ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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第8話 その慈愛をずっと胸に

 

「ほい、どうぞ」

 

「ありがとうございます!」

 

金髪の少女がこちらにかけよって、ヴェールを受け取る。いや、しかし、なんと可憐な……。その瞳の奥もどこまでも澄んでいる。

 

「こんなままではいけませんね」

 

「そんなことはないさ」

 

そう言葉を差し込むと、驚いた表情でこちらを見てきた。

 

「え、私の言葉が分かるんですか?!」

 

……ああ、そう言えば何かその辺りをユノハ様に改造されていたような気がする。そうか、だから英語のリスニングが楽なのか!

 

「あ、いや……なにそう言う機会があって。慣れというものよ」

 

「私も頑張って日本語を勉強したのですが難しくて……うまく言葉が伝わらないこともあって」

 

「そっかそっか」

 

この子、頑張ってきたんだな。眩しいよ。

 

彼女の横を見ると大きな旅行鞄がある。旅人かな?

 

「旅行かな?」

 

「いえ、今日からこの町の教会に赴任することになって……もしかしてあなたはこの町の方なのですか?」

 

「ああ、この町で育ってきた」

 

そうか、教会かぁ。宗教も人事異動だなんて大変ねぇ。……待って、教会っつったか?この町に教会なんてあったか……ってあったわ。でも、あれを教会って言っていいのか?

 

「どうしても言葉が通じなくて、教会の場所もわかんなくて……」

 

……はぁ、困っている人か。『困った時はお互いさまさま』だっけか、父さん。しゃーない。カワイ子ちゃんが困っているのを見過ごすのも寝覚めが悪いしな。

 

「良ければだが、俺が教会まで案内しようか?」

 

「本当ですか!?ありがとうございますぅ!!これも主のお導きのおかげ……!」

 

涙を浮かべながら微笑むシスターさん。こうやって善良な姿を見せられるとつくづくマジで『あそこ』にこの子を送るのが不安になってくる。

 

心配をしているとかわいらしい音がなった。彼女の方からだ。

 

「はわっ!?」

 

……まぁ、旅は道連れ世は情けだ。

 

「ちょっと待ってな」

 

俺はすぐ近くのコンビニへとかけこみ、イチゴクリームをたっぷり挟んだコッペパンと生クリームのパイコロネ、オレンジジュースを買った。

 

彼女のもとへと戻り、俺は躊躇いなくそれを渡す。

 

「ほい、歩きながらだけど食べなさい」

 

「え、そんな……!」

 

「いい。俺のおすすめだ。存分に味わいな」

 

「そ、それでは」

 

一口食べると、彼女の表情が見る見るうちに明るくなる。目もすごくキラキラしている。よその国ではこういうのはないんだろうなぁってのが分かる。

 

「クリスマスに食べたズコットみたいで美味しい!」

 

ズコット?確か、イタリアの菓子だったよな?

 

「君、もしかしてイタリアから?」

 

「はい。そこで私は生まれ育ってきました」

 

『遠くから大変ね』と思うと同時に『コンビニパスタを買わなくて良かった』と思った。下手すりゃ彼女の地雷をぶち抜いていた可能性もあったってことか。おお、怖い怖い。

 

 

 

―――

 

 

 

その後もシスターちゃんはパイコロネを『噂で聞いたカンノーロみたいだ』なんて喜んだりしてくれた。日本の甘味、侮るなかれ。

 

そんなこんなで教会に向かっている途中、俺達は公園を横切るのだが……

 

「うわぁあん!」

 

子供の泣き声が聞こえてきた。見れば男の子が座り込んで泣いており、お母さんらしき人、というか絶対お母さんという人もそばにいて『大丈夫だよ』と声をかけている。転んだのかな?遥輝の奴もちょっと前までは俺と離れただけですぐピーピー泣いてたし、俺の後を追いかけて転んでは泣いていたなぁ。

 

そんな風に昔を懐かしんでいるとシスターちゃんが男の子に近づいていく。

 

「大丈夫ですか?男の子ならこれくらいで泣いてちゃいけませんよ」

 

シスターちゃんは男の子の頭を優しくなでる。彼女はおもむろに手を子供のけがをした膝に当てる。

 

「なんだと?」

 

次の瞬間、彼女の手が淡い緑色に光り、子供の膝を照らしていた。見れば子供の怪我はたちまち治っていく。手品なんてもんじゃない、魔法だ。その光にはまるでコスモスのフルムーンレクトみたいな優しさと切なる願いを感じる。

 

(『この世界には『神器』(セイクリッド・ギア)って奴があるの』)

 

そう言えばラヴィニアを助けた後にユノハ様からそんなものがあるってことをタイムスリップ中に説明されていたな。あれもそうか?

 

「はい、もう大丈夫ですよ?」

 

男の子の膝には、傷はもうなかった。お母さんの方もきょとんとしている。

 

「すごいもんだな」

 

俺は彼女の隣に立ってそう言う。彼女は笑顔で「すいません、つい」なんて言った。

 

お母さんは頭を下げるとそそくさに去っていった。

 

「ありがとう、お姉ちゃん!」

 

子供が感謝の声を上げる。

 

「?」

 

「『ありがとう』、だと」

 

言葉が通じてないようだったので俺が伝えた。そうしたら彼女も優しく微笑んだ。

 

「さ、行こうか」

 

「え、あの……」

 

彼女が少し困惑したように俺に声をかける。どうしたんだ?

 

「この力が、怖くなかったりしないんですか?」

 

「いや、怖くはないだろ」

 

まだこの世界に来た時の赤白ドラゴンの方が怖かったゾ。っていうか、そのコスモスのような慈愛の力を何故恐れる必要がある?

 

「俺の弟の趣味で一緒に見ている特撮があって。それに君の力にそっくりな技を使うヒーローがいるんだ。馴染み深くて、怖いとかは思わないな」

 

「そうですか……」

 

「それに、それはきっと慈愛の神様が君にくれた優しい『祈り』さ。恐れるなんてもってのほかだ」

 

「……!」

 

そう言うと彼女は驚いた表情をして、少し間を置き、涙を流し始めた。あ、やべぇ。女の子泣かせちまった。

 

「あ、えーっと、その……!」

 

「すいません、そんなにも優しい言葉をかけられたことが無くて……」

 

「……」

 

俺は思わず黙ってしまった。この子、名前は知らんが相当な『訳アリ』だぞ?

 

「そうか……」

 

「私は、アーシア・アルジェントと言います」

 

アーシアね。いい名前だ。

 

「俺は大地。岸波大地と言う」

 

「あの、ダイチさん。良ければ私のお話を聞いてくれませんか?」

 

そこから聞かされたのは『聖女』と祭り上げられたただの女の子の末路だった。

 

欧州のとある地方で生まれた少女は生まれてすぐに両親に捨てられた。

捨てられた先の孤児院兼教会でシスターや神父たちによって他の子供たちと同じように育てられてきた。

子供の頃から信仰深く育ってきた少女にその力が宿ったのは8つの時。

怪我をした子犬を不思議な力で治したところをカトリックの連中に見つかった。

 

そこから彼女の人生は変わった。

 

少女はカトリックの教会に連行され、『聖女』として担ぎ上げられる。

日々訪れる信者たちの治癒をする。

噂は噂を呼び、多くの人たちから『聖女』として崇拝された。

 

そこに彼女の意思など無かった。

 

別に治癒自体は嫌いではなかったし、待遇にも文句はなかった。神様から授かったその力を、彼女は心から嬉しく思い、感謝した。

 

だが、寂しくもあった。

 

少女には友達がいなかった。

 

理解していた。

 

自分は『異質な者』と見られていることに。

 

そんな彼女にある転機が訪れる。

偶然にも自分の近くに現れた悪魔を彼女は治療してしまったのだ。

『たとえ悪魔であろうと』。彼女の優しさが彼女を動かしてしまった。

その光景を見ていた教会関係者が内部にそれを報告した。

 

間もなく、彼女は『魔女』として、異端者として扱われ、住む場所を、故郷を追いやられた。

 

神は、彼女を見捨てた。

 

それと同じくらいに彼女にとってショックだったのは、教会で誰一人自分を庇ってくれなかったこと。

 

最初から、彼女の味方なんていなかった。

 

「きっと私の祈りが足りなかっただけなんです。ほら、私バカですから。勉強不足で、こうして助けてもらわなきゃ何もできなくて……」

 

……ねぇ。

 

「きっとこれも主の試練なんです。私がダメなシスターだから、こうして試練を下さって……」

 

……せねぇ。

 

「私、夢があるんですよ。お友達と一緒にお花を買ったり、本を買ったり、他愛ないおしゃべりをしたり……」

 

「許せねぇ……!それが人間のやることか……!!」

 

「ダイチさん?」

 

俺はこの上ないほどにキレている。神よ、何故彼女を見捨てた?人よ、何故彼女を『悪』と断じた?

 

「いいんです、ダイチさん。私は『それでも』、と言い続けていきますから」

 

「アルジェントさん……」

 

ああ、強い。俺は彼女を追いやった人間たちを許せない。己の信じた正義の名のもとに、その正義が敗れていく絶望を見せたい。でも、彼女はそんな奴らを『それでも』と言って超えようとしている。

 

眩しいな……。

 

そうだ。それなら……。

 

「アルジェントさん」

 

「はい?」

 

「今まで君は味方がいなかったんだろう?友達がいなかったんだろう?だったら俺がそれになる。君に火の粉が降り注ぐなら、それを防ぐ盾になろう。君が望むなら、どこへだって助けにいってやる」

 

「ダイチさん……」

 

彼女は涙ぐむ。いい。その涙は、己の傲慢が導いたものじゃない。人間の特権から産まれた涙だ。

 

「私、どうしようもないくらいに世間知らずですよ?」

 

「なら一緒に知っていけばいい」

 

「日本語もまともにしゃべれないんですよ?文化だってまともに知らないんですし」

 

「だから、一緒に知っていけばいいと言ったはずだ」

 

「友達とだって何を話して、何をしたらいいか……」

 

「君がさっき言ったじゃないか。やりたいこと、夢を。それを叶えていけばいいだけだ」

 

「……こんな私でも友達になってくれるんですか?」

 

「当然だ」

 

彼女は泣きながらも、笑顔で俺に頷いてくれた。ユノハ様。

 

――『何かしら?』

 

この子に何かあった時は連絡お願いします。場合によってはレッドゾーンの力を振るうこともためらいません。

 

――『……そう。あなたが入れ込む理由も分かる。承知したわ』

 

よし、これで彼女を少しでも守ってあげられる。

 

「あら、大地ちゃんじゃない」

 

「寿水さん。どうしたの?」

 

呑気な声の先にいるのは寿水さんだ。

 

「そっちこそ、どうしたの?」

 

「この子の、アルジェントさんの道案内をしていて」

 

「へぇー、そうなの」

 

「あ、あの……」

 

「そう怖がらないで。私は寿水。この人のご近所さんよ」

 

「私はアーシア・アルジェントと言います」

 

「アーシアちゃんね。よろしく」

 

「はい!」

 

 

 

 

―――

 

 

 

寿水さんと合流した後、俺達は件の教会まで来た。

 

「ここしかないよな?」

 

「ええ、私の知るうちではここしかないわね」

 

「ここです!ありがとうございます!」

 

「「ああ……本当なの……」」

 

アーシアの赴任先の教会。それは非常にボロボロ。これでもかなりオブラートに包んでいる。包まないで言うと、『超胡散臭いカルト教団の拠点』だ。

 

「あの、お礼をしたいのですが」

 

「いいさ。礼を貰うためにやったわけじゃない。友達が困ってたんだ、助けるってのが筋だろ」

 

「あら、大地ちゃんったら早速口説いているの?」

 

俺の言葉に寿水さんがからかいを入れてくる。まぁ、確かにアルジェントさんは可愛い女の子だと思う。けど、そんなやましい気持ちはない。

 

「く、口説くってそんな……」

 

「あら、照れちゃって」

 

「寿水さん、アルジェントさんも困ってる」

 

何言っているのか分かんないらしく、頭の上に?を浮かべているアルジェントさん。

 

「分かってるわよ」

 

寿水さんを諫め、俺達は踵を返す。さて、俺達も家に戻ろうか。

 

「それじゃあな、アルジェントさん。困った時はいつでも俺の名を叫べ。すぐに駆け付けるさ」

 

「それじゃあね。夜道には気を付けるのよ?」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

俺達は教会を後にした。帰り道、俺は寿水さんとアルジェントさんの身の上話を少しした。したらしたで彼女は眉間にしわを寄せた。彼女、普段から生真面目で冷静(当社比)だから分かりにくいけど、とっても優しいからな、この話が堪えたんだろうな。

 

「全く、教会の連中は……。そうでなくともうちの組織を異端者の流刑地扱いしている節があるっていうのに……」

 

「寿水さん?」

 

「いえ、何でもないわ。黒歌ちゃんにも一応声をかけておくわね」

 

「それがいい」

 

冗談抜きでそこら辺の男程度なら蹴り殺せる黒歌もアルジェントさんに気をかけてくれるようなら安心だ。

 

俺は実に周りに恵まれていると思いつつ、俺達は家へと帰るのであった。

 

 

 

―――

 

 

 

さぁさぁ、アルジェントさんと出会ってから翌日。アルジェントさんのことを両親に話したら『こいつまた女の子口説いてやがる』って目をされたのは気のせいじゃないはず。別に口説いてない。それはそうとして、息子と同年代の彼女のことをそれなりに心配しているのは確かで、色々気を遣うように言われた。

 

余談だが、遥輝からは『どんなお姉ちゃん?』って聞かれたので『コスモスのルナモードみたいな人』って言ったら目を輝かせていた。嘘はついていないからな!厳密に言うとムサシのいるルナモードとかいうなよ!

 

というわけで俺は商店街にいます。

 

――『何の脈絡もないわね』

 

いいじゃないですか、ユノハ様。

 

俺がここに来たのはちゃんと目的がある。それは『アルジェントさんのいる教会に遊びに行くときに持っていくお菓子の材料の確保』だ。どうせなら手作りを送りたいと思うのはいけないだろうか。

 

そんなわけで俺は彼女の思い出の味であろうイタリア菓子のティラミスを作るために材料を購入した。パスタは厳しいだろうが、お菓子はそうではないと思ってしまうのはきっと印象操作の結果だろう。

 

「マスカルポーネよし、スポンジケーキよし、ココアパウダーも……よし。しこたま作るぞー」

 

気合、入れて、行きます!ってなわけで材料を買い終えた俺だが……少し腹が減ったな。何か買い食いするか。

 

そう思って俺は近くのお惣菜屋へと足を運んだ。若鶏のもも唐揚げにささみの梅しそ揚げか。どれも魅力的だ。

 

「あ」

 

俺の目に飛び込んできたのはメンチカツ。ここのお店のメンチいつもすぐ売り切れるからあんまり見たことないんだよね。よし、決めた。

 

「「すいません、あっ」」

 

いつの間にか隣にいたスタイル抜群な女性。彼女と声が被ってしまった。

 

「どうぞどうぞ」

 

「いえ、そんなことないですよ。あなたが先だったでしょう?」

 

譲り合いになる。行動自体はとてもいいことなんだけど、なんだろうねこの不毛さ。

 

「いいからいいから」

 

「じゃあ……すいません、このメンチカツ下さい」

 

「おぉん!(ニャンちゅう)」

 

「え?」

 

「い、いえ……なんでもないっす」

 

マジか、頼むものまで被ってしまったか……仕方ない、今日はメンチを諦めるとしよう。

 

「もしかして、あなたも?」

 

「いえ、いいんです。早い者勝ちですから」

 

「順番を譲ってもらったのに……」

 

「いいから……俺が惨めになる……」

 

「……それじゃあ、私がメンチカツを買うのであなたがこの後買うものと半分ずつ分け合いませんか?」

 

女性からの甘美な誘い。そうだね、別に急ぎの用事もないし、こんな美人さんとちょっとしたお食事が出来るのも悪くない。

 

「……おなしゃす」

 

彼女はメンチカツを、俺はひじきと豆腐のハンバーグを2個買った。悪いな、この体はまだ若いせいか燃費が悪いんだ。

 

そんなこんなで近くのベンチに俺達は座り、仲良くお食事をした。何か分かんないけど麻婆豆腐は山椒を効かせたいという話題で盛り上がり、名前を教え合うくらいに仲良くなった。

 

彼女の名前は『朝倉さん』、大企業の平社員をしているそうだ。今日は休暇を社長に潰されて彼の命令

でこの町に来ているんだとか。マジか、その仕事辞めたら?

 

そんな彼女だが、かなり思い悩んでいるよう。話を聞くと、何でも彼女の休暇を潰した『アザゼル』っていう社長の命令で部下が人殺しを敢行しようとしているからそれの妨害をやらなければならないらしく、そのために人が死ぬことを近々するそうだ。いや、すぐ警察にGOだろ。どんだけヤバいことしようとしてるの、その部下って人。

 

「全く、あの人は世話が焼けるもので……」

 

最初の頃は社長に畏怖の念を持っていたそうだが、最近自分が会社の裏切り者のテロリストの娘であったことを知って悩んでいるそうだ。そして質が悪いことに、自分が真面目に働いてきた分の信頼もあってか、このことを知って以来、上司たちの気遣いがつらくなっているということ。無理に自分をフォローしているようで落ち着かないとのことだ。

 

「私は、結局どうすればいいのか……」

 

……何かすげー思い悩んでいるけどツッコミたいところがある。

 

「あのー、朝倉さん」

 

「何でしょう?」

 

「あなた、そんな悩む必要あります?」

 

「え?」

 

「聞く限りじゃあなたはまだ道は踏み外したわけじゃない。だったら別に裏切り者の親に関しては『あのクソッタレ、野郎ぶっ殺してやる』くらいの感覚でいいんじゃないんすか?」

 

「……」

 

え、そんなに驚くこと?どんだけ思いつめていたんだ、この人。

 

「俺達はこの星の中でも頂点に位置するほどの高度な知的生命体。生きていりゃ嫌でも思い悩む。だからと言って、それで止まってられない。進むにしても、戻るにしてもだ。それにだ、こうやってご飯を分け合えるってのは強さの証だ。未来を変えられる力を持っていること相違ない」

 

「未来を、変える……」

 

「そうだ、なんなら今すぐそのクソ親ぶっ飛ばそう。裏社会ですらそんな裏切りなんてリスクのある行動をとる奴はすぐ死ぬわけだし」

 

「そう、ですか……」

 

朝倉さんはその一言を言うと猶更顔を曇らせた。こんな若造が出しゃばってすいません……

 

「ありがとうございます。少し心が楽になりました」

 

「あ、はい」

 

「私も私なりに少しぐらいあがいてみるのもありなのかな?」

 

「……」

 

「ごめんなさい、今のは気にしないで……あ、時間が」

 

彼女は腕時計を見るとそう言う。どうやら時間が押しているらしい。

 

「今日はありがとうございます。少し未来が見えた気がします」

 

「こんなガキでも力になれてなによりです」

 

そうして俺達はそれぞれの用事を片付けるために足を進めた。さーて、帰ったらティラミス作るぞー!

 

 

 

 

 

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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