ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
うp主は聖鎧亜キング・アルカディアスという馬鹿が全ての原因で引退したおじさんです。
今でいうなら『500円デッキを買ってもらって初めてショップのイベントに出たら、全員アナマルルを持ってきていて、そいつらに轢き殺された』っていう感覚に近いです。
イッセーside
オーディンの爺さんの日本観光に付き合った後、俺は木場とギャスパーの奴と一緒に戦闘訓練していた。
最近安定してきた禁手状態で俺はジグザグにかつ神速で動く木場を追う。木場の足の速さは『騎士』の特性も相まってとにかく速い。だがな、こっちにも考えはある。
『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost!!』
倍加して瞬間的な速度を高める。先輩が教えてくれた
木場の背が見えてきた。俺は背中のブースターを大出力で噴き出させる。距離が一気に詰まる。木場も木場で聖魔剣を振るう。俺はそれをアスカロンで受け止める。お互い高速移動をしながら縦横無尽に訓練場を駆け巡る。
が、どうしても木場の攻撃が俺の鎧に届く。俺には剣の才能がない。何より、あいつには今までの努力がある。その上あいつもスピードを上げてきた。このままじゃじり貧だ。
こうなったら、肉弾戦するしかない。
木場が剣を振り下ろそうとした隙を狙い、俺は一気に拳に倍加をかけて懐に潜り込む。
その瞬間、俺の頭を強い衝撃が襲った。木場が剣の柄で殴って来たのだ。ゼノヴィアもよくやられているカウンター。近接型にとってかなり効く技。そうか、今の隙はブラフか!
思わずぐらついて、その場に立ち止まってしまう。今度は俺が晒すことになった隙を木場は見逃さない。氷の聖魔剣で俺の足元を凍らせてきた。くそっ、動けん!
木場が近づいてくる。こうなったら奥の手!
が、奴も奴で足に聖魔剣を生やし、抵抗する。俺達の攻撃が交差しようとしたその時、けたたましい音がなった。
タイムアップだ。訓練には時間を設けている。今回は引き分けだ。
○○
「たまにイッセー君の練習量に着いて行けない時があるんだ」
俺達はのんびり音楽を聴きながら休憩している。曲は『ダイノガッツ!せきりゅーてー』だ。
今の言葉はスポーツ飲料を仰いでいる木場の言葉。休憩していると言ったな、あれは嘘だ。訓練後は自主トレをしているが、俺は少し休憩を早めに終わらせて自主トレのスクワットしている。
ギャスパーもギャスパーで先生お手製のロボットを目で止める練習をしている。
「まぁ、俺の神器は体力勝負だからな」
「それにしてもだよ」
「……『覇龍』になりかけた。俺はまたとんでもない力を手にしようとしている。ドライグが言うには俺が『覇龍』を発動したら一度目はいいだろうが二度目はないと言っている。死ぬのはごめんだよ。でも、それで全部終わったわけじゃない。違う方法だってある」
『努力は必ず応えることはない。だが、成功している者はすべからく努力している』。先輩の言葉だ。
「才能が無い。なら、無いなりに努力すればいい。魔力が足りないなら体力でどうにかすればいい。俺は諦めない。サイラオーグさんだって、そうして次期当主の座を手に入れたんだろ?ゲームのRTAと同じさ。先駆者がいるならどうにでもなる。それに、俺にはいっぱい守りたいものがあるんだ。それを先輩に守ってもらう無責任な男にはなりたくない。そのためにも俺は……いや、俺達はもっと上に行かないと」
『SOULの奥で呼び合っている 声が今背中を押す 正義の為』
偶然だが、曲が俺の心境にマッチしたところに当たる。俺と木場は思わず笑ってしまう。
「そういうことだ」
「ははっ、そうだね」
先日、グレモリー家で『グレートドラゴン!せきりゅーてー』の握手会をした。勿論、登場キャラに徹してだ。俺はグレートドラゴンとして、部長は『ダイノソウル姫』、小猫ちゃんは『ヘルキャット』、木場は『ダークネスナイト・ファング』。それぞれがそれぞれの客層を持っていて、特撮って面白いなぁって思った。ちょっとウルトラシリーズを見直そうかな?
まぁ、それはそれとしてだ。その時に俺の前には子供たちの長蛇の列が出来てた。握手をするたびに子供たちが俺のようになりたいって言ってくれた。
怖かった。俺が背負うものがこんなにも大きいなんて思いたくなかった。でも、これって俺達が先輩に向けていたものなんだって思った時、『俺もやらねば』って勇気が湧いた。
休憩の時にも見学に来ていたレイヴェルと色々話した。その時にあいつは『自分は岸波様に言われて色々学んだ。そして自分の浅学さに気付いた』って言っていた。あいつもあいつなりに考えているようだが、俺もその言葉に少し賛同した。
以前先輩が言っていた『意地』っていうのをさ、俺、ちょっと分かった。子供たちの笑顔とか喜ぶ顔を見てたら『この子たちの夢を守りたい』『この子たちにカッコ悪い姿は見せられない』って思ったもん。ヒーロー歴が浅い俺でもそう思った。きっと先輩も俺達にそういう思いを持っているんだって。だから、憧れているだけじゃダメなんだって。手を動かして、足りないなら足でも頭でもなんでも追加する。そうしてでも、俺はかっこつけたいだけの『意地』がある。いや、先輩からもらった。
さ、しんみりするのはここまでだ。
「しかし、スピードじゃお前には敵わないな」
俺の愚痴に木場は首を横に振る。
「瞬間的なダッシュは僕に引けを取らないよ。それどころか、上に行きそうじゃないか」
「直線だからだよ。馬鹿だから真っすぐなところは得意なんだ。仮にそれで詰めてもお前避けるじゃねぇか」
「それを言い出したら僕の立つ瀬がなくなっちゃうよ。それにパワーなら僕を完全に上回っている。何より赤龍帝って言うだけで相当なプレッシャーなんだから、パンチが飛んでくるたびに肝が冷えるよ」
「そりゃどうも」
ここはアザゼル先生とサーゼクス様が作ってくれた頑丈なバトルフィールド。グレモリー領のどこかにあるという。最近、サーゼクス様が俺のことをすごい可愛がってくれており、『僕やリアスの弟にならないか』なんて仰る。部長も部長で『いいわね、それ!』なんて言うほどちょっとノリノリ。それに対して俺にも両親がいるからなんて言ったら、『君と岸波君は本当に似ているね』なんて仰った。俺が先輩とぉ?いやいや、それはない。
そんなわけでディオドラの奴の一件で活躍したお礼としてバトルフィールドをもらった俺達。これは本当にうれしかった。俺達男衆だけでも普通の場所じゃ本気で訓練出来ないっていうのだからな。
ゲームに参戦する上級悪魔はこういう場所を持っているそうだが、若手悪魔の中ではそんなことはなく、サイラオーグさんとうちは特例ということで作ってもらった。
「俺達、強くなってるんだよな……?」
ふと疑問に思ったことを俺は呟く。すると木場が答えた。
「確実に強くなっているよ。こんなこと言うと打ち首になりかねないけどさ、君と僕はすでに朱乃さんや部長を超えていると言っても過言じゃない。並の上級悪魔なら圧倒できるよ。でも、油断はダメだ」
「だろうよ。俺達の能力は広く知られている。それに加えて俺達の能力そのものが対処されやすいしな」
俺達の力はレーティングゲームにて全冥界に知られている。他の悪魔は絶対に対策を講じるだろう。
それにだ、そもそも俺には弱点がある。上げだしたらきりがないけど、分かりやすい所なら『変身前は貧弱すぎる』『パワー倍加のタイミングが分かりやすい』なんてものだろう。それこそゲリラ戦術をされたら俺はどうしようもない。
フィールドごとぶっ飛ばせばいいこともないが、それだとシトリー戦のような特殊ルールにおいて余りにも足枷になる。安易にその戦術を前提でやるのは危険だ。
木場も木場で『結局生身だから防御が貧弱』ってのと『長所の足を潰されたらどうしようもない』ってのがある。難しいもんだ。
だからこそ、『暴龍の鉄槌』の理論、要するにバスターウルフの理論を展開した先輩はすげぇと思う。俺の弱点を少しでもなくせる希望が出てくるんだからさ。
「『当たらなければどうということはない』っていうけど、それって『実戦という不確定要素の中でも言えるのか?』ってぐうの音も出ない反論も一緒だからね。動きを遅くする神器もあるそうだし」
「俺も
悔しいが、ヴァーリの奴にそういうのはどうしているか聞いてみるか?いや、でもあいつテロリストだし、そもそもどうやって会うんだって話だ。直近だとディオドラと先輩のゲーム前にディオドラについて忠告に来た時か。そうなると今度はいつだ?それこそ、奴が旧魔王の血筋のテロリストって考えると処刑台の上ってのもおかしくないんだよなぁ。まぁ、事は難しいからそんなことはないだろうけどさ、それでもそれだけ機会がないってことだろ?そもそもあいつとて『龍殺しはもう仕方ないと割り切ってる』なんて思っている可能性もあるだろうし。うーん、難しい。
アザゼル先生に聞くか。あの人そう言うの詳しいだろうし。
「ぼ、僕は皆さんのお役に立てるのでしょうか……?」
ギャスパーがおそるおそる聞いてくる。
「いやぁ、お前は単独行動っつーより俺達の誰かと行動しているのがいいんじゃないか?」
「そうだね。ギャスパー君の力はサポートに長けているから、他の眷属と組んで真価を発揮するタイプだ。悪魔でゲームをやっていく以上はもっとチームバトルに慣れていく必要があるし、短所は補い合うのは当然だよ」
「ま、一強ってのも派手でいいが、一強のチームじゃお先は知れるしな」
「うん。イッセー君は将来部長の下を離れて『王』になるんでしょ?ならなおさら気を付けた方がいい」
「分かってますよ。サイラオーグさんみたいに『王』自らがーなんてのもいいが、対処され出したらどうしようもないしな。かーっ、厳しいね!……『王』を生かすための
犠牲。結局ゲームは『王』さえなんとかなればどうとでもなる。つまり、『王』をどうにかされたら終わりだ。そのためには、必ず犠牲がつきものとなる。
俺はまだ甘い。例えば部長と小猫ちゃんの危機が同時に来たら、どちらを取るか迷ってしまうかもしれない。それでは、部長の面目が丸つぶれだ。
「なぁ、木場、ギャスパー」
「なんだい?」
「な、なんでしょう?」
「いざ俺達が犠牲になる時はさ、前のめりに逝こうぜ。俺達の目標、いや目的とか存在理由ってのは『部長を勝たせること』。うちの部長はさ、俺達に底抜けで優しいからどうしても犠牲とか切り捨てることとかその辺り気にすると思うんだよ。実際、シトリーとの戦いではそうだったそうじゃん。だからさ、猶更心配かけないように、正々堂々真正面からぶっ倒れて、あの人の背中を押していこう」
「うん」
「はい!」
その後、アザゼル先生が合流してきた。女性陣が作ったおにぎりも持ってきてくれた。アーシアのおにぎりもあった。具はおかか昆布というしょっぱいものが欲しい今にピッタリのものだった。
中には妙に口に合うおにぎりもあった。まぁ小猫ちゃんとゼノヴィアだろうなと思っていたら、アザゼル先生から本当にそうだと教えられた。小猫ちゃんとゼノヴィアが俺んちで暮らし出してからあの二人の料理もよく食べているからちょっと分かるようになったのだ。
アザゼル先生がここに来たのは『覇龍』を真正面じゃない方法で攻略する戦略通達のため。どうやら、ドライグが言うには呪いレベルの先代たちの残留思念が残っており、そいつらが何としてでも俺を『あっち側』に引き込もうとする奴らもいるそうだ。歴代最強の赤龍帝筆頭の多くの歴代の先輩は違うそうだが、それでもその一部の連中の恨みつらみが余りにも強いんだとか。
なので、そいつらを浄化させたり、そもそも我の強い先輩たちを黙らせて『覇龍』とはまた違ったものを発現させようとのこと。
俺は俺らしく強くなっていこう。『歴代の中で一番ドライグに向き合った男』とかそんな肩書も悪くない。
イッセーside out
兵藤一誠うすしお味の回でした。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)