ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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いよいよ原作5巻。前作がこの辺りで途切れたので、もうすぐ追い付くと言った所です。追い付いたら不定期更新になると思います。それでも週に3回は投稿したい所存。




第5章 冥界合宿のヘルキャット
第42話 夏休みと帰省


 

夏休みが始まった。特に俺の生活が危険に晒されることもない。会談も無事ではないけど終わって平和になった。俺がヴァーリをしばいていた所を映像にしたものをユノハ様に見せてもらったが、完全に怒り喰らうイビルジョーだった。でも、ユノハ様が言うには『あれは禁断由来の力』だそうだ。え、なにそれ怖い。一瞬、というか結構なタイミングで脳内が砂嵐に襲われてたんだけど、それも聞いてみた。『分かんない』だそう。え、じゃあ、あれは禁断とかが勝手に進化してってこと?怖い。

 

ただ、いい意味で変わったこともある。一つ目は黒歌のこと。ガチで無罪となった彼女だが、そのことを家族に話したら『まさかリアスのお兄様をゆすったわけじゃないだろうな』と疑われた。まぁ、出来なくない立場だけどしてないよ。してないよね?まぁ、それは置いておいて、黒歌ったらこのこと知った時、大号泣。しかも俺が三大勢力のお礼と引き換えに無罪を勝ち取ったってリアスが言ったら『なんで私なんかのために!』なんて言ってぶん殴って胸倉掴んできた。まぁ、俺から言わせれば『君のためだから』なんだけど。そう伝えるとさらに泣き出してしまった。詳しいやりとりは今度するとサーゼクスさんが言っていたので、彼女にはもう少し頑張ってもらおう。

 

二つ目は朱乃が家に来たこと。神社の改修工事開始が夏休みだったのは幸いだったのか不幸だったのかは分からんが、彼女は我が家にやってきた。俺をおもちゃにするのが楽しいのか、俺にべったりなせいでリアスに怒られたり、遥輝が敵視していたりするが、まぁそんなこともあるさ。

 

最後は、アーシアもそうだがオカ研の皆の俺に対する雰囲気というか態度が変わったこと。やっぱり、アザゼル先生の言葉が相当効いたらしい。アーシアが体力づくりのために筋トレをすると言いだして、俺の部屋にある私物のダンベルを借りようとしてきた時は驚いたし、彼女が非力すぎて持ち上がらなかったのは少しほほえましかった。

 

ああ、そうだ。俺の中に眠る駒についてだが、あれ、ユノハ様に調べてもらったらある程度の自我もあるそうだ。それで『こいつこそ我にふさわしい』と思った奴には自分から飛び出していくんだとか。勿論、最後は俺の認可がなければ眷属にはなれないし、そもそも俺の意志で駒の選んでいない奴を眷属にすることも可能だとか。まぁ、そんな無理矢理なんかしないけど。

 

晴れて悪魔となった俺だが、どうやらこの駒、既に駒を持っている存在から既存の駒を追い出すことも出来る、ってユノハ様が言ってました。随分ご都合主義なこった。

 

そんなわけだ。ヴラディ君の神器訓練にも付き合ったり、今年は実に色々起きているものだ。まるで青春を謳歌しているな。

 

さて、俺はそんな毎日に感謝をしつつ、朝ごはんを食べる。

 

 

やたらとキレイで広くなった実家を見ながら。

 

 

こんなこと言うのもあれだが、我が家ってそんなに新しくて小奇麗なわけじゃなかったのよ。両親によれば空き家の改装だったそうだし。それがなんということだろう、ただの豪邸になりました。家の敷地も広がっている。隣の空き地が完全にうちの領土になっているのだ。

 

全く理解できなかったのだが、この家の姿になってから母親に説明された。どうやら前々から家の改装をリアスから提案されていたそうだ。両親的にも遥輝のためにも新しい家は欲しいと思っていたらしいが、いかんせんどう言う業者に任せればいいか分からず。

不明瞭のままになっていた所、リアスが実家のコネを使って大改装したんだとか。へぇ。何で俺に話してくれなかったのかと問い詰めたら、『あなたは絶対『このままでいい』とか言いだして話が進まなくなるから』と言われた。はい、その通りでございます。

 

というわけで改装と相成った。因みに兵藤の家も改装されたそうだ。あいつからSNSの個チャで教えられたので間違いないだろう。

 

そもそもリアスが我が家と兵藤の家を改造した理由なのだが、どうやらコカビエルの件で『世界を救った二人に何の報酬もないのはおかしい』とのことだとか。そんなご丁寧に。俺はただひっそりと生きていければよいのです。

 

さて、朝食を食べ終わった吾輩は遥輝とアーシアと一緒にウルトラマンを見ることにした。今回はコスモスの最終回。実はリアスもちょくちょく一緒に観るようになった。コスモスルナモードの力を見た時は『確かに、これを知ってたらアーシアは怖くないわね』なんてうれしいことを言ってくれた。

 

で、今回見るのは最終回『真の勇者』。ウルトラマン・コスモスという作品の集大成であり、アーシアの理想の果てとも言えるだろう話。

 

「今回で最終回なのですね」

 

「そうだな。まぁ、映画もあるし機会があれば一緒に観ればいい」

 

「はい!」

 

「兄さんたち、始まったよ」

 

俺とアーシア、遥輝の3人はリビングでゆったりとしながらテレビを鑑賞するのであった。

 

 

 

―――

 

 

 

「突然だけど冥界に帰るわ」

 

テレビ鑑賞後、うちに誘っていたオカ研メンバーがマイルームに集結している。そうしてリアスが言ったのが今の一言だ。

 

あ、『真の勇者』ですが、予想通りアーシアの受けは涙するほどに最高でした。特に『憎しみが理解できる心があるなら、愛と慈しみだって分かるはずだ』って考えと助けた怪獣たちによるカオス・ダークネスの説得シーンがクリティカルヒットした様子。

 

それにしても帰省ですか。まぁ、それ自体はなんてことないものだし、きっとそれに合わせて皆にお休みを言い渡すんだろう。

 

「夏休みだし、故郷に帰る。毎年のことね、イッセー」

 

「え、あっはい?」

 

「あなた、分かってないようだから言うけど、皆で冥界に行くのよ?だから長期旅行の準備をしておいてちょうだい。ダイチもよ」

 

「俺も?」

 

俺まで指名された。なんで?

 

「両親があなたにもう一度会いたいって言っているの。それに、話によればルシファー様やレヴィアタン様と何やら画策しているそうじゃない?」

 

ああ、あれらか。『俺のカバーソング収録』と『作詞作曲した曲のレコーディング』、『俺の過去についての書籍化』についてか。

 

実は1学期最終日前くらいにリアスから携帯を渡された。なんでも『冥界とつながる特別なもの』なんだとか。要は仕事用のスマホってわけ。それに入ってたアプリの個チャでサーゼクスさんたちのグループにぶち込まれたんだ。なんというか、フットワークが軽い。そんなこんなでそこで『あれこれやってみないか?』と言われたので、以前から作詞作曲したものを送り付けてみた。カバーソングに関しても歌ってみたいものを選んでくれって言われたのでいい感じにチョイスした。結果、すごい好評でした。

 

とりあえず、述べた三つのことをすることになったのだが、歌に関しては日帰りで収録するのかと思っていたので驚いた。

 

「一体何を企んでいるの?」

 

「まぁ、悪いことにはならない……かな?」

 

正直、俺の嘘をぶちまけることになる書籍化はあんまり乗気じゃないんだが、どうやらこれを書くと話を簡単に聞く連中がいるらしい。どんだけ酔狂な連中だよと思ったが、そう言う奴に限ってレーティングゲームの上位陣だそうでやたら権力を持っているそうだ。

決して悪い悪魔じゃないし寧ろいい悪魔だそうだが、彼らの今までの功績を称えるためと、今後の俺の味方作りとしても書籍化はやってほしい、とサーゼクスさんは言う。なんなら天界でもそう言った連中がいるそうだ。

 

じゃあ、しょうがない。やるしかないよな。というわけで、夏休み初日で課題を全て終わらせた。何か担任と学年主任との面談で大学部への推薦の話になり、それを受けたのでちょっとだけ課題が軽くなった。そんなこともあり、俺は二日目から全力でパソコンに向き合い、中二病心フルスロットルで本をパソコンで書き記している。ただ、筆が乗りすぎて、今んところこのまま書籍化したら一つの章を上下に分けても境界線上のホライゾンばりの分厚さになってしまうのがちょっと懸念。

 

「勿論アーシアもよ」

 

「私も、ですか?」

 

「ええ、ロザリオとか十字架は置いて行ってもらうけれど。とりあえず、8月の二十日過ぎまで残りの夏休みをあちらで過ごすわ。こちらに帰ってくるのは8月の終わりになりそうね。修行やそれぞれの行事を冥界で行うから」

 

な、長い。俺はいいんだが、遥輝が耐えられるか……?去年の修学旅行の時点でも相当ヤバかったし、不安だ。

 

……で、なんでそこにアザゼル先生はいるの?黙って入って来て怖いんだけど。

 

「修行……」

 

兵藤がそう呟く。

 

「俺、夏休みやりたいことがあったんすけど……まぁ、いいか」

 

「何かあったの?」

 

「いえ、部長。友人たちに海やプールでのナンパに誘われてただけです。昔の俺ならホイホイついていったんですけど、今の俺にはやることがありますし。冥界に行きます。いえ、行かせてください」

 

「イッセー……」

 

「はぁん、言うようになったな」

 

アザゼル先生がようやく声をあげ、それで皆気づく。

 

「一応言っておくが、岸波は気づいてたぞ。それと、俺も冥界に行く」

 

「そこから入ってきたの?」

 

「玄関からだが?」

 

「全く気づきませんでした」

 

「だろうよ、木場。今のお前らには無理だ。というわけで、俺も同行するぜ。なにせ、俺はお前らの『先生』だからな。修行もしっかりつけてやる。それがお前らの望む所だからな。しっかりと『責務を全うできる』基礎を作ってやる」

 

そう言うと、皆覚悟を決めたような顔をする。アーシアまでもだ。

 

「冥界でのスケジュールはっと、リアスの里帰りに現当主に眷属悪魔の紹介。あとは、例の新鋭若手悪魔の会合か。で、あっちでの修行。俺は主に修行担当だがな。で、俺はサーゼクスとの会合ってわけだ。岸波はあれだろ?サーゼクスとセラフォルーに何か依頼されてんだってな?」

 

「ええ、なんでも『この企画は冥界を揺らすよ』って言ってました」

 

俺の歌声にそんな力があるとは思えないけどな!

 

「ほう、それは楽しみだな。サーゼクスによれば『グリゴリだっていい意味で黙っていられない』とか言っているしな。普段謙虚で大人しいあいつがビッグマウス叩くほどにテンションが上がってやがる。セラフォルーも相当気合を入れてるそうじゃないか。一体何すんだ?」

 

「秘密です」

 

「そうかよ。どうせならガブリエルの奴が『堕ちる』ような代物を期待するぜ……いや、あいつ『堕ちる』のか?正気のまま狂ってるような奴だしな」

 

カラカラと笑うアザゼル先生。

 

「では、あなたの分の行きの予約もこちらでしておいていいかしら?」

 

「ああ、よろしく頼む。しっかし、悪魔のルートで冥界入りなんてな。長生きするもんだ」

 

アザゼル先生がそう言う。で、俺さっきから気になってことがあるんだがいいか?

 

「おい、イッセー」

 

「あ、なんすか?」

 

「妙に俺のフィギュアをじろじろ見てるが、何か文句あっか」

 

俺の飾ってあるフィギュア……すーぱーそに子のフィギュアが並んでいる場所に熱い視線を向けているのが気になった。別に俺が巨乳好きなのは開き直る。大きなおっぱい大好き。

別に母さんの影響を受けているわけじゃないからな?前世からそうだった。おっぱいis正義。でも普通くらいのおっぱいもいいと思うよ。結局その人の人となりを知らねば抱き着きたくもない。

 

「いえ、なんつーか……先輩って人間っすね!!」

 

「……けっ!」

 

いい笑顔でサムズアップされた。ちょっと不服。

 

「そうだ、岸波。お前、『悪魔の駒』を改造したそうじゃないか。サーゼクスから聞いたぞ」

 

あら、もう耳に入ったのね。一個貸してくれってことか?それなら別にいいけど。

 

「ええ。良ければ『兵士』の駒を一個持っていきますか?」

 

「ああ、少し知りたいこともあるしな。貸してくれるとありがたい」

 

俺は一個駒を取り出し、アザゼル先生に渡した。ホイホイ貸すのはどうかと思うけど、この人なら悪いことには使わないだろうしいいでしょ。

 

 

 

 

 

 





暑い真夏の冥界。真っ当になっていくイッセー君は、遂にちょっとお高いポテチのうすしお味とかのりしお味くらいの真っ当さへと突入する。


ウィキか何かで見たんですが、原作って元々木場を主人公にしようとして薄味だったから主人公を原作イッセー君にしたらしいですね。まぁ、発売当時のラノベ主人公界隈のアクの強さは調べたら半端なかったので『それはそう』と思いますが......。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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