ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
暑い!!良調整は出来んのか、令和!!これ以上蛮行を続けるならお前のあだ名『頭超天編の調整しか出来ない存在』にするぞ!!
はい、愚痴はここまでです。というわけでサブタイにもある通り、主人公の周りのちょっとした変化です。
さて、俺はグレモリー邸へと戻って来た。兵藤の奴は大急ぎで塔城さんの下へと走っていった。もしかしなくても……いや、やめよう。下らん気ぶりだ。
俺はと言うと、サーゼクスさんがこちらにいるようで、お呼び出しを受けている。俺はいつぞやのミリキャス君の時に一緒にいたメカクレお姉さんに案内されてサーゼクスさんの待つ部屋へと向かった。
しかし、なんちゅーか彼女といる時、俺の中の駒が妙に騒いでいたな。こう、ポルターガイストを起こすような感じで。
で、俺はこの豪邸にある部屋の一つの前に着いた。
「失礼します」
俺は扉を開けて中に入るとそこにはサーゼクスさんとグレイフィアさんの夫婦二人。んでもって黒歌だ。
「どうもです、サーゼクスさんとグレイフィアさん」
「ああ、久しぶりというほどでもないね、岸波君」
「(無言の一礼)」
「んでもって久しぶり、黒歌」
「久しぶり、ご主人様」
挨拶も済ませた所で、本題に入りたい。俺は何用で呼び出されたんだ?
「それでサーゼクスさん、用事とは一体?」
俺が尋ねるとサーゼクスさんは微笑む。え、何?今からドッキリでも仕掛けられるの?
「まず一つ。黒歌のことだが、全てが終わったよ。晴れて、彼女は自由の身だ」
「ありがとうございます!」
俺はすぐさま頭を下げた。良かった、正式な手続きはこれで終わり。もう彼女を苦しめるものはない。
「……ぷっ、アッハッハッハ!」
サーゼクスさんが笑い出す。頭を上げると黒歌が恥ずかしそうに頬を赤らめ、グレイフィアさんは呆れるような視線を向けてくる。
「黒歌、君は本当に愛されているんだね」
「そうね、私もここまで打算がないと気持ち悪く思っちゃう」
ひでぇや。でも、彼女からは悪意は感じない。本当に喜んでくれているようだ。
「実にいいことだ。それで、もう一つなんだが……これはどうするかは君の自由だ」
サーゼクスさんが何か提案しようとする。ちょっと気になるぞ。この人の提案、今ん所いいことしかしてないから変な信頼とかはない。
「はい、なんでしょう?」
「君、黒歌を眷属にしてみないかい?」
ん?眷属?
見れば黒歌も表情が硬め。だが、目は強し。
「聞けば、黒歌の命は君が救ったようなもの。それをどうするかは君の自由、と言いたいが君はそれを嫌うだろうね。そうでなかったとしても、彼女は君への大恩を感じているそうじゃないか」
「え、そうなの?」
「当たり前じゃん。普通、殺人鬼なんか助けようとする奴なんて馬鹿の極みなんだよ?しかもそんな奴の世迷言を本気で信じてさ……お父さんお母さんもそうだけどお人よしなんてもんじゃないよ」
黒歌がそう言う。そ、そんなこと言われても俺は君が嘘を言っているようには思っていなかったし、傷ついてる女の子を見捨てるほど男として落ちぶれたわけじゃないし……
「いつかずっと恩返ししたいって思ってた。特にご主人様はお父さんとお母さんを説得して家にいさせてくれたし、寿水と紅轟教団に会う機会もくれた。その上、世界を救ったお礼っていうカードも私なんかに簡単に切っちゃってさ。返しきれない恩ばかりくれて、どうすればいいか分かんない」
黒歌がそう言葉を紡ぐ。目もどこか熱いものを秘めさせながら。
「……でも、聞いたよ。ご主人様、『悪魔の駒』を貰ったんだってね。魔王様からそれを聞いた時、『もうこれしか方法はない』って思った。だからさお願い、ご主人様。私をあなたの眷属にさせて」
「黒歌……お前……」
そんな、折角自由になれたってのに、俺なんかの眷属になったらその自由も……
「『俺なんかに』って思ってるでしょ、ご主人様?」
「え、なんで分かるの?」
もしかしてエスパー?いつぞやに聞いた『仙術』って奴?
「どれだけ一緒にいたと思っているの?それに、大好きな人のことくらい大体女の勘で分かるわよ」
「お、おう……」
「そうなのかい、グレイフィア?」
「当然です」
随分大胆なご冗談を……。
「それでだけど、『俺なんか』なんて言わないで、ご主人様。私からすれば、本当は関わっちゃいけないくらいすごいのがご主人様。そんな人が私を求めてくれただけで私はこれ以上にないくらい満足なの。だから……だから……」
「黒歌……」
彼女の言葉に俺は何も言えなかった。あんなにも辛そうで……だけど、必死に言葉をひねり出す彼女は見たことが無かった。
「……あぁああああ!もう面倒くさいし私らしくない!はっきり言うにゃ!『私はあなたの隣にいたい』ってこと!だから眷属にして!」
思考の限界が来たらしく、頭を抱えた後に、そうはっきりと俺に伝える黒歌。正直、俺は困惑している。こんなこと言うのもあれだが、眷属は何千年とか何万年とかかけて集めようとか思っていたから、こんなスナック感覚で集めるもんじゃないだろうと少し疑問に思っている。
でも、実際は違うんだろう。そもそも、このシステム自体が『悪魔の人口増加』を狙ったもんだから、もっと気軽に集めるべきだろう。だとしても、俺が彼女に釣り合うかなんて分からない。こんな凡骨じゃなくて、もっと良い人がいるだろうと思ってしまう。
「コカビエルと互角以上に戦ったことから分かるだろうけど、黒歌は強いよ。それこそこの冥界にいる最上級悪魔達がこぞってその手を引くくらいにはね。尤も、己の眷属に出来るかはその悪魔の実力次第だけど、僕達魔王レベルとかディハウザー氏なら出来るんじゃないかな?でも、裏を返せば、『世界最高峰の僕ら』でようやく選ぶ権利があるってところだね」
サーゼクスさんがそう言う。マジか、黒歌そんなに強いのか……
「君の眷属としての実力も伸びしろも文句なし。魔王のお墨付きだ。悪い話じゃないだろう?」
サーゼクスさんがまさしく『悪魔のささやき』をしてくる。ったく、どうしたもんか……
俺が悩んでいると胸から駒が一つ飛び出してきた。『僧侶』の駒だ。
なるほど。お前、行くんだな。なら、俺も腹を括ろう。
俺はそれを掴む。黒歌の前まで足を進め、その手を取る。
「1つ。これを使えば、もうこの世界の者とは違う存在になる。それでもいいなら使え。
2つ。俺の眷属になるということは、それ相応の責任が伴う。それを果たせない場合は、それなりの報いを受けることを覚えておけ。
3つ。これは自由を奪うものじゃない。俺よりもっといい人物を見つけたらそっちに行けばいい。俺は止めないし、それを祝う」
俺は彼女に向かってそう言う。彼女は涙目になり、一瞬下を向くが、すぐに顔を上げて笑顔を見せてくれた。
「全く、こんな甘ちゃんに惚れちゃうなんて……上等じゃない。ご主人様こそ、私を手放さないように覚悟しなさい」
「当然。眷属達が誇れる『王』になってやる。何より、君が『一緒にいたい』と思える男になって見せる。そのためなら努力は惜しまないさ……それじゃあ、眷属にするぞ?」
そう言うと、黒歌は強い目でこちらを見つめてきた。
「お願いします」
黒歌の胸に駒を押し当てる。びっくりするくらいスッと入っていった。と入れ替わるように駒が出てきた。と言っても随分ボロボロというか、まるでイビルジョーとの縄張り争いに負けた大型モンスターみたいな負傷具合であり、触れる前に勝手に崩れていった。これでいいのかな、ユノハ様?
――『ええ、大丈夫よ。これで、正真正銘、
デモコマ、か。彼女みたいな有能ハンデスデモコマ、欲しかったな……俺達はいつまでダークマスターズに頼らなきゃいけないんだよ。
俺が悲しみに耽っていると黒歌は不思議そうに体を見回していた。
「俺の場合は違うけど、君達眷属の場合は見た目『だけ』は普通の悪魔と変わらないよ。今まで通りの勝手で翼を出せばいい」
「そうなの?」
そう言うと、黒歌は翼を生やした。同時に強めのオーラも出てくる。これにはサーゼクスさんもちょっと驚いた様子。
「いやぁ、ガルザとハウクスに色々鍛えられたらなんか出るようになって……」
『にゃはは』なんて続ける黒歌に、サーゼクスさんは顔を抑えて笑いをこらえる。
「ククク……ああ、そうだね。彼らは強い。魔力量は決して僕ら魔王レベルじゃない。だけど、それを埋めるだけの技術力を誇っていた。正直、今も僕が嫌だと思うほどにね。何ならアジュカだって本気で嫌がっているくらいだ。僕ら魔王がちょっとトラウマになってるくらいなんて笑い話だね。それが今もなお健在なら、彼らに鍛えられた君が強くなるのも納得だ」
何やら嬉しそうな様子だ。
「本当に、君といると面白くて仕方ないよ。岸波君」
「え、俺ですか?」
俺がそう言ってもサーゼクスさんは微笑むだけ。しかもどこまでも満足げな表情だ。彼との会話が終わると、黒歌は思いっきり抱き着いてきた。何も言わず、強く抱きしめてくる。とりあえず抱きしめ返すとより一層力を込めてきた。黒歌のおぱーいが当たるのだ。
「(それにしても、彼の駒は自分で眷属を選ぶのか……アジュカとアザゼルに伝えよう)」
サーゼクスさんたちの生暖かい視線に気づき、俺はそっと黒歌を離す。ちょっと名残惜しそうに目を潤ませるんじゃない、こっちが悪者みたいじゃないか。
サーゼクスさんが頃合いを見て口を開く。
「そう言えば、黒歌。君の妹が過剰なトレーニングで倒れたそうだ」
「なんだって!?」
「君も自由になったんだ。言いたいことを言い合ってきたら、彼女の抱えるものも解決されるだろうね」
その言葉を受けて、黒歌はこちらを見る。ああ、なるほど。こういうのにも許可を求めるのが主従って奴なのね。
「弟妹を大切にすることを重く考えている俺の前で、まだ許可がいると思っているのか?」
「っ!ありがとう、ご主人様!」
そう言い、黒歌は飛び出していった。塔城さんと腹割って話してきなさい。俺にはそう願うことしか出来ない。サーゼクスさんと目が合っても、彼は微笑むだけ。グレイフィアさんは鉄面皮。うーん、どうしようもない。
とにかくファイトだ。
……で、だ。気になったこと言ってもいいかな?
「なんでお前はそこにいる」
「おやおや、これは……」
「面白いことになったね」
俺がそう言った相手は『騎士』の駒。黒歌によって扉が開かれると、嬉々揚々と言わんばかりに飛び出し、扉の前にいたメカクレお姉ちゃんの前に浮かぶ。まさかとは思うが、君もかね?
だが、彼女はダメだぞ。黒歌は事情が事情だし、あんなに頼みこまれたら俺の男が廃るしな。だから、帰ってきなさい。
俺がそう念じるが、どうも反応がない。寧ろ抵抗するように谷間に挟まる。おいコラ。
「おや、レッドゾーン様の駒は存外スケベなのですね」
「やめてくれ……あと、俺のことはレッドゾーンじゃなくていい。『岸波』で充分だ。ったくこれ何回言う必要があるんだ……?」
俺が頭を抱える様子を見て、楽しそうなお姉ちゃん。名前も知らぬ女の胸に飛び込むなよ、駒。強引に取り戻したいけど、
「……!そうだ、幽。君も岸波君の眷属になったらどうだい?」
「サーゼクスさん?」
「ルシファー様。私ごときが大英雄の眷属などおこがましいですよ。それに、お嬢様の想い人を先に口にするような真似、私には到底できません」
「そうかな?君の実力は冥界でもトップクラスだ。実際、多くの貴族たちから打診もされているんだろう?」
へー、この人そんなにすごいんだ。じゃあ、猶更帰ってこいよ。迷惑かけるんじゃない。
「それに、君のお父さんである僕の『騎士』も君の身の上を心配している。どこの馬の骨とも知らぬ男に渡すくらいなら、岸波君がいい。きっと彼も安心するだろうね」
「そのことについては何度も言っておりますように、父のことは『仕事人』としての深い尊敬故」
じゃあ、何でそんなに俺の駒の頭を楽しそうにクリクリしてんの?てかちょっと手つきがいやらしい。
「むぅ、困ったな。僕も君のことは心配なんだが……岸波君。申し訳ないが、君からも何か言ってくれないか?」
え!?ここで俺に話を振ります!?信じらんない!どんだけ俺を信頼してんの!?今だって、『このお姉ちゃんの手つきがエッチで股間に悪い』とか考えてたような奴ですよ?
「そうですね……では、サーゼクスさん。時間の方は大丈夫ですか?」
「ああ、少しだけなら」
「それなら三者面談的なスタイルでこの人……えーっとお名前は?」
お姉ちゃんに訊ねると笑顔で応えてくれる。
「『細川幽』です。以後お見知りおきを」
「ほならサーゼクスさんと幽さんと俺で面談しましょう。それからでも遅くないはずです」
「いいだろう。いかに彼女が優れているか、彼女を親のように見てきた僕からとくと聞くがいい」
サーゼクスさん、めっちゃノリノリだ。
こうして俺とサーゼクスさん、細川さんの短時間な面談が始まったとさ。
実は御使いと眷属関係であと一枠ずつ空きが出てしまっているという悲しみを背負っています。何とかしないと......
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)