスを見下げながら、サイラオーグさんは言う。

 

「惨めだな」

 

「なんだと……?」

 

「兵藤一誠はこの程度は耐えるぞ?岸波殿はこれよりもっと力を込めても届かない領域にいるぞ?そんな彼らに、お前達が『勝った』?笑わせるな。俺のライバルと、俺の征く道を先に進む先導者を馬鹿にするのも大概にすることだな」

 

その声から侮蔑を感じる。

 

「仮にここでお前達が勝とうとも、お前達の惨めさが世界に伝わるのは時間の問題だ。英雄を語るのであれば、せめて一人で立つことを覚えろ」

 

サイラオーグさんの言葉からは怒りを感じる。

 

ヘラクレスが立ち上がる。だが、既にボロボロだ。『英雄』なんて栄光ある者の姿ではない。例えボロボロでも、本物の英雄には輝きがある。だが、こいつらにはそれがない。

 

「これで楽にしよう」

 

サイラオーグさんの拳の一閃がヘラクレスの顔面に入る。ヘラクレスはその勢いのまま、倒れた。

 

ヘラクレスが最後に立ち上がったのは、残った人間としてのプライドか。僕には分からない。

 

遠くでは朱乃さん達がジャンヌと戦っている。あっちもあっちで『魔人化』をしているようだ。

 

だが、負ける気はしない。後方も前方も安心できる存在がいる。僕らは、勝つ。

 

 

木場side out

 

 

 





D×Dの方のジークフリートが持つ魔剣の正確なデザインが気になったので調べたうp主「こんな『光る!鳴る!DX魔帝剣グラム』みたいな感じだったっけ?」

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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