ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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リターンズは未定です。




第53話 女の子の家という聖域メタルス

 

さて、俺はと言うとやるべき仕事を終えてグレモリー邸へと戻っていた。で、また連れられて別の場所に行っている。

 

え、どこに行ってんだって?

 

「改めまして、ようこそおいでくださいました。レッドゾーン様」

 

「今日はありがとうございます、シークヴァイラさん。それと、俺のことは『岸波』で結構ですよ」

 

シークヴァイラさんの家だよ。

 

そう、今日は約束の日。つまるところ、シークヴァイラさんのお家にお邪魔する日なのだ。お迎えは執事のお方が来てくれた。黒髪の男性で、アリヴィアンさんと言う。

 

で、俺はそんな彼に連れられておっきなお家の中に足を進め、その中の一室に入った。そこにはシークヴァイラさんが既にいた。挨拶も済ませ、今はこうしてお茶を楽しみつつ談笑に花を咲かせている。何とか交渉もしてレッドゾーンではなく岸波大地と呼んでもらうことにも成功した。

 

が、気になることが3つ。

 

1つ。この部屋がやけに簡素なこと。一応それっぽい飾りや家具はあるんだが、華のうら若き乙女がこんな部屋に住んでいるのかと疑問を持たざるをえない。てか、最初からシークヴァイラさんの部屋だと案内されているわけじゃないし、実際この子の部屋じゃないのかもしれない。

 

2つ。シークヴァイラさんの様子がおかしい。妙にためらう姿が見られる。まるで本当の自分を見せるか否かで迷っている。そんな様子。あれか、俺の勘で感じたオタク趣味を隠すOLってのが本当だったのかな?

 

3つ。アリヴィアンさん、すっげー気まずそう。腐っても自分の主であるシークヴァイラさんに向かって『もうやめましょうよ!』って視線を送ってる。

 

――『もう聞けよ』

 

ユノハ様、そんなこと言われたって俺の勝手な邪推かもしれないし……

 

――『あー、もう。じれってぇな。おら!聞け!責任はわしが持つ(江田島並感)』

 

分かりましたよ……

 

「シークヴァイラさん」

 

「はい、何でしょうか?」

 

俺が名前を呼ぶと凛として答えるシークヴァイラさん。ちょっと気が引けるが仕方ない。

 

「もしかしなくても、何か隠してますか?」

 

そう訊くと表情が一気に固まった。うん、まじで何かあったっぽい。すると、彼女の後ろにいたアリヴィアンさんが近づいてきて、シークヴァイラさんの隣に立った。

 

「お嬢様、もう限界です。こうしてお嬢様の迷いすらもレッドゾーン様は見抜かれました。もう、時間稼ぎは無理かと……」

 

「アリヴィアン……そうね、そうよね……」

 

シークヴァイラさんがそう言うとしばらくの間の後に席を立った。

 

「アリヴィアン、『例の部屋』に岸波様を案内します。岸波様、少しお時間をいただきますがよろしいでしょうか?」

 

「ええ、大丈夫ですよ」

 

「それでは少し移動します。着いてきてください」

 

彼女と一緒にこの部屋を出ていき、歩くこと数分もなく。その部屋にたどり着いた。どうやらここがシークヴァイラさんの部屋らしい。しかし、彼女の表情を見る限りどうやら余り見せたくない様子。うーん、無理しなくてもいいのに。

 

――『でも将来結婚する相手だから、こういうのは知っておくべきでしょ』

 

うるせぇ女神。

 

シークヴァイラさんが扉に手をかける。すっげぇ思い表情。アリヴィアンさんも深刻そうな面持ちで見守っている。え、何かマジでヤバいものでも隠してる?

 

「扉を開ける前に。岸波様、あなたは趣味というものは年齢や性別によって決められるものだと思いますか?」

 

「いや、別にそうは思わない。それを言い出したら、俺なんて『子供っぽい』って笑われて当然だからな」

 

シークヴァイラさんからの急な質問。別に前世でもプリキュアが大好きな男とかベルゼブモン万歳な女とかいたし、そうは思わないけど。そもそも趣味なんて十人十色で当たり前なものでは?俺とて、ウルトラマンが趣味なら『子供っぽい』って笑われて当然だし。

前世含めるならデュエマってそもそも『子供』のゲームであって『大人』がガチになれてもムキになるものじゃないし。

 

俺が答えると目を瞑って一息つくシークヴァイラさん。目をカッと開く。

 

「岸波様、御覧ください。これが、私の全てです」

 

彼女はそう言い、扉を開けた。随分物々しい言い方やねんな。

 

「これは……」

 

そこに広がっていたのは、ジオラマや観賞用のショーケースだ。

 

 

 

ロボットのプラモデルの。

 

え、隠してたって、これ?

 

――『うら若き乙女がこんな厳つい趣味してたら笑われるでしょ?そういうことよ』

 

ああ、なるほど。そう言うことか。だから隠していた。そして話すことをためらった、という訳か。

 

俺は部屋の中に入るが、何というか、絶景だ。俺の中の少年魂がくすぐられる。どれも手の込んだ作品ばかりだ。傷をつけるにしても、よく見れば半田ごてを使っていたりされている。愛がなきゃ出来ない芸当ばかりだ。

 

思わず黙って見行ってしまう。そんな迫力がそこにはある。すげぇ、すげぇよシークヴァイラさん。あんた最高だよ。

 

「気持ち悪いですよね。女なのにロボットが好きだなんて「これブキヤの輝鎚じゃねぇか!しかも限定品の白兵戦仕様!」

 

前世から憧れていたかっこよさのプラモを見て大声を上げてしまった。そのせいでシークヴァイラさんが少し震えてしまった。申し訳ない。

 

「き、岸波様?それをご存じで?」

 

「まぁ、オタクの端くれだから。知ってる知ってる」

 

「その、私の趣味が変だと思わないのですか?」

 

「いや、別に。それより、これすげぇ!こいつの傷加工とか、ここまでやるのはもはや『愛』だ!」

 

テンションを一人勝手にぶち上げている俺の様子を見て、涙目になるシークヴァイラさん。あ、何か俺やらかしたな。でも、今の間に俺のやらかし要素って何があったの?

 

――『まーーーーーーた女たらしこんでるわ、こいつ』

 

「あ、ああ……」

 

「お嬢様」

 

「アリヴィアン、私は……私は……」

 

「良いのです、良いのですよ」

 

泣き出すシークヴァイラさんとそれを慰めるアリヴィアンさん。あー、えーっと、これどうすれば収集着く?とりあえず、作品の説明とか裏話とか聞いたりする?よし、そうしよう。そうするしかない。とにかく、彼女の涙を止めろ。俺が泣きたくなってくる。

 

「シークヴァイラさん、よければこの『愛の結晶』たちの説明とかしてくれませんか?」

 

「はい!不肖ながら案内させていただきます!」

 

そうしてこのシークヴァイラさんのコレクションルームのツアーが始まった。彼女ったら余程熱が入ったようで俺にピタッとくっついたまんまだったよ。

 

このプラモ達、どうやら非売品もあるようで、それはミキシングしたりするなどの工夫で作り上げたそうだ。マジでプロやんけ。中にはウルトラマンZの特空機もあったし、遥輝にも見せたかったよ。

 

その後ちょっと彼女のお話を聞いた。彼女のロボット好きは幼い頃からのもので、お父様の紹介で好きになったんだとか。その時に初めて紹介されたのが『轟赫絶影レッドゾーン』。そう、俺だ。

それでどんどんロボットにはまっていくが、歳を取るにつれて自分の趣味が世間一般の『女の趣味』ってのとの乖離に気付くことになった。それで必死に隠していたそうだ。

 

だが、俺があの若手の会合であの姿を見せた時、感情が限界突破することになった。で、求婚に至るというわけ。

 

言うこと?うれしいとしか言えないよ。本当の俺じゃないとは言え、俺に憧れて日々を過ごし、俺の姿に見惚れてくれていたのなら、男としてこれ以上にないくらいの喜びだろ。しかも、こんな美人さんだ。何を嫌がる必要がある。求婚までいくのはちょっと感情が高ぶりすぎとは思うけどね。

 

そんな彼女のために、俺は庭に出て写真撮影会を始めることになった。レッドゾーンに変身したら、彼女のテンションの上がり方と言ったらすごいものだった。というか、すごすぎてまるで救いのヒーローに出会った子供みたいになっていた。

 

悪くないな。そう思ってしまった。もとを正せば、ただの人間のお節介だってのに。

 

 

―――

 

 

こうして俺とシークヴァイラさんとの1日は終わった。今はアリヴィアンさんに連れられてグレモリー邸へと戻っている道中だ。

 

列車に揺られてガタゴトガタゴトガタガタゴットンズッタンズタン!ガタガタゴットンズッタンズタン!

 

「あなたには感謝しきれませんね」

 

「ん?」

 

「本日はありがとうございました、レッドゾーン様」

 

「え、なにが?」

 

アリヴィアンさん、突然の感謝。俺、そんな感謝されるようなことしたっけ?精々シークヴァイラさんが昔から憧れていたレッドゾーンを生で触れさせてあげたことくらいだけど。

 

「お嬢様は真面目です。誰よりも努力をし、アガレス家の明日の為に身を粉にしています。そのフラストレーションの解放にあの趣味を持っていました。ですが、周囲に理解を得られるようなものでない故に孤独でした。そのせいで、傍から見れば『たった一人で人形遊びをしている深窓の令嬢』とはよく言ったものでした」

 

そう語るアリヴィアンさん。まるで孫を心配するおじいちゃんみたいだ。

 

「そんなお嬢様が今日、あんなにも素晴らしい笑顔を見せてくれた。『縛られなくてもいい』と翼を伸ばした。我らシークヴァイラ・アガレス眷属一同は、あなたに感謝を伝えたい。ありがとうございました、レッドゾーン様」

 

「よせやい。俺はただ、可愛い女の子が寂しそうにしていたから傍に寄り添っただけだ。邪な思いの塊なんだから、あなた達の主に近づけないようにしないといけませんよ?」

 

俺は冗談半分にそう言うと、アリヴィアンさんはニッコリと笑った。

 

「とんでもない。レッドゾーン様は『アガレス家次期当主の旦那様』になられるお方。そのような無粋な真似をするほど落ちぶれてはいません」

 

「あなたまでそれ言うの……?」

 

旦那様って、何で段階をすっ飛ばそうとするの?リアスのお母様も中々に大概だし、この世界ってそういう感じなの?

 

そんなわけで俺の夏休みのとある一日は終わっていった。俺、愛されてるなってすごく感じたよ。彼女のためにも俺は戦い続けるし、彼女が喜んでくれるなら俺はいくらでも嘘を吐くと決めた。ただ、結婚はすっ飛ばしすぎだ。

 

 

 

 





グレイトフル・ベンが800円、ガイアッシュが1600円を切っていて、マジでペテンシー様様です。
まぁ、ペテンシー自体来年にも温泉送りになりそうなスペックな以上、いつまでもこのデフレが続くとは思いませんが......


諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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