ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
さぁ、始まりました原作6巻。この巻って途中まで真面目というか『まぁ、当時の流行りなら』って感じで流せる程度のふざけ方なんですけど、大事な所で人としてヤバいふざけ方をやらかすんで嫌いです(アンチの感想)
第58話 二学期の始まり
あなたが明日神の子を誑かす蛇となり人を喰らい始めるとして
人を喰らったその口で私を愛すと吼えたとしても
私は今日と同じようにあなたを愛します
だからあなたの隣にいてもいいですか?
―――
夏休みも終わって遥輝をいっぱい可愛がって、秋が始まろうとしている。そんなある日の朝のこと。
「ねぇ、ダイチ。少しいいかしら?」
「ああ」
俺の部屋に来客。リアスとアーシアがやって来た。
「まさかとは思うが、『また』か?」
「ビンゴよ」
彼女の手には大量の手紙がある。俺は思わずため息を吐いた。
「察しの通り、送り主は全てディオドラ・アスタロト。どこからここの住所を探し当てたかは知らないし、余りに悪趣味だけど、ラブレターのようね。他にも映画のチケットや食事のお誘い、商品券。大きな物も玄関口に置いてあるわ。いつも通りすぐに回収させるから安心して」
そう、あのゲロ以下野郎はアーシアへのラブコールをはき違えたようで、毎日のように俺んちに贈り物を届ける。うちの家族には関係なく、悪魔の問題なのでリアスが責任を持って片付けてくれている。その真面目さが不安になりつつも、今はひたすらに感謝している。
「あの野郎……なぁ、リアス。あいつって本当に魔王の親戚筋なのか?」
「ええ。ディオドラ・アスタロト。アスタロト家は私のお兄様であるサーゼクス・ルシファー様の親友であり同僚、そしてレーティングゲームの開発者であるアジュカ・ベルゼブブを生んだ一家よ。間違いなくね。だからこそ、私だって疑ってるわよ。『何であんなにも尊敬される魔王を生んだ一族からこんなことをする男が生まれるなんて』ってね」
リアスもリアスで信じられないものを見る、というか侮蔑も混じったそれを向けている。
「ごめんなさい、私のせいで……」
アーシアが申し訳なさそうに謝罪を入れる。ごめん、それは君が言うべき言葉じゃない。
「アーシア、君は悪くない。悪いのは他者への好意をはき違えたあのクソ童貞もどき野郎だ」
「最初はあなたがどうして彼にそこまで嫌悪を抱いているのか分からなかったわ。けど、アーシアへのこんな行動をするような奴だって分かったら、普通なら嫌でも嫌悪感を抱くわ。あなたの勘の勝利って所ね。お兄様とグレイフィアの恋路を真似しているなら、戦争したって構わないわよ」
「ったく……一体何を考えてやがる……」
俺達はあのゲロ以下野郎のことを嫌でも考えてしまった。ああ、嫌だね。折角の気持ちの良い朝が台無しだ。
―――
「紫藤イリナさん。あなたの来校を心から歓迎するわ」
その日の放課後、オカ研に新しいメンバーが来た。なので、オカ研メンバーとシトリーさん、アザゼル先生と共に迎えた。
兵藤の膝の上には塔城さんが乗っている。聞けば、ゼノヴィアさんと塔城さんと一緒に暮らしているそうじゃないか。兵藤もやることやってるんすねぇ!
「はい!皆さん、初めましての方もいらっしゃれば、そうでない方もいますね。紫藤イリナと申します!教会……いいえ、天使様の使者として駒王学園に馳せ参じました!」
そう、紫藤イリナさんである。兵藤の幼馴染とかいう奴の女の子だ。
話を聞けば、天使側のバックアップとして彼女が送られてきたんだとか。とはいえ、人とは簡単には変わらず、口を開けば『主への感謝』『ミカエル様は偉大』とかなんとか。思わず全員苦笑した。
で、そんな彼女だが、ここに来るということは神の不在を知っているんじゃないかってことでアザゼル先生がド直球に聞いたところ、発狂しながら認めていた。余りの発狂ぶりにリアスは苦笑いだし、兵藤はチベットスナギツネみたいな目をしていた。
そんな中でゼノヴィアさんとアーシアは肩を組んでいた。そうか、君達も言ってしまえば紫藤さん側だったもんな。その後は紫藤さん直々のアーシアへの謝罪がなされた。忘れてないさ、教会がアーシアにしたことくらいは。だからこそ、紫藤さんの強さに思わず笑みがこぼれた。
「おい、紫藤っつったか」
「何でしょうか、総督殿」
アザゼル先生が紫藤さんに問う。
「ここに来たってのは、ミカエルの使いってことでいいのか?」
「はい。ミカエル様はここに天使側の使いがいないことを悩んでおられました。なので、私が出張してきたということになります」
へぇ、そんなことが。
「そういや、ミカエルがそんなこと言ってた気がするな。ここは天界冥界両方の力が働いている。その上でレッドゾーンもいるんだし、それもそうか。実際動いているのはリアス・グレモリーとその眷属一同、ソーナ・シトリーとその眷属一同って感じだがな。それだけでもいいんだが……随分律儀なもんだ」
呆れるアザゼル先生。が、すぐにいつもの研究者顔に戻った。
「おい、紫藤。お前は天使化したのか?」
「天使化?」
アザゼル先生の言葉に俺の持った疑問を口にする兵藤。え、天使化って何?
そう思っていると、紫藤さんがおもむろに立ち上がる。そして次の瞬間、背中から翼が生えた。悪魔のそれとは違う、白い翼が。
「せ、先生。これって……?」
「これまでは『人間が天使になる』なんてことはまず無かった。理論的なことは天界と冥界の科学者間で最近ようやく話し合い出したってところだ。セラフの連中が
「仰る通りです。流石ですね」
よくわかんないや。俺、そうでなくても『悪魔の駒』で精一杯だってのに。
「『悪魔の駒』だけじゃどうにもならん。堕天使の神器の情報も用いたんだろうな。それにしてもこんなに早く完成していたとはな。しかも悪魔がチェスなら天使はカードか。なら、ジョーカーなんてもんもいるだろうよ。しかし、十二使徒に倣ったか。面白いことをしてくれるじゃねぇか、天使長様ってのもよ。こんなんだったら俺ももう少し天使をやっておくべきだったか?」
アザゼル先生がいい笑顔だ。説明を受けて、兵藤は紫藤さんに質問する。
「イリナは何の札なんだ?」
そう訊くと明らかにさっきまでとは様子が変わった。何というか、おつむの足りない感じ。
「私はAよ!」
「乗るなエース!戻れ!」
「おいよせエース!立ち止まるな!」
俺と兵藤の迫真の演技に部室が凍る。いや、塔城さんとヴラディ君だけは笑いをこらえている。
「すまん、続けてくれ」
「え、ええ。コホン……私はミカエル様のエースとして光栄な配置をいただいたのです!もう死んでもいい!主はもういないけど、私はミカエル様のエースとして生まれ変わったのよ!」
手の甲にAの文字が浮かび上がっている。あー、うん。元気そうで何よりだ。
「新たな人生の糧はミカエル様か……自分を見失うよりはいいのか?」
「ゼノヴィア、目を背けるな。あれがお前の元同僚だ」
「ひどいことを言うな、イッセー」
兵藤とゼノヴィアさんが漫才をし出す。何というか、ご愁傷様です。
「更に更に!ミカエル様は悪魔のレーティングゲームの異種戦として、『悪魔の駒』と『御使い』のゲームも将来的に見据えていらっしゃるのですよ!」
異種混合戦か。面白そうじゃん。そんな未来が来る前に俺も眷属周りをどうにかせんとな。
「なるほど、代理戦争を用意して俺達との和平に不満を持った連中を黙らせるってわけか。それに合法的に何度も悪魔と戦えるってなれば、質も上がる。悪くない話だ」
アザゼル先生がそう言う。なるほどな、いわばオリンピックとかみたいなもんか。どこも大変なもんだ。
「さ、堅苦しい話はそこまで。歓迎会をしましょう」
我らが会長、ソーナ・シトリーさんがそう締める。せやな、堅苦しいのはまた今度や。
「悪魔の皆さん!これまで散々敵視してきましたし、滅してもきました!けれど、ミカエル様たちがそのような時代が終わったことを告げました。私も皆さんと仲良くしていきたいです!てか、ゼノヴィアの件だって、教会のことがなければもっと仲良くしてたかったわよ!教会代表としてがんばります!よろしくお願いいたします!」
晴れて紫藤さんも我らが団に仲間入りってわけだ。
「一応聞く。岸波、お前は教会をどう思っている?」
「ぶっ殺す」
アザゼル先生がそう聞いてきたんで即答してしまった。
「ただ、天使側とは仲良くしたい。皆の考えでは難しいかもしれないですが、俺の中では教会と天使は別物と捉えているので」
「それが一番だ。俺も散々天使の意向に背いているくせに重役にいる馬鹿を見てきたからな」
アザゼル先生のその言葉は重みが違った。やっぱ腐敗とかその辺りに詳しんですね。
「ああ、そういや忘れてた。おい、紫藤。ミカエル、というかガブリエルから岸波への贈り物があるんだろ?」
「そうだった!レッドゾーン様、これを!」
「レッドゾーンじゃなくて岸波大地。この学園でなら猶更そっちで呼んでくれ」
そう言って彼女が虚空から取り出したのは小さな箱。あー、うん。察し。
彼女の手からそれを受け取り、ぱかっとオープン。中にはハートが書かれたカードの束が入ってました。手紙も同梱だ。
一先ず箱を机に置いて、5枚くらいある手紙を読んでみることにした。
『拝啓岸波大地様
(要約:しゅきぃいいいいいいいい!!!!!!!)
』
「おい、岸波。開いた瞬間に手紙を閉じるって流石に失礼だろ」
アザゼル先生が真っ当なツッコミを入れてきた。俺は無言で彼を呼び寄せる。
「何だよ……」
中身をちらっと見せる。アザゼル先生が真顔になる。
「岸波。これ、特級呪物だ」
「先生、流石に失礼ですよ」
カウンターパンチを入れる。一目見ただけで分かる。これ、ラブレターだ。
「その、なんだ?家に帰ってから全部読んでやれ……」
「うっす」
「(本当にあいつが書いたものなのか疑わしい程なんだが……まぁ、気にしたら負けだな)」
ガブリエルさん、すごい個性的な人なんやな。俺はそっと手紙を閉じて机に置いておいた箱と持ち変える。
「さて、どうせこっちも『悪魔の駒』と同じなのだろう?」
俺はカードの束の上に手をかざす。イビルジョーのブレスみたいなオーラが天使のカードを包んだ……なんてことはなかった。『悪魔の駒』の時はそうだったのだが、今回は明らかに聖なる感じの光が手から放たれた。でも、その光からは余りに邪悪を感じる。禁断パワーっていうくらいだから、光の侵略者共、九極連中のそれか?
光が収まる。Kのカードを取り出すと、勝手に俺の中に入り込んだ。なんだよ、そこは仮面ライダーカリスみたいに『Change』ってやるところだろ。
「岸波、それがサーゼクスの言っていた奴か?」
「多分。駒同様に一つ持っていきますか?」
「そうだな」
俺は2のカードをアザゼル先生に渡した。さて、このカードの効果でどう変わったのか見てみよう。
俺は翼を生やしてみた。枚数は変わらず6枚の3対。ただ、輝きが明らかに違う。うん、完全にアポロヌス・ドラゲリオンの翼だこれ。バイクの次はアポロかい。いよいよ侵略三昧じゃないか。
「岸波、紫藤にも一枚渡してやれ。天界側が欲しがるだろうからな」
「あっはい」
俺は3のカードを紫藤さんに渡した。
俺のせいで色々ごちゃごちゃになってしまったが、その後は何の問題もなく紫藤さんの歓迎会が始まった。こんなことを言うのもあれだが、紫藤さんは兵藤との距離がすごく近かった。兵藤もやることやってるんすねぇ!
主人公「剣(バスター)を握らなければお前を守れない。剣(バスター)を握ったままではお前を抱き締められない」
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)