ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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日常回


第20話 出禁の球技大会

 

カキーンと金属バットの気持ちいい音が聞こえる。その通り、遠くで野球の練習がある。

 

本年度も来ました、球技大会の時期です。と言っても俺は出られない。というのもだ、帰宅部のくくりで参加した1年の時にはバスケでどこぞの緑間ごっこをしたし、クラス代表として参加した2年の時はテニスでどこぞの海堂と手塚の手法を合わせたのをやって蹂躙をした。遊びも持たせたりしたがそれが舐めプに思われたせいで、乱闘騒ぎになりかけたこともあったな。

結果中学からバスケやテニスをやってきた人たちから『お前なんで部活やらないんだ?』と言われたし、やりすぎた結果ちゃんとやっている部員の皆の心をへし折りかけたことから顧問持ちの先生の皆さまの意見があり、生徒会直々に『特例でその日は休日にしていいから、お前は今年参加するな』と言われた。やったぜ、その日は寝放題だ。

 

じゃあ、参加もしないのに何で校庭にいるのかというと、オカ研としての練習時間を貰ってしまったせいで一応練習しているという体は作っておかねばならないのだ。何事も見た目ってのは大切だ。

 

てなわけで、俺はオカ研の練習風景を見ている。

 

天気は良好。実に清々しい気分だ。俺は端っこで座る。しかし、何というか……。

 

「暇だ」

 

遠くでリアス達と話し合いをしている生徒会メンバー、と言っても会長の支取さんと匙君だけだがその二人がいる。彼女達負けず嫌いそうだからなぁ。特にリアスなんかこの3年間でよく知っている。

 

 

 

「はぁ?ただの人間の岸波先輩がグレモリー先輩を助けただぁ?兵藤、お前ついに頭やられたか?確かに岸波先輩は人間離れしているけど、別に悪魔祓いでもないんだし。俺達神器持ちの悪魔がただの人間に負けるわけがないだろ」

 

「お前……」

 

「なんだよ、その憐みの目は。お前ついに狂ったか?」

 

「っるせぇ。お前のご主人様を見ろ。それが全てだよ」

 

「はぁ?って会長?どうしたんすか頭を抱えて?」

 

「匙、あとで映像を見せます。その時に猛省しなさい」

 

「は、はいぃ?」

 

「それと、彼にとっては私や魔王であるお姉様ですらも『ただの人間』ですよ。この意味が分からないうちは、あなたの成長も打ち止めと知りなさい」

 

「は、はぁ……」

 

 

 

仲が良さそうで何よりだ。さて、俺はどうしたものか。

 

そんなことを思っているとこっちに生徒会メンバーがやってきた。

 

「こんにちは、岸波君」

 

「どうも、支取さん。それに匙君」

 

「……どうも」

 

相変わらず嫌われている。どうしたものか。いや、ほんとにどうにかならない?ここまで嫌われていると流石に俺も君を嫌うよ?

 

「申し訳ないのですが岸波君、頼みがあります」

 

「お、手伝いか?暇だったんだ、何をすればいい?」

 

「では、匙にあなたの世界最高峰の力を見せてあげてください」

 

「おう、分かった。……ん?世界最高峰の力?」

 

「会長?さっきのことっすか?」

 

さっき?さっきって兵藤たちと話していたことか?俺、何も知らないんだけど。

 

「ええ、そうよ匙。見るに、あなたは今、慢心している。その心は私だけでなく皆に迷惑がかかりかねない。だからこそ、一回岸波君の力を見ていた方がいいと判断しただけです」

 

「か、会長?いくらなんでもそれは……」

 

「今と同じことを、ライザー・フェニックスはルシファー様に言い、たった一撃で追い込まれました」

 

「え、マジすか?」

 

あのフェニックスの奴を確かに一撃でぶっ飛ばしたのは確かだが、それが何か思うことでもあったのか?

 

「それでは、岸波君、お願いできるでしょうか?」

 

と言ってもな、修行とも言える時間を取れるわけでもないし、彼女達だって忙しいだろうしなぁ。しょうがない、こっちも妥協点を出すか。

 

「それなら、俺が匙君の腹に拳を当てる。当てるだけだ。一直線に行くから、彼にはそれを避けてもらう。手を挿んで防ぐのもいい。それでいいか?」

 

「先輩、流石に俺のこと馬鹿にしすぎっすよ?」

 

「おめーがいつも俺に呪いの念を送っているの分かってんだからな。余り調子に乗るなよ?」

 

「分かっているなら結構です。これからも送り続けるので」

 

こいつぅ……!

 

「いいでしょう。それでお願いします」

 

それじゃあ、準備するか。

 

「なら、匙君。お前はそこに立っていろ」

 

「分かったっす」

 

彼に指示をし、俺は遠くに離れる。大体10mか?

 

「よし、これくらいか?準備は良いか?」

 

「いいっすけど。そんなに離れていいんすか?」

 

「すぅー……では、参る」

 

俺は風よりも速く、一瞬で匙君との距離を詰め、拳を腹に当てる。本当に優しく、そっと当てた。後ろで待機している支取さんの表情は変わらない。が、内心で驚いているのは感じられる。

 

「な?お前のご主人様の言う通りだ。俺はただの人間だが、油断するなよ?」

 

「せ、先輩?神器があるなら言ってくださいよぉ?やだなぁ、お人の悪い……」

 

「悪いがそんなおもちゃなんぞ持っていないし、使う訳もないだろ」

 

「ハハハ、ご冗談がきつい」

 

「あー、支取さん。こいつ、現実を受け止め切れていないぞ?」

 

「匙、後で説教です」

 

「え、え?」

 

これは翌日のことなのだが、匙君に土下座をされた。生徒会室に呼び出されたと思ったら、開幕これだったので驚いた。真羅さんたちの目がきつかったのと気にもしていなかったのでさっさと帰ったが、何というかその律義さがありながらよくひねくれていられるな……

 

あと、呪いに関しては改める感じはなさそうでした。なんで?

 

 

 

―――

 

 

 

ということで球技大会本番です。

 

――『岸波大地の話はいきなり飛びすぎではないか?(イーヴィルヒート並感)』

 

しょうがないだろユノハ様!だってマジで暇だったんだもん!

 

俺はというと教室で自習をしていた。家で惰眠をむさぼるのもいいが、落ち着かない……というか、俺と遊ぼうとして遥輝が幼稚園に行かなくなるので仕方なく登校した。

 

最近だが、MARCHの赤本ばかりやっていたら成績が上がってきたのだ。これで日本史と現代語と古典はばっちりなのだ。やったのだ。まぁ、数学は相変わらずBランク大学がいいところなんだがな。英語は……何かこの体が不正しちゃうから……。

 

もう数学はやめて古典でもやるか。呑気に思いながらふと、外を眺める。俺が出禁になったお陰か皆イキイキしながら球技大会を楽しんでいる。別に寂しくはない。仕方ないことだと飲み込みたくない思いもあるが、こんなことでムキになる程子供でもない。

 

『木場の奴、何か様子が変なんすよ』

 

遠くで頑張っている名も知らぬ後輩たちを見ていたら、兵藤の奴の言葉を思い出す。

 

何でも、自分の家に遊びに来た時にアルバムを見せたらしいのだが、その写真に聖剣が映った代物があったらしく、それを見た木場君が以来何かにつけて考え事をするようになったり、余裕のなさそうな感じになってしまったんだとか。

 

噂でも『イケメン王子様、物憂げにする』なんて聞いたし、フェニックスとのゲームの時にも聖剣というワードに過剰反応していたと兵藤は言う。いつぞやに『お前、何かあったろ?』とは言ったが、本当に何かあるらしいな。

 

兵藤の奴は俺のことを神かなんかだと思っているらしいが、人の心なんざ神ですらどうにもならん。意味は違うが『雉も鳴かずば撃たれまい』というほどに、黙っていれば何も分からないものだ。だがまぁ、友達のことを自分のように気遣うことが出来るあいつの真っすぐさは褒められるべきだ。

 

「本当に、馬鹿だよ……お前は……」

 

前までは口を開けば『おっぱい』しか言っていないような奴だが、その馬鹿さとも言うべき真っすぐさがちょっと変わればこの始末だ。俺のような奴にはないその眩さが、うらやましい限りだ。

 

時計を見れば12:30。さぁ、飯にしよう。

 

「今日のお弁当は、ジャン」

 

2段弁当を取り出し、ぱかっと蓋を開ける。中にはにんじんしりしりに小松菜としめじの和え物、鶏とネギの照り焼きと冷食のナゲットが入っている。野菜類に関してはいつものメンツって感じ。俺も作るのを手伝っているから分かるが、これがうまい。

 

照り焼きだが、これはそもそもこの弁当、俺が昨晩作ったものだ。たまには親に楽をさせたいと思ってな。ただ、俺には献立を考える脳みそがないので、適当に鶏むねと長ネギを照り焼きにして、冷凍庫を漁って出てきたナゲットを詰め込んだ。

 

かさましのナゲット以外はアーシア達のお弁当も同じ中身だから喜んでくれるとうれしいな。

 

「うっし、いただきます」

 

なんかマナーで『いただきますとは言ってはいけない』とかあるらしいが、そうしたら育ちが疑われると思うのは気のせいか?というか、その手の奴は見聞きしていてこっちが恥ずかしくなる。そういう奴らはビール瓶で叩かねばならないってマナーはないのか?俺はそういうマナーがあっていいと思う。『ラベルのある方で叩くのは企業に失礼だから無い所で、かつ苦しめないように一撃で仕留めなさい』みたいなの、ないかな?

 

そんな疑問とマナー講師狩りのマナーへの希望を俺は持ちつつ、弁当に箸を伸ばすのであった。

 

余談だが、呑気に黄昏ていたら鹿島さんとかがやって来て一緒にご飯をすることになった。可愛い女の子と一緒に食べるご飯は、いつもより美味しかった。

 

 

 

 

 

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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