ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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連投



第64話 テレビに出るぜ

 

俺とガチ眷属である黒歌と幽さん、セリスさんは現在冥界にいる。というのもだ、『若手悪魔との一戦前の思いを語ってほしい』なんて言われたセラフォルーさんの頼みで記者会見の場に降り立つことになった。

 

黒歌は相変わらずマイペースだし、幽さんは変わらない笑顔。セリスさんは緊張している様子。

 

正直めんどくさい。仮眷属の皆とは連携の練習も取りたかったのに何でこんなことを……

 

「岸波様」

 

「あ?」

 

「気を抜かないように」

 

司会のグレイフィアさんに釘を刺される。見れば、カメラマンとかインタビュアーも同じように青ざめている。やめてくれ、まるで俺が悪人みたいじゃないか。

 

「ご主人様、いつも通り『スマイル』って奴。こんなこと言うのもあれだけど、今のご主人様、すっごいイライラというか殺意が漏れてるよ?」

 

「分かっているなら結構だ」

 

「黒歌殿、これは……」

 

「あー、皆さん。進めちゃって。ご主人様、こうなったらまず動かないから」

 

黒歌が話を進めると、会見がスタートした。まずだが、何かよく分からんが俺の今までの活躍を映像で紹介。ドライグの兄貴とランスロット・アルビオンをぶっ飛ばして、そこからああだこうだやって、今に至る。そんな感じ。

 

「では、質疑応答に入りたいと思います」

 

「その前に、一ついいですか?」

 

俺がグレイフィアさんの進行を止める。ちょっと言いたいことがある。

 

「大丈夫です」

 

「では……まずですが、事の発端となった雑誌記事、よく読ませていただきました。私個人への愚弄ならともかくとして、私に関わった人達……それこそ現四大魔王への侮辱ともとれる発言の数々。随分大きく出ましたね、皆さん?」

 

そう言うと会場がざわめきだす。

 

「私はこんなことのために力を振るったのか……呆れましたよ。まぁ、このことについてはもうやめましょう。結論が世界滅亡以外つかなくなるでしょうし。それでは本題に入ります。アーシア・アルジェントさんの件、素晴らしい出来でしたね」

 

俺の皮肉に、皆黙り出す。

 

「まるで私が彼女を縛り付けているような言い方。実に素晴らしい。『過去の英雄』を貶めるにはこれ以上にない記事だ……私と私を信じてくれる四大魔王様方の敵ならこう書くだろう、冥界の転覆を狙う存在ならやるだろう。そんな書き方だ」

 

会場が一気にざわめく。あららー、この程度の煽動に乗るのか。レベルが知れるぞ?

 

「転覆やらなんやらはさておき、私はあの記事の内容を知った後にアーシア・アルジェントさん本人に聞きました。『君はどうしたい』『あの男の所へ行きたいか』とね。そうしたら彼女はなんと言ったと思いますか?『私は皆さんと一緒にいたい』ですって。こんなにもうれしいことがありますか?今まで滅私を尽くし、不幸に飲まれ続けてきた人生を送った彼女が、我々を求めてくれたんです。それこそ、『英雄』として応えるべきかと思いませんか?」

 

今日の俺の舌は良く動く。これも全て本音だからだろうな。

 

「このことについてはサーゼクス・ルシファー氏及びセラフォルー・レヴィアタン氏、リアス・グレモリー氏とその眷属の前での発言です。真偽を確かめるのであれば、彼らに聞くとよいでしょう。その上で言わせてもらいます…………あの捏造記事、よくやってくれたな。あんなカスみたいな内容で民衆を煽って、挙句の果てに俺を引きずり出した。その末にサーゼクスさん達魔王という重役も直接動くことになった。『表現の自由』で逃げ切るのは無理があるぞ?……『大いなる力には大いなる責任が伴う』。民衆を騙し、同業者を騙したのだから、それ相応の報いを受けるべきだ。そう思いませんか、皆さん?でなければ、こうして真っ当に取材・放送をする皆さんがバカみたいじゃないですか?」

 

俺の言葉に乗せられ、次々と『そうだ!』と声を上げる記者団。はっはー!おもしれぇ!これが爆煽動アイラのあれか!禁断パワーは使ってないが、こうも乗せられるとはな。俺の舌もよくやるもんだ。

 

……とりあえず、あのクソったれの記事を書いた奴らは業界からとネットからのリンチは避けられないだろうな。

 

「ああ、それと……貴様がどうであれ私の平穏を崩したこと、後悔させてやる」

 

俺はそう言って、マイクを置いた。一応言っておくが、この『貴様』はゲロ以下野郎のことだ。

 

「あとには退けなくなりましたよ、大地様」

 

「いや、いいんだ、幽さん。こうなったらあの世で永遠に殺し続けてやるだけの覚悟でやってやる」

 

デズナラク8世式ハーカバーカ行きおしおき術をしてやろう。そう考えていると質問コーナーが始まった。

 

「ルシファード新聞社です。先ほどのお話、感銘を受けました。我々も一メディアとして責任を持ちたいです。質問なのですが、今回ゲームをすることになられましたが、レッドゾーン様の眷属は公表されている存在だけでも現在3名。セリス・エリュシオンさんはつい最近迎えたとのこと。ルシファー様方が発表された特例によってかなり気軽に眷属を集められると見えますが、今はどれほど眷属が集まったのでしょうか?」

 

お、俺が伝えたとは言えども、もうセリスさんのことが広まったか。

 

それに記者も真っ当な感じだ。真面目に答えよう。

 

「現在の戦力ですが、『女王』一名、『戦車』が一名、『僧侶』が一名、『騎士』が一名、『兵士』が五名となっています。私がゲーム開催を知った時点で既に1週間を切っていたものですから、このようなことになってしまいました」

 

そう言うと豆鉄砲を食らったような顔をする記者さん。

 

「え、1週間を切っていた?その言い方だとまるであの記事の条件にレッドゾーン様が関わっていないような……」

 

「はい、微塵も関わっていないです。なのでサーゼクス氏に年甲斐もなく八つ当たりしてしまいましたよ。……例えば特例を使ってタンニーン氏やグレイフィア氏を『女王』に据えれば、大きすぎる戦力差故に遺恨が残ることになる。なので下手に高名な実力者をまともに雇えない。だからと言って眷属選びの時間もない。そんな現実に怒りしかありませんでしたよ。幸いなことに、二人の眷属や堕天使総督アザゼル氏などの関係者等多くの繋がりがあったもので……それでもこの体たらくですが」

 

「な、なるほど……」

 

どうやら、俺が相当追い詰められていたことを察したようで、記者団の様子がおかしくなる。

 

「前情報と全然違うじゃねぇか……」

 

「あれってレッドゾーン様から提示したんじゃないのかよ?」

 

「どうすんだよ、これ……」

 

「もうこれゲームとベルゼブブ様への冒涜だろ……」

 

「こりゃ、ゲームよりもアスタロト家のお家騒動を取材した方が良さそうだな」

 

「ディオドラの坊ちゃんも終わったな……」

 

何を言っているかは聞こえんが、慌てている様子は見える。

 

「静粛に。ルシファード新聞社様、ありがとうございました。続いて、質問のある方」

 

司会が進めると、手を上げた人が一名。

 

「グレモリー新聞社です。先ほど、仮眷属を集めたと仰りましたが、詳しい情報をいただくことは可能でしょうか?」

 

「そうですね、難しいです。これ以上となると個人情報等が関わってくるでしょうし。何より、当日まで楽しみにしておく方が、皆様にも得かと。ただまぁ、一つ言うならば……私は全力で潰しに行くぞ」

 

そう言うと、皆さん納得した様子。さて、質問どんと来い。全て返してやろう。

 

 

 

 

……あれ?質問が来ないぞ?

 

どうやら皆手が止まった様子。どういうことだろうか。皆俺のことを聞きたくて来たんじゃないのか?

 

「幽さん、皆黙っているけど、どうしたの?」

 

「皆様、今回の件は『ディオドラの挑戦をレッドゾーンが直接受けた。レッドゾーンはその勇気を称えてハンデを背負った』という構図と信じていたのです。本人の口から前提条件を否定された今、予め用意していた質問が塵となってしまったのですよ」

 

「ありがとう」

 

そうかそうか。皆困っているのか。だが、助けんぞ。それがあなた達の仕事なんだからな。

 

そうして、ちょくちょく長めの沈黙を挿みながらも、俺は質問に答えていった。いっそのこと『今日の朝ごはんは何でしたか?』みたいな質問が来てくれればよかったのに。

 

 

 





こんなこと言うのもあれですけど、この作品って相当ニッチな気がしていたので、かなりの数の方に見てもらえてうれしいです。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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