幼馴染のアーモンドアイが勝負を仕掛けて来た!! 作:グリザイユの牢獄
スティルさ…あのシナリオ見て思うところあったから
ならギャグでもいいから幸せになってくれ!
冬夜がトレセンに来る数年前…トレセン学園で1人の男が居た。
名前を鬼龍龍斗……当時20歳。簡潔に言うと……トレセン学園の問題児である。
それは何故なのか?
「………あーだる」
彼は絶賛だらけていた。当時の彼はT大学という日本のトップの大学と同格かそれ以上に難しい中央のトレーナー試験に(後に冬夜に抜かれるが)当時高校生の時にも関わらず最年少でトレーナー資格を手にした男として主席で合格し、多くのトレーナーが手にしたトレーナー室よりもかなり広く大きい。
はっきり言って奴は神童とも言える。見た目は全体的に逆立ち、両側頭部に垂れた触角のような前髪と色黒の肌が特徴的という某サッカー漫画の士道みたいな柄が悪すぎる見た目にも関わらず主席だ。人は見た目によらないとはよく言ったものだ。
だがそんな彼はトレーナー室でレポートを書きながらだらけていた。
「あークソ、俺の心が踊るウマ娘が見当たらねぇ…」
どうやら龍斗の心に来るようなウマ娘が見当たらなくて大絶賛だらけていた。多くのウマ娘たちを…後に好成績を残すウマ娘たちを見てもなーんかしっくり来ないや、なんかつまんねーとしっかり見極めた上でなんか違うと思いスカウトしてこなかった。ぶっちゃけサボっていた。
たづなに何度もお説教されたこともあるが、のらりくらりと交わし、たまーにデビュー前、トレーナーが居ないウマ娘から教えを乞われることが何度かあり、走りを一目見て長所を理解し、それがどう伸びるかちょいと教えたら、そのウマ娘達は突如としてメキメキ伸びメイクデビューやG3に普通に1着で勝つなんて事がよくあった。
だからこそ多くのトレーナーは素行的にちょいと問題児な龍斗に文句も言えず、担当ウマ娘が誰も居ないことに妥当だと感じたり、残念そうな様子をする人も居れば、沖野のように龍斗のトレーナーとしての能力を頼りにしつつ、性格や考えに面白さを感じて好んで関わる人も居た。
「俺は骨の髄までイカレた奴が欲しいんだ。ただただ才能があるウマ娘なんて俺の心が踊らねえのに……」
「あぁ……しんど。研究職一筋に戻ろうかねぇ」
龍斗は面白い物を…ウマ娘達の生命溢れる走りを…生命活動や爆発と呼び、認めた相手は素直に褒める公正さがある。そんな事を思いながらどこか炎が爆発しないこの感覚に空虚さを感じトレセンを辞めて、元々所属していた研究施設のグルーブの仕事一本で頑張ろうかと思っていたのである。
「燃えねぇ……」
その日の夜、1人でゆっくりと晩酌を終えて、のんびりと公園のベンチに座り無になっていた時のこと。
「はぁ、景色見てもつまんねぇな」
高台からの夜の景色を見ても何も感じない。心底腹がたつこの感覚はなんなんだと龍斗は思う。
「……気分じゃねぇがヤニでも吸うか」
そんな中……龍斗は研究職の方の上司から貰ったタバコを吸おうとした時、近くでふわりといい匂いがした。
「あ"?誰だアイツ」
せっかく吸おうと思ったのに…そう思っていたら目の前でトレセン学園の制服を着た生徒が目の前に居た。
「馬鹿が…テメェ!!門限すぎてんぞ!」
「ふふっ……フフフフフ!!」
少女は美しく笑っている。生徒が目の前に居るんじゃ体に害悪なタバコなんぞ吸えねぇじゃねぇかとイライラするがそういう所はきっちり気にするなら吸うなよと思うのは自分だけか?
龍斗は苛立ちが強かったのか青筋を立てて立ち上がり、吸えない衝動のままタバコを粉々に握りつぶしてキレていた。
「何してんだテメェ!!今は夜だろうが!ガキは大人しくママの胸でも吸って甘えろやぁ!!」
「今宵も…綺麗な月夜。あぁ……この風………あぁ、アアッ……この感覚!この強い衝動を!!満たされない……全て…めちゃくちゃにしたい!!」
「……テメェ待て!」
少女は獰猛に笑いながら突然走り出した。龍斗は思わず止めようとしたが……一目見た瞬間止める気が失せた。
「アイツ……野獣みてぇに笑ってやがる」
メジロラモーヌやナリタブライアンと違う…まるで獣。龍斗は愛などという物に興味はない…そもそも愛を知らないしいつかは一応知ってやるかと思うがいつか知らないし別にいい。龍斗はかなり野生的だ…だが目の前で走ってる少女は?
いや、そんなことどうでもいい、見ただけで分かるぜこの感覚は!
「あいつ…魂がスパークしてんのを感じる。ハッ!いい目してんじゃねぇか!あのクソガキ!馬鹿どもは魔物だとか化け物呼ばわりするだろうが…俺は…お前みたいなのを待ってたんだよ!」
確かにあの走りは獰猛で野生的で見てて面白い。だが…龍斗が気になったのは走ってる少女…というより『少女』その物。
一目見たくなった…興味を持ってしまった…あんな奴トレセンに居たか?名前はなんだ?どんな物語を送ってきたか?
「人の気持ちや想いを高鳴らせ」「さらなる進化や成長と期待」すらも感じるあの少女…龍斗は思わず駆け出した。
「おい待て!テメェ最高だぜチビ助この馬鹿野郎!!」
「っ!?………………っ!!」
龍斗は少女が立ち止まった瞬間思わずひょいと肩を掴みじっと顔を見る。同時に少女は驚くが、ニヤリと笑みを浮かべていた。
「見つけた……見つけた…ミツケタァァァ!!」
「ハッハー!ミツケタだぁ?違げぇよ!俺が先だ!テメェ名前は?何年だ!?トレセンのどの寮に住んでる!?」
「ワタシは…貴方を…」
「いいじゃねぇか!獣見てぇだな!憎悪を込めて首を絞めて俺を捨てた生みの母親と違って本当にいい目をしてやがるぜ!」
「うんめっ!?……………え?」
狂気的な笑みを浮かべていた少女だが相手が悪い。
相手はそもそも頭のネジがぐちゃぐちゃに壊れてる男…鬼龍龍斗だ。生まれてから常人とは異なる価値観や生き様を魅せる狂った奇人。そんな男の前では紅の本能の狂気など……意味はない。
真紅の紅き本能すら龍斗の常識はずれな勢いに思わず押されてしまう。
「テメェ距離は!?いい目ん玉してんじゃねぇか!受精してんのか!いい爆発してんじゃねぇか!」
「え……いやあの……受精??」
「どこ出身だ!?俺はテメェのこと知らねぇぞ!!」
「あの……ちょっと……」
まるで本能が抜け落ちたように、少女は困惑したような表情を浮かべながら顔を真っ赤にする。明らかに女の子に対して最低なワードを抜かしてるが龍斗のいつものくせである。
少女はまるで本能のような様子から年頃の乙女のような状態に変わり龍斗に対して顔を真っ赤にしたような反応を取り…
「バタン………キュー」
「……あ?」
真っ赤なまま気を失った。
「あら……ここは?」
少女は目覚める……だが突如として少し前の事がフラッシュバックし出して真っ赤になる。
「私ったらはしたない真似を…それに……受精だなんてそんな…エッチです。ハレンチすぎます」
「おいおい…何がハレンチだぁ?いきなり気絶するなんて俺じゃないなら放置されてんぞ」
「!!」
少女は目覚めた。ここはどこなのか?
いや…違う。場所は移動してない。
「あれ…私は…」
「何寝てるんだお前。なんとか緑の女に報告して『寝てる』ということにしといてやんのー」
「あの……私」
「あー……なるほどな。一目見てなんとなくだが分かった」
龍斗は隣に座ってクルクルとスティルの学生証を見ていた。どうやらスティルのポケットから落ちた物を拾ったようで思わず返してほしいと頼まれたので簡単にぽいっと返す。
「ありがとうございます…あっさり返すんですね」
「あ?そりゃ名前だけ把握したからな。それだけでいいんだよ。スティルインラブ─『今でも愛してる』か…実に生命溢れるいい名前じゃねぇか」
そんな事を龍斗は言いながら思わず顔を赤くするスティルをじっと…見つめて多くの事象を把握する。
「ふーん……」
「テメェ…多重人格者か」
「っ!」
「ビンゴ!正解みたいだな。俺の周りにも多重人格者持ちがわりかし居るから簡単に分かったぜ!」
龍斗がスティルを見極めるような瞳で、確信するように聞く。その様子に驚きながらもなんで分かったのかをスティルは問うも、「え?人生経験」とケロッと告げられる。どんな人生経験なんだ?と思いながらもスティルは話し始めた。
スティルの中に良識に背けてと囁く狂気の血があるようだ…本気のレースに本能と本能がぶつかり合った時にそれはささやいた。スティルの中にあるのは自他ともにおかしくなり曖昧になるほどの興奮や衝動。そして渇望や渇き。
レースの時になるとあの子…龍斗が名付けた『内なる紅』が暴れ出す。我を忘れ全てを貪るように。そしてスティルもレースに魅力されてしまった…だがこのままレースにでていれば紅が暴れに暴れて周りに危害が加えるかもしれない。
それだけじゃない……それだけでは
「あの子の走りは…醜い」
「醜い……ねぇ」
「貴方も恐ろしいはず…気持ち悪いと思ったでしょう…」
「え?全然」
龍斗の回答はNOである。怖いと思ったことはない。
そんなことにビビってたらこれから生きてけねぇよと言うがお前はちょっとおかしいよ。
「むしろ俺は…お前自身とお前の中身に興味持ったぜ」
「え?…私に…『ワタシ』にもですかぁ?っ!!ダメ!!…なんで…今!!」
『ワタシに興味を持った…ふふ…フフフフフフ!!初めてにきまってるじゃない?あなたのような愚か者は…』
「おーおー…こりゃ怪異だなぁ。西洋物か?」
『西洋物…アッハハハハハハ!いいわぁ…貴方、その目は元からかなりの狂気をお持ちみたい…ワタシを見てもなんとも感じないなんて…フフ❤️』
「世間知らずか?新品の匂いがすんぞ?」
『はぁ…愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる…アイシテル』
「ったくしょうがねぇな……テメェの土俵に立ってやるよ」
どうやら…内なる紅に囚われた様子の彼女を見てすぐさま色々と察した龍斗はスティルの真紅の瞳を見つめる。
「テメェのとこに連れてけや」
………………………………………………
『とある領域』
勝負服らしき姿の服装で茨で覆われた椅子にゆったりと座る少女が居た。その姿はスティルインラブその物であり獰猛な笑みを浮かべていた。
そしてそんなスティルの目の前にはそっくりの少女が…内なる紅を闇人格とするなら主人格といえるスティル自身も目の前に立っていた。
「どうして……」
『フッフッフッ!!本当…珍しい人間が現れたこと。そうでしょ?鬼龍龍斗さん?』
「ふぅ……こういうのには慣れてるが、テメェみてぇな強情な女も嫌な記憶しかねぇぜ」
「あなたが何故…ここに」
「こういう奴らの対処はちったぁ慣れてんだよ。俺はトレーナーであり研究者なんでな。で?どうやって俺の名前を知った?」
『貴方の名前はワタシが情報を読み取って把握してもらいました。貴方もワタシの名前を知ったからおあいこでしょう?』
「セクハラで捕まんぞ」
『貴方こそ』
内なる紅は龍斗を見て心底面白そうに反応する。彼女が今まで見た人間とは明らかに異なるからこそ興味を持ったのだろう。
このまま主人格の目の前でこの男を襲って取り込んでしまおうか……そう思っていた。
そのような中で龍斗は…
「よっこらせ」(カシュ!)
地面に座ってポケットから缶ビールを取り出して開けた。未成年の目の前で堂々と奴はやらかした
『は?』
「え?」
2人のスティルは呆気に取られる。コイツ何をしてるんだ?明らかに危ない状況でなんで平然と酒を飲んでるんだと。逆に龍斗は内なる紅という怪異に等しい存在にも何も感じなかったようで2人をじっと見つめている。
『アナタ…ふざけてのですか』
「ふざけてるだ?酒飲まないとやってらんねぇのよ大人は。テメェもつまんねぇ奴だな。同調もせず哀れに自分だけ自慰行為をただ楽しむ…話聞いてたがマスターベーション大好きなのかお前?」
『マ!?』
「……マスターベーション//////」
「マスターベーションどころじゃねぇわ、そもそもお前…そんな格好してるし痴女か?」
『痴女……ワタシを侮辱してるのね。いいでしょう…そこまで言うなら』
『アナタを…喰らってあげる❤️』
「っ!!トレーナーさん!!逃げて!!」
スティルインラブの内なる獣がハートの瞳を向けた龍斗を押し倒して襲おうとした瞬間、なんの躊躇いなく龍斗は缶ビールを……
「うるせえ馬鹿野郎!オラ!飲め飲め!!」
『んご!?』
なんとコイツ、なんの躊躇いなく缶ビールの次に酒瓶を紅に突っ込み飲ませた。無理やりとはいえかなり強引に飲まされた内なる獣は泥酔して大人しくなる。龍斗は酔ってることはなくシラフのまま動けなくなった内なる紅を座らせる。
「ったく……面倒だぜ。この程度で誰が酔うかよ、こういう怪異ってのは対処すんのがしんどいんだよな」
「大丈夫なのですか?それにまるで…怪異を知った口で話してるように感じます」
「あぁ、育ちは最悪だったからな。近くに墓とかあったしアパートが自殺者が周りに居たようなとこだから色々見えてたんだよ。だからこういうのは慣れてる」
少しの間ゆっくりと待っていると、内なる紅が目覚めて動こうとしたが…ガッチガチに縛られていた。
『!?何故…このような!くっ…苦しい』
「おー起きたか。やるじゃねぇかお前。まだ元気があったんだな」
『ワタシを…乱暴に…好きにするのかしら?フフフ…変態』
「馬鹿か。テメェとも一辺話したかっただけだ。走りしか知らない…世間知らずで哀れにも自慰行為が趣味なテメェとな」
清楚なスティル…つまり主人格のスティルと内なる紅…スティルの闇人格をそれぞれ龍斗はじっと見つめる。するとスティルはじっと見つめられたのか恥ずかしそうにしながらも話しかける。
「初めてでした。私の走りを見て恐怖を感じることもなく、それでいて、私自身を見ようとしてくれた人なんて…」
(なるほどねぇ…その走りを見てしまった周りの奴らは恐怖で恐れて、それを肌で感じてしまったスティルも傷ついてしまうだけでなく自らの本能を恐れた……ってことか)
龍斗はスティルが話していた事を脳内でまとめ上げて、彼女がどのような人生を歩んできたのかなんとなく察する。龍斗自身…はっきり言って自分も良くない生き方をしてた事もあってか考えてしまう所もあった。
『アハッ!アナタはワタシ…貞淑ぶってもムダよ。ワタシを拒絶する事は出来ない』
「うるせぇ横槍するな、こっちのスティルと話してんだよ。後で話くらい聞いてやるから大人しくしてろや」
『ホント……変な男。女の味を知った風な口をしてる癖に』
「あ?幼稚園児くらいの歳にネグレクトされたまま親に捨てられて、拾われたとこの20歳以上年上のショタコンに、無理やり女という物を8歳の時知らされたが文句あっか?」
『………………は?』
「え─トレーナーさん、それって…」
「気にすんな。俺の人生の汚点みたいなもんだ。お前らはただ聞き流せばいい」
スティル2人は龍斗の言葉の意味に気づいてゾッとした。内なる紅も龍斗の発言を分からないほど馬鹿ではない…むしろ本能もドン引きしてしまった。
下手すら女性に対しての恐怖心すらあるはずだ、スティルが内なる自分に対する恐怖の比でもない忌まわしい過去のはずだ。
なのに何故……ここまで強く居られる?
「強いのですね…私なんかと違って貴方は…自分という物をしっかりと持ってて…」
「人ってのは多種多様さ。卑屈にならなくてもいいと思うぜ?」
「え?」
「確かにお前自身は内なる獣を嫌ってるかもしれん。だが…それはお前自身でもある。否定しちゃいけねぇ…それを否定してしまえば…自分という本心を否定して仕舞えば自我の矛盾」
「行き着く先は終わりなき悪夢だぞ」
「!!」
「お前は…自分にもうちょい図太く、わがままになってもいいんだぜ?例えるなら…あそこで縛られてる馬鹿な自分に自分の我儘を全部押し付けてもいいんだぜ?」
『何故巻き込むのです!?』
「いけません!そんな…はしたないこと!」
「でももう1人の自分は散々好き放題してるんだぜ?」
「…………言われてみればそうですね」
『ハァ!?なんて図々しい事を言うんです!?』
「テメェが言うな!ったく…」
龍斗はため息を吐きながら、ゆっくりと2人を交互に見つつ冷静な表情でスティルを見る。
「なんで…私をここまで気にかけてくれるのですか?」
「俺が副業してる研究グループで最近部下が出来たんだよ。スカウトされててな、高校生で名前は冬夜って言うんだけどな…そいつはよーく見てるとどこか死にたがりなんだよ」
「死にたがり?」
「おそらく俺と似たような過去を歩んでんだろうな。そいつとは歪み合う事も多いがライバルとしてかなり面白いしやっぱり思うところあんだよ」
「だから話を聞いて苦しみながら、悩みながら生きるお前を見てほっとけなくなったのは我儘か?」
「っ!」
「仮にお前と契約したとしよう。スティルインラブ…お前が万が一不幸にならないためなどの理由で俺の元から離れたとしても」
俺が一人残されて幸せなのか?
その言葉にスティルはグッと来た。その言葉には強い重みを感じるだけではない、自分を信じてると確信した。ここまで居なかった、自分にここまで入れ込む人なんて。
「いいんだよお前は、好きなだけわがままになれ、もっと欲張れ。自分を…俺を信じてみろ」
「レース…凄く好きなんだろ?」
この人なら…この人ならきっと…………
……………………………………
「あぁそうそう。お前ら2人には大きな課題がある」
「課題ですか?」
『こんな風に縛っておいて、いい度胸です』
2人のスティルを目の前に座り二つの欠点を教えた。
「1つは単純だ。2人のスティルの精神に… 肉体が追いついてない。例え本能のスティルがどれだけ頑張ろうが、心だけ一丁前だろうと意味なんてない。体が壊れたらおしまいだ」
「そしてもう一つ…こっちの方が大事かもしれん。お前達はまだ…世界を知らなすぎる」
『世界を…知らない』
「裏スティル(内なる紅)はぶっちゃけクソガキみたいなもんだからアレだが、スティルインラブ…お前自身もいろんな人を見て理解して成長しなければいけねぇ。裏の方も…レースだけでなくもっと色んなことを…色々と経験しないとだな」
「その……どうすれば」
「フッ………少し旅に出るぜ」
…………………………………
『ゼェ………ゼェ…』
「おいどうした裏スティル!お前もうちょい体力あんだろ!?」
『そんな問題じゃないですが!こっちだって苦しいんですよ!』
ずっと苦しそうに登るのは裏スティル改めて内なる紅。彼女は苦しそうに杖を両手に歩いていた。
『山登りとは聞いたが!富士山を登山すると聞いてない!』
「山登りはこんくらい派手にしないとだな!もうちょいだからペース上げてくぞ!」
『何故オマエは!そんなに体力があるんだ!!』
(もう少し頑張ってください内なるワタシ、山頂になったら起こしてください)
『サッサトカワレ!ネルナ!!!』
その後山頂前に起きたスティルはすぐさま内なる紅と変わったようだが、頂上でカレーを食べる時は二重人格同士で起きる主導権の取り合いが発生した。
龍斗を持ってして「醜い争いだな」と言わしめたほどらしい。
その後……………
「ここにあるのがいけない!あるのがいけないんです!これも全部『ワタシ』がもっと食べろと耳元で」
『言ってないイッテナイイッテナイイッテナイイッテナイ!』
「あら…今日のお菓子を一瞬で食べてしまったのも、きっとくいしんぼうの『ワタシ』のしわざにちがいありません」
『食ってねぇよ!!』
(もはや融合してるからパーフェクトスティルインラブだなありゃ。まぁ…俺は瞳を見ればどっちが表に出てるか分かるが)
スティルは思ったより図太くなった。内なる紅を利用するようになったし、時には注射のような嫌なことをなんの躊躇いなく押し付け合ったり龍斗のおかげもあってか心が強い子になった。
思ってたのと少し違うかもしれないがこれでいいのかもしれない。龍斗はそんな事を思いながらポツリと告げる。
「このお菓子は私が食べます」
『ワタシが食べるので引っ込んでください』
「おい、太るぞ」
「『どうぞどうぞ』」
龍斗(CV 中村悠一)
冬夜の愉快なフレンズの1人。問題児。年齢に小さい差があれど冬夜の上司的存在であるが冬夜は割と辛辣な態度を取る。
本質的には粗野だし自由人だが、かなり喧嘩っ早く辛辣な事も言う良くも悪くも嘘はつかない素直な性格。今回はスティルを見て思うところはあったのかかなり優しめ。認めた相手は素直に褒める公正さを持ち自身が気に入った人物はむしろかなり友好的な接し方をしており、その振る舞いも若干行き過ぎ感のあるフレンドリーさも見せる事も珍しくない。
やはり冬夜の縁がある人間あるあるなのか龍斗は闇が深い側の人間であり、様子として見せないがかなり闇が深い過去を持つ。価値観が常人とはバグってる事もあり時にスティルや冬夜、アイをドン引きさせる事もある。だが時にめちゃくちゃセンシティブだったりきつい言い方をして相手を困惑させる事もある。内なる紅の領域に潜入したり、時には干渉したり強制的に人格を交換することが出来る(いやなんでだよ)
天才肌でありなんでもこなせる。元々ゲーム系が趣味でもあるためか変なところで冬夜と波長が合いすぎてる。
好きなカードは『魔を刻むデモンスミス』
この話の時期はまだタキオンをスカウトしていない。
例 数年後の龍斗のトレーナー室にて
お兄ちゃん「おい龍斗」
龍斗「あ?」
お兄ちゃん「部屋汚い掃除しろ」
龍斗「新しく来たゴキブリが部屋汚いって言ってんじゃねぇよ!!」
スティルインラブ(表)
最近ストーリーが話題を呼びすぎてるウマ娘。こっちは明らかにあかん人のおかげでだいぶ強かな性格になった。ついでに肉体的にだいぶゴリラになった上にお菓子を食いすぎて割と太るようになった。しかも思ったよりいい性格になってるどころか龍斗の口調が移ってる。
内なる紅を利用するどころか実質超融合してるためか割としょっちゅう自分同士で喧嘩してる。嫌な予感がすると内なる紅と無理やり入れ替わって身代わりにしてる。
ネオユニ曰く要約すると『彼女の道はいい方向に進んで入るが所々変な意味でダメになってしまっている』→つまり龍斗の口調などが移って問題発言するようになってる。
初対面で突っかかってきたアドマイヤグルーヴに対して
スティル「あら?貴方の孤高ってコンドームですか?その仮面のような走りでは脳汁でイクことなど出来ませんけど?」
アルヴ「こ!?コンドーム!?」(顔真っ赤)
いきなりコンドームと言われてバグらない女子は居ない。
裏スティル(内なる紅)
龍斗が裏スティルと呼ぶから裏スティル、もしくは闇スティルと言われてる。
よく龍斗の遊びに同行される。成長(…成長したのかな?)したスティルによく人のせいにされたり予防接種など人格を無理やり入れ替えられて嫌な事を押し付けられたりする。貴方は私を散々振り回したんだから振り回されてもええやろという精神のスティルインラブである。
内なる紅はキレた。彼女はスティルが大事にした限定プリンを全部食べた。スティルはキレて自分同士で喧嘩した。
側から見たらめっちゃ面白い。
スティル「この子が悪いんです!あの子のせいなんだから!」(アイスをパクパクしながら!)
裏スティル「ワタシを言い訳に好き放題するのをやめなさい、やめろ!!」
スティルは太って膝から崩れた。
そんな彼女達ではあるが…やっぱり龍斗とは波長が合いすぎてるようだ。
龍斗「趣味じゃねぇが、お前らに魔法…かけてやんよ」
スティル「あら?シンデレラ待遇ですか?」
裏スティル『フフフフフフ!……キュンです❤️』
ねぇ…ギャグでもいいからスティルは幸せになりましょうや!