ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~ 作:ブラッキオ
黒緑アビスの強みって、本来ならアナカラーないしアナカラーの入る4色以上でなきゃ成立しない
『リソース確保』『継続的なハンデス』『理不尽に思える踏み倒し』『数の暴力』『コスト6以下のアビスなら基本的に何でも採用可能』『クラジャ等の黒と緑の汎用札が無理なく運用できる』etc...
が全部2色で揃っていることだと思っています。主人公種族は格が違った。
あ、今回はそこそこ賛否が分かれるであろう話です。
さて、ロキを撃退した後、俺はアーシアから治療を受けた。傷なんて一つもついた覚えはないのだが、どうやら彼女が心配で仕方ないようなので、黙って受けた。
今は馬車の外でリアスとかと一緒にヴァーリの馬鹿と話をしている。
「オーディンの会談の成功。そのためにもロキの撃退は必須だ。レッドゾーンがいれば問題ない。が、奴は神。レッドゾーンだけ分断する方法も知っているだろうし、次は間違いなく使うだろう。そうなればお前達だけでオーディンを守る必要がある」
「『私達だけでは心もとない』、というわけね」
リアスの答えにヴァーリは満足げに答える。
「その通りだ。今や冥界も天界も、ヴァルハラとて大騒ぎだ。こちらに割く人員はいない。何よりもロキにはフェンリルがいる。俺とて奴らを同時に相手するのは厳しい」
「だったら諦めろってか?」
兵藤の言葉に首を横に振るヴァーリ。
「俺達二天龍が組めば話は別だ」
『っ!』
その言葉にこの場にいる全員が絶句した。
「今回の一戦、組んでやると言っている」
○○
翌日のこと。俺の家の地下室にグレモリー眷属と紫藤さん、アザゼル先生とバラキエルさん、シトリー眷属、俺とアーシアと黒歌、そしてヴァーリチームが揃った。
オーディンさんたちは本国への連絡で忙しいそうだ。
ヴァーリチームがやってくるのをリアスは最初拒否していた。まぁ、俺とて嫌だよ。でも先生とサーゼクスさんが『いいでしょ』って言うもんだからそのまま通してしまった。いざとなれば塵も残さない。
さて、現状だが先日ヴァーリが言った通り、援軍を要請したものの先方からの答えは『期待するな』とのこと。どうやら英雄派の愚か者共が愚か者らしく暴れているらしい。幽さんとセリスさんは恩を売るという意味でそちらの対応をしてもらっている。
つまり、俺達で何とかしないとならない。
相手は神。デュエマクラシックでも何度も相対してきた相手、ゴッドと同義の存在……だろう。それと戦うのだ。下準備はいる。
それに皆の頭を悩ませているのは神喰狼フェンリル。ゴッドイーターのあれの由来。どうやら封印前の二天龍のお二方と同じくらいヤバい存在だそう。となると、俺の出番だな。俺ならあいつを対処できる。奴の牙は俺には届かないし。
……と言いたいがそうもいかないらしい。まずだが、前回の戦いでロキに、俺にフェンリルの牙が効かないことがばれている。そうなってくると十中八九奴はフェンリル以外の戦力で俺に対応するはず。そのタイミングで俺を隔離するのもおかしくないどころか当然のようにやってくるだろう。そうなると、俺以外でも対処できるようにしないといけない。
するとアザゼル先生、どうやらどうにかする手段を思いついた模様。というわけでロキ達のことは一旦片隅においておくことにした。今は作戦会議をすることになった。
「まず最初にだが……ヴァーリ。お前が協力する理由はなんだ?ロキか?フェンリルか?」
「両方と戦いたくてだ。美猴たちも了承済み。これだけじゃ不満か?」
「お前らしいが不満しかない。が、現状岸波を抜かれた後の戦力の足りなさは否定できない。今じゃどこもテロ対策で手がいっぱいだ。英雄派とお前らがつながっているとか言われているが……お前の性格的にそれはないだろうな」
「ああ、彼らとは不干渉ということになっている。俺はそちらと手を組まなくともロキ達と戦うつもりだ。組まないならそちらの戦闘に無理矢理介入するという形をとるぞ」
馬鹿でいいもんだ。仮にこっちに被害出たらしばくなんてもんで済むと思うなよ。
「サーゼクスも悩んでいたが、旧魔王の血統であるお前の申し出を無下にするのは出来んと言っている。お前を野放しにして被害を被るよりはマシか」
アザゼル先生がそう言う。リアスもシトリーさんもすっげー不満そうだ。大丈夫、俺も不満。
下手にギャーギャーされるよりはマシだろうが、それでも不安は残る。どうしたもんかな。
「下手に動いたら岸波の『お仕置き』で二度とアルビオンの力を使えなくさせるだけのことか。そうことにしておこう」
「お、やりますか?今すぐにでもやってやりますよ?」
――「ヒン」
「今やれとは言ってない。『もしも』だ」
――「いやぁ、うちの相棒は平和主義でいいもんだぜ!ざまぁねぇな!」
「こいつ……」
「ま、ヴァーリのことはここまでにしよう」
こうしてヴァーリの阿呆の対応の話は終わった。その後はアザゼル先生が思いついた策の話。
どうやら五大龍王の一角、
で、そいつはいつも特殊な空間で眠っている。そこに行くための門をファーブニルと匙君の神器にいるヴリトラ、タンニーンさんの力で開けるんだと。
そういうことで話は終わった。その後はヴァーリチームと我々で何か互いに思うことのある人が交流した。途中、黒歌にセクハラした孫悟空の頭を万力というか緊箍児の如くアイアンクローで絞めた。残念だったな、彼女は俺の眷属だ。
それにしてもテロリストと手を組む、か。しかもそれがかつて俺がしばき回したドラゴンを封印してある奴。要するに『千手扉間がうちは家with九尾と手を組む』ってことだろ?いや、そこまでじゃないか。そんなに世も末じゃない。ただ、変というかおかしいことではあるな。こういうのも今後増えるだろうし、腹を括るか。
○○
後日、ミドガルズオルムによってオーディンさんが対抗手段のミョルニルのレプリカを持っていたことが判明した。それを使ってロキをどうにかする模様。で、誰がそれを使うかってなったんだけど、兵藤に任せることになった。
別に俺でもいいんだ。ハンマーならモンハンで扱い方を学んだしな。ただ、アザゼル先生がそれを拒んだ。
『こんなこと言うのもあれだけどよ、神との戦いなんて滅多にない。その貴重な経験をあいつらにさせてやってくれ』
真面目に語られた以上、真面目に対応するまでだ。それに、ロキは俺を狙って何かアクションを起こすと見ている。なら、俺が持っているより、他の誰かが持つのが道理という物だろうよ。
さて、オーディンさんの会談の前日の夜となったわけだが、俺と黒歌は俺の部屋でスマブラをしている。
「崖待ち地獄門やめろ」
「復帰弱者のボクサーにはこれが一番効くでしょ?武器なんか捨ててかかってこいにゃ」
「やってやらぁ!」
「はい、地獄門」
「デスヨネー」
『ゲームセット!』
これで俺の三連敗だ。
俺はコントローラーを置き、ポテチを食べて、コーラを飲む。実にいい。ジャンクって感じ。黒歌も一緒にポテチを食べる。唇がテカテカしててちょっとエッチ。
「……?どうしたのご主人様?」
「ちょっと見惚れてた」
ちょっと沈黙が続く。そこそこやったからな、疲れたんだろう。かく言う俺も少し疲れたしな。
「ねぇ、ご主人様」
「なんだ?」
黒歌と問答する。コーラを口に含む。
「私を抱かない?」
「ごふっ!!」
とんでもないことを言い出す黒歌。え、何?何の何の何?!
「な、何があった?」
もしかしたら彼女が悩んでいる可能性ってのもある。それを否定するわけにもいかんだろう。
「あのね、ご主人様に奥さんがいて、もう死んじゃったって知った時に思ったの。『想いだけでご主人様の心は守れないし、癒せない』って」
ああ、リアスとシトリーさんのデビュー戦の時のか。それがどうしたのいうのだ?
「ご主人様は強い。その力は誰にも負けない。でも心は普通の人と同じで強いと思えない。アーシアから聞いたよ。ご主人様、少なくとも二度も死んだんでしょ?しかも大切な人を失って闇落ちまでして。記憶も奪われて。そんなあなたの心を守るのが私達眷属の役目って幽やセリス、アーシアと話し合ったの。でも、どうすればいいんだろうって思って。その話し合いはそこで終わったんだけど、その後思ったの。『一発ヤるか』って」
「まるで意味が分からんぞ!」
そうしてそこから交わることになるんだ!ツッコミが追い付かないよ!
「ほら、女が男の寂しさを紛らわせるってなったらエッチなことするのが王道でしょ?」
そんな王道あってたまるか。バロムや夜の四天王たちもドン引きだよ。
「私ってかなりいい体してるし、抱き心地はいいと思うよ?」
「なぁ、黒歌?何があった?俺、不安だよ」
そう言うと、黒歌は俺を押し倒した。不意なもんだったから抵抗できず、そのまま倒れる。黒歌の顔が近い。いい匂いもする。
「正直に言うね、ご主人様。私が我慢できないの」
「へ?」
「こんないい男を前にして女が黙ってられないの。分かる?ご主人様、かなり酷な事してるんだよ?」
え、どういうことなのユノハ様?
――『この子、心底あなたに惚れてるの。でも、あなたは高嶺の花。どうすればいいか分からない。だからこうした。言っておくけど、彼女だけじゃなくて幽もセリスも相当覚悟ガンギマリしてるから逃げられると思うなよ、クソボケ』
――『お、濡れ場か?男優はクソだが仕方ない。ズボン下ろすか』
女神にも見捨てられたし、ドキンダムも調子づく。え、マジで?俺に惚れてるの?
困惑していると、黒歌が顔を近づけてくる。え、マジですの!?
「んっ……」
そのままぶちゅーっと行ってしまった。いわゆるキスという奴だ。
唇が離れる。黒歌の目が潤んでいる。その表情は見覚えがある。あれはフェニックスのことを知る前に俺の部屋に来たリアスの表情のそれだ。……もしかして、ロキとフェンリルとの戦いが不安なのか?
「黒歌」
「何、ご主人様?」
「ロキとフェンリルとの戦いが不安なのか?」
そう言うと、表情が暗くなっていく。ああ、ビンゴだ。
「なぁ、黒歌。俺は一時の感情ではしたくない。ちゃんと愛し合っていることを確かめてからしたいんだ。それに、俺はあんなパチモンの神と犬に負けるほど弱くないし、お前達も誰一人死なせない」
そう言うと黒歌は俺を抱きしめた。かなり強めにだ。彼女は胸に顔をうずめて、静かに涙を流し出す。
「なんでそういうのは察しがいいのよ、馬鹿……」
「黒歌?」
「だったら分かってよ……。私も……幽もアーシアもセリスも……リアスも朱乃も……寿水だって……皆あなたが一人の男として好きなんだよ……?家族になりたいって思っているの……」
黒歌が声を絞るように言う。そうか、皆そうだったのか……
いや、最初から分かっていた。俺だって馬鹿じゃない。なんなら前世では嫁だっていたんだ、他者からの好意……それも男女のもの程度のことは分かる。なのにだ、俺はそれと直視することを拒んできた。彼女達の想いを弄んでいた。これでは俺が愚かではないか。
応えたい。ユノハ様によればこの世界はハーレムだっていける。誰かを切り捨てるなんてしなくても済む世界だ。けど、応えた所で今の俺には彼女達を守るだけの器もない。ここで応えたところで結局皆を悲しませるだけなのだ。
俺はそっと黒歌の頭を撫でる。
「ごめん。今の俺は弱い。君達を支えられない。力だけじゃどうにも出来ないことに対応できない。だから、その想いに今は答えられない。でも、いつか君達の想いに応えられるようになる。だからさ、その時まで待ってくれ」
そう言うと、黒歌は顔をあげた。そしてまた俺の唇を奪う。
「これは約束の。破ったら地獄で永遠に殺し続けるからね」
「ああ、いいだろう」
俺は黒歌の言葉を飲み込んだ。俺もビッグにならねばならない。それも早急にだ。どうせ屑だ、堕ちるところまで堕ちてやる。彼女達の笑顔のためならな。
「で、扉の向こうで聞いてるリアスは何の用なの?」
黒歌がそう言うと扉が開く。そこにはリアスがいた。
「ごめんなさい、聞き耳を立てるなんて趣味の悪いこと」
「いいにゃ……それより、どこから聞いてた?」
「そうね、最初から。まさかこんな形で私の想いを知られるなんて思わなかったけど」
俺は黒歌を抱えて起き上がる。
「なぁ、リアス。その……」
俺が言葉を選んでいると、リアスにも唇を奪われた。
「大丈夫。あなたは優しい。だからこそ、私達はあなたに背を追いたいって思うの。……言葉はその時が来るまで取っておいて」
リアスに大人な対応をされる。ああ、俺、本当にポンコツだ。いや、凡愚だ。
「それに、今の私……いいえ、朱乃もそうだから『私達』ね。今の私達があなたに『その言葉』を言われても、惨めになるだけ。だって私はまだ『半熟女』なんですもの。私のことを大切に思ってくれるのなら、これ以上惨めにさせないためにも言わないで」
神との戦いとの前日。俺は俺自身の弱さと直面することになった。……アザゼル先生から色々聞こう。もっと俺の器を大きくするためにも、あの人の総督として、男としての経験を学ぼう。
主人公とて近しい人の機微に全く気づけない馬鹿じゃないです。
勘違いものを読んでいると『いくら何でも人として終わっている』『よくそれでいじめられなかったな』『転生云々の前にお前は一回地獄で自分を見直せ』と思ってしまうほどの勘違いを発動していたりするのも見かけるので、折角イッセー君の貰い事故でうすしお味になったリアス筆頭のヒロインたちが余りに可哀想だなと思ってこうしました。
注意してほしいのは、うp主もそう言う勘違いものが嫌いなわけじゃないです。とある実力者の悪口でもないです。あれ、うp主も銀髪エルフの娘が好きですし。ただ、そう言う認識には悲しみを感じることもあるというだけです。
これだけ言いましたが、若干の勘違いというか認識のすれ違いは続きます。今回はあくまでも『ヒロインの頑張りに気付いてあげる』という原作10巻でのイッセー君のやらかしをしないようにしただけです。それだけはハッキリと伝えたかったので。
マジで、原作イッセー君、そう言う面でも(トラウマがあるとはいえ)終わっている側の人間なんすよね。読めば分かるあいつの異常さとそれを肯定する周囲のヤバさ。
諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。
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無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
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逃げるな卑怯者(炭治郎並感)