ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
書き溜めしすぎたので予約投稿の練習です。
俺は朱乃とバラキエルさんの関係を知って考えた。このまま放置すれば、テロ対策なんかで面倒ごとになる。それに、仮に朱乃が人質にでも取られたらいよいよバラキエルさんが止まらなくなるだろう。それでは足並みを揃えることも叶わん。何よりも……
『無責任ですまない。頼む……あいつらを救ってくれ、岸波大地』
あのアザゼル先生があんなにも悲痛な願いをお出してきたんだ、応えてやるさ。
という訳で考えました。俺には禁断の力が眠っています。で、それは『魂の冒涜』も可能な悪の力である。つまりだ、『一時的になら冒涜という形で朱乃のお母様の安眠を妨げてこの世に呼び戻すことは可能じゃないか?』って思ったんですよ。ドキンダムに相談したら、『しょーがねーなー』って言って協力してくれることになった。つまり出来るわけだ。
そうして、俺は朱乃とアザゼル先生を通じてバラキエルさんを朱乃が元々住んでいた夜の神社に呼び出した。改装工事は終わったっぽいけど、ユノハ様に『そうじゃない』と言われました。どういうこと?
ドキンダムによると魂の冒涜にも加減がいるようで、ほどよく呼び出すための何かきっかけとなるものは欲しいとのこと。なので、朱乃にお母様の遺品とかお母様との思い出のものを持って来るように言った。
そんなわけで、俺は今石畳の上にユノハ様に教わった魔方陣を書き、その上で胡坐をかきつつ、二人を待っている。
「遅れてごめんなさい、大地君」
朱乃がやって来たので立ち上がる。彼女の片手にはお守りが握られている。
「お母様のものも持って来たけど……一体何をするの?」
「それはだな……っとどうやらもう一人もご到着」
そう言って神社の入り口を見つめると、朱乃もつられて目を移す。そこにいたのはバラキエルさんだった。
バラキエルさんが少し困惑した後、こちらに近づいてくる。二人は魔法陣のちょうど外側に立つことになった。
「レッドゾーン、これは一体?」
「どういうこと、大地君?なんでこの人がいるのかしら?」
明らかにピリピリし出す朱乃。ごめんね。でも、見てらんないんだよ。その中途半端に決裂している様子はムカつくんだ。
「さて、あなた方のことはリアスやアザゼル先生から聞いた。色々あったってな」
「リアス。余計なことを……」
「アザゼル……」
「今日集まってもらったのは、無理矢理仲直りさせるためじゃない。今後あなた方のせいで足を引っ張られるのを防ぐために『白黒はっきりさせる』ためだ」
そう言うときょとんとする二人。うん、二人の表情はよく似ている。親子だよ。
「朱乃、お母様の遺品を貸してくれ」
「ええ。でも、これで何をするの?」
俺は彼女からお守りを受け取ると、魔方陣の上に置いた。
「さて、仕事だ」
――『いいだろう』
俺はドキンダムXの槍を模した光の槍を2本生み出す。ドキンダムによれば俺はこいつを容易く生み出せるそうだ。需要が無さすぎる。
俺はその槍の交差点をお守りの直上になるように地面にクロスして突き刺す。
槍を強く握り、力を込めると、地面が光り出す。
「な、何?!」
「レッドゾーン、これは一体!?何をするつもりだ?!」
「悪いな二人とも!これは死者の眠りを妨げる冒涜の技だ!文字通り、『禁断の行為』だ!見なかったことにしろよ!」
俺がそう叫ぶと、光は俺達を包んだ。光が止むと、そこには一人の美人さんが立っていた、
「嘘……」
「そんな……」
二人はありえないものを見るような表情をする。
――『おい、『こいつ』がこの世にいられるようにするには『こいつ』自身がこの世にいたいと思う上でお前が力を注ぎ続けなきゃならない。分かっているな?』
オッケー。俺は槍に力を込め続ける。
「あら、ここは……?」
美人さんがそう言葉を発すると、朱乃は泣き出した。バラキエルさんもバラキエルさんで涙を流している。
「母……さま……!」
「朱璃……!」
「あなた……それに朱乃?大きくなったわね。それにあなた。ちょっと老けた?」
「母様、なの?」
「朱璃、なのか?」
「ええ、『姫島朱璃』だけど?」
朱乃は耐えきれず、お母様に抱き着く。バラキエルさんもかけよって二人を抱きしめる。
「あらあら、二人とも。どうしたの?それより、どうして私はここに?」
「おい、あんたら!思い出に浸るのもいいが、あいにくその人が未練無くしたらあの世に逆戻りだ。それに、この世に呼び出し続けるには俺がエネルギーを注ぎ続けなきゃならないってのもある。さっさと話したいこと話せ!『バラキエルさんはあんたら二人を愛してなんかいなかった』ってな!あの時、あんたらを見捨てたのも当然だった!だから朱乃はバラキエルさんが憎くて仕方ない!そうだろ!」
「あら、そうなのあなた?」
「そんなはずがなかろう!!私はお前たちを……朱璃と朱乃を愛している!今も、昔も変わらずだ!」
「父様……」
「今でも夢に見るんだ……もしもあの時私がいたなら、朱乃は苦しまなくて済んだ。もっと明るい未来を生きていられたはずだったと。夢から覚めるたびに、その未来を奪った自分がどれだけ憎くなって仕方ないか……!」
「違う!父様は何も悪くない!あの時私が弱かったから!父様の娘なのに母様を守れなかったから……!」
二人の本音がようやく出た。よきかな。
「……あらあら、これは難しそうですわね」
「だろうよ。それでこっちは迷惑したんだ。家族会議兼説教を頼むぜ、お母様」
「了解しましたわ」
それから始まったのはお母様による説教。バラキエルさんは石畳の上に正座させられていた。彼がちょっとうれしそうだったのは、きっとその説教ももう二度とないものだと覚悟しきっていたからなのだろう。
説教が終われば、ちょっとした近況の話。主に朱乃のことだ。リアスの『女王』として頑張り、今では学校の皆から『お姉様』なんて呼ばれている。そんな話をする3人は間違いなく家族だった。
――『全く、こんな無駄なことに力を使うとはな』
いいだろ、別に。あの二人が揉めていたら面倒ごとは絶対に増える。だったら先に解決すべきだろ。
――『けっ……!』
悪いな、ドキンダム。これが俺だ。こんな俺を宿主にしたことを永遠に後悔し続けろ。
話が着いたところで、彼女の体から光の粒子が出始める。
「どうやら、これでお別れのようですね」
「母様……!」
「朱璃……!」
「もう二人とも。そんな顔をしないで……本当はね、私が死んだ時にずっと心に残っていたの。『もしかしたら私のせいで二人は仲違いしてしまうんじゃないか』って。それが案の定こんなことになって。しかも他人様に迷惑をかけることになるなんて」
「うぅ……」
「面目ない……」
「でも、よかった。こうしてまたあなた達は戻れた。私はもう、それで満足よ」
そういうとお母様はこちらを向いた。
「レッドゾーン様、この度はありがとうございました。私の未練も、これでなくなります」
「そうかよ、それは良かった」
お母様からのお礼を受ける。いいんだよ、これくらい。
「そもそもまた二人に会えた。そんな奇跡に出会えて満足するな、なんて方が無理ですわ」
「……ええ、その通り」
「……ああ、全くだ」
涙を拭う二人。
「……二人とも」
お母様がそう言うと、二人を抱きしめた。そっと優しく。慈愛に満ちた抱擁だった。
「ありがとう。私を今も愛してくれて」
そう言い残し、彼女は光の粒子となって消えていった。魔方陣もなくなっている。
遺された二人は顔を下に向けて少し嗚咽をする。が、すぐに顔を上げた。
「ありがとう、母様」
「ありがとう、朱璃」
二人はそう呟いた。本当に似た者同士だな、あんたら。
「ふぅ……もういいか?」
俺がそう聞くと二人は頷いた。朱乃ももうピリピリしていない。仲直りできたね。さて、最後の仕上げと行きますか。
「レッドゾーン、いや岸波殿。この度は本当に何と言えばいいか……」
「あー、俺は何も見なかった。ここで親子が思い出話していたなんて知らない。俺は眠い。帰る」
俺は槍を消し、バラキエルさんの話を強引にぶった切って神社を後にした。俺はもう用済み。岸波大地はクールに去るぜ。
「岸波殿は不器用だな」
「ええ、本当に。でもそれに何度も救われてきた」
ドルゲーザ,Bロマノフ,ドルバロムは今でも私の憧れです。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
-
無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
-
逃げるな卑怯者(炭治郎並感)