ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
ようやく追いついた......!
さて、我々が案内されたのは異様な雰囲気漂う場所。
かなり高い所に席があり、そこに随分老害の雰囲気を醸すお偉いさんたちが座っている。それらの上ににはサーゼクスさんとセラフォルーさんがいる。あと知らぬ顔が二つ。あの二人がサーゼクスさんが前にちょろっと言っていたアジュカって人とファルビウムって人かな?
あ、そうだ。あのチンピラ集団グラシャラボラス家も合流しました。寝たままで良かったのに。
しかし、随分むかつく目をした連中だ。魔王様方は関係ないとして、他の連中が気に入らん。いかにも『自分達は安全圏にいるから何してもいい』『この安全圏を維持するためならどんな犠牲だって喜んで払う』と言わんばかりの目。実にむかつく。全く、俺に宿る禁断の力が悪意のそれなせいか、そう言った感覚に敏感になって仕方ない。
俺は案内された席の前に行く。
「よく集まってくれた。次世代を似合う貴殿ら若き悪魔の顔を改めて確認するために、集まってもらった。これは一定周期ごとに行う若き者を見定める会合である。……故に、ここに貴殿がいることは本来あってはならない、レッドゾーン」
おうおう、随分しょっぱなから飛ばすね。俺とて好きでいるわけじゃねぇっつーの。サーゼクスさん達に頼まれた仕事だから来てんだよ。んなことも分かんないか、ボケ老人共。
「貴殿が此度の会合に参加できるのは他ならぬ魔王様方の依頼あってこそ。そこを重々承知するように」
「承知しました」
んなわけあるかバーカ!侵略者ウイルス注入するぞ!
「君達6名は家柄、実力共に申し分ない次世代の悪魔たちだ。だからこそ、デビュー前にお互いに競い合って、力を高めてもらおうと思う」
そうサーゼクスさんが言うと、サイラオーグさんが質問する。
「我々も
うーん、俺としてはそれはアカンだろうし、サーゼクスさんも同じ思いだろう。
「それはまだ分かっていない。だが、出来る限り若い悪魔は投入したくないと考えている」
「何故です?若いとはいえ、我らも悪魔社会の一端を担う者。何も出来ないことは……」
「そこまでだ、サイラオーグ。君の勇気は認めよう。だが、それは無謀だ。何よりも君達は成長途中。戦場に送る訳にはいかない。それに次世代の悪魔を失うのは余りに大きいダメージだ。理解してほしい。君達は君達が思っている以上に宝なんだ。だからこそ、段階はしっかり踏んでもらう必要がある」
サーゼクスさんの言葉にサイラオーグさんは一応納得した様子。しかしその顔には不満さも残している。いい子やん、気に入った。
その後は魔王様達の自己紹介とちんぷんかんぷんな難しいお話を聞いた。んでもって、最後に皆の目標の発表会。
サイラオーグさんは魔王になることが夢、リアスはまずレーティングゲームで名前を轟かせるのが夢だとのこと。いいね、若いって。
そして最後に残った支取さん……いやこの場だからシトリーさんと言った方がいいか。彼女の番が来た。
「冥界にレーティングゲームの学校を建てること。それが私の夢です」
ほう、そんな夢が。レーティングゲームって学べる場所とか限られているのか。
「現在の冥界には上級悪魔と一部の特権階級の悪魔の身しか行くことの出来ない学校しかありません。ですので、私は下級悪魔も中級悪魔も分け隔てなく通える学び舎を建てたいのです」
その目はどこまでも強かった。いいじゃないかいいじゃない……
『ハハハハハ!!』
……あ?
「それは無理だ!」
「これはこれは、実に面白い!」
「なるほどな!シトリー家の若き悪魔は夢見る乙女か!」
「シトリー家の次期当主とあろう者がそんな夢を語るとは!この場で良かった……な……」
老害共の顔が青ざめていく。まるで『この世のどこにもいないはずの天敵を目覚めさせてしまった』かのような顔をする。だろうな。お前らと俺とでは天と地なんてもんじゃない差がある。
「れ、レッドゾーン……殿?いかがなされ「分かっているだろ、塵芥共」
俺は前に出る。サーゼクスさん達魔王の皆様が警戒態勢に入る。が、知らん。
「随分面白いことをするな、『下等生物』」
「か、下等?!」
「き、貴殿、随分調子に乗って……!」
俺は一瞬でサーゼクスさんの斜め後ろに浮かぶ。魔王様方と若手悪魔の皆以外気づいていない。
「こっちだ……しかし、見下ろすのも中々悪くない景色だな」
ここでようやく全員気づいた。なんだこれ?
「これは傲慢でもなんでもない、事実だ。俺はその気になればこの世界を滅ぼせる。冥界の現体制を完全にひっくり返す革命だって起こせる。それが、お前達が利用しようとしている男だ。それだというのに……お前達は随分面白いことをいう」
俺はサーゼクスさんの隣に降り立つ。
「聞けば悪魔は転生悪魔に頼らねばその人口と社会を維持できないようだな?だとすれば、もはや手段など選んでいられないはずだ。そこでソーナ・シトリーの夢である身分差のない学校とは、これほどにまでない素晴らしい施設ではないか」
「し、しかしだな……」
「誰が喋ってよいと言った?」
軽くプレッシャーを放つ。どうやらこの程度で気絶するほどやわじゃないらしい。
「ぐっ……」
「……彼女の夢を愚弄するか。確かに今の地位に胡坐をかく貴様ららしい行動だろう。『怠惰』が罪なら、実に悪魔らしい行動だ。だが、これからの世の中がそれを黙って受け入れると思うか?残念だがそれはNOだ。何故だか分かるか?それは『俺』がいるからだ。世界を変えることの出来る俺が、彼女の『夢』を素晴らしいと思ったからだ。実現すべきと称賛したからだ。故に、貴様らの行動は世界の破滅を導くものだ。それも分からぬ馬鹿ではあるまいよな?」
俺は出入口に一瞬で移動する。その速度に皆驚いた様子。
「ま、何が言いたいかって言うと、だ。その頭と胴体は何のために繋がっているか考えろ。んでもって、ソーナ・シトリーに詫びろ。それだけだ。俺とてこんなにも怒りたくて怒っているわけじゃない」
俺は扉を開ける。外の空気を吸いたいからな。
「ああ、それと。俺に辱められたーとか気に入らねーとか言って俺の家族とか周りに手ぇ出してみろ。もしそうなったら、一族郎党皆殺しだ。お前らの娘や孫を、お前らの目の前で、全力で壊させてもらう」
俺は外に出る。あー、シンプルに胸糞。
―――
俺は外に出て、自販機のオレンジジュースを買って口にしていた。
「はぁ……」
深いため息を吐く。なんていうか、俺どうしたんだろう。それこそ何か禁断の力に飲まれそうになる。もし本当にそうなら俺の怒り次第で世界が滅ぶ。ただのレッドゾーンですらこの世界にとってはチートとかバグの領域なのに、禁断の力なんて目覚めた暁には宇宙が滅ぶ。この地球なんて規模じゃない。
だというのに、俺と言う奴は……。はぁ……。
そんな時だった。ポケットのスマホが鳴る。相手はセラフォルーさん。どうやら招集をかけられたようだ。
俺は億劫な気持ちをごまかしながらもう一度でっかいホールに足を進める。そこにはリアス達オカ研と支取さん達生徒会メンバー。それとセラフォルーさんとサーゼクスさん。シークヴァイラさんと彼女の執事さんと思しき人。
「呼ばれて来ました」
さっきの殺気とかいうクソ寒いギャグな状況についてのお説教だろうと思う。すごく気が乗らない。
「まず私からね、大地君」
セラフォルーさんが口を開く。
「さっきはすごいことしてくれたね。おかげでごちゃごちゃしちゃったよ」
「うっす……すいませんでした」
「っていうのが魔王としての表向き。ここからはセラフォルー個人だけど……ありがとね、ソーナちゃんの夢のために怒ってくれて」
思わずあっけにとられる俺。ど、どういうこと?
「冥界はね、ああいうおじ様たちがまだ多くいるの。だからソーナちゃんの夢のようなものは笑われることが多い。だけど、私はそんな夢が大切に思える。だからこそ、怒ってくれたあなたに感謝したいの。ありがとう」
「い、いえ……俺としては余計なことをしてしまってせいで……はぁ……ダメだ。らしくないな」
「ほら、ソーナちゃんも言いたいことがあるんでしょ?」
「お、お姉様……!」
支取さんがセラフォルーさんに背中を押される。
「えっと、その、岸波君。はっきり言ってあなたのあの行動は褒められるものではありません。悪魔の上層部に歯向かうだけでなく、脅迫までする。それも彼らの命と世界の命運を引き換えに。これから
「……はい」
「……ありがとうございました。あの後、謝罪を受けました。命惜しさとは言え、それがされた時少し心が晴れやかになりました。ですが、あなただって本当は敵を作りたいわけじゃないのに、私のせいで敵を作ることになってしまった。本当に申し訳ないです」
支取さんが頭を下げる。やめてくれ、敵なんて全部撃滅してしまえばいいんだから。それ以上に君のことが心配だよ。
「やめてくれ、支取さん。君が頭を下げる理由はない。俺が勝手にやったことなんだから」
「……私の夢、憧れには壁が多い。それでも、私は乗り越えようと思います」
支取さんの目が強い輝きを持つ。
そして、俺は気になったことを言う。
「そして、アガレスさんは何用でここに?」
俺がそう言うと、滅茶苦茶意を決した顔でこちらに近づくアガレスさん。
「大丈夫。勇気を持って、シークヴァイラ・アガレス」
「お嬢様……」
後ろの執事さんが心配そうに見ている。
「レッドゾーン様。いえ、岸波大地様。こんな場所で言うのはおこがましいとは理解しています。それでもあなたに伝えたい」
「は、はい」
「私はあなたをお慕いしております。結婚してください」
……はい?
「け、けけけけけ!?」
『結婚!?』
「驚いたな」
「お嬢様……」
サーゼクスさんと彼女の執事さんを除いた皆の声が重なる。
なんでぇ?
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
-
無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
-
逃げるな卑怯者(炭治郎並感)