ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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レッドゾーンを出したいけど、容赦なく出してもいいに値するほどのガチ外道がたくさん出てくるのがD×D自体の後半の方なせいでつらい。



第22話 教えはどうなってんだよ、教えは!

 

本日はオカ研に来客がある。なので、俺も一応オカ研メンバーである以上その対応をせねばならないが、相手がちょっと嫌だった。というか、実に不愉快だ。

 

ソファーではリアスと姫島さんが来客の女性二人の応対をしている。何を隠そう、こいつら教会の奴らだ。つまるところ、俺の暫定的な敵でもある。

 

あのツインテの女は兵藤の古い縁のある人だそうで。ただ、その兵藤が落ち着かない様子なのはその女が兵藤好みのボディとかそういうのじゃないのは分かる。隣の木場君が原因だ。彼、完全に復讐者の目だ。何か理由さえあれば今すぐ斬りかかろうとしている。

 

兵藤と塔城さん、そしてアーシアが抑えているがその怒りがいつ爆発するか分からん。

 

「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び正教会側、プロテスタント側にて保存されていた聖剣エクスカリバーが奪取された」

 

そうツインテの女は言う。はっ、随分ザル警備だな。何なら、今すぐ宇宙鮫でも送りつけてやろうか?きっと最高のパーティーになるぜ?

 

「え、エクスカリバーって現存してないんじゃ?」

 

兵藤が言う。その後リアスのお叱りが入ったが、どうやらエクスカリバーは先の大戦で折れたんだとか。へぇー、そんな過去があったんすね。てか、折れるってそれ聖剣としてやる気あんの?

 

「これがエクスカリバーだ」

 

ツインテの女の相方である青髪の女がそう言って何か剣を取り出した。んー、申し訳ないけどCSMシリーズの方が余程クオリティが高いというか何というか……。

 

しかし、なんつーか、ウルトラもそうだけど『カリバー』って名前につく奴らってろくなもんじゃないな。いや、あっちはカリバーの方が悪いんじゃなくてクソ輪っかの方か。

 

「かつての戦いで折れたエクスカリバーはその破片を集められた。7つだ。その7つを錬金術によって剣の形に戻したものが、今のエクスカリバーとなる。これはその内の一本である『破壊の聖剣』」

 

そう言って青髪の女は剣に纏わりつく包帯を取った。ツインテの女も聖剣(笑)を取り出した。

 

「これは『擬態の聖剣』。こんな風に形を変えられる。エクスカリバーはそれぞれ特殊な能力を備えているのよ」

 

便利なもんだ。昔はアダマンタイトをドワーフに渡して作ってもらうか12個くらいの封印されている武器の中の一つで、しかも一本きりだってのに。

 

「そんなにそちらの情報を喋ってもいいのかしら?」

 

「気にしないで。あなた達に後れを取るほど弱くないから」

 

何かむかつくな。いっちょしばかれないと分からんか?ていうか、エクスカリバーが7本か。

 

「しかし、7つか。ドラグ・ソボールかよ」

 

前世のそれとそっくりなアニメを思い出す。好きなキャラはデルです。

 

「先輩、そういうと威厳がなくなっちゃうっていうか、これに怯える俺達の立場が……」

 

「実際そうだろ。大体聖剣のくせに折れるとは何様だ。やる気出せ、やる気を。天叢雲剣とか見習え。てか、あれか?『下着の聖剣(エクスカリバー・ブラジャー)』とかあんのか?その錬金術ってのは随分兵藤の夢をかなえてくれそうだな」

 

「あ、あなたねぇ……!」

 

「待て、イリナ。グレモリー、この不届き者は?」

 

「あー、後で説明するわ。続けて」

 

ごめんリアス。ついカッとなった。反省しよう。

 

「それで?この極東の小さな町に何故2本も天下の聖剣があるのかしら?」

 

「カトリック教会には2本のエクスカリバーが保管されていた。正教会とプロテスタントに2本だ。そしてもう一本が神と魔王たち、そして三すくみの戦いの中で消息を絶った。結論から言おう、こちらの勢力から一本ずつエクスカリバーが盗まれた」

 

黒歌が言っていた噂ってのはこのことか。ははーん、こんな奴らを野放しにしているし聖剣もまともに守れないし、もしかしなくても神ってのは死んでいるな?でなきゃ、こんなお粗末で不名誉なことが起きるもんか。

 

「……そう。それで?その下手人は誰なのかしら?(ここまでは黒歌が言っていたことね)」

 

「それは判明している。神の子を見張る者(グリゴリ)だ」

 

はーい!黒歌に1億ポイント!噂通りじゃねぇか!情報統制すらままならないのかよ!

 

「(こんなにも黒歌の言う通りなんて、どれだけ情報統制がおざなりなの……!?下手に勘ぐりそうになってしまうわ!)」

 

「どうしました、部長?」

 

「な、何でもないわイッセー。確かに上の悪魔達は聖剣になんて興味はない。内輪もめでもない限り、やるなら堕天使しかないわね。誰がやったのかしら?」

 

「それは把握している。コカビエルだ」

 

「何ですって?」

 

リアスの様子が変わった。どうやらそのコカビエルとやらは相当大物だそう。確か勉強で見た堕天使一覧のwikiでそんな名前を見たことがあるような気がする。

 

「コカビエル……古の時代から生きる堕天使……聖書にもその名は記されているわね」

 

「先日から神父、エクソシストたちを潜ませているが悉く始末されている」

 

「人の家に土足で踏み入って、随分野蛮ね」

 

「私達の依頼、いや注文は一つ。こちらの堕天使たちとの戦いにこの町に巣食う悪魔達の介入をやめること、要するにこちらの戦いに一切関わるなということを伝えに来た」

 

確かこの町はリアスが管理している。その上でこいつらは『バカスカ物を壊したりするけど文句言うなよ?』って言っているのか。うん、教会滅ぼそう。

 

「随分な言い分ね。牽制かしら?にしてはもう少しやり方や言い方があったんじゃないの?」

 

「こちらとしては聖剣の排除で利益があるのは堕天使だけでなく悪魔も同様。故に手を組むことだってあり得る。だからこそ、その可能性を排除しなければならない。だから先に牽制させてもらう。堕天使コカビエルと手を組めば、例え魔王の妹であるリアス・グレモリーだろうと消す。以上、我々の上司たちの言葉だ」

 

「私が魔王の妹と知るなら、あなたたちは相当上に繋がっているようね。そうね、ならこちらも言いましょう。堕天使と手を組むなら、それこそ世界が変わらない限りないわ。天使と悪魔と堕天使が和平を誓う。そうでもしない限り、ね」

 

「悪魔も随分面白い冗談を語るのだな。分かったのならそれでいい。魔王の妹が教会と手を組んだと知られれば、三すくみの今の均衡が揺らぐ」

 

「そう言えば、あなたたちカトリックとプロテスタントはともかくとして、正教会は誰も派遣をしなかったのかしら?」

 

「奴らは今残る最後の一本を死守するつもりさ。だから今回は二人で全て片を付ける」

 

なんつった?二人で?そりゃおめぇ、こんなに事態は大きくなっているってのに二人でって無理にも程があるだろ。リアスの反応から察するに、そのコカビエルっていう塵は弱くないらしいし。

 

「上は堕天使にエクスカリバーが利用されるくらいなら消滅させてもいいと言った。だから例え命がなくなっても命令を果たすつもりだ」

 

「私もよ。そんなこと死んでもお断りだから」

 

「随分な自信ね。秘密兵器でもあるのかしら?」

 

「それは秘密だ。それじゃあ、失礼するよ」

 

立つ二人。その視線はアーシアに向く。

 

「まさかとは思ったが、『魔女』のアーシア・アルジェントか。こんな所で会うとはな」

 

「あなたが一時期噂になっていた『元聖女』さん?悪魔も癒せる力を持っているって言うから追放されたって聞いたけど?まさか悪魔と手を組んでいたなんてね」

 

「あの……私は……」

 

「大丈夫、安心して。あなたが『聖女』だった頃に近しかった人にはあなたのことを話さないから。知ったら自殺しちゃうかもしれないし」

 

――『待って、ステイ。彼女たちは殺しちゃダメ。この世界の行方がおかしくなる』

 

「しかし、悪魔と手を組むか。『聖女』と呼ばれていた者がここまで堕ちるとはな。まだ、我らの主を信じているのか?」

 

「ゼノヴィア、そんなはずがないでしょ?だって悪魔と手を組んでいるのよ?」

 

「いや、この子からは臭うんだ。背信行為をしながら、神に祈る輩と同じ匂いがね」

 

「そうなの?」

 

「……ずっと信じてきたから、捨てきれないだけです」

 

――『待って!殺さないで!せめて顔面パンチで済ませて!あなたの為なの!』

 

「そうか、ならここで斬られるがいい。例え罪深くとも、神は救いの手を差し伸べてくれるはずだ」

 

 

 

「おい、クソガキ共」

 

 

 

「「!!?」」

 

「待ってダイチ。この人達は今の私達にとって重要な客人なの。例えあなたでも……」

 

「そんなことを言える世界を守ったのは、一体誰だ?」

 

「そ、それは……」

 

「リアス。すまんが、俺は人間だ。今抱いている感情と同じ思いで、君のお兄さんを助けた。否定するなら……どうするか分からんぞ?」

 

「……」

 

「さて、物は相談だ、教会の腐れ外道共。今すぐ外に出て痛い目を見るか、それともここでくたばるか。どうする?俺としては今後の為にもお前達を殺したくないんでな、表出ろ」

 

「……先ほどのエクスカリバーへの冒涜、謝罪してもらうぞ」

 

「ちょっとゼノヴィア!いくらなんでも相手は一般人よ?」

 

「『逸般人』の方だけどね……(ボソッ)」

 

「何か言った?イッセー君?」

 

「いえ、何でも。まぁ、なんだ?お前ら、ご愁傷様です」

 

「?」

 

「ついてこい」

 

俺は二人を連れて外へ出た。

 

 

 

―――

 

 

 

校庭に立つ俺。向かいにいるのは剣を携えた女二人。外野には苛立ちの限界を迎えているオカ研の皆さま。皆優しいね。アーシアのこと、労わっているよ。木場君は別だけど。

 

「俺はいつでもいい。さ、来いよクソガキ共」

 

剣を構える二人に苛立ちが見える。この程度の挑発に乗るのか?その頭、何が入っている?

 

「本っ当にむかつくわね……!」

 

「我らへの侮辱、その身をもって償え」

 

奴らが踏み込む。そしてこちらにゆっくりと走ってくる。これは……ぶん殴っていいんだよな?(昭弘並感)

 

「ほい」

 

「ごひゅっ!!」

 

「ゼノヴィア?!」

 

青髪の女、ゼノヴィアという方のみぞおちを殴る。豪快に空気の抜ける音が聞こえた。白目も剥いている。

 

「かひゅー……かひゅー……」

 

「待ってなさい、ゼノヴィア!」

 

「ほいよ」

 

「へあぁ!」

 

横っ腹に回し蹴りをぶち込む。ゴロンゴロンと転がっていく。あのー、これでそのコカビエルって奴倒そうとしていたの?俺、怒りが冷めちゃうくらい拍子抜けしちゃったんだけど?

 

「おい、やる気を出せ」

 

「な、何者なんだ、お前は……?」

 

ゼノヴィアというのが俺に質問する。そうだな、答えて進ぜよう。

 

「人間だよ。ちょっと悪魔と仲良しのな。あ、言っておくが神器なんておもちゃも使っていないし、悪魔の力も身に着けた覚えはないからな?」

 

「い、痛い……。何よ、こいつ。化け物じゃない……」

 

「はぁ、飽きた。この程度が教会の力なら俺が手を下さなくても勝手に滅びるだろ」

 

「な、なんだと?」

 

「おい、そこのオカ研の皆もよーく聞け。俺が言いたいことは二つ。一つ、アーシアなめんじゃねぇ。あの子が罪人だぁ?悪魔を治療できるようにしたのはその神器っつーのを作った神じゃねぇか。その能力だって決めたのは神じゃねぇのか?だったらそれを否定するんじゃねぇ。もし否定するなら神の否定になって、お前ら全員異端者だぞ?」

 

「「っ!」」

 

「ダイチ、さん……」

 

あの子は最近遥輝とウルトラマンをよく観ている。その中でもコスモスが大のお気に入りだ。おかげで少しずつ自分の過去を認め、乗り越えようとしていたんだ。それをよくも邪魔してよぉ……

 

「二つ。お前ら、本当にその程度か?これくらいの攻撃に耐えられん奴らが聖剣の奪取だ?なめるな。いいか、悪いことは言わん。今すぐ本部に帰れ。そしてこの件に首を突っ込むな。二度とな。これを否定できるほど、お前らは強くないよ」

 

「そうか……」

 

「ゼノヴィア?」

 

「それでも、私達はやらねばならんのだ」

 

大した信仰心だ。だったら、言わせてもらうこともある。それは最近知ったことだ。

 

「お前ら、ガブリエルって知ってるか?」

 

「当然だ。四大天使様の一角を担うお方だ。知らぬ者などいるか」

 

そう、俺が助けたガブリエルさん、どうやら聖書のガブリエルと同一人物らしい。ユノハ様がそう言っていたからきっとそうに違いないんだろう。

 

「そのガブリエルってのは、お前らが死ぬことを推奨するような教えを広めたのか?」

 

「そ、それは……」

 

「……確かに聖書や伝承にはそのようなことはないな」

 

「それが答えだ。いいか?俺は手が届く所で善人が死ぬのが大っ嫌いなんだよ。だから、二度と、俺の前で自分から死ににいくような真似をするな」

 

俺はオカ研の、特に木場君を見つめる。

 

「お前らもだからな!」

 

「全く、ダイチったら」

 

「本当に、お人よしなんですから……」

 

「ははっ、それでこそ先輩ですよ」

 

「私達の良く知る、『岸波大地』です」

 

皆それぞれの反応をする。一人を除いて。

 

「悪いな、リアス。俺帰るわ」

 

さ、帰りましょ。これで少しは反省しただろうし。俺から言うことはもう何もない。あとはこいつら次第だ。

 

あと、殴って分かった。多分だが、この人達『何も知らない』んだ。木場君じゃないが、そう言った閉鎖的な施設で育って、一つの正義だけ盲信することが正しいって教えられてきたんだ。だからこんなことになった。きっと根は真面目でいい子なんだろう。そう思うと教会が余計に憎く思えるし、無知なだけの愚かではないはずの女を殴ったこの拳を壊したくなってくる。

 

――『やめなさい。あなたのそう言う真っすぐな所は美徳だけど、裏を返せば『感情を処理できんゴミ』だからね?』

 

ごめんなさい、ユノハ様。夏休みは寺にでも行って修行しようかな?

 

「急にどうしたのかしら?」

 

「女殴って気分が悪い」

 

「……ふふっ、あなたねぇ」

 

「そういうことだ。じゃ」

 

俺は荷物を取りにオカ研部室に戻ることにした。

 

 

 

「あははイッセー君、いくらなんでも下手な冗談すぎるわ。確かにレッドゾーン様が再臨されたことは聞いているけど、あの人がレッドゾーンだなんて」

 

「……うん、そうだよね。そうなるよね」

 

「グレモリー、彼がレッドゾーンというのは本当なのか?」

 

「その……説明したかったけど、彼って結構すごく真面目で熱い人なのよ。エクスカリバーの奪還だけなら実際私達とあなた達の助けもいらない。彼が取り戻したら『それを寄こせ』と言えば間違いなくすぐに返してくれる。あなた達が楽をするにはこれ以上にない相手だったわ。説明を後回しにしてごめんなさい」

 

「ゼノヴィアぁ……どうしよう……レッドゾーン様が聖女様の味方なら、私達はぁ……」

 

「困ったな……これでは……」

 

「あー、あの様子だと、お前ら二人は敵認定されてないから大丈夫だと思うぞ」

 

「イッセー君それ本当?!!」

 

「近い近い!……これは本当だよ。だって最後にあの人がお前らを見てた目、俺よく知ってるから。ただ、教会自体をどう思っているかは知らないけど……」

 

 

 

 

 





主人公「なんで自分から死ににいくんだよ!教えはどうなってんだよ、教えは!お前ら禁じられた無駄死にを平気で使ってるじゃねぇか、分かってんのか!?「ガブリエル」が救われたのは俺がおっぱいに甘えたせいだろうが!命取んのかよ、クソッタレ!」

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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