ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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うp主は豆腐が好きで、個人的に厚揚げは大好物に近いです。



第90話 湯豆腐と日本酒と

 

イッセーside

 

大波乱の昨晩が過ぎて、三日目。俺達は嵐山方面を攻めていく。あ、元浜松田コンビだが、案の定シトリー眷属の皆様にしばかれていました。

 

そして嵐山方面最初の場所は天龍寺。バスや電車を乗り継いで到着した。趣のある門が俺達を出迎えている。

 

あと、また事件っぽいものに出会った。今度はひったくりだった。俺も対応しようかと思った矢先で知らない男性がひったくり犯を抑えていた。京都人って皆護身術身につけてるのか?

 

しかし、天龍ね。何だかドライグさんに関係してそうな名前だね。

 

――「悪いな相棒。俺の記憶に京都でそう言った戦いをしたものは明確には残っていない。多分、忘れたかそもそも関係ないかだな」

 

あらら、そりゃ残念。まぁ、仮に戦っていても、昔と今じゃ風景だって違うだろうしな。

 

大きな門をくぐって境内を進む。受付で観光料金を払っていると幼い声をかけられた。

 

「おお、お主たち。来たようじゃの」

 

「九重か。待たせたな」

 

「うむ、約束通り嵐山方面の観光案内をしてやろうと思うてな」

 

おや、今日はケモ耳と尻尾は隠している。それもそうか、桐生達はこっちに関係ないしな。

 

俺と会話する九重の姿を見て、松田と元浜は大層驚いた。

 

「あらまぁ、随分可愛い女の子。イッセー、お前、こんな子をナンパしてたのか」

 

「ナンパじゃない」

 

失敬だな、この禿げは。色々こっちにも事情があるんだ。

 

「ハァ……ハァ……」

 

……一応警告しておくか。

 

「おい、この子は岸波先輩の知り合いだ。手ぇ出してみろ。帰ったら殺されるぞ」

 

「げぇ、岸波先輩のお手付きかよ!死にたくねぇし……しょうがない」

 

そんな元浜を後ろからぶっ飛ばして九重に抱き着くのは桐生。

 

「やーん、かわいい!何よ、兵藤。岸波先輩伝いでこんなかわいい子を呼んだの?」

 

「いや、まぁ、うん……」

 

抱き着いてほおずりまでし出す。

 

「は、離せ!馴れ馴れしいぞ、小娘!」

 

「お姫様口調で嫌がるなんて最高じゃない!キャラ造形も完璧で素晴らしい!」

 

はぁ……こりゃダメだ……。

 

俺は桐生を九重から離す。

 

「こちら九重。岸波先輩の妹分みたいなもので、俺やアーシアたちの知り合い」

 

「九重じゃ、よろしく頼むぞ」

 

えっへんとする九重。流石は姫様、ふてぶてしい。でも、俺は分かっている。この子だってお母さんがいなくて寂しいってことくらい。今だって必死になって強がっているだけだって。俺も岸波大地って男の後輩だ、それくらいの機微は分かる。……いや、あの人、女心だけは鈍感だな。

 

「それで、九重。観光案内って言ってたけど、何するんだ?」

 

そう訊くと九重は胸を張って答える。

 

「私も名所について回ってやるぞ!」

 

……ははっ、可愛いものだ。子供の背伸びって奴か。うんうん、いいもんだ。

 

「それじゃあ、早速だけどこの天龍寺を案内してくれよ」

 

「もちろんじゃ!」

 

俺がそう言うとぱぁっと笑顔を輝かせる九重。今だけでいい。今だけでいいんだ。この子が笑顔であってくれ。

 

 

――

 

 

そんなわけで俺達は九重の案内を受けた。天狗のじいさんとかに教わったんだろう知識を自信満々に話す姿はとても可愛らしいものだった。同時に一生懸命に案内する姿を微笑ましく思った。

 

大方丈裏の庭園や雲龍図。色々見た。特に今言った雲龍図はドライグ的にも思うもんがあったようで、『玉龍』っていうドラゴンのことを軽く話してくれた。そういや、タンニーンのおっさんが『玉龍は隠居した』とか言ってたな。

 

それから二尊院に竹林の道、常寂光寺。九重の案内は続いた。どれもこれも圧倒される景色や体験ばかりだった。

 

そんなこんなで色々体験した俺達は、九重の薦めで湯豆腐屋にて昼食をとっている。メニューは勿論湯豆腐だ。

 

いやぁ、豆腐はいいね。豆腐は人の心を潤してくれる。リリンの生んだ文化の極みだよ。

 

「和の味だな。悪くない」

 

「はい、普段食べているものよりも風味がしっかりしていて美味しいです!」

 

「お豆腐いいわよねぇ」

 

教会トリオの評価の上々だ。

 

ふとゼノヴィアとイリナの唇を見る。何だろう、妙に色っぽく感じる。昨晩のことがあったからだろうか……。いかんな、これじゃあ、行動に支障をきたすぞ。

 

でも、イリナのおっぱいの感触がいまだに脳裏にこびりついて離れない。あかん。

 

「あ、イッセー君」

 

煩悩に塗れていたら声をかけられた。振り向くとそこには木場がいた。お前ら、隣の席で食ってたんか。

 

「おおっ、木場か。そういや、お前も今日は嵐山方面だったな」

 

「うん、それでもこうしてお昼時に会えるなんてね。天龍寺には行ったのかい?」

 

「ああ、俺が言うのもあれだけど、見事な龍が天井にあったぜ」

 

「君ほどの存在がそう言うなら楽しみだな。僕もこれから渡月橋の方を見てから午後は天龍寺に行こうとしていたところなんだ」

 

「渡月橋か。俺達も食い終わったら行くぜ」

 

なーんて話をしているとまた一人知った声が。

 

「おう、お前ら。嵐山堪能してっか?」

 

「アザゼル先生」

 

まさかの登場である。しかも酒の臭いがする。てか、今も日本酒飲んでるし!まだ昼間ですよ!?

 

「アザゼル先生、昼間から教師が酒を呷るのはどうかと思うっすよ?」

 

そう非難すると『その通りです』なんて声が先生の対面から言われる。ロスヴァイセさんだ。

 

「その人、私が何度注意しても話を聞かないんですよ。生徒の手前、そう言う行為・態度はならないと再三言っているのですけど……」

 

ああ、この人がアザゼル先生の保護者なのね。青筋を立てているのを見るに、余程我慢ならないようだ。

 

「まぁ、そう言うな。こっちもこっちで色々調査している。その休憩だ」

 

そっか。先生は『禍の団』(カオス・ブリゲード)の調査をしていたのか。

 

「だけどよロスヴァイセ、お前もちったぁ要領よくいかないと男も出来るもんも出来んぞ?」

 

「い、今はそれは関係ないじゃないですか!」

 

机を叩いて抗議するロスヴァイセさん。彼女、この辺り相当コンプレックスになってるそうだしな。最近ちょっとは改善されたようだけど、それでもこれだし。

 

「もう、あなたに酒が飲まれるくらいなら私が飲みます」

 

アザゼル先生から盃を奪って飲むロスヴァイセさん。いい飲みっぷりだ。

 

「ぷはー……だいたいあなたはれすね、ふだんからそんなたいどだからダメなんですよ!」

 

「一杯でこれ?」

 

アザゼル先生がちょっと困惑する。既に言語が怪しいロスヴァイセさん。驚いていると二杯目をつぎ、再び豪快に飲む。め、目がだいぶ据わってますね……

 

「わらしはね、よっぱらっていやしないんれす。なにせおーでぃんのクソジジイのおつきのころからおさけのせきにはつきあっていたりしててれすね。……あー、だんだんおもいだしてきたらムカついてきたな。あのジジイ、さんざんわらしがたっくさんフォローしたってのに、やれおねえちゃんだ、やれさけだ、やれおっぱいだ。あほみたいなことをたびさきでいいやがって。もうろくもたいがいにしろよ!てめーはゼウスかなにかか!ヴァルハラのほかぶしょからはかいごしなんていわれて、やっすいきゅうりょうでジジイのみのまわりのせわして。そのせいだ!そのせいでかれしができないんだ!かれしはできないし、かれしはできないし……うぉおおおおおおおん!」

 

長い愚痴の果てにまるでドライグのような号泣をし出したぞ、この人。

 

――「失礼だな。俺はもうちょっと迫力があるぞ」

 

団栗の背比べすぎて何も言えないよ、俺……

 

これにはアザゼル先生も頭をポリポリかきながら困った様子。

 

「分かった分かった。愚痴くらいなら聞いてやるよ」

 

「ほんとうれすか?あなたいいとこあるんれすねー!てんいんさーん!おさけじゅっぽんついか!」

 

まだ飲むんかい!しかし、ひっどい酒癖だ。

 

「お前ら、さっさと食って先に行け。見世物にしては余りに無様がすぎるからな……。俺が見ておく」

 

アザゼル先生も腹を括ったようなので、俺達はそのご厚意に甘えてささっと食事を終えて、店を後にした。

 

「なにがほくおーのせんしだ!なにがアースしんぞくだ!わらしには金があるんだ!けっこんだってもうすぐなんだ!」

 

「……何となくジジイの気持ちが分かった。イッセーとか岸波が何とかしてくれるから、な?」

 

「ほんとうれすか?!グレートドラゴンとレッドゾーンが?!やったー!ようやく春が来たー!」

 

「ああ、うん……」

 

……俺、何も聞いてない。聞いてないから。

 

 

――

 

 

店を後にして渡月橋まで来た俺達。普段は真面目一徹なロスヴァイセさんのとんでもない姿を見て、皆ドン引いている。

 

まぁ、前の上司があのクソエロジジイことオーディンだもんな。ああもなるか。

 

……いや、なるか?

 

そんな訳で渡月橋。桐生が『振り返ると授かった知恵が全てパーになるけどお前らなら問題ない』と元浜と松田に言っては言葉を返され、有名な『振り向くと男女が別れる』っていうジンクスを言うとアーシアが過去一真剣な表情で『振り返りません』って言っていたり、楽しい修学旅行だった。

 

何ともない日常を、平和をふと『いいものだな』なんて思ってしまう。なんつーか、俺、ここ最近急激に老けたな……。自覚がある分、結構心に来るものがある。しかも、それが『大きな成長』とかなら分かるんだけど、それを感じないというか。

 

いやまぁ、確かに夏合宿の時に比べたら平和だろうし、そう思うのはさもありなんというか……。

 

――「初っ端から格上たちとの戦いにタンニーンとの修行、『覇龍』(ジャガーノート・ドライブ)一歩手前までの覚醒。老ける原因などいくらでもあった。それも全部自分から首を突っ込んだものだろう」

 

……レッドゾーンとか?

 

――「おぉん!(ニャンちゅう)」

 

カウンターされることを分かっていて他人を馬鹿にするんじゃない、全く。会話がへたくそか、この天龍は。

 

俺はソロで渡月橋を渡る。さて、反対はどうしたもんか。そう思った時だった。全身を妙に生暖かい感触が包んだのは。

 

 

イッセーside out

 

 

 





お酒は二十歳になってから(重要)

日本酒のおすすめだと、個人的なおすすめ銘柄は(今の所)十四代とくどき上手です。手軽に手に入るという意味では八海山とか景虎辺りとかですかね。冩楽とかも好きです。最近はワイナリーとかも日本酒に着手しているそうですし、界隈の広さに驚くばかりです。

今は未成年のDMPは大人になったら飲酒デュエマをするといいですよ。行くところまで行くと、裁きとか魔導具なんて動かせたもんじゃないですからね。ただ、それがすごく面白い。互いにヘマしては笑う、大人ならではのカードゲームの楽しみ方です。

諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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