ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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第6話 夕暮れのいつも

 

さて、何もかもがいつも通り終わっていって気が付けば夕暮れの放課後だ。俺は生徒会長からの頼みで荷物運びを終えた所だ。

 

うちの生徒会長の名前は『支取蒼那』。彼女は何というか、はっきり言って俺と対極に位置した人物だ。品行方正でクソ真面目。不良もどきをやっている俺とは大違いだ。

 

そんな彼女との出会いは図書館だ。1年生の頃に図書委員会の仕事を押し付けられて図書館に籠っていた所、疲れからか不幸にも可愛らしい寝顔を晒していた彼女とばったり出くわした。彼女を放置して仕事を切り上げるのはどうかと思うし、だからと言ってそのまま起こすのも気が引けた。という訳で起きるまで待っていた。

 

『しまった!』

 

『あ、起きた』

 

慌てた様子で飛び起きた時は少し面白かった。

 

で、そんなこともあってか縁が出来、彼女のご友人……というか忠臣?みたいな真羅椿姫さんとも仲良くなって、彼女達がめでたく生徒会に入りーの、今なお続くご縁で仕事を手伝いーの、嫁ぎーのって感じ。

 

お二人とも、お話もよくしてくれる。特に真羅さんは去年と今年のバレンタインにも義理チョコをもらったりもしてる。彼女たちに感謝をしてる。だって、俺が前世の学生時代に味わえなかったことを教えてくれてんだもん。

 

ただ、彼女達の舎弟である後輩君の匙君に関しては何とかしてほしい。あの子、俺を見るたびに呪いの念を感じるような視線を送ってくるんだもん。怖いよ。

 

そう言えば支取さんのおぱーいって……いや、失礼だ、やめておこう。てか、比較対象のグレモリーさんとかがやばいだけだ。俺も俺で、寿水さんとか黒歌で感覚が麻痺しているだけだろうし。

 

あと、何故か支取さんっていつぞやの赤と白のドラゴンで戦ってた時に見覚えがあるんだよなぁ。いや、雰囲気の話ね。まさかとは思うが、あのツインテの子の子孫だったりする?なーんてな、そんなことある訳がなかろう。いくら何でも世界が狭すぎる。

 

一人で勝手に話を進めつつ、俺は帰路に就くために廊下を歩く。すると遠くから声が聞こえてきた。

 

「兵藤ぉおおおお!!!」

 

「覚悟しろお前ぇ!!!」

 

「くそぉおお!!元浜に松田め!!覚えてろぉおおお!!」

 

はぁー……。思わずクソデカいため息が出てしまった。うん、またか。いつになったら『反省』するのやら。まぁ、可愛がっている後輩だから仕方ないか。取り巻きの二人は知らん。自分でも不思議なくらい『彼』だけには愛着を持っている。居もしない息子への憧れを拗らせた結果だろうかな。

 

前方から一人の男子生徒が走ってくる。うん、やっぱりあいつだ。さて、いつも通り『あれ』いきますか。

 

「うぉおおおお!!?岸波先輩ぃいいい!!!?」

 

「だっしゃおらぁあああああ!!何やってんじゃボケぇえええ!!!」

 

「ぐぁあああ!!」

 

突っ込んできた男子生徒を捕らえると、俺はアルゼンチン・バックブリーカーを決める。

 

「さ、岸波先輩!」

 

「さ、他にも追う奴らがいるんだろ?だったらそっちを追え。こいつは俺が引き受ける」

 

「は、はい!」

 

鬼の形相だった後輩の女子たちが竹刀を下ろす。いやぁ、折角の美人顔が台無し、って言いたいんだけど今回みたいなのはなぁ……そうもなろうとしか言えん。

 

「そうだ、それと」

 

「はい?」

 

「君達は鬼の形相をしているより普段の笑顔の方がずっと可愛らしい」

 

「うっ!!心臓にきつい!!」

 

「ダメ!先輩の優しい口説きとか眩しすぎる!失礼します!」

 

「あ、待ってよ!」

 

何か言いながら、女子たちは散っていく。

 

「うごご……!」

 

「……よし、行ったな」

 

俺はゆっくりと男子生徒を下ろす。しっかりとキメたから苦しかっただろうが、こいつにはそんな情は捨てていこう。

 

「と、とりあえずありがとうございました……」

 

「で、『兵藤』よ、またか?」

 

こいつの名前は『兵藤一誠』。一つ下の後輩。脳みそがエロで出来ている男だ。いや、マジでこいつの脳内まっピンクだぞ。マゼンタなんてもんじゃない、ショッキングピンクだ。

 

普段からエロ本を読み漁っていたり、犯罪行為すれすれ……というかそのものをやっていたり、直接手を出していないことを除けばかなりアウトな奴だ。マジでこの世界が俺の前世と同じじゃないことに感謝すべき存在だ。

 

「全くお前という奴は……!」

 

それから俺の説教が始まった。これも去年から変わらずやっている。兵藤と、一対一で。彼も彼できちんと正座して説教を受けている。

 

なぁんで俺はこんなに律儀にこいつに説教しているんだろうなぁ。自分でも不思議に思うよ。

 

 

 

―――

 

 

 

世話が焼ける後輩の世話をし、俺は帰路についている。彼、もしかしなくても俺の説教楽しんでいないか?それだとつらくなってくるんだが?

 

それでも俺の作ってしまった縁だ。最後まで付き合うとしよか。本当にヤバそうなら切ればいいだけ。

 

ーー『そう言いながら切ることもままならないのがあなたなのでは?』

 

うるさいなぁ、ユノハ様。

 

ーー『だって実際そうじゃない。あの度し難い変態に他の人間以上に興味を持って接しているのは事実でしょ?』

 

そうだけどさー……マジで居るはずのない実子への憧れか?だとしたら、俺、『姉名乗る不審者』のそれだぞ?俺、そこまで変になった覚えはないんだけどなぁ……転生した時のショックでこうなったか?

 

ーー『(それは)ないです』

 

あほくさ。やめたら神様?

 

呆れながら、俺は歩く。

 

「あら、大地ちゃん」

 

「あら、大地じゃない」

 

「兄さん!」

 

「寿水さんに母さん。それに遥輝と龍巳ちゃんも」

 

寿水さんと母さんたちに出会った。遥輝の隣には小さな女の子がいる。龍巳ちゃんだ。

 

「やぁ、龍巳ちゃん。こんにちは」

 

「こんにちは、お兄ちゃん」

 

若干引っ込み思案な所がある龍巳ちゃん。幼稚園では遥輝とベタベタで他の女の子と取り合いなんだとか。結果、どうしていいか分からなくなって泣いたことも遥輝はある。モテるね、遥輝。俺もモテたいよ。こうして見た目にも気を使っているけど、やっぱり雰囲気か?長身なのがいけないのか?まぁ、見知らぬ人から告白されても友達から始めないと俺無理なんだけど。

 

「大地も今帰りなのね」

 

「まぁ、そんな所。母さん、今日は仕事早く終わったんだ」

 

「ええ、旦那様と息子にずっと遥輝をまかせっきりなのも良くないし。ちょっと頑張ったわ」

 

「そっか。寿水さんもお仕事の方は?」

 

「私も今日こそは龍巳ちゃんのお迎えをしたいって姉上に交渉したら、遂にしてもいいって言ってくれて!」

 

「叔母上……」

 

「なぁに龍巳ちゃん!」

 

「ヒン」

 

「寿水さん、龍巳ちゃん驚いちゃってる」

 

遥輝の後ろに隠れちゃう龍巳ちゃん。可愛いね。遥輝は遥輝で何故頼りにされているのか分かっていない様子だけど。こいつ、マジで龍巳ちゃんの心を射止めてやがるな。5歳の弟にすら恋路が遅れてる俺ってなんなんだよ。

 

「大地ちゃんどうしたの、涙なんて流して?」

 

「俺は、弱い……!」

 

「?」

 

「大地、また変なこと言っているの?」

 

大人の女性陣から変な目で見られつつ、俺達は家に帰った。悲しいなぁ……

 

 

 

―――

 

 

 

さて、今晩のお食事は豚汁と厚揚げの卵とじ、サクッと作ったコールスローだった。豚汁は我が父が担当をし、卵とじとコールスローはスレ主のワイが担当したんやで。

 

因みにだが、我が家の豚汁は一旦具材を味噌炒めにしてから味噌汁にして、最後に香りづけでごま油をかける。これがキーなのか店とかとは比べ物にならないくらいに美味しいのだ。

 

「ありがとう、大地」

 

「うん。じゃ、俺は遥輝と遊んでくる」

 

「いつも助かるよ」

 

ちゃちゃっと作って、あとは夕飯の時間になるまで待つだけ。というわけで俺は遥輝と遊ぶことにした。と言っても、こいつよくある子供みたいに『ブーン』なんて言いながら走り回るのが好きなわけではない。

 

「兄さん、ウルトラマンギンガS見よう!」

 

どっちかというとこの歳にしてオタク気質、映像作品を見て『○○いいよね』するのが好きなタイプだ。幼稚園では龍巳ちゃんとかお友達と一緒におままごと万歳らしいが、少なくとも龍巳ちゃんがうちに遊びに来た際もこの様子だったから何とも言えない。

 

「いいよぉ」

 

「やった!」

 

弟はそそくさにテレビのチャンネルをいじり出す。随分と手慣れたもんだなぁと感心していたら、気が付けばサブスクの画面になっている。

 

「遥輝」

 

「なぁに?」

 

「10+5は?」

 

「えーっと…………10……15!」

 

「遥輝は賢いなぁ!!」

 

色々習い事もさせてはいるが、それを疎かにせずにオタク道を行っている辺り、この子はそういう星の下に産まれたんだろうなって。少し妬ましく思う。

 

「兄さん、始まったよ!」

 

「えーっと、今日は『君に会うために』か」

 

タイトルだけなら心を締め付けられるし、この後からシリアスになっていくからかなりストーリーの転換の話と言っても過言じゃないが、問題はこの回のメトロン星人なんだよなぁ。画面の皆も心当たりがあるだろうし、その振りを見て我が振りを直さねばと思うこと必至だ。

 

余談だが、個人的にウルトラマンギンガSでおすすめなのは『ガンQの涙』だ。

 

 

 

 

 





一応出ているであろう疑問解決
Q:何で主人公のイメージボイスがデュエプレのレッドゾーンと違うの?
A:いやね、最初はそうしようと思ったんすよ。念のため原作アニメの方の声優を調べたんです。よりによって『奴』とレッドゾーンもといバサラ君の声が同じだったんすよ......

Q:どうせチートならジャオウガにすべき
A:分かる。自分もアナジャ大好きマンだし、鬼札王国も大好き。でも、あいつチートすぎるんよ。素材の味だけでチートとか生ぬるいレベルなんすよ。こんなのどう扱えっていうんだ。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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