ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
なんやかんやでここまで来たんやなぁって。
ヴァーリを仕留め損ねた。あいつ、俺の家族を人質にとりやがった。ユノハ様に何度も『殺しちゃダメ』って言われたから何とか際の際で耐えきっていたが、次にあんなことをされたら俺の怒りがゼニス・レクイエムするだろう。
あと、兵藤に殴られた。ユノハ様曰く、『壊れたあなたを止めたくても無理だと思った。けど、それと人質のことであなたに甘えっきりだったことに気付いた。『今までの弱い自分とは、お別れをした!』って言いたいけれど、兵藤ってのは馬鹿だからこうするしかなかった』とのこと。なんつーか、馬鹿だよなぁ。
確かに奴の拳は微塵も痛くない。こんなこと言うのもあれだが、俺とあいつでは格が違う。俺にダメージを与えるなんざ2万年早い。ただまぁ……しっかり効いたよ。
その後、寿水さんが合流。紅轟教団の皆はそのまま帰っていった。寿水さんとは今度龍巳ちゃんと遥輝を交えたデートをすることを約束した。あと部下の人達が『伝説が目の前で』だなんて言っていたけど、大丈夫かぁ?
校庭の方に行けば三大勢力の皆が入って、戦後処理を行っていた。
倒した魔法使いの死体を運んだり、後始末をしたり。死体に関しては俺も人として終わったわけじゃないし、彼らとももしかしたら共に歩めるみちがあったかもしれないと思うくらいにはいるので、合掌し、冥福を祈った。
校庭の中央に行くと、サーゼクスさんとセラフォルーさん、ミカエルさん達が部下と思しき人達に指示を出していた。
「無事だっt……アザゼル、その腕は?」
サーゼクスさんはアーシアに目を向けると彼女は何を言いたいか理解し、神器の力でアザゼルさんの腕を癒し始めた。が、無くなったものまでは彼女の神器では治せなかった模様。良かった。無から有を生み出したら、それこそ神の所業だ。
「悪い、ヴァーリの奴と空中戦してたら持っていかれた」
「そうか。彼の件については、悪魔側にも問題がある。すまなかった。それにしても彼がここにいないということは……」
「死んだわけじゃねぇ。逃げられただけだ…………俺の方もすまなかった」
「そうか、やはり彼は裏切ったか」
「元から力だけを求めて戦いに明け暮れたような奴だった。こうなるのも納得出来る。ただ、未然に防げず、こんなことになっちまったのは俺のせいだ」
そんなことはない。どうあった所で裏切ったのは奴の意志だ。次こそはあの発言関係で頭を下げさせてやる。でなければ殺す。
ミカエルさんが俺達の所にやってくる。
「さて、私達は一度天界に戻ります」
「そ、そんな!もうちょっと日本にいてもいいんじゃないですか?」
「ガブリエル。あなたも仕事があるでしょう」
「そ、それはそうですが……」
「和平のことを知らせる。そして何より、今回の件で分かったように
「……はい」
「あと、仮に日本にいれたとしても岸波家には近づかせませんよ」
「そんな?!岸波君のご両親に挨拶しようと思ったのに!」
「ああ……先が思いやられる」
「だっはっは!!こりゃいい!片腕一本でこれが見れるなら安いもんだ!おい、岸波!俺の命くれてやったらどんなもん見せてくれるんだ?」
「んなこと、俺に言わないでくださいよ……」
ミカエルさんは胃の辺りをさすり、ガブリエルさんは不服そうな顔をする。アザゼルさんに至っては大爆笑だ。
それにしてもそっか、ガブリエルさんもう帰っちゃうのか。なら今度一緒にサイゼデートなりなんなりする約束くらいはいいよね?いや、母さんに聞いたりねだったりしてそれなりにいい店を聞くか。
「ガブリエルさん。もしよろしければ、また今度一緒に日本……というより東京を散策しませんか?その時に授業がなければ私も一緒に行けますので」
「本当ですか!」
お、おう。食らいつきがすごい。
「え、ええ。勿論です。予算はちょっと限られるかもしれませんが」
「ミカエル、意地でも仕事を片付けますよ」
「岸波君……ご迷惑をおかけします……」
いえいえ、俺とてこんな金髪爆乳の美人さんとデート出来るなんて最高過ぎて受験のことなんか忘れちまいそうですよ。
「それはそうと、ミカエル。今回はこんなことになってしまってすまない。会談の場をセッティングした我々側としては不甲斐なさを感じている」
「サーゼクス、そう責任を感じないでください。私としては三大勢力の皆が平和に向かって共に歩めることを喜んでいるのです。無益な戦いも減るでしょうし、私としてはこれ以上にないほどにうれしいのです。余計な心配は出てきましたが……」
「……納得できねぇ連中も出てくるだろうがな」
とアザゼルさんは言う。
「それもそうでしょう。もう何年憎み合ってきたと思いますか?しかし、これからは少しずつでも変わるでしょう。レッドゾーンたる岸波君の登場が一番大きいですが。……問題はこれらを良しとしない『禍の団』です」
「それについては今度連携を綿密に取っていこう。それに
ミカエルさんの不安にサーゼクスさんは提案をする。それにはミカエルさんも満足そうだ。
「では、今度こそ天界へと帰らさせてもらいます。すぐに戻ってきますので、その時に正式な和平を結びましょう」
ミカエルさん達が空に飛び立とうとする。
「ミカエルさん!」
兵藤の声が響いた。
「こんな俺が言うのもおこがましいですが、一つお願いがあります」
「なんでしょう、赤龍帝の少年」
「ゼノヴィアとか元信徒たちの神への祈りでダメージを受けるの、なんとかなりませんか?」
ほう、兵藤め。ちょっとは気が利くな。俺とて毎度苦しむゼノヴィアさんを見て楽しむ心はないからな。
兵藤がそう言うと、ミカエルさんが小さく笑った。ゼノヴィアさんも驚いた様子。
「そうですね、大多数というのを今すぐというのは難しいですが、ゼノヴィア一人くらいならなんとかなりそうです。教会本部には近づかないでしょうし、信徒に悪影響を及ぼす可能性も無いでしょう。一応聞きますが、ゼノヴィア。神はいません。悪魔になったあなたに救いはまずないでしょう。それでも祈りを捧げますか?」
ミカエルさんの問いにゼノヴィアさんは強くうなずく。
「はい。主への感謝と、ミカエル様への感謝を込めて」
そう彼女が言うと、ミカエルさんは微笑んだ。
「分かりました。本部に帰ったら早速そうしましょう。それにしても祈りを捧げてもダメージを受けない悪魔ですか。これも和平の成しえるものですね」
「やったな、ゼノヴィア!」
「良かったですね、ゼノヴィアさん!」
兵藤とアーシアの喜びにゼノヴィアさんも自然と笑顔になっていく。
「イッセー……ありがとう……!」
三人は肩を組み合って喜んでいた。これが和平か。この幸せを、なんでもないありきたりを壊そうという馬鹿がいるのか。許せないな。
「ヴァルハラの連中にはお前が説明しとけよ。下手にオーディンが動いて戦いのために岸波の確保とかされたら困るからな。あと、須弥山にも今回のことを伝えておかねぇとうるさそうだな」
「ええ、魔王と特にあなたが説明しても説得力に欠けそうですからね。私がしておきます。なに、『神』への報告は慣れていますから」
そう言うとミカエルさん達は部下の皆さんを連れて空へと浮かんだ。
「ああ、それと岸波君。冥界ではあなたをモデルにした特撮が流行っているそうですね。近々天界でもそう言ったものを作りたいのでご協力お願いしたいのですが?」
み、ミカエルさんとの共同で特撮ぅ?そんなこと言われても……あっ、そうだ(唐突)マジレンジャーパクってネタを流そう。あれって最後は敵の和平で終わっているし、ちょうどいいんじゃないか?いや、待て。ここはゴセイジャーっていう手もある。最高にヤバい天使がラスボスだし。ネタには困らないな。
「いいですよ。なんなら脚本とか敵のデザインや設定も担当しますよ?」
「それはありがたいです!」
そう嬉しそうに言うと空へと帰っていきました。よし、帰ったら早速レンジャーもののネタをパクリまくるぞ。
「帰りますよ、ガブリエル!皆もそんな惜しそうな顔をしないで!サインならまた今度で!」
「うわーん!」
ミカエルさん達は空へと帰っていきました!(強調)
アザゼルさんがいつの間にか集まっていた堕天使の軍勢を前にして言い放つ。
「俺は和平を選び、それを結ぶ。堕天使は今後一切天使と悪魔とは争わない。不服な奴は出て行け。だが、その後に次会う時は遠慮なく殺す。それも俺達を救ってくれたレッドゾーンも一緒になってだ。奴に二度と助けてもらえるなんて思うな。だから、ついてきたい者だけ俺についてこい!」
『『『我らが命、滅びのその時までアザゼル総督の為に!!』』』
怒号と言えるそれの部下たちの忠誠を前に俺は少しおののいてしまった。アザゼルさんがそれを受けて「ありがとよ」と小さく言ったのは、気のせいじゃない。
アザゼルさんが軍勢に指示を出すと、魔方陣を展開させて堕天使の皆様はお帰りになっていく。見れば、悪魔の皆様も同じように魔方陣で帰って行っている模様だ。
そんなこんなで気が付けば、サーゼクスさんとグレイフィアさん、セラフォルーさん、リアスとオカ研の皆を残して悪魔はいなくなった。
「後始末は任せる。俺は疲れたんでな。帰る」
そうアザゼルさんは言う。手を振って去ろうとした時、こちらを向いた。
「あ、そうだ。おい赤龍帝。しばらく俺はここに滞在する予定だからな、ハーフヴァンパイアの小僧と一緒にお前を鍛えてやる。制御もままならんレア神器なんてむかつくからな」
「……そうかよ。あと、俺には『兵藤一誠』っつー立派な名前がある」
「そうかよ、イッセー」
アザゼルさんに悪態じみた反応をする兵藤だが、心なしか嬉しそうだ。
「それと岸波。ラヴィニアのことだが、何となくだが今のお前には合わせない方がいい気がするんでな。しばらくこっちで足止めする。お前も前に進むようになったら合わせるから、覚悟しとけ」
「……?うっす」
何言ってんだこの人?
「赤も白も力を求める。だが、その過程は全く違う。片や己の過去の清算のため、片や己の未来をつかみ取るため。面白いもんだ」
そう言うと、口笛を吹きながらアザゼルさんは去っていった。
「さて、僕達も帰ろう……と言いたいが、やらねばならないことがある」
そう言うとサーゼクスさんは俺の方に向いた。
「岸波大地君。君はあの時、二天龍との戦いの時に僕達に勝利をもたらしただけでなく、前に進むことを示してくれた。そのお礼をしたい。二つあってね、一つは僕ら魔王からのプレゼントだ。グレイフィア、例の物を」
「はっ……岸波様、こちらを」
そう言うと、グレイフィアさんが箱を俺に渡してきた。受け取るとかなり重みがあるのが分かった。箱には随分見事な彫刻が刻まれている。
「これ、開けてもいいですか?」
「ぜひともそうしてくれ」
「では……」
箱の中身はなんだろうな……って、これは……
「チェスの駒……いや、違うな」
ただのチェスの駒じゃない。何か不思議な雰囲気を漂わせている。俺が呆気に取られているとサーゼクスさんが説明してくれた。
「よく気付いたね、流石だ。そう、これは
そう言うと、周りが驚きに包まれた。あの木場ですら「なっ?!」なんて言ってるくらいだし。
「今の冥界があるのは冗談抜きで君のおかげだ。あの時の行動、言葉。君が示した全てがあったから今の僕らの世界はある。そのお礼で僕ら現四大魔王が出来ることなんてたかが知れてる。それでも考えに考えたんだよ。『こんな僕らでも出来ることはないか』ってね。僕ら四大魔王で考えてみたんだけど、アジュカなんて『名家のきれいどころを全部嫁に出すしかない』とか言うし、ファルビウムに至っては『冥界のキャバクラを永遠にただで使わせればいい。女連中も喜んでwin-winだろ』だなんて言う始末。でも、高潔な君はきっとそれを嫌うし、何よりセラフォルーが大反対したんだ。だから頑張ってひねり出した。これでも僕達結構偉い立場でね」
そっとリアスの方を向く。彼女が言う。
「魔王様方が考えてくださった上でこれを貰うというのは、それこそ世界を救うくらいの所業でもしなきゃ無理よ。魔王の妹である私だってどれだけ駄々をこねても届かない領域ね。しかも、特注なんて……国立の博物館に管理を任せるのにも限界があるレベルの代物よ?」
「なるほど」
俺は早速『王』の駒を手に取る。
「君がそれを机の引き出しの肥やしにしてもらっても構わないよ。ただ、僕個人の意見としては、『君の集めた眷属たちがレーティングゲームで戦う姿を見たい』っていうのはあるかな?」
……ずるいっすね、そう言う言い方。そう言われたら俺、こいつを使うしかないじゃないっすか。
――『でもざーんねん。そのままじゃ使えないわ』
ユノハ様がそう言う。え、どうして?
――『だって、チートボディをわざわざ弱くする必要があるのかしら?』
それもそうだ。じゃあ、これは肥やしに……
――『力を込めなさい。内なるエネルギーを流し込むように』
はい?
――『要は改造してこっちに合わせればいいのよ。私がサポートするわ』
あ、なるほど。そう言う手があったか。んじゃ早速。
俺は一旦『王』の駒を戻し、箱に手をかざす。イメージするはエネルギー。
力を込めていると手から余りに邪悪なオーラが駒に降り注いだ。それを見たサーゼクスさんたちが驚きの表情をする。ごめんなさい、こうしないと使えないんです。
オーラが止まり、『王』の駒を手に取る。うん、何となくだけど『これなら使える』って感じがする。
胸に当ててみる。駒が光り、俺の中に入っていった。それに続くように他の駒たちも宙に浮かび出し、俺の胸に飛び込んだ。
ちょっと背中に力を込めてみる。するとブオンという感覚がした。後ろを見てみると、背中に翼が生えていた。
ただし、リアスたち悪魔特有の蝙蝠のようなものではなく、赤くてグラデーションのある翼が3対生えていた。
「これは……」
サーゼクスさんが驚く。ごめん、俺も分からない。そして、サーゼクスさん込みで皆、何か俺に期待するような目を向けないで。これ以上でないの。
――『駒は念じれば出てくるわ。自我も多少あるから、ゼクターのそれね。あとここは『ちょっと昔の姿に戻れた』『父から継いだ翼を取り戻せた』って言えばいいわ』
よし、その案もらった!
「少しだけかつての姿に戻れた、と言った所か。それにしても、父から受け継いだこの翼、また会えるとはな。うれしいやらなんやら」
そう言うと皆切なそうな顔になった。あー、やったな、俺。どう責任取るのユノハ様?
――『知らなーい。あとそれだけど、恩を売る意味で一個渡したら?』
覚えてろこの邪神。
「良ければ一つ持っていきますか?」
「あ、ああ。ありがとう。そうさせてもらうよ(これは一体……アジュカにすぐに調べてもらう必要がありそうだ)」
俺は『兵士』の駒を念じて外に出し、サーゼクスさんに一つ渡す。何やら考え事をしているが、偉い人の考えることなんか分からん。なんかいいこと考えてくれているんだろ。特にサーゼクスさんみたいないい人ならな。
「折角のプレゼントだというのにこちらが物をもらうなんて、申し訳ない。……それでは二つ目だが、先ほどの駒が『魔王』としてのお礼とするなら、ここからは我々個人のお礼だ」
「個人?」
俺がそう言うと、セラフォルーさんが答える。
「そう。私達はあの時心が折れた。いいえ、自分達で折ったの。間違いなく、後に退くことも許されない程に。そんな者に未来なんて掴み取る資格なんてない。だけど、岸波君はそんな私達を奮い立たせてくれた。導いてくれた。手を伸ばしてくれた。『私達に出来ること』というのをもう一度教えて、スタートラインに立たせてくれたの。これはあなたが思っている以上に大きなことなの」
「セラフォルーさん……」
ホンマごめん、俺あなた達のしおれた顔がむかついただけだったんです。そんな大義なんてないんです。
「色々語っちゃったけど、要は『あなたのための恩返しを魔王特権でしたいの☆』ってこと」
「そういうことだ」
セラフォルーさんの言葉にサーゼクスさんも賛同する。んなこと言われても、俺は今の生活を守りさえすれば満足しているし……
「さぁ、何かあるかな?」
何、って保留になんとか出来ないかなぁ……
『にゃっはー!これでアガリにゃ!』
『あ、ロン。大三元』
『ロンね。四暗刻の単騎』
『黒歌ちゃん、ごめんなさい。ロン。国士無双』
『なんだってぇ?!!……しょーがないにゃー、負けたから今夜はご主人様と一心同体するにゃ……』
『何言ってるのよあなた』
『腹を括りなさい、大地……ああ、でも情操教育のことを考えたら……いや、もう高校生だし……あなた、どうすれば……』
『どうするも何も息子の成長だからね、僕はちゃんと避妊さえすれば止めないよ。あと、はい。ジンのソーダ割。最上さんと黒歌ちゃんは獺祭の冷や。大地はトニックウォーターね。あと、これ。口が寂しいと思うから皆に冷や奴』
『いや、止めろよ父さん。勝手に息子の操を渡すな』
そうだ、『彼女』のこと何とかならねぇか?やってみる価値はあるな。いざとなれば、この世界を人質に取るか。
「一つ、お願いがあります」
愛する女……というのはおこがましいだろう。なら変えて……大切な家族のために命張れないでどうする。やるぞ、俺!
麻雀の下りのネタが分かる人いるのかと思いつつ書きました。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)