ハイスクールD×D×R~禁断の使徒が頑張るRe:ライフ~   作:ブラッキオ

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ここ最近のデモコマ推しを見ると赤黒バイク強化を期待してしまうんですけど、どれだけ能力が強くてSAの4コスト以下のコマンドでも『多色』となるだけで、そうでなくても速攻なのに多色枚数が十王篇並にヤバい赤黒バイクがもっとヤバくなるというか......
その点、赤緑バイクはいいっすよね。アポロの解禁だけという(届かないであろう)祈りをするだけで出力自体は大きな変化はなさそうですし。3コスト以下の緑から進化出来る赤単色or赤緑多色の進化コマンド・ドラゴンが出たらそれだけで改革になりますし。
私はドキンダムX使いたいので意地でもアドバンスで戦える赤黒にします。



第98話 例外のバーゲンセール

 

 

イッセーside

 

英雄派の連中が一斉に禁手を使う。ジークフリートは教会由来の光の剣を使う。ジャンヌは木場の聖剣版の神器。ヘラクレスは、何かよくわかんないけど、ミサイルを飛ばす。

 

とにかく、指示を出して、ゲオルクって奴から全員遠ざけることにした。

 

俺はと言うと、曹操と対峙している。

 

挑発をしてみるが、逆にこちらを見抜いてくる。しかも、随分俺のことを見抜いているようだった。

 

埒が明かない。とにかく一発小突いてみるか。

 

俺はブースターを噴かせて曹操へと突撃する。ワンツーとジャブを入れつつ大きな一発を入れてみるが軽いものはいなされ、大きなものは避けられた。かーっ!こいつめんどくせー!

 

「君のようなテクニック系を警戒する相手にはテクニックは効かないだろうしね。思いのほか真正面から突撃した方が良さそうだ」

 

こいつ、見抜いてやがる。俺は距離を縮めて至近距離でドラゴンショットをぶっ放す。が、槍で手を弾かれてあらぬ方向に飛んでいくドラゴンショット。

 

一旦距離を置こうとした瞬間、死ぬほど嫌な予感がしたので全速力でその場を逃げた。曹操の構えから見るに、どうやら俺に聖槍を刺そうとしていたようだ。

 

「筋はいいが、俺を相手にするにはまだ未熟だな」

 

「その未熟の手でてめぇはぶっとばされるんだ」

 

そう言うと曹操は憐れむように言う。

 

「この聖槍は悪魔にとって絶対的な天敵だ。それでもまだ臆することはないか」

 

「当たり前だ。おめーのような外道と愚かのハイブリットになんざ恐れている暇はないんだよ」

 

すると大爆笑する曹操。なんだよ、こいつ。情緒不安定すぎるだろ。

 

「なるほどな、ヴァーリが気に入るのも分かったよ。奴もいいものを見つけた。……やるか」

 

聖槍の先端が開き、光の穂先が生まれる。どうやらそれなりに本気を出すようだ。

 

俺は一気に倍加を大量にかける。さて、『暴龍の鉄槌』(クロス・クライシス)はまだ使いたくない。っていうか、そもそもパイリンガルを知っているあいつらだ。『暴龍の鉄槌』も知っていておかしくない。その警戒すら破壊しつくすのがそれなんだが、だからと言って無策でぶっこんでいい技でもない。仕方ない、普通のフェイントをかましてやろう。

 

俺は曹操へと近づき、右ストレートを撃つ。当然弾こうとする。

 

だが、それでいい。俺は直前で右手を引っ込め、左手を突き出す。そこから更にアスカロンを飛び出させる。当然倍加付きでだ。

 

俺のアスカロンが余程奇をてらっていたのか、避けない曹操。そのまま奴の左腕を斬る。

 

内心ガッツポーズしたい所だが、そうも言っていられない。こいつが何をするか分かったもんじゃないからだ。

 

俺は警戒していると、曹操は斬り落とされた左手を取り、無理矢理傷口同士を抑える。そして奴は懐からとんでもないものを出した。

 

そう、小瓶。しかし、何でもない小瓶ではない。曹操はその中身を傷口にかけると、たちまち腕がくっついた。

 

そうだ。

 

「『フェニックスの涙』……!なんでお前らが!」

 

そう問い詰めると曹操は笑う。

 

「裏のルートで手に入れた。ルートを確保し、金さえ払えば渡す輩はいるもんさ。尤も、フェニックス家の者は俺達の手に渡っているなんて露程にも思っていないだろうけどね」

 

「こいつ……!!」

 

それはてめぇらのような馬鹿の手に渡っていいようなもんじゃないんだよ!それがあればどれだけの人が救えるって思ってるんだ!

 

「おやおや、怒りでオーラを増幅したか。感情での上下は破滅を生む。実際、君はそれで『覇龍』(ジャガーノート・ドライブ)となりかけただろう?」

 

そんなもんはどうだっていい!今はこいつをぶっ飛ばさないと気が済まない!

 

そんな時、俺の怒りを鎮める音が聞こえる。それは鎧が崩れる音だった。

 

「時間差だったが、これでも反撃させてもらったよ。どうやら、赤龍帝の鎧にも聖槍は効くようだ」

 

ドライグさん。

 

――「気をつけろ。聖槍の効果か知らんが、修復が少々厄介だ」

 

ちっ!これが弱点って奴かよ。あいつの攻撃はまだ本気じゃない。だっていうのに、こっちはこの有様だ。これじゃあ、ぶっ飛ばすのも満足にいかない。いけても、奴らの手には『フェニックスの涙』もある。どうしたもんだよ……!

 

そんな時だった。ジャンヌがこちらへと戻って来たのだ。

 

血だらけのイリナを抱えて。

 

「あら、こっちはまだやっているの?」

 

ジャンヌは余裕そうにそう言う。

 

「ま、赤龍帝だ。彼らよりはやるんじゃないのかな?」

 

ジークフリートは木場とゼノヴィアを抱えてやってくる。

 

「なら、俺が赤龍帝とやればよかったぜ」

 

ヘラクレスはロスヴァイセさんを俺の前に投げ飛ばす。

 

……は、嘘だろ?

 

「悪いな赤龍帝。どうやらもうフィナーレのようだ。君達は間違いなく強い。悪魔の中でも上だ。けど、英雄の力を持つ俺達にはまだ届かない。それにな、悪魔や堕天使、ドラゴン、妖怪、人間の敵同士が協力したら怖いだろう?脅威外ならないだろう?だったら立ち上がらないと。人間が魔王やドラゴンを倒すのは自然なことだ。それが俺達の基本的な行動原理さ。さて、ゲオルク、魔方陣はどうだ?」

 

曹操はそう言うと、こちらに見向きもせず仲間達と実験の話をし出す。

 

……ああ、ダメだ。こんな状況でも諦めたらいけないのに、俺の心は折れるばかりだ。

 

「イッセーさん!」

 

「母上!」

 

後ろからアーシアと九重の声が聞こえる。でも、二人の声さえ俺を立たせるに至らない。なんで、こんなことに。

 

悔しい。

 

悔しさの余り、涙が流れる。いつだってそうだった。俺は弱かった。肝心な時、いつもこんなザマだった。どれだけ努力しても、届かない。

 

レイナーレの時もそうだった。ライザーの時も、コカビエルの時も。ずっとずっとそうだった。

 

いっつもいっつも先輩に頼ってばかりで、俺達は結局何も出来なくて、そのくせして先輩が『よく諦めなかった』って褒めてくれたのをうれしく思って。最初から弱くて諦めていたような奴だったのに。

 

俺は……俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「た、助けてぇ!」

 

どこかで轟音が響く。

 

「曹操ぉおお!!騙しやがったなぁああ!!」

 

悲鳴があがる。

 

「痛いぃいいいい!!」

 

苦悶の声が広がる。

 

「……」

 

最早動かぬ死体のようになった者もいる。

 

「いやだ!死にたくない!!死にたくない!!」

 

自ら捨てた生に縋る者もあらわれる。

 

全てはただ一つの無双の駒のせいで。

 

「俺の後輩たちに何をしたぁあああ!!」

 

紅い閃光が、瞼の裏に映る。

 

「選んだ相手が悪かったな、その顔を剥いでやる!!」

 

バイクの大きな排気音が、京都を包んでいく。

 

それは敵の戦意を砕く終末の鐘で、味方の戦意を奮い立たせる鬨の声で……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかムカついてきたな(急変)

 

――「あら、泣くのは終わり?」

 

エルシャさんがそう問いかけてくる。ええ、泣くのは終わりです。だって俺は『グレートドラゴン』ですから。子供たちの希望がこんな奴らに泣かされちゃいけません。それに俺は世界の英雄・岸波先輩に可愛がられています。だったらこんな所でへこたれるわけにはいかないんですよ。

 

だというのに、何やってんだ、俺は。全く、呆れる。これが仮にも世界を滅ぼしかけたドラゴンを宿し、皆のヒーローになった男の姿か?

 

いっちょやってやろうじゃないですか!

 

――「上等!あなたは可能性の塊。私とベルザードという歴代最強が認める歴代最弱にして最優の赤龍帝。それに、世界の英雄・レッドゾーンから力を授かった男。今こそ力を解き放って!」

 

……かっこつけて申し訳ないですけど、今から望むものは決してかっこいいものじゃないです。どこまでも泥まみれです。それでも、エルシャさんは俺を認めてくれますか?

 

――「当たり前よ。それもまた一興よ」

 

そうですか。ありがとうございます。俺、勇気を貰いました。

 

宝玉が辺り一帯を照らし出す。

 

周囲には人型の光が現れ、俺の中に入っていく。

 

『勇気だ!』

 

『悪に負けない勇気だ!』

 

『諦めちゃダメだ!』

 

『諦めるな!』

 

声が聞こえる。

 

曹操もこれには驚いた様子だ。

 

「なんだ?」

 

全身を再び鎧が覆い、その各部位にある宝玉が赤い閃光を放つ。不思議だ。体が熱く感じる。でも、いやな感じじゃない。力がみなぎる。ドライグ、これが『覇龍』って奴か?妙に戦慄とかそう言う感じがないんだが?もっと純粋なパワーって感じで……しかも、どこか先輩の力を感じるというか。

 

――「ああ、相棒。俺にも感じる。懐かしいもんだ。これは……俺の本来のオーラだ。激情に駆られ、『覇』の力に身を委ねたものじゃない。呪いでもない。これは、俺が肉体を持っていた頃のそれだ。ただただ、白いあいつに勝ちたかったあの頃の……。レッドゾーンの力はおそらくロキの時に流し込まれたものだろう。まさか、あれが着火剤になるとはな。ありがたいものだ。……うわぁああん!レッドゾーンが俺の内側にいるよぉおおお!!」

 

ど、ドライグぅううう!!?

 

――「ああ、すまない。取り乱した」

 

そんなドライグの情けない声の後、俺達を赤いオーラが包み込んだ。

 

 

――

 

 

目を開けると、そこは白い空間。あ、あれ?ここは一体?と思っていると、目の前にエルシャさんと一人のダンディな男性が。もしかして、ここってブーステッド・ギアの中?

 

未だ混乱している俺にエルシャさんは微笑みながら言う。

 

『あなたの扉が開かれたわ。これで『覇龍』以外の道が開かれた』

 

お、マジか。それにしても、先ほどはありがとうございました。ちょっと勢い任せな所もありましたけど。

 

『それでいいのよ。私達もそんなものだったんだし。それに、あなたが求めたものがあの『岸波大地』だってんですもの』

 

う、うぐぅ!

 

『憧れと言う『理解から最も遠い感情』が、絶望と言う『理解しすぎてしまった感情』を打ち砕く。まさしくあなたがこれから通る道で、そしてあなたがこれから作る道。いいじゃない』

 

お、俺にそんなことが……。

 

『だからこそ、私も消えられない。逝きたくない。どうせならずっとあなたといたい。あなたを見ていたい。そう思った。これからもお世話になるから覚悟してね』

 

う、うっす。エルシャさんみたいな美人さんにそう言われると、ちょっと心に来るものがあるっす。

 

『……レッドゾーンの良くない所も影響受けているわね』

 

そ、それでそちらの俺を見てくる男性は?

 

『ベルザードよ』

 

お、おう。この方がベルザードさん……

 

『私達は思ったの。あなたなら……あなたとドライグ、仲間達なら、赤龍帝の呪いも解き放つことが出来る。私達以外の残留思念も解き放つか、未練がましく残るけど良い方向に行かせてくれる。そう思っているわ』

 

エルシャさん……。

 

俺は思わず涙が溢れそうになった。俺、こんなにも支えられていたんだ。そしてこれからも支えてもらえる。うれしいな……。

 

『さ、ベルザードも何か言うのでしょ?』

 

エルシャさんに促されるベルザードさんはこちらを向く。

 

『生命の輪を鎖にして 祈り歌を届けよう』

 

……っ!?

 

『唇から唇へと 刻を越えて伝えて』

 

……っ!!?

 

『いいものだな』

 

ベルザードさんはそれだけ呟いた。あなた達、本当にあれが好きなんすね。俺も大好きです。OPのヒーローチックな方もいいっすけど、やっぱドラゴン当事者はこっちの方が心に来るものがあるっす。

 

『ふふっ。ベルザードも満足したようね。それじゃあ、また奥に引っ込むわ。たまに出てくるけれど、それでもあなたが声をかけてくれればすぐにでも出てくるわよ』

 

俺はエルシャさん達に見送られながら空間から意識を戻していく。

 

さて、ここからが本当の勝負って奴だ。

 

 

イッセーside out

 

 

 





当初は『木場君達も優勢な戦いをする』という案もありましたが、原作の流れを汲むか迷った結果、原作通りの強化を与えるならこうする方がいいかなと思い、ここに至りました。


諸事情によりこの作品の全データが吹っ飛んで継続投稿のやる気も吹っ飛んだうp主です。HSD×Dから逃げるのも癪なせいか、リブートも本格的に視野に入って来た次第です。心機一転のリブートをするか、それともこの作品を意地でも続けるかアンケートと取りたいです。因みに、リブート後だと主人公の眷属は完全ハーレムでない方がやりやすそうなので、完全ハーレムでなくなります。とりあえず12章は意地でも書ききります。

  • 無理スンナ。リブートしたらしたで読むで
  • 逃げるな卑怯者(炭治郎並感)
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