ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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新幹線とか特急とか使いたいと思いつつも、値段のことを考えてしまいバスを使うことが多かったうp主でした。
最近は『いつでも気軽にトイレに行ける』ということが最強の要素だということを知りつつあります。バスってその辺は会社によって違いますからね。




第84話 夜行バスと新幹線。どちらを取るかはあなた次第

 

イッセーside

 

「はい、これ人数分の認証よ。制服の裏ポケットとかに入れておけば問題なく名所に入れるわ」

 

ついにやって来た修学旅行当日。俺達は東京駅の新幹線のホームにいる。今目の前にいる部長さん以外は皆授業に行っていて、部長さんは見送りがてら俺達に神社のフリーパス券を渡しに来てくれた。京都ってパワースポットだらけだから俺達悪魔がうろつくには何かと不都合なことがある。そこで京都の裏事情を知る陰陽師とか妖怪さん達が俺達にこうしてフリーパスを渡してくれるってわけ。

 

それと、有事のためを思って、なんとある程度ならそこに対象の駒が無くてもプロモーションが出来るようになったのだ。ただ、本格的なものとは大差がありすぎるので、期待しない程度にしておくべきと言われた。

 

「ダイチも言っていたけど、あなた達の無事が何より。そして旅行を楽しむこともね。だから最初から『英雄派がー』とか気にしないで行きなさい。ダイチもダイチでその辺りのバックアップはする気マンマンだから安心して。分かったわね?」

 

『はい!』

 

岸波先輩がバックにいるなら百人力……なんてもんじゃないな!億人でも足りないだろうな!

 

俺達は部長からフリーパスのカードを貰い、裏ポケットに入れた。

 

「さ、行きなさい。ちょっとの間の別れ。少し寂しいけれど、『王』らしくいるから、あなた達も私に恥じない眷属らしくいなさい」

 

部長に背中を押されて、俺達は新幹線へと乗り込んだ。

 

さぁ、俺達の修学旅行が始まるぞ!

 

 

○○

 

 

「俺、実は新幹線は初めてなんだよな」

 

新幹線が出発して10分くらいだろうか。前の席で松田がウキウキとそう言う。

 

かく言う俺はと言うと、物心つく前くらいに一度乗ったことがある……らしい。いや、しょうがないだろ、物心つく前だったんだもん。覚えていたら逆に怖いわ。

 

俺の席はと言うと、車両の一番後ろ。しかも一人だ。悠々自適な旅が始まるぜ、テンション上がるなー。前には元浜と松田だ。通路を挟んだ対岸にはゼノヴィアとイリナがいる。

 

窓から外を眺める。流石は新幹線と言った所か、景色が一瞬で移り変わる。隣でもゼノヴィアとイリナがそれで談笑している。ははっ、楽しめてそうで何よりだ。

 

新幹線も新鮮なものだ。だけど、俺的にはやっぱ夏合宿の時のグレモリー家所有の列車の方がインパクトが強い。だってよ、文字通りの別次元なんだぜ?

 

我ながら呑気にしていると、ゼノヴィアが隣に来た。お、何だ何だ?告白か?俺、そう言うのはちゃんと場所とか色々ちゃんとしたいんだけど?

 

「イッセー。先に言っておきたいことがある」

 

「なんだよ、急に?」

 

「今、私はデュランダルを持っていない、丸腰だ」

 

いや、そう言う方の告白かい!それにしても何で丸腰なんだ?いつもデュランダルは肌身離さず持っていたって言うのに。

 

「何でデュランダルないの?何かあったのか?」

 

「ああ、何でも正教会に属している錬金術師がデュランダルのじゃじゃ馬なオーラを抑える術を見つけたんだそうだ。あれには私も手こずっていたから、天界経由であちらに送ったんだ。だからない」

 

ふぁー、技術の進歩って奴か。すごいもんだ。てか、正教会ってエクスカリバーん時に協力してくれなかった奴らだよな?そんな奴らが動いてくれるなんてな。

 

「エクスカリバーの時は何もしなかったのに、急だな」

 

「私もそう思う。多分だけど、ミカエル様筆頭のセラフの方々が口添えしてくれたんだろう。何にせよあそこの錬金術師に鍛え直してもらえるなら万々歳だ」

 

ゼノヴィアが続ける。

 

「聖剣の性能を下げずに攻撃的なオーラを抑える。実に興味深いけど、それは裏を返せば私自身の実力の無さに相違ない。グレモリーの『騎士』がこんな体たらくなんてな、何とも情けない」

 

「そんなことあるか。全く、部長の眷属ってどうしてこうも実力や才能のある自分を卑下するんだ?」

 

俺も他人のこと言えないけどな!それにしたって木場だったりゼノヴィアだったり……ギャスパー君はデフォか……あいつは置いておくとして、妙に卑下するよな。

 

そんなことを言うと、ゼノヴィアがクスっと笑った。

 

「何だよ?」

 

「いや。今のイッセーが岸波先輩に似ていてね」

 

「今のがぁ?」

 

冷静に見直してみる。……うん、実に先輩が言いそうなことだった。そう思うと急に恥ずかしくなってきた。やべぇ、顔が熱い。

 

「忘れてくれ、頼む」

 

俺はそう言う。俺が先輩に似てる?いくらなんでも烏滸がましいだろ。魔王様とか部長もそう言うし、何なんだろうな。それに、俺が先輩に似ていたら問題が発生するんだ。その……ドライグさん的に……。だから頼む、皆してそんなこと言わないでくれ……。

 

「ああ、そうするよ。それで何だけど、もし京都で有事があった時なんだが……」

 

「アスカロンか?いいぜ、貸すよ。てか、この旅行の間はずっと持っておくか?」

 

「いや、そこまではしなくていい。あくまでも有事が起きたら、だ」

 

「オッケー。俺もあれに頼ることはあるけど、宝の持ち腐れだしな。お前みたいな筋のある奴の方がアスカロンも喜ぶだろ」

 

「そうは言うけど、持ち主は君だ。鍛えることもした方がいい」

 

「あいさ。お前とか木場とか、いっそのこと先輩に教わるよ」

 

「ああ、そうするといい」

 

やり取りを済ませると、ゼノヴィアは元の席に戻っていく。

 

それからのんびりと外の景色を眺めていると前方から黄色の声が上がった。視線をそちらに送ると、そこには木場の奴がいた。前の車両から来たのか。暇なんだなー……ん?なんで俺の方に来るんだ?

 

「何で兵藤の方に?」

 

「まさか、木場きゅんは兵藤の毒牙に……」

 

「やはりあの二人の組み合わせは鉄板ということね」

 

やめろぉ!どうしてそうも腐るんだ、あんたらは!?

 

俺の苦しみを分かるはずもない木場はこちらに来ると『隣失礼するよ?』とイケメンフェイスで言って席に座る。

 

「どうしたんだ?まさか寂しくなったとか言うなよ?」

 

「そうだね。その時はまた来るよ」

 

や、やめろぉ!冗談で言った俺も悪かったけど、そんなこと言うと腐った女の子たちが騒ぎ出すんだよ!

 

「本題だけど、あちらに着いた時の行動をシェアしておきたいんだ。岸波先輩の言っていたこと、つまり有事の際を想定してね」

 

「確かにな。それは重要だ」

 

やっぱりこいつも気にかかってたか。あの岸波先輩が念を押して言うほどなんだ。確かに勘って言う不確定要素から来るものだろうけど、ドライグも『熟練者の勘程恐ろしいものはないぞ』と言うくらいだし、アザゼル先生も『あいつの勘は当たるだろうよ』と言っていた。俺もそう思っている。多分だけど今までの英雄派の行動が裏付けになっているんだろう。だからこそ、今回の旅行は結構警戒している。……あー、いけない。先輩が『楽しんで来い』って言ってたのに、序盤からこれかよ。先が思いやられるぜ……

 

「お前は別クラスだもんな。明日はどこからだ?風の噂だと三十三間堂だって聞いてるけど」

 

「うん、その通り。そこからだよ。そっちは?」

 

「清水から。そこからは金閣銀閣を回ってって感じ。ちょっとハードだけどな。それが二日目で、三日目は天龍寺からゆっくりと、って感じだ」

 

「三日目に天龍寺か。僕の班も三日目はそこに行くよ。時間が合えば渡月橋辺りで会えるかもね。最終日は?」

 

「京都駅周辺を探索してお土産を買って終了だ。何せ、先輩にちりめん山椒を頼まれてるしな。それに、イリナも京都タワーを登りたいって言ってたし」

 

一応、班ごとのスケジュールはアザゼル先生に報告済みだ。班ごとのしおりまで作らされたし、よく覚えている。

 

その後は情報の交換をし合った。報連相は大事だって先輩や先生に言われているしな。

 

話をしていくうちに、気が付けば旅行とは関係ない俺達自身の話になった。

 

俺は先日魔王様に呼ばれて冥界に行ったんだ。そこでベルゼブブ様にアドバイスをもらった。それは『『兵士』の特性と赤龍帝の力について』。

 

俺はどうも『女王』の力を扱いきれてないらしい。たしかに『女王』へのプロモーションはTHE・最強なんだけど、それをやると赤龍帝の力もあってか、キャパオーバーしてしまうそうだ。

 

要するに、いきなりやることが増えたせいでうまく力を扱えてないってこと。まるで先輩が不死鳥の力を最初は扱えきれなかったと同じだ。

 

『轟熱伝』。先輩の過去を記した本。あれからは先輩の過去を知るという知識欲を満たすだけじゃなく、学ぶことも多い。特に、先輩も最初は未熟だったってこと。寧ろ才能無しの状態だったってことだ。そこから努力を続け、後付けの強大な力も制御できるように努力して……。先輩は昔から先輩だったんだって分かった。

 

それにしても、『太陽の不死鳥』か……。そりゃぁ、ライザーとかレイヴェルなんてカスだよな……。発売後に冥界に行った時にレイヴェルに会ったけど、あいつもあいつで『最近、他家からのフェニックス家への同情がすごい』『婚約パーティーでフェニックス家そのものに怒っていたこと、今なら理解できる』って愚痴を吐いていたし。そりゃおめぇ比較対象が『星』とかどうしようもないだろうよ。しまいにはブラックホールだろ?もうインフレ速度がドラグ・ソボールだよ。

 

話を戻そう。俺も現状は『戦車』はともかくとして『騎士』と『僧侶』の力を扱いきれているなんて言えない。勢い任せな所もあって、速度と魔力が上がっても『なんだかなぁ』って感じだ。

 

そんなわけで今は『戦車』と『騎士』という赤龍帝の力と……というより俺自身と相性のある程度良くて分かりやすいものを使いこなせるようになろうってわけだ。……魔力がなくてごめんなさい。

 

あー、いっそのことドラゴンにでも生まれ変われたらなー!いや、ドラゴンに生まれ変わったところで『翼のないドラゴン』がいるように『魔力のないドラゴン』になるだけか、ガハハ!……涙が流れそうだ。

 

今も脳裏にちらつくのはサイラオーグさん。『轟熱伝』発表の前に手合わせしたんだけど、一撃で俺の鎧を砕いてきた。こんなこと言うのもあれだけど、俺の鎧って旧魔王派の上級悪魔相手でも砕けることはなかったんだ。だからこそ、ちょっと自信が折れた。

 

だからと言って、諦めるわけにもいかないだろうよ。この旅行が終わればサイラオーグさんとのゲームが始まる。だったら、俺も俺のやり方であの人と並ぶ……いや、超えるだけの力を得なきゃならない。

 

その後は木場と先輩たちへのお土産の話をし、あいつは元いた車両に戻っていった。

 

さて、俺はというとやることがあるので瞑目する。そう、神器に潜り込むのだ。もう何回やったのか分からない。それだけやっているのは偏に力が欲しいから。先輩に依存しないだけの、いや、あの人を守れるだけの力が欲しいから。

 

ドライグに意識を任せて俺は神器へと潜り込んだ。

 

イッセーside out

 

 

 





と言う訳で、しばらくは主人公の出番は殆どなくなります。それでも、主人公の蒔いた種は確実に芽生えている、と思いたいです。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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