ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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第77話 蛇と親と神への反逆

 

穴を抜けた先は採石場跡地だった。またかいと思ったが、目の前ではドンパチ賑やかなことになっていた。その中では見覚えのある顔が。

 

「ダイチ!」

 

リアス達だ。どうやら皆と合流出来た模様。前方ではヴァーリチームと兵藤がバチバチにやりあっている。見れば、スコルとハティに似た狼がいる。

 

「ダイチ、無事だったようね。ロキが『レッドゾーンをスコルとハティの所に送り込んだ』って言った時は少し肝を冷やしたわよ?」

 

「ああ、なんとかな」

 

そんなやり取りをリアスとしているとひょっこりと件のスコルとハティが出てくる。

 

「……ダイチ?その子たちは?」

 

「ああ、紹介しよう。お前ら、元の大きさに戻れ」

 

「「がう!!」」

 

俺が命じると二頭は大きな体躯へと戻った。それを見て、周囲の皆は驚いていた。特に目の前のリアスは目が点になって無表情だ。

 

「だ、ダイチ?まさかとは思うけど……」

 

「スコル」

 

「ワン!」

 

「ハティ」

 

「くーん」

 

「というわけで、俺のしもべだ」

 

「(ペロペロ)」

 

「(スリスリ)」

 

「え……えぇええええええ!!?」

 

俺のカミングアウトにリアスが大絶叫をする。あとスコル、舐めるのをやめなさい。ハティも俺にマーキングしない。

 

「スコル!ハティ!お前達、一体どういうつもりだ!!親である我らを裏切るか!!」

 

「「グルルルル……!!」」

 

ロキの叫びに二頭は完全に戦闘モードに入る。どんだけ憎かったんねん。あっちにいるフェンリル君、ドン引きしてるじゃん。

 

「神喰狼の娘たちもその手中に収めるか。とことん女たらしだな、レッドゾーン」

 

近くに降り立ったタンニーンさんがそう言う。やめてよね。そんな言い方したら、僕が勝てるわけがないでしょ。

 

「そんなことはどうでもいいでしょう(震え声)」

 

「そうかもしれんな。レッドゾーン、見れば分かるが少々てこずっている。手伝え」

 

「ええ、勿論です」

 

周りを見渡すとそこにはでっかい蛇が数頭。あれは一体?

 

「タンニーンさん。あれは?」

 

「あれか?あれはミドガルズオルムの模造品だ。模造品とはいえ、やはり元が龍王で出来ているのでな、面倒だ」

 

そうかそうか。それなら、こっちの番ではないか?何せ、今俺の後ろにいるのは神殺しの牙だ。それも二頭。

 

「なら、俺達に任せてもらえますか?」

 

「頼む。俺達は少し休んでおく」

 

タンニーンさんがそう言って下がる。さて、と。

 

「スコル!」

 

「がう!」

 

「ハティ!」

 

「がう!」

 

「あの蛇共、狩るぞ!」

 

俺はレッドゾーンに変身し、彼女らと共に駆けだす。

 

 

Side out

 

 

 

イッセーside

 

 

先輩が戻って来た。ロキの奴が邪魔をして、俺達と一緒に転送されなかったが、先輩は無事に合流して、今はミドガルズオルムの量産型と戦っている。

 

何故か狼を二頭連れて。

 

いやね、さっき堂々とロキが『レッドゾーンはフェンリルの娘たちのスコルとハティの所に送った!神殺しの牙二つには勝てまい!』なんて言ってたからさ、心配したんだ。そんなスコルとハティだが、完全に先輩の飼い犬になってやってきた。今は先輩と一緒にミドガルズオルムたちと戦っている。

 

「何故だ!何故だ何故だ何故だ!スコル!ハティ!お前達は父であるフェンリルさえも裏切るか!」

 

ロキが困惑と怒りに染まっている。うーん、原因があるならそっちじゃね?ほら、散歩してあげなかったとか。

 

こんなこと言うのもあれだけど、その……『娘』なんでしょ、二頭って?……悲しいけど、先輩が相手なんだ。多分、心から掌握されてるよ。どんまい、ロキ。

 

ただ先輩が合流した所で、目の前のドン引きフェンリルとロキに俺達が勝てるかってなったら話は別だ。今もこうして、フェンリルの神殺しの牙に苦しめられている。隣にいるヴァーリも既にボロボロだ。

 

「兵藤一誠」

 

「んだよ、ヴァーリ?」

 

今にも倒れてしまいそうなヴァーリから声をかけられる。こんな時に一体なんだ……

 

「ロキとその他は君と美猴、岸波大地に任せる。この親フェンリルは、俺が確実に殺そう」

 

「……は?」

 

ちょっと何言ってるのか意味わからん。殺す?お前が?そんな死に体でか?無茶だ。いくらなんでも大口を叩きすぎている。

 

「ふははは!そう言う割にはすでに瀕死の体!強がりが白龍皇の名を地に落とすことになるぞ?」

 

ロキがそう言うと、ヴァーリが寒気のするほどの睨みをする。

 

「天龍と、この俺を舐めるな」

 

そう言うと静かに口ずさみ始める。すると、奴の体から神々しいオーラが発せられた。鎧の宝玉も七色に輝いている。おい、ドライグ!まさかこれって……!

 

――「そうだ、相棒、あれが『覇龍』(ジャガーノート・ドライブ)だ。よく見ておけ」

 

「我目覚めるは……」

 

<消し飛ぶよっ!>

 

<消し飛ぶねっ!>

 

ッ!これが白龍皇の内にある歴代所有者の残留思念……なんて怨念の籠ったもの……

 

「覇の理に全てを奪われし、二天龍なり……!」

 

<レッドゾーン、強すぎて笑えないんですけど。マジであれに挑むの?馬鹿じゃねぇの?>

 

<いやぁ、赤龍帝が平和主義なんて……俺もそっちになりたかったなぁ!!>

 

……。ドライグさん?なんか妙にフレンドリーっていうか軽い奴らが出てきたんですけど?

 

「無限を妬み、夢幻を想う」

 

――「言ったろ……ああいう怨念が強いのは余りいない、とな。基本的にはああいう能天気な連中だよ……特に俺の方はな……。なんでこうなったんだよ……」

 

<え、こいつに『覇龍』使うの?マジで言ってんの?>

 

<歴代最強とうたわれても、これに『覇龍』か……レッドゾーンの壁は超えられないな……。諦めようぜ、お前ら?>

 

「ドライグさん?ロキとかフェンリルとは別の方向で諦めムードですけど?」

 

――「知らん!俺、知らないもん!少なくとも、俺の方はあんなんじゃないもん!」

 

俺の困惑を余所に詠唱はクライマックスに入る。

 

「我、白き龍の覇道を極め……」

 

<<<えー、マジでやるのー?しょーがないなー>>>

 

『『汝を無垢の極限へと誘おうッ!』』

 

『juggernaut Drive!!!!!』

 

採石場跡地を眩い光が包み込む。俺には計り知れない圧倒的パワー。それを感じられる。何だか統一感のない声がしたけど。

 

「美猴!俺とフェンリルを予定の場所へと飛ばせ!」

 

ヴァーリがフェンリルにつかみかかってそう叫ぶと、美猴は何やらガチャガチャとやり出した。するとヴァーリとフェンリルの体が消えていく。俺が唖然としていると、気が付いたらそこに奴らはいなかった。

 

それにしても、あれが『覇龍』か。鎧も変化していたし、そう言った所に力が出るんだろう。

 

あいつは魔力を対価にしてああして『覇龍』を使う。そうしても結局御しきれていない、と先生は言っていた。もしかしなくても、結局『命』という対価は払ってるんじゃないか?

 

おお、怖い怖い。

 

さて、と。俺は不本意ながら任されたロキを見る。

 

「さて、どうしたものやらって感じだな、おい」

 

「こちらの天龍は三下か。今代は随分苦労しそうだな、二天龍も」

 

――「ふん、レッドゾーンの復活の時点で十分以上に苦労している。お前如きの品評なんてどうだっていいわ」

 

お前、かっこいいのかかっこ悪いのか分かんないんだよ、ドライグ。

 

「よっ」

 

「うわぁ!!」

 

後ろからの急な声に思わず大声で叫んでしまった。悪魔になったけど、根は人間なんだから、幽霊だって怖いよ。

 

振り返る先にいる声の主は岸波先輩だった。

 

「先輩、ミドガルズオルムは?」

 

「スコルとハティに任せた。こっちはどうだ?」

 

さらっとすごいことを言う先輩。あんな化け物を従えるなんて、あんた何者だよ。英雄か。ドライグ倒した英雄だったね、先輩!

 

「こっちは今から取り掛かろうってところです」

 

「そうかよ。……おい兵藤」

 

「なんですか先輩?」

 

「お前、ミョルニル使えないのか?」

 

ぎくっ!痛い所をついてきますね、先輩。

 

そうなのだ。どうやらあのハンマーは邪念が強いとまともに使えない代物で、邪念まみれの俺とは本来縁のないものだったのだ。オーディンのじじい、最初っからそう言えよ!

 

キレていても仕方ない。俺は無理なこととその理由を先輩に話した。すると先輩、何やら考えこみ、そして提案をしてきた。

 

「お前、力が欲しいか?」

 

「え、まぁ、そりゃぁ欲しいっすよ?」

 

そのために日々努力しているんすからね。それが一体何の関係が?

 

「いやぁ、どうすっかな……」

 

先輩、何やらお悩み中。そんなに悩むことが?

 

「……なるほどな。ならやろう。よし、やろう。そうしよう」

 

先輩は何やら納得のいったご様子だ。

 

「よぉし行くぞぉ……」

 

先輩がそう言いだす。だから一体何を……

 

その瞬間だった。俺と先輩を謎の光が包みだした。え、『覇龍』?俺、ヴァーリみたいな詠唱してないんだけど?それにドライグがそう言った類は止めているって言ってたし。

 

――「ごめん、相棒。俺にも分からん。何の光?レッドゾーンの?」

 

「いや、俺も知らん」

 

ドライグと先輩が否定する。その間にも光はどんどん強くなっていき、しまいには俺達はその光に包まれた。眩しっ!?

 

少し時間を置いて目を開くと、そこは何もない真っ白な空間。先輩と俺だけが立っていた。

 

「せ、先輩?これは一体?」

 

「だから知らないって。ドライグさんは知らないのか?」

 

――「い、いや。俺もこんな現象は知らないぞ?」

 

長年の積み重ねのあるドライグですらこの始末だ。マジでなんなの?

 

そんな不安の中、声が聞こえた。

 

『私はおっぱいの精霊です』

 

「「……はい?」」

 

お、おっぱい?

 

 

イッセーside out

 

 

 





はい、問題のシーンの始まりです。原作でも何だか『俺はまともだ』なんて感じで語るイッセー君がいる例のシーンです。

この二次SSを書くために原作読んでいる時、怒りとかの類の感情しかなかったです。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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