幼馴染のアーモンドアイが勝負を仕掛けて来た!! 作:グリザイユの牢獄
私のお兄ちゃん…私のトレーナーは『変人』、『奇人』と言われる事が多い。ある意味でタキオン先輩のような枠組みに居るかもなとお兄ちゃん自ら自称する。
わたし…アーモンドアイの目の前には大量の英語の論文、大量のモニターの真ん中に目立つように存在するノートパソコンとゲーミングPC。
今年の春のトレーナー試験に主席で受かったためかお兄ちゃんのトレーナー室はかなり広い。キッチンやミーティング室、お兄ちゃん専用の書斎に……『明らかに多いホワイトボードの数々』と。
ここはトレーナー室です。確かにホワイトボードは1つや2つくらいはあるかもしれないけど…お兄ちゃんのトレーナー室には驚く事に6つもある。
そう……6つ。
しかも全てミーティングに使われることも無い…え?ミーティングには何を使うか?基本的には全てタブレットを見せて対面やリモートで話し合いを行ってるのでホワイトボードは『その目的』では全く使われない。
「パソコンやタブレットの方が資料まとめだとかスライドとか作って表現するのが楽なんだわ…いやまぁ紙で作業すると腕がしんどーってなるんすわ」と独り言のように呟いている。
ほら……目の前の光景をよく見れば分かると思う。
「だぁ…クソォ。…論文のためだけにここまで計算するとかなんだよ…こんな計算なんて自分でやれよアホって言いてぇよマジで…眠っ……ガァ!!!眠い!こちとら今何日徹夜してんだ本当!!!」
目の前で白衣を着てしんどそうにホワイトボードに仕事のための計算式をひたすら書き続けてるお兄ちゃんの姿が居る。
わたしにも全く気付いてないしおまけに目の下の隈も真っ暗で……真っ黒!?
「ちょっとお兄ちゃん何してるの!?寝て!早く寝て!!」
「あぁ……アイ?なんでここに?」
「最近少し眠そうにしてると思ったら…また無茶して!!もう…休んで!少しはゆっくりして!」
「いや……多分俺もう少しで論文書き終わるから…これ終わればちゃんと寝るから…」
「てか間近で見たら髪ボロボロじゃない!!せっかくの緑の綺麗な髪色なのに大切にしないとダメ!…そもそも白衣や体も匂い消しのスプレーの匂いが凄いじゃないの!?」
「うぉ!?痛いって…しかもバレてる」
「しかもよく見たら化粧もしてるの!?もしかして隈を隠してるなんて言わないよね!?」
「もう…ちょい…だから待っ─『ダメ!お風呂に入って!その白衣も洗濯するから!』うぉ!?かんべん…」
もう……アイが居ないとお兄ちゃんってすぐ無茶するんだから。とりあえず浴室に入れて、この白衣も洗濯…着替えはこの濃い緑のシャツでいいかしら?
「寝不足にはバナナと…ホットココアも良かったわね」
「…….ただいまあがりました」
「体や髪はちゃんと拭いてる?床に水滴落としたりしてない?」
「モーマンタイ」
「チラッ……ちゃんとしてるみたいね」
ソファに座ってスピーカーから部屋全体に音楽を流してるお兄ちゃん。曲は詳しく知らないけど確か『only my railgun』だったかしら?
「え"?とある知らないの?」と言われて
「しらないわ?何年前の曲?」と聞いて調べてたら膝ついて絶句してるお兄ちゃんを見て聞かなかった事にしたけど。
「それにしても…よく徹夜してるなんてバレたんだ?」
「ウマ娘の視覚や嗅覚を舐めないでちょうだい。化粧どころか洗ってない服の臭いにボサボサの髪やものすごい量のボディスプレーの匂いが混ざって鼻が曲がりそうなんだけど!」
「…………………サセン」
「ごめんじゃなくて!いい加減体に悪いんだから無茶しないでよ。1人の体じゃないんだから……」
「………………………ウス」
しゅんとしてるお兄ちゃん…何度も何度も似たような事はしてるけどちゃんと反省してるのよね。だからこそ無茶しないで欲しいけど!と何度言ったことか…人の事そこまで言えないと思うけど。
「でも俺は未成年だし酒もタバコも賭けも一切する気はないから。あんなの非効率の極みで呆れるほどにハイリスクノーリターンの極みでしかない」
「未成年でもここまで無茶したら本末転倒でしょ?だから今日はゆっくりしよ?」
「…………………ウス、シャッス」
さっきから全然声が出てないし書斎からウマ娘科学の本に手をつけて読もうとしてるけど…これ大丈夫なのかしら?
そんな事を思って2人分のココアとバナナを机に置いてると棚に整理されてる大量のファイルが雪崩のように落ちてきた。
「なっ!?」
「さっき本を取り出した影響でガタガタになったのか?」
この量を元に戻すのは少し時間かかりそうね…ってあれ?
「これ…見た事あるわ」
「そうだろうな。そいつらは幼い頃のアイに何度も見せた、小さいの頃からまとめていたウマ娘の知識の結晶だからな」
このファイルの中身をペラペラと捲るとそこにはお兄ちゃんの幼い時の字でびっしりと…紛れもないお兄ちゃんの字で書かれた生き証人。
この50すら超える大量のファイルには…お兄ちゃんが今まで生きてきた中でまとめ上げた19年間の『ウマ娘についてまとめ上げていた成果』があった。
「わぁ懐かしい!これお兄ちゃんが小学生の頃にわたしに見せた物でしょ?ここの一部!教科書の小さく載ってるコラムのとこにあったわ!」
「…確かアイにこれ見せた時理解出来てなくて泣いてたな。ハハッ、その後負けず嫌い発動して俺の読んでた本を一緒に読んでたが…難しすぎて断念してたなぁ」
「むぅ…今は理解出来るもん!例え難しくてもお兄ちゃんと一緒に勉強するから!」
はいはいと頭を撫でるお兄ちゃんと共に私はファイルを見続ける。ゆっくり見てても内容はかなり複雑だし…今の私でも分からないような内容をお兄ちゃんは幼い頃から勉強していたんだ。凄いなぁ…私よりも前に進んでたんだね。
「ねぇ…改めて教えてよ。何でお兄ちゃんがここまてウマ娘の事を勉強してるのか」
「俺の両親は物心つく前に死んでた…俺は1人になり唯一の肉親だったおばあちゃんに拾われたが…それでも満たされた生活をしてるとは思ってなかった。最も…おばあちゃんも中学に入りたてかその前に病気で逝って天涯孤独になっちまったが」
「俺の容姿は下手すらウマ娘以上に人離れ…変わり者みたいな容姿だからかそれとも俺の性格からか…小中高の時は友達なんてまーったくいなかった」
「でも…そんな俺にも交流関係はあった。幼稚園くらいの頃から俺が慕ってた兄貴代わりの兄ちゃんが居た。兄ちゃんはさ…俺なんかにも優しくて腕を笑顔で引っ張って色んなとこ連れて行ってくれたんだ。動物園とか水族館とか…色々さ」
『そんな時に兄ちゃんが連れて行ったレース場でレースを見た』
ここからが………彼のオリジンだった。
『当時はウマ娘の影響も今ほどでなくて最前列で簡単に見れた訳よ。そこで見た…テレビでも見た『シンザン』や『クリフジ』が凄いのなんの。最も俺が1番好きなのは古い資料で追ってた『セントライト』なんだけどな?今とは天と地ほどに悪い地面の中…絶大なパワーでその他を粉砕し蹴散らしていく姿は幼い俺からして見たら圧巻さ』
「ロマンの塊みたいな物だアレは。俺の性格からしても珍しく興奮が収まることを知らなかったとも。1人でレース場に行ったり、街のテレビで中継を見てたんだ」
「そこから独自でウマ娘の勉強と研究をしてたの?」
「そうだ。兄ちゃんも協力してくれたからな。兄ちゃんは俺以上のウマ娘オタクでさ…『流石はシンザン!均等を取りながら足全体が無敵にも等しいフィジカルアーマーになってる!きっと…足に触れるだけでもビビッとなりそうだな!』なんて言ってやがって」
「アハハ……」
「まぁ…兄ちゃんもトレーナー業界から少し離れて今戻ってきてなんとかやってるみたいだからな。良かったよ本当」
そんな事を言って呆れながらも少し満更でもないお兄ちゃんはタバコ…ではなくキャンディを口に咥えてファイルを整理していた。
だがここで終わらないのはお兄ちゃんだ。
もう一つ…私たちは他のチームの人々とは決定的に違う所がある。
それはトレーニング方法。普通のトレーニングメニューならば弱い負荷を与えて鍛錬をするはずが私達は真逆…
ある意味過剰なトレーニングをしつつバランスを極限まで計算した完璧な食事や疲労回復の手法を取る事によって私の体はより強い負荷に耐える事で、強靭な骨格に引き締められた筋肉の鎧、それに洗練されたみたいな体幹、それらすべてを意図的に作り上げてさらに強度の高いトレーニングをこなすプラン。
何故か?
それはまで得て来たウマ娘に関する知識を総動員しお兄ちゃんが1から構築し完成まで積み上げた理論から来たらしい。
「中学高校時代…俺はウマ娘達の『故障』について勉強していた。アイ、お前が知る限りで競技をするウマ娘がかかったら不味い物は何がある?」
「えっと…ガンや白血病。屈腱炎に管骨骨膜炎…ソエ?」
「後者3つはともかく前者は人間もアウトだからな?まぁいいけど……」
少し何とも言えない顔で私を見たお兄ちゃんはココアを飲んで2つのモニターを片手で操りながら少し早口で話し出す。
2つモニターにそれぞれ映ったのは2人のウマ娘のレース映像。
「これ…シンザンとセントライト?しかもセントライトの映像は資料が少ないかなり貴重物なのよ!?」
「俺を舐めるなって話さ。まぁいいとも…故障について研究していた時偶然トレセン学園のトレーニング映像をメニュー含め俺は拝見した」
そんな事を言いながらお兄ちゃんはスマホ画面を見せると…どうやらあるチームのトレーニングメニューかしら?
「なんて事ないメニューに見えるわよ?」
「そうかもなぁ… 確かにそうだ。普通の人間はウマ娘の故障のリスクがあるからある程度安全マージンを取る。安全策を取る事によって…故障のリスクを減らす『過負荷』がないようにトレーニングをすべきだと『今の時代の最新の研究も相待って当たり前』になってる訳だ」
まぁ足ってのは消耗品だから低負荷のトレーニングを効率よくこなしたとて三年間トレーニングしてる頃にはボロボロの足になっているのが普通なんだけどなと呟くように話している。
まるでその表情は難しいよなぁ?と言わんばかりだ。
「でもガラスの足と言われてるメジロアルダン先輩も居るから…個人差だとは思わないの?」
「俺も最初は似たような事は100回考えた。……いや分かりやすい方がいいか」
お兄ちゃんはすぐさまリモコンでモニターを操作すると別々のレース映像を流して目的のウマ娘にズームする。
『アグネスタキオン』
『トウカイテイオー』
「この2人……」
「アイも知ってる有名どころだな。今回データを見せるのはアグネスタキオン…凄かったよな皐月賞での最後のトップスピード。普通はここまでとち狂ったスピードは才能云々以前に出すのは全力でも難しいんだぜ?」
「……どういう事?」
『生物というのは不思議な生き物さ。アイ…全速力出した事ある?」
「当然よ!私はいつもぜんりょ─『残念だけど無理なんだよね』な……何言ってるわけ!?まるで私が手を抜いてる感じじゃない!」
「悪い…言い方悪かった。生物の本能として無理なんだよ」
え……生物の本能として?なんだ良かった〜って!!それを先に言いなさいよ!普通なら誤解を引き起こすわよ!?
『生物は無自覚に何なら本能として【リミッター】というのが備わってる。そりゃ普段からフルパワーを出すと自分の力で怪我をしてしまうからな。だからフルパワーを100とするなら生物の全力はおよそ70くらいか?』
「一方タキオンは…検証して見たら少し面白いタイプだ」
そう言ったお兄ちゃんはキーボードに何かを入力するとタキオンが走ってる様子を立体化させ、大量のデータを出力させたようだ。プログラミング自体はわたしは全くやった事ないし…お兄ちゃんに教わろうかな?
「見ても分かんないだろうけど…これは非検体の筋肉量…運動エネルギー、カロリー量、レース中の負荷量とかのデータな。実際の走りを見てみれば意外と分かり易かったが、レースを見たりデータを出力すればよく分かる」
「これらのデータを計算し、周りの一部ウマ娘のデータを全て比較した結論として彼女は『走ってる時のリミッターがゆるゆるで結果的に負荷が増大してしまうタイプ』だ」
「これを総計し出力したデータを出すと…タキオンの全力は限界突破の『200%』て事で、見た目と普段の様子からして筋肉がそんなについてないのに、高負荷トレーニング中のアイ以上にえげつない負荷を受けてるってわけ…分かりやすく言うと某ワンパンのサイタマって事だ」
「え?誰??」
「…は?」
「ん?」
「「…………………」」
なんか閉まらない空気になったけど…何これ?私のせいなの?流石にこの空気をどうにかする方法なんて今の私にはないわよ??
「あー、まぁこういうデータを調べ上げた後に、とりあえず高校時代に当時の俺視点での昔の論文だとか最新の論文、後は憎らしいくらいに筆記体の英文で書かれた論文…他にも翻訳されてないフランス語だとかよう分からん言語で出された評価の高い論文とかな。正直しんどかった」
……あれ?そういえばお兄ちゃんって高校時代は全国で有名な名門校と言ったよね。それなのにウマ娘の知識を蓄えてた?学校の勉強は??テストは????通信簿は???
「ねぇ…ずっと気になってたけどお兄ちゃんの学生時代の受験とか学校のテストってどうだったの??」
「テストは軽いパズルみたいな物だと思うけど、高校受験も赤本を1週間前にペラペラ見てたら受かったし。トレーナー試験は……いや真面目に面接だけ死んでたな」
「…………………………は?」
今なんて言ったの?テストはパズル?受験は赤本ペラペラで合格??しかも1週間前から受験勉強??
「ちょっと待って!?わたしなんて誰にも負けたくないから全教科満点取るために毎日勉強するどころか普通に一夜漬けや十夜漬けしたりコーヒーがぶ飲みしてるのよ!!それなのにテスト勉強全くなしで遊び感覚でずっと学年成績トップ!?私に対して喧嘩売ってるじゃない!」
「気にするな。ゲームは節度を守ってる」
「昔から夜中にアニメを見て普通にゲームしまくってる『節度を守らずのめり込む側』のお兄ちゃんが言っても何の説得力もないわよ!!!」
「知ってたのか」
「泊まりに来てた時に別室でこっそりゲームしてたの知ってるからね、今でもやってるのは知ってるし少しは反省してよ」
「気にするな、小中高は友達0人、1週間で人と話した覚えがない事もザラだったし…後クラスメイトから忘れられてることもあったから勉強するくらいしかなくて暇だったんだよ。フッフッフッフッフッ!」
「…悲しすぎるよ」
久しぶりに見たお兄ちゃんの笑い声がこんな悲しい話になると思わなかった。
今でもお兄ちゃんから勉強をマンツーマンで教えてもらってる事はよくある。
歴史の勉強も暗記ではなくて年代を見て当時の情勢を並行して見た上で繋ぎ合わせる事を教わったしわ数学なんてわたしが知らない公式を大量に教わった。
現代文は人の心が分からなくても人物の心情を探してマーカー引いてれば何とかなると言われたし、古典漢文は重要単語と表現をまとめてくれた。
正直言って勉学でお兄ちゃんに勝てると思った事はほぼないけど…負ける?勝つわよ絶対。どれだけ壁があっても絶対越えられるんだから。
「話を戻すか。正直結構行き詰まってた…ウマ娘が故障をする事なく同時にレースを引退する時に足をすり減らさない方法ってのが明確に浮かばなくてな。真面目にあの時は挫折したと思ってる」
「……………」
意外だと思った。あのお兄ちゃんが挫折するなんて……
「でもそんな時に見つけた複数の論文や2人や彼女らと年代が近いウマ娘からとある結論を見出せた」
そう言って見せたのは、モニターに映るセントライトとシンザンの写真、おそらく拝見するために印刷したのだろう様々なレポート(()をしてるから分かりやすく見れた)やウマ娘の肉体やセントライトやシンザンのトレーニング方法、フォームについて…後は単純にトレーニングと栄養学の知識、肉体治癒にレース場についての記載されたレポートがあった。
だけど何これ…似たような題名なのに中身が結構バラバラ??
『考えてみれば単純だ。昔…黎明期の中ならレースに関しての理論、フォームの完成形も現代と比べて確立されてる訳がないし、レース場だって今のダート以上に感覚が酷かった所もある。思い出したら…なんだか透き通るように考えが出てきた』
「今の時代みたいな精密機械や練習道具なんてない、恵まれた環境か?と言われるとそうでもねぇし…荒削りさ。アイはスピードシンボリについて知ってるか?」
「知ってるに決まってるじゃない。わたしが生まれる前にグランプリ3連覇を果たして凱旋門賞に出場したウマ娘!」
「そうだな。俺が他に調べ上げてたのはハイセイコーとかも該当するが、この人達を見てたら面白い共通点があってだなぁ…」
『えげつない戦績を残したのはもちろん全員故障による引退をしていない…簡潔に言えば勇退という形で現役を退いた。セントライトやシンザンやハイセイコーも病気にかかった事も0なんだからとてつもない話だ』
「!!」
「そこから必死に炙り出したもんだ。関係話だとか…レポートだとかレース映像とか…状況とか。そこから1つの線に繋がったんだわ…」
『全員…今のウマ娘以上に肉体が洗練されていた事だ』
今のお兄ちゃんは無邪気さと未知の希望、そして過去の遺産を掘り当てたような興奮を感じ取れる。いったいどこまで見続けたのか?どれだけの時間を費やしたのか私には分からない。
だが分かるのは…彼は探し続けている事だ。
『健康的な体にジェンティルドンナすら思える化け物のようなフィジカル、偶然見つけたセントライトの映像で結局頼れるのは【絶大なパワー】って昔の俺は思ってたのすっかり忘れてたんだわ。子供がゴジラやウルトラマン見てごっこ遊びしたり憧れたりしてるのとおんなじさ。アイツはビーム撃てるだけじゃなくて肉体構造も尋常じゃないから脳を焼かれるんだ!!』
『回復力や肉体についてのレポート、そしてトレーニングの記述だってもちろん見たさ…その多くは今の時代から見れば常識破り…下手すら置き去りにされた物も多かった。今より地面が悪かったからこそ足を囚われないように強くガッチリとした基盤から作り上げられた丸太のような足は大きな負荷がかかっても耐えられるように作られていた』
「本当…計算されてたのか?って笑いたくなったよ。『今以上に荒い場所』で理論が確立されてなかったからこそ『先人達が荒波をもがくように荒削りであろうと探し続けたトレーニング』。そして多くのトレーナーや研究者やサポーターがウマ娘達を長く走れるように考えたマッサージや回復術、そして食事」
「常識はずれとして捨てられた方程式は…暗闇を彷徨った俺によって今一度光に当てられた」
そこからはずっと構築…、シンザン達のような伝説のウマ娘のフィジカルを持ちつつ怪我をしないウマ娘を… ガキの頃から学び求めた学術や技術を調べあらゆる物を掛けて作った育成理論。
未知を追い求めるのは何もウマ娘だけに在らず、男のやる事はまるで人の夢やロマンを彷彿させる夢のような物。
幼い頃から貪り続けた知識の結晶を再構築…やってる事はとかそんな風に見えるかもしれない。男のやり方は常識と違う事をしてれば必ず理解できない奴、異常で間違っている、頭がおかしいという扱いを受けるはず…そんな事は百も承知。
人間の成長は未知と好奇心だ。人とは進化し続ける生き物だ…ダーウィンやガリレオ、コペルニクスは当時散々異端と言われようが…彼らの出した答えは今の人間達に繋がってる。
(ただしコロンブステメェはダメだ)
「事実は小説よりも奇なりなーんて言うものさ。だがきっと…出てくるし現れる。いや…俺が育てよう。昭和の子供が憧れた『ゴジラ』のような…どんな環境でも適応し最強の座に君臨し続けた『絶望神サガ』のような… 公式戦119連勝、国際大会における27大会連続優勝を記録した『霊長類最強の女』のような…」
伝説達を超えるウマ娘を育成する。
後に皇帝を超える戦績を残した秀才の隣には…子供のようなロマンや探究心を持つ秀才の対極に位置する天才の男だとは思うまい。
アーモンドアイ「たとえ相手がレジェンドでも、わたしは勝つ。誰でもないわたし自身が、そう信じているもの!」
お兄ちゃん「古い先人達が残した物と今探究されてる物からゴジラやサガやサオリヨシダやシンザン達を超える伝説のウマ娘を育てるぞ!頼れるのはそう!絶大なパワー!!」
要するに
アイ→ あらゆる方面で完璧な超絶優等生
お兄ちゃん→生きてきた中で積めるはずの多くの人間関係をドブに捨てた分天才性を備えた理論派変人お兄ちゃん
この2人が化学反応を起こせば凄いことになるよな?というやつ(ただしトレーナーはアーモンドアイの全てを熟知してるのであらゆる事象を計算した上でサポートしてくる)
まぁ…未知を進むアーモンドアイのトレーナーがイカれてない訳ないよなという思想から構造以上に奇人な男が出来ました。
下手すら忠実以上の化け物を作るのか?と言われたら…多分奴は全力で作るかもしれない。