ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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最近遊戯王のデッキを組んでみました。コレクション的な楽しみ方をしたかったり、やるにしてもエンジョイとかエンタメチックなデュエルをしたいだけだったのでとりあえず安くてある程度強そうな天威相剣を組んでみました。

それで思ったんです。『なんでどっかのペテン師は名称ターン1が付いてないの?』




第85話 神器の中の最強達

 

イッセーside

 

暗い場所を超えていくとそこには真っ白な空間が広がっている。

 

テーブル席があり、そこには歴代の先輩たちが座って、虚ろな表情でうなだれている。

 

『どーもです。また来ました』

 

なーんて明るく話しかけても返事なんてなく。歳の近い先輩に話しかけても返事はない。ドライグが言うには、この人は俺と同い年くらいだが、才能に恵まれていた。『覇龍』(ジャガーノート・ドライブ)に目覚めるのも早かった。だけど、力に溺れ、最期は他の神滅具所有者にやられたんだとか。覇王はいつの時代もすぐ滅ぼされる、だそうだ。俺にはそんな高尚なことは分からない。けど、ドライグのその声はまるで過去の自分を見ているようだった。

 

で、どこまでも人を愛し、高潔な先輩に滅ぼされたってわけか。

 

『それでも、大切なものはあったろうに』

 

俺も、アーシアのことがあって『覇龍』を目覚めさせかけた。今は分からないことばかりすぎて何とも言えない。ドライグも『正しき怒りで目覚めさせるなど今代はイレギュラーすぎる』なんて言う始末だ。俺達、分からないことだらけなんだな。

 

……って言いたいんだけど、実は最近までちゃんと自我がしっかりしていた人もこの中にいるんだとか。てか、多くがそっちだったんだって。

じゃあ、なんでこんな始末になっているかって言うと、先輩の……なんだっけ、『ブラックゾーン』っていう姿だっけ?それを見て、完全に心を折られたってドライグが言っていた。

 

分からなくもない。だってあれは今まで優しくて強い先輩が本気で暴力と蹂躙に感情を任せたらどうなるか、ってことの証明だったもんな。俺はその時『覇龍』で暴走しかけていたから見られなかったけど、後で映像を見させてもらったから分かった。あれは、先輩じゃないと思いたい。確かに、先輩はあの後も自我を保っていた。だが、ディオドラへの仕打ちは普段の先輩とは思えなかった。それだけ、先輩の中に眠る邪悪は目覚めていたんだ。

 

『それにしても……『我、目覚めるは覇の理を神より奪いし二天龍なり』、ね』

 

『相棒』

 

『分かってる。完全詠唱なんかしないさ。ただ、分かんないことだらけでさ。『無限』ってなんだ?『夢幻』ってなんだよ。なんで嗤って憂うんだ?』

 

覇龍発動の呪文への疑問を口にする。そんな時だった。

 

『『無限』はオーフィス。それを嗤う。『夢幻』はグレートレッド。それを憂う。そんな感じじゃないかしら?この呪文、誰が作ったのか不明なのよ。やっぱり神様かしら?』

 

声のする方に顔を向けると、若い女性が立っていた。金髪の美人だ。さっきまでの先輩たちとは違って表情がある。

 

『エルシャか』

 

『ドライグ、久しぶりね。宿敵・レッドゾーンへの狼狽え方、見ものだったわよ?皆も皆でレッドゾーンの本気の怒りを見て心が折れた子もいたりするし、仕方ないのかしら?それにしてもこんなに軟弱者ばかりだったなんてね?』

 

『ぬぅ……』

 

軽い挨拶をすると、ドライグをからかう女性。

 

『相棒、そいつはエルシャ。歴代の中でも1,2を争うほどの強さを誇る赤龍帝だ。女性の赤龍帝の中なら、間違いなく最強だな』

 

『はへぇ……そんなことが』

 

『不思議そうな顔ね。所有者の残留思念の中でも特に例外が二人いるの。私はその一人。ま、神器の中でも特に深層にいるから滅多に出てこないんだけどね』

 

『ベルザードの奴と共に怖気づいて永遠に出てこないかと思っていたんだがな』

 

『さっきは悪かったわ。そんなつれない態度しないで、ドライグ。これでも私とベルザードは奥であなた達のことを応援していたのよ?かつての相棒同士じゃない。ま、彼はちょっとシャイだから出てこないだけなんだけどね』

 

そう優しく微笑むエルシャさん。

 

『ベルザードがね、あなたに興味を持ったの。だからこうして私を寄こしたのよ』

 

『なぁ、ドライグさんや。そのベルザードさんってのは?』

 

そう訊くとドライグはしみじみと答える。

 

『さっきエルシャが1,2を争うと言ったな?そのもう片方だ。間違いなく、こいつらは歴代最強。それに、ベルザードは二度も白龍皇を倒した。本当に強かったよ』

 

ま、マジっすか……!二度って……。生きている間に二度も会って、それで勝ったのか。ちょっとドン引きしちゃった。

 

『それでね、彼からこれを渡してくれって』

 

エルシャさんが鍵穴のついた箱を取り出す。

 

『現ベルゼブブから『鍵』を貰ったのでしょ?』

 

『はい』

 

突然手元が光ると小さな鍵が現れた。これがベルゼブブ様からもらった『鍵』って奴か。冥界に行った時には『そんな、冗談がお上手で』と思って話半分に思っていたけど、マジだったんだ。

 

エルシャさんが笑む。

 

『『鍵』はそのものってわけじゃないわね。あくまでもイメージ。それを手っ取り早く表現できたのね。いい?この箱は赤龍帝のデリケートなところよ』

 

『ドライグの持つ先輩への思いとかっすか?』

 

『黙れ相棒!お前に何が分かる!お前に俺の心が救えるか!』

 

『アハハ!確かにそれだったら私も見たいわ。でも、違う。いわゆる『可能性』っていうものを秘めたもの。本来は開けたらいけないものだけど、ベルザードはあなたならいけるって思ったそうよ。勿論『悪魔の駒』っていう要素もあるあなただからこそってのもあるけれどね?』

 

そう言うとエルシャさんは笑いだす。

 

『それにしても、『グレートドラゴン!せきりゅーてー』!ベルザードと一緒に見ていたわ。まさか誰もが恐れた暴力と破壊の権化である赤龍帝が子供の夢と希望の象徴になるなんてね。ベルザードとかと一緒に大爆笑したわよ』

 

暴力と破壊の権化、か。アザゼル先生やタンニーンのおっさんもそんなこと言ってたな。

 

『ドライグもそんな複雑そうにしないの。レッドゾーン、岸波大地の作った歌、私達の心も救われたのよ?何なら、自我が消えかけていた歴代所有者も自我を取り戻したくらいなの』

 

『え、そうなんすか?』

 

思った以上の反響に俺も驚く。

 

『ええ、そうよ。オープニングの方もいいけど、やっぱり私達ドラゴンの当事者としてはエンディングの『Dino soul』は本当に心に響いたわ。『強き竜の者たちよ その心に牙を』とか『約束のその日の為に 歌おう明日のメロディ』とか。私達の心を楽しませてくれたわ。今更ながら、勇気ももらっちゃったし。……もしも生きている間にあの曲に出会えていれば、私達もまともな最期を迎えられたかもしれないわね』

 

どこか切なげに言うエルシャさんは箱をこちらに差し出してくる。

 

『だからこそ、私も彼らも決心がついた。レッドゾーンをあそこまで燃え上がらせたあなたの可能性を信じたいの』

 

俺は箱を受け取り、『鍵』を近づける。うん、ピッタリだ。

 

『それにしても、今代の白龍皇は今までのは別物ね。赤も白も互いを求める割には目標が別にある。なんだろうねぇ、ガチってた私達が馬鹿みたい。……さ、開けなさい。でも、開けたら最後まで責任を持ちなさい。半端は許さないわ。何が起こっても、一歩を踏み出して、最後まで走り切りなさい』

 

俺はそう言われ、鍵を開けた。

 

『あ、今度からはいつでもいらっしゃい。あなたの話も、レッドゾーンの話も色々聞きたいの。その時は、きっとベルザードもいるでしょうね』

 

エルシャさんがそう言う。瞬間、眩い光に包まれて、気が付けば新幹線の中。

 

あれ?これは一体?

 

――「お前はエルシャから箱をしっかり受け取って、開けたぞ」

 

え、じゃあ中身は?

 

――「いや、知らん」

 

えぇ……(困惑) 一応、あれってお前のもんだろうが……

 

――「どっかへ飛んでいった。だが、いずれ戻ってくる。今のお前ではあれだが、未来のお前なら……いや、明日のお前ならどうだろうな?」

 

そんな意味深なこと言ったって分かりませんよ。全く、困った相棒ドラゴンなことだ。

 

 

イッセーside out

 

 

ちょっと時間が進んでSide in

 

 

今朝、後輩たちが京都に旅立った。お土産のちりめん山椒を楽しみにしているぞ。

 

「大地、そろそろいいんじゃないかな?」

 

俺は父さんにそう声をかけられる。俺は今、スコルとハティのおやつを作っている。材料も簡単。豚のあばら骨だ。それを焼いたものを作っている。さっきまでスコルとハティの散歩に行っていて、その間に冷ましていたが、そろそろ頃合いだろう。

因みに入手ルートだが、商店街のお肉屋から廃棄するものをいただいてきた。俺達一家がスコルとハティを飼っている、というか預かっているという話は噂となって流れていたそうで、話もとんとん拍子で進んだ。

 

俺はキッチンに置いてあった骨withちょっとの肉の焼いたものを乗せた皿を持ち、スコルとハティの所へ行く。匂いで分かったのか、すごいテンションでこちらに寄ってくる。

 

さ、ここでやることがある。

 

「スコル、ハティ。お座り」

 

そう、躾だ。ロキのポンコツの所ではまともに躾をされていなかったようで、最初は苦労したが、物覚えが非常によく、今ではこうしてしっかりと俺達の言うことを聞いてくれる。但し、リアスと朱乃と黒歌のことは余程気に食わないのか、彼女達の言うことは全然聞かない。悲しいね。

 

お座りを宣言すると、二匹は座る。彼女らの前に俺はエサ皿を置き、そこに焼いた骨を置いていく。その目は爛々としている。

 

「待て……待て……」

 

口からよだれが垂れだす。うんうん、よく我慢出来ている。

 

「よし」

 

そう言うと、我先にとエサ皿に顔を突っ込む二匹。お座りも待ても良く出来た。いい子たちだ。

 

俺は窓の外の夕焼けに目を向ける。夕焼け、と言うには既に沈んでしまっているが。

 

神よ、いるなら応えろ。そして叶えろ。彼らの旅の無事を。

 

――『いいですとも』

 

すいません、ガチの神が出てきたら俺のかっこつけがダサくなるじゃないですか。

 

 

 





エルシャさんとベルザードさんは今後も出していきたいキャラ。出せるかは別ですが。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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